5 0 0 0 畠山重忠

著者
栗原勇 著
出版者
栗原勇
巻号頁・発行日
1927
著者
畑田 裕二 吉田 成朗 鳴海 拓志 葛岡 英明
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.198-207, 2021-09-30 (Released:2021-09-30)
参考文献数
39

Self-distancing is the method of adjusting the psychological distance from one’s own experience. Keeping a psychological distance from the issue affects how we address it. For example, people often devise more creative ideas for others’ problems than for their own problems. In this study, we employed virtual reality for supporting self-distancing. We developed a system that enables the user to operate his/her avatar from the third-person perspective by changing the user’s perspective out of the body. We conducted an experiment in which participants were asked to solve problems that require insight and creative thinking from either the first-person or third-person perspective (3PP). The results indicate that the 3PP increases users’ psychological distance from their experiences and brings greater insight. However, there was no significant difference in the number of ideas that users could devise. Based on these findings, we discuss the interface design required for incorporating self-distancing, regardless of users’ abilities and circumstances.
著者
田島 裕康 布能 謙
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.77, no.9, pp.621-626, 2022-09-05 (Released:2022-09-05)
参考文献数
14

大きな流れは大きな抵抗を生む.こうした関係は,電気抵抗や摩擦など,自然界のいたるところに見出すことができる.例えばオームの法則によれば,発熱量は電流量の二乗に比例する.近年,こうした関係をより一般に「流れの大きさ」と「エントロピーの増大速度(散逸)」の間の関係と捉えた様々なトレードオフ不等式が,非平衡統計力学の分野で導出されている.なにを流れの大きさととらえるかには確率の流れからエネルギー流まで幅があるが,本質的なメッセージは同一である.すなわち,流れを大きくすることと散逸を小さくすることは両立しない.この「流速・散逸のトレードオフ」は,まず物理学の基礎的な面において非常に重要な意味を持つ.具体的には,このトレードオフは熱力学第二法則をより精密にしたものとして捉えることもできる.熱力学第二法則がエントロピーの増大の程度を予言しないのに対し,このトレードオフはエントロピーの増大速度の下界を指定する.流速・散逸トレードオフはまた,量子計算におけるゲート操作の速度限界や,分子モーターの動作精度と熱力学的コストの関係など多岐にわたる応用を持つ.特に重要な応用として熱機関の効率とパワーの間のトレードオフがあげられる.熱機関の効率上限がカルノー効率であることはカルノーの定理によって予言されるが,この効率上限を達成する方法としてよく知られるカルノーサイクルは,パワーを0にしてしまう.そして,カルノー効率を達成しつつパワーを正にする方法があるかないかは,少なくとも熱力学の範囲では結論が出ない.ところが流速・散逸トレードオフから導かれる白石–齊藤–田崎限界は,そのような方法が存在しないことを厳密に示す.熱機関は現代文明の基礎をなすデバイスの一つなので,このことは非常に重要な結論であるといえる.このような重要性から研究が進む一方,量子重ね合わせが流速・散逸のトレードオフにどう影響するのかについては,あまり理解が進んでこなかった.このトレードオフは不可逆性とエネルギーの流れの間の基本的な関係であり,そこに量子効果がどのような影響をもたらすのかは非常に興味深い問題と言える.さらに,このトレードオフは熱機関の性能に対する制限を与えるため,このトレードオフに量子効果がどのように寄与するかを理解できれば,量子効果が熱機関の性能にどのような影響を及ぼせるかを理解できる可能性が高い.こうした状況を踏まえ,我々は流速と散逸のトレードオフ,特に熱流と散逸のトレードオフに対する量子重ね合わせの影響を解析し,系統的な規則を得ることに成功した.得られた規則は以下の3つである.1. 異なるエネルギーの準位間の重ね合わせ(コヒーレンス)はトレードオフを強める.すなわち,異なるエネルギー間のコヒーレンスは熱流のエネルギーロスを強める.2. 縮退間のコヒーレンスはトレードオフを弱める.すなわち,縮退間のコヒーレンスは熱流のエネルギーロスを弱める.3. 縮退間のコヒーレンスが十分な量ある時には,トレードオフが実効的に無効化され,熱がエントロピーの増大なく流れることが可能になる.このことは,マクロな大きさの熱の流れで,エネルギーロスのないものを実現できることを意味する.我々の規則は直接的に熱機関をはじめとしたエネルギーデバイスに応用できる.特に規則3からは,カルノー効率を実効的に達成しつつ,有限のパワーを持つエンジンを実際に構成できる.こうした夢のエンジンの実現のための最初の手掛かりとなること,そして不可逆性と量子性の深い関係を理解する一助となることが期待される.
著者
塚村 祐希 若井 大成 下條 朝也 植田 一博
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.494-508, 2022-09-01 (Released:2022-09-15)
参考文献数
30

Latent scope bias is a bias that arises when humans estimate how probable a causal explanation is. This bias is a tendency to underestimate the probability of explanations with latent scope, the set of unobserved events that may or may not be occurring. Previous studies proposed the “inferred evidence” account, in which the bias occurs because we underestimate the probability that the unobserved event is occurring and reason based on this probability using the Bayesian rule. However, no studies have examined whether humans estimate the probability of explanations based on the Bayesian rule. Therefore, the present study examined how humans estimate the probability of explanations under uncertainty using Bayesian cognitive modeling. Specifically, participants read two explanations with different latent scopes and responded to one of them with a probability of 0% to 100%. The results obtained indicate the following two points: First, humans estimate the probability of explanations based on the Bayesian rule, which supports the inferred evidence account. Second, there are individual differences in the occurrence of latent scope bias.
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.73, no.5, pp.330-331, 2017-05-01 (Released:2017-11-01)
著者
井上 拓也
出版者
日本生態心理学会
雑誌
生態心理学研究 (ISSN:13490443)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.3-30, 2022-05-01 (Released:2022-06-27)
参考文献数
58

本稿では,生態学的に言語を位置付けるために,まず生態学的言語論における各論者による言語の位置付けとそれらの課題点について確認する.次に,生態学的実在論の立場を踏まえ,アフォーダンス知覚における「現勢化」と「知覚化」の二つの段階を区別しつつ,後者の段階でアフォーダンスを知覚可能なものとする「シグニファイア」として言語を定義する.その上で,生態学的な言語観を継承する意味論としての「生態学的意味論」を提案する.最後に,生態学的な観点から,言語によって表現される抽象概念に関する議論や,言語の創造性についての議論も可能になることを示す.
著者
原田 俊明
雑誌
學苑 = GAKUEN (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.829, pp.A24-A74, 2009-11-01
著者
石山 徹 田中 彰夫 池田 るり子
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学:美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.79-91, 2014-03-20 (Released:2017-06-12)

美術との係わりが強い描画学習は,他の教科学習と比べて個人差が大きな傾向にあり,そこでの能力差は,個々人の才能や感性の要素で語られることが少なくない。学習科学の分野でも,描画学習を科学的に分析・考察することは難しく,科学的な描画研究はなかなか進展していない。本研究は,近年の科学的な絵画・描画に関する知見を基に,描画学習が他の学習と比べて,どのような特異性を有するかについて考察するとともに,描画学習の機能的な展開可能性について検討する。
著者
楠 裕明 山下 直人 本多 啓介 井上 和彦 石井 学 今村 祐司 眞部 紀明 鎌田 智有 塩谷 昭子 春間 賢
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.949-954, 2010-10-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
20
被引用文献数
1

炎症性腸疾患であるクローン病や潰瘍性大腸炎は消化器心身症の代表的存在として扱われてきた.われわれは現在の炎症性腸疾患と心身医学の関係について総説した.潰瘍性大腸炎はその発症に心理社会的因子は高率に関与するとした報告もあり,患者本人のストレスを受けやすい強迫的性格もみられ,症状の増悪や再燃などの長期経過にも関連性が強い.クローン病も潰瘍性大腸炎より低率であるが心理社会的因子は発症に関連し,患者にストレスを受けやすい強迫的性格が多く,長期経過にも心理的因子は関連性が強かった.治療に関しては,潰瘍性大腸炎では心身医学的なアプローチが行われる症例もみられるが,クローン病ではあまり行われていない.

5 0 0 0 OA 救民妙薬

著者
穂積甫庵
出版者
茨城多左衛門
巻号頁・発行日
1693