著者
Sasaki Yutaka Shibusawa Sakae Negishi Hanako
出版者
Japanese Society of Agricultural Informatics
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.228-235, 2013

Because Japanese farmers are aging, the need for cooperative working type agricultural robots that can perform tasks together with human beings is becoming particularly acute. Such robots need the ability to integrate their activities seamlessly with human beings and should possess functions that can be controlled intuitively, even by new agricultural workers and elderly people. These functions are generally considered under the heading of <i>Kansei</i> communication. Robots that incorporate such abilities include the <i>Kansei</i> Agri-robot and the <i>Chinou</i> robot, which can extract tacit knowledge and retain it for future use, and which have been the subject of intense study and development work. In this paper, we report on the fabrication and evaluation of an intuitive control component that utilizes human motions, which is one of the core technologies for issuing instructions, that is based on the Kinect sensor. The Kinect sensor, which can trace and replicate motion information based on a human skeleton movements, is a gaming device for the Xbox 360 released by Microsoft Corporation in 2010. It consists of three-dimensional depth sensors comprising an infrared (IR) emitter and an IR depth sensor, an RGB camera, and a multi-array microphone. The motion control technique targeted in this study is the finger pointing that will be used to instruct the robot on how to move and position itself correctly in a working area or other location. As the development environment, we used Microsoft Windows 7 as the operating system, OpenNI as the library, and NITE as the middleware. Visual Studio 2010 and the C++ language were used for software development. The following results were obtained. First, we found that the skeleton motion information of a farmer could be extracted at various angles using the Kinect sensor. Next, an algorithm for calculating finger-pointing points from the joint coordinate information relating to the shoulders, hands, and feet of the farmer was formulated. Based on the results of our verification experiments, we found that the algorithm accuracy was high when considered in terms of the assumed robot size and working area, and that control of a robot by finger pointing was possible. Estimation errors were found to vary depending on the sensing angle of the robot in relation to the farmer, and sensing errors from behind the farmer were greater than those occurring from other angles. It was also found that the Kinect sensor could be used in field conditions during early morning and late afternoon hours when light intensities had decreased, as well as under artificial lighting conditions.
著者
大森 翔太朗 金子 知適
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:21888736)
巻号頁・発行日
vol.2015-GI-34, no.6, pp.1-7, 2015-06-27

近年プレイヤの個性に関する研究が人工知能の分野で取り組まれ始めている.本研究では,将棋の指し手の選択に注目し,コンピュータプログラムで棋風を実現する方法について提案する.棋風としては,プレイヤが攻めや受けなど特徴を持つ指し手を選ぶ傾向についてに着目する.棋風を統計的に分析した過去の研究を参考に攻めの特徴と受けの特徴を決め,攻めと受けの棋風について,それぞれの特徴の現れているプレイヤの棋譜を選別する.そしてそれらの棋譜を教師に評価関数の機械学習を行う.提案手法で学習したプログラムと,一般の棋譜で学習したプログラムの差を,攻めと受けに関する次の一手問題を題材に評価する予定である.
著者
古賀 明俊 城戸 英希 藤堂 省 川上 克彦 中山 文夫
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.285-294, 1980

15例の膵のインスリン産生腫瘍を報告した.12例はインスリノーマでこのうち1例は異所性で, すべて単発性で, 良性であった.2例は過形成, 1例は組織学的に異常所見はなかった.全例にWhippleの三主徴があり, 血中高インスリン値, 種々の誘発試験を組合わせることにより診断が確実になる.選択的血管造影は72.7%に陽性であった.逆行性膵管造影も間接的診断法になる.手術は膵尾部切除2例, 膵体尾部切除2例, 膵頭十二指腸切除1例, 異所性腫瘍摘出1例, 腫瘍核出術9例である.術中血糖値の測定は腫瘍摘出成功の判定に有効で, 30分以上の持続的上昇を確認する必要がある.手術成績は14例が治癒し, 1例は術後肝不全で死亡した.
著者
[豊田天功] [著]
巻号頁・発行日
vol.[50], 1800
著者
村山 聡
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.53-75,iv, 2001

近世ヨーロッパに関して、各人の年齢が記載されている歴史資料を見つけることは非常に難しい。ヨーロッパでは、洗礼、堅信礼、婚姻、埋葬などの各イベントにおいて、教会は記録を残している。しかし、ヨーロッパの歴史人口学で使用されてきた洗礼、婚姻、埋葬の記録である教区簿冊においても、年齢記載がなされているものは多くない。それに対して、日本の近世江戸期の史料では、五〇年以上、場合によっては一〇〇年、二〇〇年という単位で毎年各人の年齢が記載されている「宗門人別改帳」などの史料が残されている。このような史料が残っていることはまれであるものの、多くの地域で年齢記載のある史料が残されていること自体が近世日本の特徴であると考えられる。毎年何十年にもわたって同一のフォーマットで記録され続けていたということはどのように理解すればいいのだろうか。近世ヨーロッパでは一部の地域を除くと、そのような記録は残されていない。この違いをどのように考えればよいのだろうか。また、近世日本における人口関係資料のもう一つの特徴は、多くの地域で実際の世帯と考えられる生活単位そのものが一つの単位として取り扱われ、それについての記録が毎年なされていることである。近世ヨーロッパの史料においても、世帯構造を分析できる史料がある。しかし毎年継続的かつ定期的にそのようなセンサスタイプの史料が残されているケースは、ヨーロッパではオーストリア、イタリアとスウェーデンぐらいであるとされている。それゆえ、なぜ詳しい年齢記載がなされているのか、という疑問に加えてもう一つの疑問点は、なぜ、毎年、世帯の単位で記載がされる必要があったのかということである。あるいは、なぜそのような記載の形式が持続されえたのか、ということである。年齢記載を含めて、記録された世帯の分析についてはすでに多くの蓄積がなされてきた。しかし、記録され続けたことの意味については、それほど多くの注意が払われてきたわけではない。記録された世帯について、残された史料データに基づいて現在でも多くの分析が可能であるということは、記録されたその時代においても、現在とは基準が異なるにせよ、何らかの分析可能性があったことを示唆する。この意味で、このような種類の史料が存在する社会というのは、少なくとも、家族関係については、情報編集性の非常に高い社会であったのではないであろうか。特に家族の選択的行動には実に様々な利用可能性があったと考える。これを誰がいかに利用していたかは、それぞれの時代や地域において、大きな差があったと考えるが、単に権力者側の意図が反映して作成されていたのではないことは確かであろう。その意味で、各地域の住民や地方役人は、規則としてだけでなくかなり主体的に年齢記載などを行ったのではないかと推察する。
著者
小原 和宏 鎌田 則夫 森山 智明
出版者
公益社団法人日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学年次論文報告集 (ISSN:13404741)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.1219-1222, 1995-06-01

鉄道の2線2柱7径間ラーメン高架橋(L・70m)を地中梁のない1柱1杭高架橋とした場合、地震時による大きな荷重が作用した時の破壊モードや耐力について弾塑性解析による検討牽行った。地中梁有り構造は水平震度0.375の曲げ降伏耐力で設計しているが、地中梁無し構造の場合は0.50まで曲げ降伏耐力を上げることにより、水平震度1.0程度の耐震性能を確保できる。
著者
中川 良隆
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
建設マネジメント研究論文集 (ISSN:18848311)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.359-368, 2004

本研究はオーレスンリンク、東京湾横断道路、首都高多摩川・川崎航路沈埋トンネル等の大型海洋横断連絡路プロジェクトの建設マネジメントを比較して、我が国のこれからの建設事業の効率的な遂行の方策を検討することを目的としたものである.調査の結果、発注方式、発注ロット規模・数、発注者組織、発注者・コンサルタント・建設請負会社の関係、品質管理方法、設計変更方法、受注者への支払査定方法、インセンティブ等に大きな差異があることがわかった.これらの要因により工事期間が長くなる等の非効率が発生している.検討結果を踏まえ、今後の我が国の大型建設事業の遂行に当たっての効率的な建設マネジメントを提言した.

1 0 0 0 OA 八品考

著者
岡不崩 [画]
出版者
岡不崩
巻号頁・発行日
vol.[12], 1930
著者
加藤 紫苑
出版者
京都大学文学研究科西洋近世哲学史研究室
雑誌
Prolegomena : 西洋近世哲学史研究室紀要 (ISSN:21858098)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-16, 2017-06-15

筆者は2016年の9月から12月にかけて、京都出町柳GACCOH において、計3回にわたって「やっぱり知りたい! シェリングとドイツ・ロマン主義」と題する連続講義を行なった。本稿は、第2回「産出的構想力の発見--シェリングの精神哲学」を文章化したものである。
著者
参謀本部 編
出版者
東京偕行社
巻号頁・発行日
vol.上, 1916
著者
児玉 元一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.36, no.192, pp.261-264, 1933-04

本研究は材料内の温度から起る熱内力の成因と諸性質とを考究し材料特に軟鋼の破壊過程に及ぼす影響を究めるを目的とし、實驗結果を解柝する爲數式を取扱つたものである。周知の如く熱傳導基礎式は變數を分離して解ける。從つて初めの條件周邊の條件等は三角函數、円〓函數或は球函數の諸性質を利用して各別に滿足させ得る。即ち所謂ストークス法により條件式を滿足し得る基礎式積分の方法を示し軟鋼によつて二三歪模様を添えて第一報としたものである。緒論に就く前に一言御斷りし度い。曩に著者は軟鋼の歪の分類を次の如く試みた。1.結晶各個の歪.......第一次の辷り。2.結晶群としての歪.........第二次の辷り。イ、彈性歪.........(第二次)第一種第一類の辷り、ロ、粘性歪.........(第二次)第一種第二類の辷り、ハ、局部歪.........(第二次)第二種の辷り。如上の各項の前者は前報告に於て試みた分類に使用した言葉であるが之等は從來慣用されておる言葉を同語異義に使つておるので甚だ紛しい事と内容を言葉の上に表し度い考へで中原先生の御注意に從ひ此の報告から前者の代りに後者を用ひる事とする。
出版者
刑務協会
巻号頁・発行日
vol.上, 1943