著者
神宮 武志 古田 英之 岩村 惠市
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2014-CSEC-67, no.5, pp.1-6, 2014-11-28

本稿では,秘密分散法の分散情報の更新手法について考える.著者らは [4] において,新しい分散情報の更新法を提案したが,従来,この問題に対してはプロアクティブ秘密分散法が提案されている.そこで,本稿では [4] の手法とプロアクティブ秘密分散法との比較を行い,[4] の手法にプロアクティブ秘密分散法と同等の機能を持たせるように拡張を行う.そのために,[4] の手法に検証鍵を追加し,更新情報の検証を可能にした.また通信量,計算量の比較を行った.
著者
福森喜宇助
出版者
巻号頁・発行日
vol.[5],
著者
Makiko Nakano Kazuyuki Omae Toru Takebayashi Shigeru Tanaka and Shigeki Koda
出版者
Japan Society for Occupational Health
雑誌
Journal of Occupational Health (ISSN:13419145)
巻号頁・発行日
pp.2017-0220-OA, (Released:2018-05-09)
被引用文献数
22

Background: ortho-Toluidine (OT) was listed as a Group 1 carcinogen by the International Agency for Research on Cancer in 2012 based on epidemiological observations of workers co-exposed to OT and aromatic amines. From 2014 to 2017, several cases of bladder cancer (BCa) secondary to occupational exposure, primarily to OT, were detected in Japan.Objective: To describe 10 cases of BCa in male Japanese workers exposed primarily to OT at two plants that produce organic dye and pigment intermediates.Methods: Details of the 10 cases were obtained from company records and through a questionnaire and interview. The surrogate level of exposure to each aromatic amine was calculated as the total job-weight/month for each process for each job-year.Results: No quantitative exposure data were available. In most cases the surrogate level of exposure to OT was higher than to other amines. All 10 cases were exposed primarily to OT and co-exposed to para-toluidine, ortho-anisidine, aniline, 2,4-xylidine or ortho-chloroaniline. The age range at diagnosis was 41–71 years (mean 56). The duration of OT exposure was 7–28 years (mean 16.5). Disease latency was 16–28 years (mean 21.9). Eight patients were smokers. The main symptom at diagnosis was hematuria (70%).Conclusions: The characteristics of BCa cases were associated with a high surrogate level of OT exposure and a disease latency of more than 20 years from the initial OT exposure. The main route of OT exposure was likely through the skin. It is necessary to continue health examinations in these target groups.

1 0 0 0 OA 鶏[ソウ]録

著者
山口, 済
出版者
巻号頁・発行日
vol.[22],

1 0 0 0 OA 張交帖

出版者
巻号頁・発行日
vol.[1],
著者
小原 克博
出版者
「宗教と社会」学会
雑誌
宗教と社会 (ISSN:13424726)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.3-23, 1998-07-06 (Released:2017-07-18)

本論文は、フェミニズム思想およびフェミニスト神学と対話しつつ、特にジェンダーの視点から伝統的な神理解の再解釈を試みる考察である。第1章では、最近の英訳聖書において、父なる神という伝統的理解が見直されつつある状況を考慮しながら、聖書が男性中心的であるという批判を解釈学的にどのように受けとめることができるかを論じる。第2章では、フェミニスト神学によって批判されている男性中心的神理解が、「神の像」という概念を媒介にして人間論にまで拡張されていることを考察する。第3章では、聖書的伝統の中には、父なる神、唯一神論という定型的理解に収まらない多様な神理解があることを論述する。第4章では、家父長制的拘束からの解放を模索するフェミニスト神学の試みを類型的および解釈学的に検討する。第5章では、フェミニスト神学の成果が日本の文化の中で、どのように受容されるべきかを示唆する。

1 0 0 0 OA 琉球産物志

著者
坂上登
出版者
白[礫]水 写
巻号頁・発行日
vol.巻3-4, 1911
著者
中山 弘明
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.34-44, 2001

第一次大戦は「海の彼方」の出来事として、日本の言説に関しては等閑視されがちだ。しかしそれは<経済>のレベルで確実に日本を巻き込み、危機的状況を現出させた。本稿は所謂「米騒動」の時代に焦点を当て、当時詠まれた多くの短歌を調査、検討した。特に「東京日日新聞」に連載された安成二郎の歌々を、危機の時代の「落首」として考察してみた。こうした作業を通じて、<文学>と<経済>がリンクしつつ発動させる力学を析出した。

1 0 0 0 OA 毎日記

出版者
巻号頁・発行日
vol.[123],
著者
村野 正昭
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.159-165, 1963-10-10 (Released:2010-03-09)
参考文献数
2

霞ガ浦より採集したイサザアミの胃内容物調査, 稚イサザによる飼育実験ならびにその観察から食性について検討を加えた。イサザアミは泥土上より餌料を得, プランクトンの捕食はまれである。泥土上において利用するものは大量のプランクトンの遺骸ならびにその分解の進行した有機残渣, およびそこに繁殖する輪虫類, 貧毛類, 繊毛虫類, 緑藻類, 珪藻類などである。
著者
村野 正昭
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.109-117, 1964-10-30 (Released:2010-03-09)
参考文献数
7

1) イサザアミ, Neomysis intermedia CZERNIAWSKYの生活史のうち, 特に成長に関する部分を報告した。2) 交尾は夜間に産卵のたびに行なわれ, 単為生殖や貯精嚢を保有するようなことはない。3) 哺育嚢内にける成長は, その間に2度の脱皮が行なわれるため3つのstageに分けることができる。前期は卵の時代であり, 卵膜を脱いで中期に入る。中期はまが玉状で附属肢の原基が生じる。後期には附属肢, 眼が完成し, ほとんど親と同形になる。4) 孵化は日没後まもなく行なわれる。5) 脱皮も夜間に行なわれ, 脱皮のための斃死はほとんど認められない。6) 孵化後の成長は成熟するまでは0.06mm/dayで直線的であるが, 成熟後は極端に衰える。7) 年間を通じての生物学的最小形は甲殻長2.2mm, 最大形は4.7mmである。
著者
村野 正昭
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.149-158, 1963-10-10 (Released:2010-03-09)
参考文献数
22

1) イサザアミの分布は太平洋側では霞ガ浦, 日本海側では河北瀉以北の海跡湖沼に限られている。2) 本種を対象とした漁業が行なわれているのは厚岸湖, 霞ガ浦, 北浦, 涸沼および河北瀉である。3) イサザアミは天然摂料としてすぐれ, 本種を産する湖沼においては多くの魚種の主要餌料となりている。4) 特にワカサギとは密接な関係にあり, 霞ガ浦において漁獲される1, 000トンのワカサギの43.7%, 約440トンはイサザアミにより生産されている。5) 霞ガ浦においては年間5, 000トンあるいはそれ以上のイサザアミの増殖がみられる。6) イサザアミは富栄養湖にみられる大量の動植物プランクトンの遺がいを, より高次の生産段階へ送る役割を果し, 循環を能率的にしている。
著者
村野 正昭
出版者
Japanese Society for Aquaculture Science
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.19-30, 1964-06-30 (Released:2010-03-09)
参考文献数
11
被引用文献数
1

1) イサザアミ, Neomysis intermedia CZERNIAWSKYの生活史のうち主に生殖に関し報告した。2) 雌雄の判別は成熟した個体においては雌では哺育嚢, 雄ではペニス, 第1触角基節の葉状片および伸長した第4腹肢外肢をそれぞれ保有することにより可能である。3) 雄に比し雌は大きい。4) 雌雄比はおおむね1: 1であるが, 時に一方に偏することがある。5) 主な産卵期は3月中旬より10月までであるが, 夏季7, 8月は産卵に好適な季節とは認め難い。6) 産卵群は越年型と当年型とに分けられ, 前者は前年の秋に生まれたもので3~6月に, 後者は越年型より生まれたもので4~10月に産卵を行なう。7) 産卵数は1~46粒が観察されたが, 春秋季に多く夏季に少ない。8) 哺育日数は30℃で6日, 25℃で7日, 21℃で8~9日であるが低温期には最高20日が記録された。9) 生存期間および産卵回数は越年型で5~7ケ月生存して3~6回, 当年型では2~2.5ケ月生存して2~4回が推定される。10) 1年に7~9回の世代の交替があるものと推定される。

1 0 0 0 OA 滋野井家記録

出版者
巻号頁・発行日
vol.[21],