著者
後藤 さゆり
出版者
共愛学園前橋国際大学
雑誌
共愛学園前橋国際大学論集 = Maebashi Kyoai Gakuen College ronshu (ISSN:2187333X)
巻号頁・発行日
no.16, pp.117-125, 2016

現代社会で求められることばの力を育むためには、子どもを取り巻く生活環境が重要であり、特に読書コミュニティとして読書環境を整えることへの関心が高まっている。その一方で、読書が学力(能力)のひとつとみなされることで読書活動が目的化し、結果として読書が果たしてきたことばの力の涵養が難しくなることが懸念される。子どもがことばの力を向上させるためには、本をメディアとして他者と世界を共有し対話することを通して、意味あることばを自己に開くことが求められる研究ノート
著者
吉田 光司 亀山 慶晃 根本 正之
出版者
東京農業大学
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.10-14, 2009 (Released:2011-07-26)

ナガミヒナゲシが日本国内で生育地を拡大している原因を解明するため、1961年に日本で初めて帰化が報告された東京都世田谷区と、1990年代以降急速に生育地が増加した東京都稲城市で生育地調査を行った。ナガミヒナゲシの生育地数は、世田谷地区と稲城地区の双方とも道路植桝で最も多く、次いで駐車場や道路に面した住宅地となり、自動車の通過する道路周辺に多いことが判明した。ナガミヒナゲシの生育地は道路植桝から周辺の駐車場へと自動車の移動に伴って拡大したと考えられる。この過程を検証するため、ナガミヒナゲシの在・不在データを応答変数として、道路植桝から駐車場までの距離と舗装の有無、それらの交互作用を説明変数とするロジスティック回帰分析を行った。AICによるモデル選択の結果、世田谷地区ではいずれの説明変数(距離、舗装の有無、それらの交互作用)も選択されなかったのに対し、稲城地区では距離(P=0.07)および距離と舗装の有無の交互作用(P=0.04)がナガミヒナゲシの存在に負の影響を及ぼしていた。これらの結果から、(1)帰化年代の古い世田谷地区では生育地拡大が完了しており、主要道路からの距離や舗装の有無とは無関係にナガミヒナゲシが生育していること、(2)稲城地区では生育地拡大の途上であり、その過程は道路植桝からの距離だけでなく、距離と舗装の有無との交互作用によって影響されることが示唆された。

1 0 0 0 OA 享保令典永鑑

著者
江戸北町奉行所
出版者
巻号頁・発行日
vol.[52],

1 0 0 0 読書の現在

著者
塚田 泰彦
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.66, no.10, pp.508-512, 2016

<p>読書とはそもそもどういう行為なのか。高度情報社会となって,伝統的な読書環境から大きく変貌を遂げた現代の読書環境は,読書や読者をどう変えたのか。これらの問いに答えるために,まず読書関連の用語の定義を再確認することで,伝統的な読書観にもとづく読書行為全体の様相を視野に置いて,読書の心理的過程と社会的文化的過程の両面から現在の読書の偏りや変化をとらえた。次に,読書科学と読書教育研究の歴史をレビューして読書の研究と実践の成果を確認し,そこで得られた枠組みと論点に沿って現在の読書が抱える問題点を4つ抽出し,来るべき読者の立場からその改善の見通しについて論じた。</p>
著者
花坂 歩 永田 誠
出版者
大分大学教育学部
雑誌
大分大学教育学部研究紀要 = The research bulletin of the Faculty of Education, Oita University (ISSN:24240680)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.47-58, 2016-09

本稿は社会教育施設における読書活動推進事業を視察・検討したものである。読書教育は,もはや学校の教育活動に限定されるものではなく,家庭教育,地域教育との連携によって推進されるべきものとなった。今回,北海道立青少年体験活動支援施設ネイパル厚岸の読書活動推進事業「ネイパルブックワールド」に参加し,子どもたちが学校の外でどのような読書活動を体験しているのかを視察した。そこでの子どもたちは,読書を生活の一部とし,緩やかな読書コミュニティを形成していた。見出された課題は,読書を指導する専門スタッフの不在と施設間連携の不均衡である。子どもを自立した読者へと育てていくためには,様々な機関が協働して読書教育を行っていく必要がある。「ネイパルブックワールド」の視察と考察によって,そうした課題を具体的に見出すことができた。We're working on basic research to create a reading community. Wefocused on a reading education program carried out by a social education facility. We believe that it is necessary to establish connections between school education, home education, and local education. We had observed the reading done by children in the "Napal Book World" that took place in Hokkaido. the children there were enjoying reading as a part of their lives. However, there were two issues which need to be addressed. One is that there was no Reading Teacher available. The other is that the facilities were not connected with each other. In order to raise a child as a "Reader", it is necessary to link the various organizations. In this survey, we were able to expose various issues related to the improvement of "Reading education".
著者
許斐 義信
出版者
JAPAN MACRO-ENGINEERS SOCIETY
雑誌
MACRO REVIEW (ISSN:09150560)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.51-59, 1998 (Released:2009-08-07)
巻号頁・発行日
vol.[31], 1000
著者
神田 順
出版者
Japan Association for Wind Engineering
雑誌
日本風工学会誌 (ISSN:09121935)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.42, pp.141-142, 1990-01-31 (Released:2010-09-28)
被引用文献数
2

1 0 0 0 論理学

著者
松本正夫 [著]
出版者
慶應通信
巻号頁・発行日
1952

1 0 0 0 OA 丹鶴叢書

著者
水野忠央 編
出版者
中屋徳兵衛[ほか]
巻号頁・発行日
vol.[99], 0000
著者
廣田 峻 井尻 航太朗 藤本 博文
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.151-158, 2016

香川県丸亀市において、2001?2003年、2011年にミナミメダカの分布調査を行い、ミナミメダカの分布と土地利用の関係を検証した。2回の調査の間に、田から建物用地への転用が進んだものの、ミナミメダカの分布が確認された地点は増加した。土地利用と水系、ため池との距離、標高・傾斜を環境要因として、ミナミメダカの分布確率を推定する多変量解析を行った。その結果、調査地点から半径100 m土地利用がミナミメダカの分布確率を推定する上で最も当てはまりが良かった。土地利用のうち、河川・ため池面積が生息確率に負の、田と建物用地面積が正の影響を持つことが示された。この結果は、ため池とその周辺がミナミメダカの生息に不適当になっている一方で、田と住宅地の境界域が有用な生息地として機能している可能性を示唆するものである。
著者
山下 貴範 伊豆倉 理江子 中島 直樹 廣川 佐千男
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.2O405, 2018 (Released:2018-07-30)

文献レビューマトリックス方式は看護分野で一般的に利用されている文献調査のまとめ方である。文献レビューマトリックスでは、検索で得られる文献や文献グループを対象として縦軸に並べ、目的、データ、手法、結果、考察などの分析観点を横軸として並べ、各対象の特徴をセルに記載する。本研究は、人手で実施している観点の把握と特徴抽出に機械学習を応用することで、検索に応じて文献レビューマトリックスを動的に生成するシステムを構築した。看護におけるテキストマイニングについての文献215件を対象とし、分析事例を紹介する。

1 0 0 0 OA 王虹樓法帖

出版者
孔繼〓刊
巻号頁・発行日
vol.[11], 1000