著者
上田 将嗣 佐々木 睦美 横山 大輔 知識 拓弥 先立 英喜 山本 保文 藤村 直美
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-43, no.16, pp.1-7, 2018-09-20

九州大学情報統括本部 (以下,「情報統括本部」 という.) では,2017 年から 2018 年にかけて,キャンパスライセンスを締結するセキュリティ対策ソフトの切り替えを実施した.本稿では,切り替えに至る経緯及び切り替え作業の内容と遭遇した問題点について報告する.

1 0 0 0 OA 星操

出版者
井上吉太郎
巻号頁・発行日
vol.明治29年, 1896
著者
水越 一郎
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-43, no.15, pp.1-3, 2018-09-20

アドビシステムズが 1993 年に開発し,2008 年 7 月には ISO 32000-1 として標準化された PDF (Portable Document Format) は学術論文や公的資料など情報公開時のスタンダードとなっている.その機能は単なる印刷フォーマットではなく,電子署名やメタデータなど情報処理に適したものを有している.国内では官報のように電子署名 ・ タイムスタンプを付与した利活用がされる一方で,墨塗り処理のミスに対する対策として画像化したものを改めてスキャンして公開するといった,情報の利活用に反した事例も見られる.本報告では,1) 誤った墨塗りによる PDF 公開の事例の調査結果を報告し 2) 学術論文の構造に注目したメタデータの活用について提案する.
著者
中井 さち子 丹羽 光明 山崎 成一郎 堀井 博
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 = The journal of Kyushu University of Nursing and Social Welfare (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.13-18, 2015-03

「目 的」 生産方法の違いが、農産物の持つ抗酸化力にどのような影響を及ぼすのか、特に土壌養分の質の違いに着目し実験を行った。「方 法」 慣行農法と有用微生物群(EM)を活用した有機農法で別々に育てられた、自家採種の自然種の野菜(ダイコン)の抗酸化力・糖度・電気伝導度・可給態窒素を圃場にて栽培測定した。測定機器はウイスマー社フリーラジカル評価システムF.R.E.E(Free Radical Elective Evaluator)、アタゴ社製Brix糖度計およびHORIBA社製コンパクト電気伝導率計B-173を使用し、測定を実施した。統計処理は、Studentのt検定を行った。「結 果」 ダイコンにおける抗酸化力の平均値は、EM農法が493.05μmol /mlに対して慣行農法は440.44μmol /ml、一方糖度の平均値はEM農法が7.5Brix%に対して慣行農法は7.1Brix%であった。抗酸化力(0.01<p<0.05)、糖度(p<0.01)共にEM農法のほうが慣行農法に比較して高い抗酸化力を示した。一方、野菜から体に入り、有害とされる硝酸態窒素は慣行農法が高かった。また養分(肥料)は慣行農法の方が一気に土中に放出されるが、有機農法の方は微生物が養分を抱え込みながら徐々に土中放出することが示された。「考察・結論」 有用微生物群を活用したEM農法の方が、慣行農法に比べて抗酸化力・糖度の高い農産物を栽培できることが示唆された。EM農法で育てられた抗酸化力の高い食材を摂取していくことは、活性酸素の影響を防ぎ、ヒトの健康維持に有用であると考えられる。さらに有用微生物群は土中で養分を作物に供給する調整能力があることが伺われた。

1 0 0 0 OA 日本植物名彙

著者
伊藤篤太郎 著
出版者
伊藤篤太郎
巻号頁・発行日
vol.葡萄牙部, 1800
著者
尾口 仁志 軽部 康代 山本 健 森戸 光彦
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.346-353, 2011 (Released:2012-04-10)
参考文献数
29

体感異常症 (セネストパチー) は本来精神科の疾患であるが, 症状が口腔内に出現することから身体科である歯科を受診する機会が多く, 何らかの対応が求められる。最近経験した高齢者のセネストパチーと考えられた2症例から, 歯科医師における本疾患に対する対応について考察する。症例1 : 78歳, 男性。主訴は, 歯の裏側のエナメル質が溶けゴムのように伸びる透明なものが次から次に出るで, 精神科での治療を強固に拒否した。傾聴, 受容を中心として訴えを否定することなく本疾患の病像を具体的に説明し, 歯科領域にもあることを説明したところ, 症状に対する不安が解消した。薬物療法を併用したが病態自体に変化がなく, これ以上の歯科での治療には限界があることを伝え, 最終的にはスムーズに心療内科での治療を承諾し治療を依頼した。症例2 : 76歳, 男性。主訴は, 口の中から螺旋状のバネ, 毛, 棒のようなものが出てくるであった。脳外科, 耳鼻科, 歯科などを受診しているが, いずれも異常なしと言われていた。同様に本疾患について説明したところ, 話を聞いてもらえたとのことで当科での治療を希望した。3カ月後には, 気づき, 洞察が得られ治療を終了とした。本疾患に対する歯科の対応としては, 精神科医などとの密なリエゾン療法, または患者の了解が得られた段階で, 早期に精神科などに治療を依頼すべきであると考えている。そのためにも, 歯科医師の精神科的疾患に対する理解と心身医学の習熟が重要であると考えられた。
著者
金沢 好宏
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.668, pp.140-143, 2006-12-25

前号までのあらすじ 葉山銀リースのウェブサイトがクラッキングされる。予告どおりだった。さらに、顧客情報が漏れたことをマスコミにばらすという脅迫状が封書で届く。差出人名には退社時に顧客情報を持ち出した熊谷のメールアカウントが使われていた。熊谷の同期である情報システム部の三津井課長は本人に会って事情をきくが、熊谷は潔白であることが判明する。
著者
鈴木 善充
出版者
近畿大学経済学会
雑誌
生駒経済論叢 = Ikoma Journal of Economics (ISSN:24333085)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.21-35, 2018-07-31

[要旨]本稿では,所得税における扶養控除の見直しの1つである配偶者控除を取り上げて現行制度の課題について検討をおこなった。第1に,これまでの政府税制調査会での議論からは,過去では配偶者の就労への中立性や家事労働への経済的価値などが議論されていたが,最近では,配偶者控除廃止による財源での子育て支援や新たな夫婦控除の創設が議論されていることがわかった。また配偶者控除を所得控除方式から税額控除方式へ転換させるべきとの議論が存在している。第2に,過去の研究によると,配偶者控除の存在が配偶者の労働供給に負の影響を及ぼしているかどうかについては,廃止による既婚女性の労働供給への影響はわずかに増加する程度であり,過去の配偶者控除が拡大された税制改革によって有配偶の女性への有業率にわずかな正の影響があるという結果がえられていることがわかった。第3に,同水準の世帯所得の共働き世帯と片働き世帯を取り上げて担税力の比較をおこなったところ,片働き世帯は家事労働による帰属所得を得ているとみなすことができるので,片働き世帯が多くの負担をすべきであるが,現行制度では帰属所得に課税することができないので,片働き世帯に有利な税制になっていることがわかった。[Abstract]This paper examined the spousal deduction that is one of the reviews of the credit for dependents in the income tax and examined the problem of the current system. First, the Tax Commission has discussed neutrality of spousal’s employment and economical value of domestic labor in the past. Recently, however, the commission considered child care support and introduction of the“new married couple deduction”based on the revenue from abolishing the spousal deduction. This discussion also contains the conversion of the spousal deduction system into tax deduction from income deduction. Second, previous studies have focused on whether the spousal deduction has a negative effect on the labor supply of spouses. These studies clarified that the labor supply of married spousal women decreased slightly, white the expansion of the spousal deduction had a slight positive effect that increased the employment rate of women with spouses. Third, comparison of the tax capacity between the married couple with dual-income and a single income at the same income level showed that the married couple with a single income has an advantage in tax system. This is because the married couple with a single income has imputed income in domestic chores, so that the couple needs to pay more taxes. However the tax system cannot levy imputed income.
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル
巻号頁・発行日
no.571, pp.129-133, 2002-04

販売店に向けた新型車の内覧会は,大盛況のうちに幕を閉じる。フィットの開発を指揮する松本宜之たちは,その興奮を抱きつつ夜の街に飛び出していった。 だが,その好評ぶりはいささか度が過ぎていたのかもしれない。松本たちの志気を鼓舞したばかりでなく,意外な人までも動かしてしまったのだから。内覧会に参加していた吉野浩行社長その人である。 これはイケる。
出版者
巻号頁・発行日
vol.[93],
著者
髙橋 昌士 猪俣 敦夫
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-43, no.13, pp.1-6, 2018-09-20

フィッシングメールによる機密情報の搾取は非常に多くの人にとって驚異である.現在の主な対策は自然言語処理フィルタやファイルのハッシュ情報を活用したスパムフィルタリングを行っているが,検知精度はフィルタリングを提供する側の知見に依存する.そこで今回は巧妙なフィッシングメールをメールのヘッダ情報を特徴にして,機械学習のロジスティック回帰のアルゴリズムで識別することを検討した.取り組みの結果としては 3031 通のサンプルに対し約 70% の確立で識別することができた.
著者
池田 孝博
出版者
福岡県立大学人間社会学部
雑誌
福岡県立大学人間社会学部紀要 (ISSN:13490230)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.1-12, 2014-09

近年、地域社会への貢献は、大学の大きな使命のひとつに位置づけられている。しかしながら、その活動について検証した文献は少ない。本研究の目的は、福岡県立大学の専門教育として行われている保育者養成教育と田川市立幼稚園における身体運動に関する指導・支援活動について検証することである。この連携活動に参加した学生と幼稚園の教員および園児の保護者を対象に調査を実施した。その結果、体力・運動能力測定、運動会の練習支援および本番のお手伝い、朝の運動遊びの連携活動は、学生の専門教育として十分な効果的をあげていることが確認された。また、幼稚園の教員による評価においても、学生の活動が子どもたちの保育活動に良い影響を与えていることが確認された。さらに、保護者の評価では、連携活動に対して高い認知度が認められ、その評価も高いことが確認された。よって、これらの活動は、大学から地域社会への貢献だけでなく、大学教育に地域が貢献している「双方向モデル」の事例になると考えられる。
著者
福田 一帆 内川 惠二 Donald I. A. MACLEOD
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 36.13 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.21-24, 2012-02-28 (Released:2017-09-21)
参考文献数
12

照明環境によらない安定した物体表面の色の見えを実現する色恒常性メカニズムは,高輝度な周辺色の影響を強く受けることが知られている.一方,実環境の高輝度な色光には,発光物体,蛍光面,金属光沢など照明環境の情報とならないものも多く存在する.本研究では,色恒常性への効果に対する周辺刺激の色の見えのモードの影響を明らかにするため,より高輝度な周辺色による色恒常性への効果を調べた.その結果,ある輝度を超えた周辺色の色恒常性への効果は減衰した.また,このときの輝度は表面色モードから開口色モードへの移行輝度と類似した.これらの結果は,色恒常性において表面色のみを選択的に処理するアルゴリズムの存在を示唆する.