著者
木村 敬子
出版者
聖徳大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02892677)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.65-78, 1988-12-15
著者
古賀 弥生
出版者
Japan Association for Cultural Economics
雑誌
文化経済学 (ISSN:13441442)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.39-48, 2004-09-30 (Released:2009-12-08)
参考文献数
21

文化政策は、公共政策の中でも特に多様な主体によって担われるべき分野である。実際に地方都市で展開されているさまざまな文化政策の実態を観察すると、その主体が行政のみならず企業・NPOなど民間セクター及び各々のネットワークであることが理解でき、民間セクターが文化政策の主体としての存在感を増しつつあることが実感される。
著者
土屋 達弘 菊野 亨 ツチヤ タツヒロ キクノ トオル Tsuchiya Tatsuhiro Kikuno Tohru
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J91-, no.8, pp.2201-2201, 2008-08-01

本論文誌2007年10月号掲載のペアワイズテストに関するサーベイ論文において,ペアワイズテストの起源を米国の研究とする,事実と異なる記述があった.本論文では,ペアワイズテストの発明が日本において(少なくとも同時期に独立して)なされたことを,初期の関連文献とともに説明する.
著者
土屋 達弘 菊野 亨
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.10, pp.2663-2674, 2007-10-01
被引用文献数
3 2

本論文は,ペアワイズテストと呼ばれるソフトウェアテスト手法に関するサーベイである.ペアワイズテストとは,ソフトウェアの入力パラメータの相互作用に注目し,フォールトを効率良く顕在化する手法である.具体的には,入力パラメータのペアのすべてに対して,それらがとり得る値の組合せすべてを網羅するようにテストを行う.ここでは,ペアワイズテストの定義と,この手法の背後にある根拠について述べた後,ペアワイズテストの条件を満たすテスト集合の構成問題について論じる.更に,ペアワイズテストの有効性について,知られている研究成果を紹介する.
著者
千田 稔
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要
巻号頁・発行日
vol.14, pp.125-145, 1996-07-31 (Released:2016-06-08)

小稿は、空間的属性である道路から、日本古代の王権の一端を探ろうとするものである。ここで対象とする道路は大和から河内に通ずる「南の横大路」―竹内街道と「北の横大路」―長尾街道である。「ミチ」という言葉の原義は、「ミ」+「チ」で、「ミ」は接頭辞で神など聖なるものが領するものにつくという説にしたがえば、「ミチ」は本来神に結び付くものであった。 「南の横大路」の東端の延長線上に神の山、忍坂山が、「北の横大路」の東端には和爾下神社が位置することは「ミチ」の語義にかなう。忍坂山のあたりは息長氏の大和における本拠地であり、和爾下神社はワニ氏によって奉斎されたものである。したがってこの両道は大王家の外戚氏族である息長・ワニ氏に関わるものとみられる。以上のことから両氏あるいは関係氏族から皇妃を入れた大王の墳墓が、河内の竹内・長尾街道沿いにあることが伝承されることが説明でき、同時に河内王朝論には慎重にならざるをえないと考える。
著者
土屋 達弘 菊野 亨
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.8, 2008-08-01

本論文誌2007年10月号掲載のペアワイズテストに関するサーベイ論文において,ペアワイズテストの起源を米国の研究とする,事実と異なる記述があった.本論文では,ペアワイズテストの発明が日本において(少なくとも同時期に独立して)なされたことを,初期の関連文献とともに説明する.
著者
J.S.レ.フアニウ 著
出版者
新月社
巻号頁・発行日
1948
著者
樋口 範雄
出版者
The Health Care Science Institute
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.21-34, 2015
被引用文献数
1

わが国における終末期医療と法の関係は,何ら進歩あるいは改善を見ないまま半世紀を過ごした。かつては生命倫理も法も,生命の尊重だけを第一義としていればよかったが,医療技術の発展は,患者が植物状態で無意識のまま,人工呼吸器の力でその心臓だけは動かし続けるような状況を出現させた。アメリカでは,このような事態に対し,延命だけが生命倫理にかなうのかが議論され,1970年代以降,判例および立法により,自然死または尊厳死と呼ばれる死に方が適法とされた。同時に,これらはもはや法の問題ではなく医療の現場で,本人,家族,医療者らが決定すべき問題とされている。<br>これに対し,わが国では相変わらず一部の法律家と医師は,このような状況に殺人罪および嘱託殺人罪の適用の「おそれがある」と論じ,生命倫理の議論でも,患者の自己決定を含む生命倫理4原則が知られながらも,実践的には,無危害原則に固執した考えが残存したままである。そしてそれを打開するべく,超党派の議員連盟によって尊厳死法案の国会上程が図られつつある。<br>本稿では,わが国の法のあり方が,医療の現状に追いついていないばかりでなく,画一的かつ形式的に適用することをもって法の特徴とする法意識の下では,尊厳死法案にも一定のリスクがあることを指摘し,かえって医療の専門学会等によるガイドラインによって,実際の医療現場における倫理的決定がなされると論ずる。
著者
今永 正明
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学農学部演習林報告 (ISSN:03899454)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.61-67, 1990-03-26

最近長伐期林業への道が提唱され, 鹿児島県では地元スギ品種であるメアサスギの見直しが行われている。メアサスギは材質がすぐれ, 成長は晩成型で, 壮齢期以降の成長が永く持続する。そこで長伐期生産品種としての価値が極めて高い。したがってこうしたメアサスギ林の調査研究は現下の重要な課題であり, 今回現地調査によって,その林分構造を明らかにすることを試みた。蒲生町を中心に特色ある高齢林分9林分(林齢55年〜85年)を選び, 主としてその胸高直径の分布を基に林分構造の解析を行った。各林分の胸高直径, 樹高, 単木材積の平均値, 標準偏差, 変動係数を明らかにするとともに直径についてはその分布のヒストグラムを描き林分構造を調べた。それによると各林分には, 二段林型を示すもの, 本数が著しく減少しているもの, 超高齢木の混入するものなどがみられ, 高齢林の特色ある構造が明らかとなった。ところで直径分布については「同齢単純林における直径分布は, 幼齢あるいは若齢の間は一般に正規分布にしたがうが, 年齢が進むにつれ, 除伐や間伐の影響をうけて, しだいに左傾していき, シャリエA型分布からピアソンI型分布へと進む傾向がみられる。直径の分布範囲は比較的小さく, 変動係数は10〜30%である」といわれる。そこで正規分布に近い林分について分布の正規性の検定を行ったが, 高齢林分にあってもその直径分布の正規性を否定出来ぬものが見出された。これは除間伐等森林育成作業との関連で今後検討を要する課題を与えるものといえよう。5林分についてメアサスギ収穫表と比較しその立木度をみると, 0.8〜1.2の間にあるから, これら林分はほぼ正常に近い林分であるといえる。これら林分の直径の変動係数は10〜30%におさまることから, この点は従来の知見を裏づけるものといえる。
著者
野口 哲男 水野 正雄
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.834-839, 1967-06-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
15
被引用文献数
23

ヘリオスタット式太陽炉を用い,Y2O3-Al2O3系の各組成の冷却曲線より凝固点を測定し液相線を求めた。温度測定は,鏡面反射法により輝度温度と0.65μにおける分光反射率を求めて,分光放射率と真温度を算出した。太陽炉による溶融試料では,37.5mol%, 50mol%, 66.7mol% Y2O3組成で3Y2O3・5Al2O3,Y2O3・Al2O3,および2Y2O3・Al2O3の単一相を得,前二者の格子定数はそれぞれa0=12.010±0.005Åおよびa0=5.180±0.006Å,b0=7.370±0.004Å,c0=5.328±0.006Åであった。液相線はY2O340~60mol%組成の間でゆるやかなピークを示し,またAl2O3-3Y2O3・5Al2O3間の共晶点およびY2O3側の組成では既発表の結果と異なった傾向を示し,これらの結果に基づいてAl2O3-Y2O3系の平衡状態図を推定した。
著者
桜井 武麿
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.368-378, 1981-04-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
19

This review presents a survey of solar furnaces and their applications. After a brief historical overview, the optics of paraboloidal concentrator, concentration ratio and attainable temperature are theoretically treated. The design and construction of large solar furnaces in the world are introduced in some detail. The application to the high-temperature physics is exemplified by the investigations carried out in the Tohoku University. The applications to the energy conversion and high-temperature industry, expected in future, are described also.
著者
水野 正雄 山田 豊章 野口 哲男
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:18842127)
巻号頁・発行日
vol.86, no.996, pp.359-364, 1978-08-01
被引用文献数
2 14

ヘリオスタット式太陽炉を用いて試料を溶融後急冷し, その冷却曲線から試料の凝固点を求め, Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>-Dy<sub>2</sub>O<sub>3</sub>系の液相線を決定した. 溶融後急冷した試料についてX線回折及び化学分析を行い生成相を調べた.<br>ガーネット構造の3Dy<sub>2</sub>O<sub>3</sub>・5Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>, ペロブスカイト構造のDyAlO<sub>3</sub>及び単斜型の2Dy<sub>2</sub>O<sub>3</sub>・Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>の単一相は, 1600℃に加熱処理した試料と溶融後急冷した試料のいずれにも観察された.<br>溶融後急冷して得られた3種の化合物の格子定数は, 3Dy<sub>2</sub>O<sub>3</sub>・5Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>: <i>a</i><sub>0</sub>=12.034Å DyAlO<sub>3</sub>: <i>a</i><sub>0</sub>=5.204Å, <i>b</i><sub>0</sub>=5.308Å, <i>c</i><sub>0</sub>=7.413Å 2Dy<sub>2</sub>O<sub>3</sub>・Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>: <i>a</i><sub>0</sub>=7.403Å, <i>b</i><sub>0</sub>=10.487Å, <i>c</i><sub>0</sub>=11.143Å β=108.68°であった.<br>これらの化合物は高温X線回析を行った結果, 結晶転移は認められず安定相である.<br>3Dy<sub>2</sub>O<sub>3</sub>・5Al<sub>3</sub>O<sub>3</sub>, DyAlO<sub>3</sub>及び2Dy<sub>2</sub>O<sub>3</sub>・Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>の凝固点は, それぞれ1920±20℃, 2000±20℃及び1954±20℃であった.<br>Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>-Dy<sub>2</sub>O<sub>3</sub>系における共晶点は, Dy<sub>2</sub>O<sub>3</sub>が18mol% (1760℃), 42mol% (1890℃), 60mol% (1920℃) 及び79mol% (1830℃) 組成で認められた.<br>Dy<sub>2</sub>O<sub>3</sub>の冷却曲線は, 冷却の過程において凝固点と固相における構造変化を示す4個の発熱ピークが認められた.<br>これらの結果から, Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>-Dy<sub>2</sub>O<sub>3</sub>系に対する高温平衡状態図を推定した.

1 0 0 0 OA 太陽炉

著者
桜井 武麿
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.29, no.338, pp.197-208, 1963-03-05 (Released:2010-02-16)
参考文献数
21

太陽炉(solar furnace)は,太陽の光を光学系を用いて集中し,高い温度を得る装置である。太陽炉の使い方には,光化学反応の実験のように,集中された光の作用を利用し,高い温度の発生を伴わない場合もあるが,そもそもこの装置は高温を得るために開発されたものであり,またその用途もほとんどが発生された高温を利用するものであるから,一応上述のように定義しておく。光学系としては反射鏡が用いられる。まず,探照燈を逆に用い,炭素アークの陰極の位置に試料を置いて高温にするものと考えていただけばよい。
著者
Willi M. 岩切 一良 黒柳 彰正
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.62, no.695, pp.340-344, 1954-05-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
12

高温度を得る他の方法と比較した太陽炉の主要な利点と欠点とを論じた。小形の試料を極めて純粋な状態で, 最高温度まで急速に加熱することが絶対必要である定性的研究のため, 最初の大形太陽炉装置が設備された。資料は加熱熔融され坩禍に集められた。例えば二成分系の液相曲線決定等の定量的研究用の太陽炉は最近発達したものである。予め定められた加熱予定表にしたがって, 試料を加熱・冷却または所望の温度に維持 (日照時間に制限される故) したり, 空気による急冷等を行ったりする装置について述べた。表面の状態と関係なく, 試料を黒体状態に近似せしめて温度を測定する方法について述べた。実験太陽炉の設計に入って来る種々のファクターを一覧表にまとめて評価してみた。半工業用途として, 多数の小形の曲面反射鏡をもって, 1個の反射鏡に置き換えた太陽炉について述べた。