著者
那須野 薫 松尾 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.338, pp.25-28, 2013-11-27

2013年参議院選挙において国政選挙として初めてインターネット選挙運動が解禁された.情報拡散による有権者への認知度向上や働きかけの機会増加などを狙い,多くの候補者がマイクロブロギングサービスのTwitterを選挙運動に利用した.本稿では,Twitterにおける候補者アカウントの状態や情報拡散に焦点を当て当選者の予測を試みる.Twitterから直接取得できる6つのアカウントの状態に関する素性(フォロワー数,フレンド数選,挙期間中のツイート数など.以下,素性A)に加え,本稿で提案する3つの情報拡散に関する素性(情報拡散の大きさ,多様度,忠誠度.以下,素性B)を用いて教師あり学習のRandom Forestにより当選者を予測する.予測実験の結果,素性Aと素性Bを同時に利用した予測では,素性Aのみを利用した予測より予測性能(F値)が約12%向上した.また,各素性の予測への重みや選挙当落との相関から,当選するためのTwitterにおける望ましい状態が示唆された.
著者
副島 健市 小柳 仁 吉田 翼 有岡 孝則 大内 田明
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR ARTIFICIAL ORGANS
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.1782-1784, 1985

開心術を行なう際, 人工心肺回路にopen circuitを用いるかぎり, つねに空気塞栓の危険を伴ってくる. 空気塞栓予防対策は, 以前より種々の方法があるが, それぞれ一長一短があった. 今回われわれは超音波を用い, 貯血槽の液面を感知するレベル・センサーを試作したので, 使用経験を報告する. 装置はWilliam Harvey (WH) 1300, 1500用として, 液面に対し直下より垂直方向に用いるものと, WH 1700用として, 液面に平行して横から用いる, 2種類を試作した. いずれも液面の低下を警報で知らせ, さらに危険域まで低下すれば, 警報と同時に, 送血ポンプの非常停止を行なう. 本装置はノイズ対策が十分で, また光や静電気などで誤作動する心配がなく, 確実に作動するため, きわめて有用であった.
著者
中塚 美智子 隈部 俊二 岩井 康智
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州齒科學會雜誌 : Kyushu-Shika-Gakkai-zasshi (ISSN:03686833)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.158-168, 2007-01-25

上顎歯列模型62例について,形態決定に関与している因子を探るためフーリエ級数を用いて比較検討した.結果は以下の通りである.1)方形,帯円方形,帯円形,帯円V字形の4型とも,第4周波数までで歯列弓形態を再現することが可能であった.2)歯列弓の大きさを示すフーリエ級数の定数ならびに第1周波数の振幅では形態間に有意差は認められなかったが,歯列弓の形を表す第2,3,4周波数の振幅では形態間に有意差が認められた.3)定数は前歯部幅径ならびに歯列弓幅径との高い正の相関がみられた.第1周波数の振幅は歯列弓長径と前歯部幅径との正の相関がみられた.第2周波数の振幅は歯列弓幅径と高い正の相関,前歯部の彎曲度合,歯列弓長径と幅径の割合と高い負の相関が,第3周波数の振幅は前歯部幅径,歯列弓幅径と正の相関,前歯部の彎曲度合と負の相関が,第4周波数の振幅は前歯-臼歯移行部動径差と正の相関がみられた.これらより,上顎歯列弓の形態の決定には歯列弓長径と幅径の割合,前歯部の彎曲度合,前歯部から臼歯部への移行部の形態が関与していることが示唆される.
著者
土橋 光子
出版者
日本幼稚園協会
雑誌
幼児の教育
巻号頁・発行日
vol.75, no.9, pp.48-49, 1976-09-01
著者
片山喜八 著
出版者
片山書堂
巻号頁・発行日
1885
著者
柳澤 昭夫 加藤 洋
出版者
The Japanese Society of Gastroenterology
雑誌
日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.101, no.10, pp.1061-1071, 2004-10-05
被引用文献数
6

膵癌 (通常型浸潤性膵管癌) は膵管上皮を起源とするが, その発生過程には膵管上皮よりいきなり異形の強い癌病変として発生する過程de novo carcinoma (de novo ca) と腺腫を経て発生する過程adenoma-carcinoma sequence (ACS ca) とがある. de novo caはさらに発生してすぐに周囲へ浸潤する型intraductal non-spreding typeと膵管内をある程度広がったのちに浸潤する型intraductal spreading typeがある. 前者の膵管内の組織型像は平坦な増殖を示す癌 (Flat type) であり, 後者は丈の低い乳頭性増殖を示す癌 (Low papillary type) である. ACS caの大部分は膵管内乳頭性粘液腫瘍 (IPMN) であり, 遺伝子分析によってもACSの関係が証明された. この癌はたとえ浸潤癌であっても強い線維化内の浸潤でありその予後は良い.<BR>膵癌の発生母地は粘液細胞過形成であることが遺伝子分析により明らかとなったが, この上皮がどのくらいの期間後に癌化するか, またこの上皮からどのくらいの頻度で癌が発生するかの問題が残っている.
著者
日野 英逸
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2010-07

制度:新 ; 報告番号:甲3157号 ; 学位の種類:博士(工学) ; 授与年月日:2010/9/15 ; 早大学位記番号:新5440
著者
石田朗大 寺西教高 日隈美奈子
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.239-245, 2015-07-15

設計書や仕様書などのドキュメントが十分に整備されていないシステムについて,その利用や改修を行うためにソースコードの解析,ドキュメントの整備を行う場合,目的によっては必ずしもシステム全体を解析する必要がない場合も多い.課題に対してシステムの必要な部分のみを解析するといったことは,実務ではよく行われるが,その具体的な手法について体系的にまとめられたものはなかなか見受けられない.本稿では,公的年金財政検証プログラムを対象として,いかにして短期間でソースコードの解析を行い,プログラムの改修を行ったかについて,その実践事例を示す.設計書や仕様書を網羅的に作成するのではなく,目的に合った解析を集中的に行うことで,プログラム解析の工数削減を行うことができた.
著者
松橋 秀典 若佐 友俊 田北 貴子 古橋 三義
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.381-385, 2014

漏血警報は透析膜の破損により, 血液と透析液が透析膜の壁を隔てずに直接接触することを意味する重大な警報である. 近年, 透析液清浄化の技術が広く普及し, 透析液の水質は多くの施設で清浄化レベルが確保されてきているが, 透析液の水質の確保されていない透析施設での漏血事故は, 血液へのエンドトキシンや細菌混入などをひき起こす危険な事故である. 今回われわれは目視にて透析液ダイアライザー出口側より赤褐色様濾液が確認できる漏血警報発生時に, ダイアライザーを交換しても警報を回避できず, 偽漏血が疑われた1例を経験したので報告する. 症例は77歳女性, 心不全に伴う腎機能悪化にて維持透析を実行. 透析治療はHD3時間とECUM1時間の4時間治療を行っていた. 除水の多かった治療日に, HDからECUMに変更後, 漏血警報が発生. ダイアライザーを同器種に交換し治療を再開したが, 再度漏血警報が発生した. さらにダイアライザーを他種膜に変更したが, 再び漏血警報が発生し, 漏血警報が回避できなかった. 漏血警報発生の原因として, 使用していたダイアライザーに膜破断などの異常は認められなかった. 当日の装置漏血検知器の状態にも問題はなく, 誤警報である可能性はなかった. 血中ハプトグロビンの値が10mg/dL未満であり, 溶血が起こっていると考えられたが, 透析由来の溶血は否定的であり, 心臓の人工弁による機械的溶血が原因となる偽漏血であると考えられた. 心臓の弁置換の行われている透析患者で漏血警報が発生した場合には, 溶血による偽漏血の可能性も考慮する必要があると考えられた.
著者
松山 優治 当麻 一良 大脇 厚
出版者
日本海洋学会
雑誌
沿岸海洋研究ノート (ISSN:09143882)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.63-74, 1990-08-31

東京湾の青潮の発生と伝播に関する数値実験を行った.観測に依れば,青潮は成層期に下層の貧酸素水が表面近くまで上昇することにより起こり,下層水の湧昇には北よりの風が寄与しているとされている.実験では湾奥から湾口に向かう風(北東風)を与えた時,千葉県側の湾東部と湾奥部に湧昇が現れ,風が止むと湧昇域は沿岸に沿って反時計周りに移動することが示された.また移動速度は内部ケルビン波の位相速度と一致していた.風の連吹時間を長くすると,湧昇は強くなるが,風の止んだ後の湧昇の移動速度は変わらない.また,夏季に比べて初秋は北よりの風の頻度が増えること,さらに成層が弱くなることから,湧昇が起こり易く,移動速度も遅いことから青潮に長時間さらされる湾奥の千葉や船橋では被害は大きくなることが解った.