1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1898年01月13日, 1898-01-13

1 0 0 0 OA 本草綱目紀聞

著者
水谷豊文 著
出版者
神谷三園 写
巻号頁・発行日
vol.[17],
著者
吉村 弘二 山本 研一
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.76, no.5, pp.373-411, 1980 (Released:2007-03-29)
参考文献数
110
被引用文献数
6 3

morphine(MP),phenobarbital(PNB),diazepam(DZP),methamphetamine(MAPT)およびcocaine(CC)依存ラットについて薬物依存形成期ならびに突然休薬時の自発運動と脳波を日内リズムとの相関から解析し,同時に脳内アミン(NE,DA,5-HT)の消長を調べた.正常ラットの自発運動や脳波は一般に昼間睡眠,夜間覚醒型の日内リズムを有しているが,MP(5→50mg/kg),MAPT(0.5→5mg/kg),CC(5→40mg/kg)を1日2回8週間連続皮下注射する中に投与量と投与日数の増加に伴い注射直後から約4時間の間,自発運動は著しく増加し,脳波的睡眠図では覚醒期の増加,徐波―速波睡眠期の減少が認められた.このときMAPT,CCでは脳波が賦活されるが,MPでは動物の行動が覚醒的であるのに高振幅徐波が現れ行動と脳波の分離が認められた.barbiturate型薬物PNB(10→70mg/kg)とDZP(10→120mg/kg)を1日2回連続経口投与すると昼間の覚醒期は減少し,徐波睡眠期は増加するが,日内リズムには著しい変化が認められなかった.突然休薬を行うとMP群の自発運動は昼夜間差のない単調で低い活動レベルに終始する日内リズムに変わり,脳波では覚醒期の増加,徐波深睡眠期と速波睡眠期が減少して安静波ないし浅睡眠波のみとなった.PNBとDZP群では昼夜間とも活動型のリズムに転じ,脳波では覚醒期が増加,徐波睡眠期は減少した.この現象はDZPよりPNR群においてより著しかった.一方,MAPT,CC群では休薬後昼間の睡眠―覚醒周期はたちまち対照のリズムに戻るが夜間の睡眠量は対照に比べ増加した.各薬物の依存形成期ならびに突然休薬期には脳内のNE,DA,5-HT含量およびその代謝回転率に変化が現れた.すなわちMP禁断時には視床下部の5-HT代謝回転が促進し,その含量は著しく減少した.MAPTの連続投与により視床下部のNE含量と5-HT含量は著しく減少するが,一方,線条体のDA含量は増加し,5-HTの代謝回転は促進した.
著者
日下 渉
出版者
京都大学東南アジア研究所
雑誌
東南アジア研究 (ISSN:05638682)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.420-441, 2008

This paper analyzes moral conflicts between the middle class and the poor in Philippine politics through a discursive construction of the "we/they" consciousness. These moral conflicts have not been explored in earlier studies, which either regard the middle class and civil society as democratic factors or examine class conflicts solely in terms of interest distribution. This paper provides an analytical framework that explains the construction of a "we/they" consciousness in a class-divided "dual public sphere." I analyze these discourses in relation to several political issues and conclude by arguing that the moral conflicts between the collective consciousnesses of "we/they" relations have undermined popular support for democracy. The middle class generally associates "we" with "citizen," and regards itself as a purveyor and defender of democracy. It views the "poor" ("them") as lacking the appropriate morals and education to make similar claims. In fact, for the middle class, the poor are often responsible for undermining democracy. On the other hand, the poor associate "we" with "the masses," who despite their upright morality, have been marginalized, despised or ignored by the selfish and cold-hearted "rich" ("them"). For the poor, the culprits behind democratic deterioration are the rich. This moral conflict denies the legitimacy of others and is undermining popular trust in democracy, which inherently demands the acceptance of "them" as legitimate adversaries.

1 0 0 0 OA 津逮祕書

著者
明毛晉輯
巻号頁・発行日
vol.第134-136冊, 1000
著者
手嶋 毅
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.266-271, 2006-06-01 (Released:2017-05-19)
参考文献数
6

博物館・美術館は,美術工芸品をはじめ歴史資料などきわめて広い分野にわたり貴重な文化財を保存修復展示している。われわれは,これらのコレクションがさまざまなメディアで広く紹介されることによって,はじめて博物館・美術館へ出かけて本物を観る楽しみへと誘われる。このように所蔵作品の情報公開は,博物館・美術館にとって極めて基本的な活動の一つと位置付けられるようになってきた。近年のデジタルアーカイブ化とインターネットのブロードバンド化の動向により,博物館・美術館の所蔵作品デジタル画像を従来の限られた専門分野のみに提供するのではなく,広く商業的なさまざまな用途へとその利用範囲を広げる先行的な事例が始まってきている。この画像ライセンス事業の事例を報告するとともに権利処理について概観する。
著者
小野田 慶一 安部 哲史 山口 修平
出版者
一般社団法人 日本臨床神経生理学会
雑誌
臨床神経生理学 (ISSN:13457101)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.48-57, 2012-02-01 (Released:2014-08-20)
参考文献数
111
被引用文献数
2

ヒトを含む生体の環境適応にとって, 環境からのフィードバックによって適時行動を修正することは必須の実行機能である。こうしたフィードバックに対する処理の神経生理学的指標の一つとして, フィードバック関連陰性電位 (feedback-related negativity: FRN) が広く用いられている。FRNは多様なフィードバック刺激に対して潜時200~300 ms付近で惹起される, 前頭中心部優勢の陰性電位であり, 前帯状回がその発生源であると考えられている。近年では, 実験的アプローチや計算論的アプローチによりFRNが何を反映しているかが徐々に明らかとなってきており, また, FRNを指標とした多様な応用研究が展開されている。本稿では, FRNに関する最近の知見を概観し, その動向を探る。
著者
佐藤 文香
出版者
ジェンダー史学会
雑誌
ジェンダー史学 (ISSN:18804357)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.37-50, 2016

<p>本稿は、軍隊を魅力化する資源として「平等」と「多様性」が用いられるという動向を批判的に吟味するものである。近代国民国家は「国民皆兵」を原則として誕生したが、実際にはこの「国民」は人種化・ジェンダー化・セックス化されたものだった。国民国家が市民権と兵役をセットにすることで、軍隊に参与できる者を頂点に「国民」は序列化されたのである。人種、ジェンダー、セクシュアリティを理由に軍隊から周縁化された人々はこのヒエラルキーの下位におかれ、それゆえ、軍への完全なる包摂を主張してゆくこととなった。</p><p>本稿ではアメリカをとりあげ、第一節で、軍への包摂を求めた黒人、女性、LBGT の歩みを概観する。包摂を求めて闘ってきた人々の歴史は「勝利」のように見えるが、一方で、彼らの運動は「軍事化」されたということもできる。</p><p>このような視点にたって、第二節では米軍における現状を批判的に検討する。今や各軍のウェブサイトは「多様性」と「機会均等」を言祝ぐ言説であふれかえっている。だが米軍は、貧しい若者や先住民、市民権を欲する移民たちからおおむねなりたっており、彼らのアイデンティティをアメリカ人ではない発展途上国出身の民間軍事安全保障会社の低賃金労働者たちが支えているという実態がある。</p><p>こうした米軍の事例を手がかりとして、最後に日本の現状に対するささやかな示唆を提示する。2015 年の女性活躍推進法成立を受けて、防衛省は戦闘機パイロットの配置を女性に開放することを決定した。わたしたちはこの決定を、現政権のおしすすめるジェンダー化された政治の文脈のなかで考えてみる必要がある。「平等」と「多様性」を活用しながら社会の軍事化がひそやかに進行していくというこの事態は、今まさにわたしたちの足元で進行中の出来事でもあるのだ。</p><p></p>

1 0 0 0 OA 2.肺癌の病因

著者
長谷川 好規
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.103, no.6, pp.1261-1266, 2014-06-10 (Released:2015-06-10)
参考文献数
10
被引用文献数
3

肺癌の病因として最も発癌への寄与が高く重要であるのは,喫煙である.一方で,喫煙と関連のない非喫煙者の肺癌が存在し,職業や環境からの曝露と遺伝的要因が存在する.これまでの研究から,肺癌発症には環境要因と遺伝要因が複雑に絡み合ってリスク因子が形成されると考えられている.喫煙や大気汚染物質,アスベストをはじめとする発癌物質の曝露を社会全体でコントロールするとともに,遺伝要因を含めた病態解明を進める必要がある.
著者
石渡 智之 長谷川 秀一 川島 昭彦 高木 賀織 伊藤 めぐみ
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.C0929-C0929, 2004

【はじめに】電撃傷は人体への通電により起こる傷害である。今回、電撃傷を受傷し、手術、理学療法によりROMやADLが改善した症例を経験したので報告する。<BR>【症例紹介】41歳、男性。診断名は電撃傷(55%の広範囲熱傷)。平成12年9月1日電車の屋根の上で作業中、服が燃えているのを発見。深達度は骨盤帯前面・両下肢後面が3度、体幹前面・両下肢前面・殿部が2度。<BR>【理学療法経過】平成12年9月26日PT開始。医師より両下肢は熱傷が重度のため運動は禁忌。ROMは両肩関節屈曲制限あり。10月12日医師より両下肢の運動の許可がでる。ROMは両股関節屈曲50°内外転20°両膝関節屈曲30°伸展0°足関節背屈右-50°左-55°。MMTは両股周囲筋2、大腿四頭筋1。PT内容はマッサージ、関節モビライゼーション、他動的ROM運動、筋力増強運動である。デブリードマン術、植皮術後で大腿部・膝関節周辺の軟部組織が不安定な時期は、強度の運動で軟部組織の損傷を防ぐため愛護的に行った。自主的運動として40cm台による大腿部・膝関節周辺の軟部組織の持続的伸張を30分間指導した。平成13年3月軟部組織が安定してきたため積極的に行った。他動的ROM運動では疼痛の程度を口頭にて10段階で示してもらった。(10段階評価)限界の痛みを10とした。10段階評価で9から9.5の関節角度での保持を30秒間行い、これを4回施行した。両足関節のROM改善はみられなかった。平成14年1月22日左足関節に対しイリザロフ創外固定器装着術を施行。4月1日左足関節は背屈0°になる。5月16日右足関節に対しイリザロフ創外固定器装着術を施行。8月22日初めて平行棒内歩行を行う。平成15年8月ROMは右膝屈曲130°左膝屈曲160°右足背屈5°底屈30°左足背屈5°底屈5°。MMTは両大腿四頭筋4、背屈筋1、底屈筋1。歩行は両松葉杖を使用して院内自立。<BR>【考察】ROM運動については、術後で軟部組織が不安定な時期は愛護的に、軟部組織が安定した時期には積極的に実施した。ROM運動の実施の際には、熱傷部の軟部組織の状態を把握しておくことが重要であり医師と密に情報交換していくことが肝要と思われた。疼痛の10段階評価の使用は、痛みの程度を客観的に把握することができ他動運動での伸張力の調節が容易になり効果的であった。PTによるROM運動によって両膝関節は良好な改善が得られたが、両足関節は改善がみられなかった。両下肢後面は深達度が3度と深く、軟部組織の伸張性が重度に低下した為と考えられた。イリザロフ法による尖足の矯正は顕著な改善がみられた。イリザロフ法は、創外固定器の矯正ロッドを操作し徐々に軟部組織を伸張していく方法である。軟部組織の損傷があり伸張性が重度に低下した場合に有効とされており本症例は適応が高かったものと思われる。今後は両松葉杖歩行での屋外自立を目標とし社会復帰につなげたい。
著者
水谷 建 榎本 俊之 小園 典也 佐竹 うらら 杉原 達哉
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.84, no.858, pp.17-00356-17-00356, 2018 (Released:2018-02-25)
参考文献数
22

Bone grinding with miniature ball-end diamond wheels, called diamond burs by surgeons, is widely used for surgical resection of bones, especially in orthopedic surgery and neurosurgery. During bone resection, a considerable amount of grinding heat is generated, which can cause thermal injury to adjacent tissues, including nerves. To address this problem, several types of countermeasures such as irrigation, namely coolant supplying methods, have been developed; however, the existing measures cannot suppress the excessive heat generation. To solve this problem, our previous studies proposed surgical diamond grinding wheels with titanium dioxide (TiO2) particles deposited surfaces for preventing strong loading of bone swarf on the wheel surfaces due to hydrophilicity of TiO2 and found that such wheels reduced the grinding-induced temperature elevation. However, in the experiments, pure water was used as coolant instead of saline, which is typically used in surgery. Then the grinding performances of the wheels under a saline supply were investigated. The experimental results revealed that sodium ion in saline promoted the strong loading on the wheel surface through Maillard reaction and, as a result, the grinding-induced temperature increased rapidly and finally exceeded the threshold for thermal injury. Based on our findings, new grinding wheels with fluorine-treated surfaces were developed in the hopes of promptly shedding of the adhesion of bone swarf on the wheel surface. These wheels significantly and stably suppressed bone temperature elevation compared with commercial and previously developed wheels.
著者
山本 道也
出版者
流通経済大学
雑誌
流通經濟大學論集 (ISSN:03850854)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.31-42, 1989-12

1982年に行われた一旬につき2回,計49回の2.5km-帯状センサスにより,茨城県竜ヶ崎市近郊(竜ヶ岡)では,6科43種2,409個体のチョウが目撃され,群集構造,種数,個体数,多様性,優占種の季節変化について解析が行われた。以下はその結果である。1.チョウ43種の25の調査季節への個体数分布マトリックスより,群分析と主成分分析を併用して,五つの活動季節と,対応する五つの群集を分類した。2.4刀は,ルリシジミが優占する全3種からなる春群集が成立していた。3.5〜6月は,モンシロチョウ,ヒメウラナミジャノメ,ヒカゲチョウ,キタテハが優占する全13種からなる初夏群集が成立していた。4.8月は,ヤマトシジミ,コチャバネセセリ,コミスジ,キチョウが優占する全19種からなる晩夏群集によって特徴づけられる。5.9月は,オオチャバネセセリ,イチモンジセセリ,ツバメシジミが優占する全6種からなる初秋群集によって特徴づけられる。6.11月は,全2種からなる小さな群集である晩秋群集が成立していた。
著者
宮崎 俊一 石井 実
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.88-96, 2004-03-20 (Released:2017-08-10)
参考文献数
17
被引用文献数
1

2000年5月から2002年5月にかけて,京都府西南部の西山公園予定地(以下,西山)および大原野森林公園(以下,大原野)の2調査地において,トランセクト法によりテングチョウLibythea celtis celtoides Fruhstorfer成虫の季節消長を調査した.西山は海抜約90mの丘陵地で,谷あいには畑,水田,ため池,屋敷,社寺があり,その周辺はコナラ,アカマツなどを主体とする雑木林とモウソウチク林に囲まれていた.大原野は海抜約600mの稜線と海抜400-450mの渓谷を含む山地で,コナラやアカマツを主体とする雑木林,ケヤキ林,スギ・ヒノキの植林などで被われていた.本調査の結果,本種成虫の季節消長には,羽化直後の活動期(I期),越夏期(II期),秋期の活動期(III期),越冬期(IV期),越冬後の活動期(V期)という5期が認められた.羽化直後の活動期(I期):5月下旬から6月中旬.成虫の密度は他の期と比べて最も高く,成虫密度(ルート1kmあたりの目撃個体数)は,西山では2000年が10,2001年が40,大原野では両年とも30-40個体であった.成虫は田畑や雑木林の周辺で群がって吸水するなどの行動が顕著であった.また,ナタネの花から吸蜜する個体が見られた.越夏期(II期):6月下旬から9月下旬.夏眠期と考えられ,ごく少数の成虫しか観察されなかった.7月にクリから吸蜜する個体が見られた.秋の活動期(III期):10月上旬から11月上旬.成虫密度はI期の数%から20%程度であった.田畑や雑木林の周辺に少数が集合したり,ノコンギク,セイタカアワダチソウから吸蜜するのが観察された.越冬後の活動(V期):3月中旬から6月上旬.このうち4月下旬までは密度が高く,I期の1-30割程度のピークを示した.5月上旬以降は密度が低下し,一部は6月上旬まで確認された.両調査地ともに2001年の成虫密度が高く,周辺地域と連動した発生密度の高まりが考えられた.しかし,2000年は両調査地で成虫密度に差があったことから,密度変動の様相は隣接地域でも異なることがわかった.本種の生息には食樹ばかりでなく,新成虫の集合する田畑や雑木林の周辺などの明るいオープンスペース,越夏と越冬のための樹林などが必要であることがわかった.本種は,それらの要素を含む里地里山のような適度な撹乱がくりかえし加わる環境を放浪する性質をもつものと考えられる.