著者
複合構造委員会・FRPと鋼の接合方法に関する調査研究小委員会
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.II_120-II_133, 2014 (Released:2014-05-31)
参考文献数
38
被引用文献数
1

土木学会 複合構造委員会「FRPと鋼の接合方法に関する調査研究小委員会(H211)」では,FRP構造物の接合方法,および補修・補強を目的としたFRPと鋼部材の接合方法に対して,設計事例,国内外の設計基準,研究開発の動向を調査・研究し,接合部の評価方法を整理して性能照査型設計法の策定に向けた基礎資料を提供することを目的として2年3カ月間活動を行ってきた.本報告では,小委員会でとりまとめた報告書「複合構造シリーズ09 FRP部材の接合および鋼とFRPの接着接合に関する先端技術」(第1部:FRP部材接合の設計思想と強度評価,第2部:鋼構造物の補修・補強のためのFRP接着接合の評価)について,その概要を説明する.
著者
武田 剛
出版者
佐伯史談会
雑誌
佐伯史談
巻号頁・発行日
no.202, pp.34-42, 2006-06

論点
著者
和久 利彦
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.169-172, 2016

症例は26歳,女性。自転車同士の衝突の際,ハンドル先端で上腹部を強打した。増強する上腹部痛で受傷4時間後に救急搬送された。腹部全体の圧痛,上腹部の腹膜刺激症状,血中アミラーゼ高値,腹部CTでの液体貯留,膵体部の30mm大の高吸収域から主膵管損傷を疑い,受傷6時間後に緊急手術を施行した。膵体部でⅢb型の膵損傷を呈していたが,他臓器に損傷は認めなかった。術式は,膵脾機能温存を図るためBracey法を選択した。術後は,縫合不全や膵液瘻もなく経過し,第28病日目に退院した。術後8年目の現在,膵内外分泌能に異常はなく,尾側膵管の開存性は保たれていると考えられた。バイタルが安定したⅢb型膵体部損傷の術式として,Bracey法も安全な術式であると考えられる。

1 0 0 0 IR 禪學札記

著者
衣川 賢次
出版者
花園大学文学部
雑誌
花園大学文学部研究紀要 (ISSN:1342467X)
巻号頁・発行日
no.48, pp.87-142, 2016
著者
山田 庸介
出版者
日本社会情報学会
雑誌
日本社会情報学会全国大会研究発表論文集 日本社会情報学会 第22回全国大会
巻号頁・発行日
pp.258-261, 2007 (Released:2010-01-22)

サイバースペースという空間についての考察を行う。特にウィリアム・ギブスンのSF小説に端を発する“脳と電子ネットワークの接続によって実現される電子社会空間”としてのサイバースペース以外の可能性を考察していく。また、空間自体の考察とともに、サイバースペースを人間の生活空間として、“都市”空間のようなイメージで捉えることによって、より社会的な面から見たサイバースペースの可能性について考察をする。
著者
小野山 敬一 熊谷 幸民
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.115-129, 1989-06-30

有害鳥獣駆除におけるエゾシカの捕獲状況についてのアンケート調査を7支庁管内(胆振,日高,上川,網走,十勝,釧路,根室)について行ない,捕獲時に目撃された群れ構成と大きさ,捕獲された時期,時刻,捕獲地の植生,捕獲地周辺での生息状況を調べた。群れ構成としては,雄と雌の混成群が約半数を占め,ほとんどの場合雌の方が多かった。雄の単独個体は,10月と6月に多かった。雌の単独個体の場合は非常に少なかった。群れは1〜5頭の場合が多く,平均頭数は,4月に7.5頭と大きく,3,5〜8,10月は3.9〜4.8頭で,9,11,12月は3頭以下であった。群れの大きさと構成の変化に関係する要因として,エゾシカの繁殖期の行動,採食集団の形成が考えられた。性比(雌/雄)はエゾシカの自然個体群よりも少し高いと推定された。捕獲個体が目撃総個体数に占める比率からみると,雄は雌の約5倍選択的に捕獲されていた。雌雄とも,捕獲数は4〜7月と10月に多く,時刻別には5〜7時台と14〜18時台に多かった。草地における捕獲が最も多くて64.8%を占め,ついでビート畑(15.4%)とマメ類畑(8.6%)が多かった。日高,釧路,根室のように草地の作付け面積比率が特に高いところでは,草地での捕獲が多かった。胆振,上川,網走では草地での捕獲比率は作付け面積比率よりかなり低く,胆振ではマメ類畑,上川と網走ではビート畑での捕獲比率が,作付け面積比率に対してかなり高かった。捕獲地域一円には,エゾシカが繁殖地を持って1年中生息するという回答がほとんどだった。捕獲は森林に隣接した草地や畑で行なわれることが多いと思われる。捕獲者による推定生息密度の各支庁管内での平均値は,日高と釧路でかなり高く,ついで上川,網走,十勝,根室でほぼ同じで,胆振はやや低かった。全7支庁管内での平均は51.8頭/km^2であった。農耕地周辺では採食集団の形成あるいは高い環境収容力によって生息密度が高くなっていると考えられる。
著者
新田町 義尚
出版者
神戸市立工業高等専門学校
雑誌
研究紀要 (ISSN:09101160)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.41-45, 1998-10-01

Masao Maruyama (1914-1996), who has atternpted to describe a "prototype" of a Japanese thought through an ancient history and literature with figuring music. "The language paradigm" made for the basic understanding of his idea by him is unique. These words, for instance, "dedicate" and "offer" has nothing to do with religion but indicate the origin of politics as an act of service. And this is how (by piling these services up) an ancient Japanese politics is fomed which we don't see in Western countries and in China. There was, however, limit of Maruyama's understanding of the ancient literature. In order to rectify his, Nobuo Origuchi's view of the ancient language is effective.
著者
成清 正和
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.44, no.8, pp.551-556, 2001
被引用文献数
1

シンガポールの教育は,今日に至るまで経済に対して知的労働力を供給している点で極めて重要な役割を果たしている。1965年の独立以降現在においてなお,政府は,教育システムに対して強い統制を働かせている。この政府統制型の教育システムは,高いスキルを持った国民を生み出してきた点で比較的成功してきたと言えるし,シンガポールの高等教育機関もまた,アジアの中で最良の機関に位置するものとして国際的に認識されている。ここでは,シンガポールの大学がいかにその役割を果たし,社会貢献のためにその資源を活用しているかを明らかにする。
著者
岩村 忍
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1962

博士論文
著者
SUGITA Shigeo OKI Hironori HASEGAWA Telhisa ISHIDA Nobushige
出版者
Japanese Society of Equine Science
雑誌
Journal of Equine Science (ISSN:13403516)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.63-66, 2008

Estimation formulas for the morbidity of horses infected with equine influenza virus by linear regression, logistic regression and probit transformation were developed, using data from the outbreak at the Sha Tin Racing Track in Hong Kong in 1992. Using these formulas, we estimated the equine influenza virus morbidity rates at training centers belonging to the Japan Racing Association (JRA) in October 1997 and in October 1998. In 1998 JRA started a new vaccination program, and every horse must now be vaccinated twice per year. At that time, the vaccine included two US lineage virus strains, the A/equine/Kentucky/81 strain and the A/equine/La Plata/93 (LP93) strain, against equine type-2 influenza viruses; it did not include any EU lineage virus strains, such as A/equine/Suffolk/89 (SF89). Comparing the geometric mean (GM) values of hemagglutination inhibition (HI) titers between the LP93 strain and the SF89 strain in 1997 and in 1998, they both rose significantly at every age (p<0.05) by Wilcoxon test. Calculations by the simulation models show the morbidity rates for LP93 diminished from 0.439 (linear), 0.423 (logistic) and 0.431 (probit) to 0.276 (linear), 0.265 (logistic) and 0.271 (probit), respectively. On the other hand, the estimated morbidity rates for SF89 diminished only slightly from 0.954 (linear), 0.932 (logistic) and 0.944 (probit) to 0.946 (linear), 0.914 (logistic) and 0.927 (probit), respectively. Our simulation models could estimate the effect of the vaccine on each of the equine virus strains represented by the morbidity of infected horses. Thus, they are useful for vaccine evaluation.<br>
著者
キエン ト
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.73, no.628, pp.1355-1361, 2008-06-30
被引用文献数
1 2

1.研究の背景と目的 現在、世界の多くの伝統的な古建築は、近代間により新築するために取り壊されている。その中で、特に民家については保護の関心が薄く、ほとんど見捨てられた状態にある。これらの民家がやがて崩壊する際、既に保存するには遅く、また、歴史的資料の欠落が大きな問題となる。このような場合、一般的には、現場でその痕跡を調査する方法がとられる。しかし、このような方法は通常、物理的に制限があったり、また調査が許可されなかったりするために不可能な場合もある。そこで長い間そこに住み続けている年配の住民の記憶が貴重な情報源となる。これにより、理論的に民家の構成の変遷を60年ぐらい前まで辿り、当初の姿を復元することができる。本稿の目的のひとつは、ある特定の種類の民家を記録するために、通常行う聞き取り調査だけでなく、科学的な方法に基づいて、最も有効な記憶の掘り起こしを手助けする手順を提示することである。その実例研究として、ベトナム・ハノイ旧市街のハンバック通り47番住宅をとり挙げ、この手法を用いて当初の形を復元する。我々の知る限りでは、この住宅に直接関係する既往研究は多くない。その意味で、本研究は、歴史的資料のない古民家に関する研究に対し、その調査の方法論を提示し、調査結果に基づいた復元案の提示をするものである。2.民家修復に関する記録の概要(1)図面作成/分析・推測(壊れた梁、左右対称の門扉等)(2)既に発表された資料(3)まだ発表されてない資料及び伝承(4)発掘または発見された遺物(5)地域の特性(6)我々が独自に定義した住民の記憶 筆者が注目している民家に関して述べると、上記(2)、(3)及び(4)の情報は、入手できない状況である。(1)と(5)に関しては、通常入手できるものではあるが、現在、制限・論議されている。最後の(6)に関しては、可能であれば活用することとする。3.住民に対する聞き取りに活用できる技術的方法について 上記方法の根拠については、他分野の学問によるものである。想像上の見取り図、視覚的な3Dモデル図、歴史的図版、他と同様に技術的方法に活用できる歴史的映像などを用いて、聞き取り調査を行う。4.実例研究 ハノイ旧市街は、およそ1000年の歴史を持つベトナムのハノイ市にある。長い歴史の中で、"チューブハウス"と呼ばれる重要な伝統的建築様式が形成された。このチューブハウスは、ベトナムの最盛期に形成され、形態としては通りに面して間口が非常に狭く、奥行きが非常に長い(幅:約2〜4m、奥行き:約20〜60m)住宅である。調査した住宅はハノイ旧市街の中でも最も古い、ハンバック通り47番地に位置しており、この47番住宅が残存する最も古い住宅(建設から約166年)である。この貴重な住宅は、ベトナムの伝統的建築様式を保っており、そして、昔からこの住宅に住み続ける年配の住民がいる数少ない住宅の一つである。この住宅の現状調査については、日本建築学会計画系論文集、No.624、(2008年2月発行予定)に報告した。 調査は建物の現状調査(2005年11月)、住民に対する聞き取り調査(2007年3月)、最終聞き取り調査(2007年11月)を行ない、これらを元にして復元作業を行なった。5.結論 こうした調査を行なった結果、この建物は2階建ての家屋部分が前後3箇所に配置され、最も奥の部分に台所・トイレ・浴室から成る平屋の建物があり、それぞれの間には中庭があったことが判明した。1階は、通りに面して入口の一角に店舗があり、内部には庭に面した仏間や接客用の空間ないし居間であった。最初の庭は四方に屋根を回し、その中央に泉水を配置しており、後ろの中庭の上部はベランダとなっていた。当初はひとつの家族のための住宅であったが、この地区の人口が増加するにつれて、複数の家族が住むようになり、中庭には増築された建物で通り庭となり本来の機能を失った。また、最も後ろの2階建て部分は取り壊され、RC造4階建ての建物に取って代わった。こうした変遷の経過と、当初の姿が明らかにされた。現在の住宅の居住環境は、狭くて衛生状態の悪く非常に劣悪である。今後この歴史地区全体の保存と活用および居住環境の改善にとって、調査結果は重要な資料となると思われる。本研究は、建築的価値のある古民家の復元に着目したものである。まず、歴史的資料のない古民家のどこに価値を見出すのか。発掘調査の行われていない古民家のどこに正当性を見出すのか、あるいは奨励するのか。誰を昔ながらの住民と定義するのか。20年以上住み続けている住民は、これら住民の中の誰か。そして、誰の記憶が復元案作成に際し、有効な情報となるのか。本稿では最初に、復元における実施手順の段階(将来、復元を試みる人たちのための実用的な資料として)を示した。それから、実例研究としてハノイ旧市街のハンバック通り47番住宅を挙げた。復元のための主な情報源は、住民の記憶に基づくものである。それらは個人的なものであり、決して正確なものではないが、しかし、それらは非常に有効な参考資料と成りうる。また、しばしば他の資料が限られていたり、参考にならないものだった場合、その記憶は貴重な情報となる。そして、60年前の昔の住宅の姿を辿る有効な資料となるのである。この方法は、基本的な古民家復元、並びにある特定の種類の古民家の復元に対応できる方法であると考える。
著者
Norbert Pásztor Krisztina Kárpáti János Szöllősi Márk Keresztúri Zoltan Kozinszky István Gorzó Márta Radnai
出版者
日本大学歯学部
雑誌
Journal of Oral Science (ISSN:13434934)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.247-253, 2016 (Released:2016-06-25)
参考文献数
44
被引用文献数
5

About 30% of male infertility cases are idiopathic. Previous studies reported a positive correlation between deep periodontal pockets and sperm sub-motility, which suggests that periodontitis might have a role in idiopathic semen abnormality pathospermia. We evaluated correlations between periodontal infection parameters and the results of sperm analysis of men with idiopathic infertility. In this observational study, semen quality and periodontal status were analyzed for 95 otherwise healthy men attending an andrology unit for sperm analysis. Half the men in the sperm pathology and normozoospermia groups (50.8% and 50%, respectively) had poor periodontal status. Among the 95 participants, 38% had oligozoospermia, 28% had asthenozoospermia, 16% had cryptozoospermia, and 15% were classified as normozoospermic. Sperm pathology category was not associated with frequency of deep periodontal pockets or calculus. Bleeding on probing was significantly lower among men with asthenozoospermia than among those with normozoospermia. Poor periodontal status was not associated with any sperm pathology category or parameter. In contrast with previous findings, the present results indicate that pathospermia and poor semen quality are not associated with periodontal infection in men with idiopathic infertility. (J Oral Sci 58, 247-253, 2016)
著者
田邉 三郎助
出版者
國華社 ; 1889-
雑誌
國華 (ISSN:00232785)
巻号頁・発行日
vol.120, no.11, pp.23-39, 2015-06
著者
田邉 三郎助
出版者
國華社 ; 1889-
雑誌
國華 (ISSN:00232785)
巻号頁・発行日
vol.120, no.6, pp.25-39, 2015-01