著者
大槻 智洋
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1083, pp.17-20, 2012-05-28

2011年から台湾で急速に普及したカメラ関連機器がある。「行車記録器」、すなわち「ドライブ・レコーダー」(以下、ドラレコ)だ。ユーザーは交通事故の様子を自動録画することによって、賠償を回避もしくは、軽減することを期待している。 既に台北市では、ドラレコ専売店が幾つも現れ、一般の消費者が常備し始めた。一部流通業者によれば「台湾の市場規模は2012年に40万台。

1 0 0 0 防災堤防

著者
近藤 泰夫
出版者
The Society of Sea Water Science, Japan
雑誌
日本塩学会誌 (ISSN:03695646)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.137-153, 1955

昭和21年12月21日の土佐沖地震を起因とする地盤沈下の問題が中国及び四国の海岸に関係する各種構造物に対して重大な影響を与えたので、学術振興会を始め建設省中国四国地力建設局その他の各種機関を通じて、沈下の調査とその対策について研究が行われた。学振第33特別委員会第4分科会 (塩田) 及び四国地方地盤沈下調査委員会の塩田部会において、塩田外堤の現状、対策、維持管理等について行つた調査はこれである。<BR>昭和28年9月25日台風13号は愛知三重両県下の海岸堤防に莫大な災害を与えたので、その後旧計画について建設省関係各機関の協力によつて斬新な理論的考察がなされた、その一部を本講に紹介する。<BR>最後に昭和29年9月13日台風12号及び同年9月26日台風15号が香川県下に与えた災害及びその後旧対策について言及したい。
著者
谷口 森俊
出版者
日本生態学会
雑誌
植物生態学会報 (ISSN:02899949)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.282-289, 1954-06-30
被引用文献数
1
著者
近藤 悟
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究技術計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.265-273, 1988

国や民間企業が将来の技術開発計画を立案する際には、今後の技術発展の方向を把握しておく必要があり、この技術発展の方向を予測する重要な活動がいわゆる「技術予測」である。この技術予測の手法にはいろいろなものが開発されている。ちなみに科学記述庁では、昭和46年以来、約5年ごとに「デルファイ法」により技術予測調査を実施してきており、昭和62年9月に第4回目の予測結果を発表した。この技術予測調査は世界でも類を見ない大規模なもので、国や民間企業での技術開発計画立案の羅針盤として期待されている。科学技術庁の今回の技術予測の特徴や読み方(企業の技術開発計画への活用等)については、いくつか報告がなされている。しかし、「デルファイ法」についての手法面からの分析はほとんどなされていないのが現状である。今後より有効な技術予測を実施して、その結果を技術開発計画に活用していくためには、手法面についても検討しておく必要がある。本論文では、特に予測された「実現時期」に着目して、実現時期やそのバラツキと回答特性との関連、高い信頼性が得られると思われる回答者数や予測期間、楽観的予測と悲観的予測との比較、繰返しアンケート調査の収れん効果等いくつかの面から、科学技術庁の技術予測調査結果を題材に、「デルファイ法」の手法に対する考察を試みた。
著者
三好 清文 蘆田 宏
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.12-12, 2015

We investigated the effect of processing fluency induced by spatial cueing on recognition memory judgments. Participants memorized pictures of everyday objects, and their spatial attention was manipulated in a Remember/Know recognition memory test. Stimulus location was either predicted (valid condition) or unpredicted (invalid condition) using an arrow cue. The results revealed that familiarity-based false recognition increased in the invalid condition. In the invalid condition, participants may have attributed part of the perceived disfluency to the spatial cue and overestimated the fluency for the stimulus, leading to increased false recognition. In contrast, in the valid condition, participants may have attributed some parts of the perceived fluency to the spatial cue and underestimated the fluency for the stimulus, leading to decreased false recognition. In short, spatial cueing induces&nbsp;reasoning about the source of fluency and biases recognition memory.
著者
安尾 浩行 石原 朋浩 森口 雅弘 山口 正義
出版者
The Laser Society of Japan
雑誌
レーザー研究 (ISSN:03870200)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.238-242, 1997
被引用文献数
7

We have developed a compact, lightweight laser range finder system using Q-switched erbium doped fiber laser with peak power of 600W at a repetition frequency of 1kHz. The system can measure the distance between overhead transmission lines and a tree top 300m away with an accuracy of ± 0.2m. This is a commercial version of a system which has been jointly developed by The Kansai Electric Power Inc. and Sumitomo Electric Industries, LTD.
著者
竹中 克久
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.780-796, 2006-03-31

本稿では, 組織戦略という概念に焦点をあて, 社会学的な見地からアプローチを試みる.組織戦略概念は組織を軍隊に喩えることから提起された概念であり, 市場という環境のなかで組織がほかの組織と合理的に争う側面を分析するために提起されたものである.ただ, 戦略概念の登場とその発展とともに, それを専門とするディシプリンとして戦略論という学問分野が独立したため, 組織戦略について論じつつも, 組織が主題となることは少ない.また, この概念は組織の経済的な競争という側面を重視するものであるために, 自ずと経済学や経営学からのアプローチが支配的であり, 社会学からのアプローチはほぼ皆無であるといっても過言ではない.ところが, 今日の社会状況に鑑みれば, むしろ社会学的な見地から, この組織戦略概念を再考することの意義ならびに社会からの要請があるように思われる.<BR>そこで本稿では, 戦略概念に代替可能な概念を模索する.その1つは企業倫理であり, もう1つはアカウンタビリティである.とりわけ本稿では後者を支持し, その概念の有効性を合理性ではなく<理解可能性>という基準で立証することを試みる.その際に参考となるのが, 近年着目されている組織アイデンティティや表出的組織という概念である.<BR>このような視座に立つことで, 現代組織にとっての新たなレゾン・デートルを提起できるとかんがえられる.