著者
祖父江 友孝
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.104-106, 2018 (Released:2018-08-24)
参考文献数
8

USPSTFは,2017年の更新で,超音波および触診による甲状腺がん検診について,不利益が利益を上回る(推奨D)ため,無症状の成人については実施すべきでないと判断した。ただし,これは過剰診断についての実証的証拠に基づいた判断ではない。過剰診断の定量評価については,さらに検討が必要である。
著者
櫛引 美代子 工藤 優子
出版者
弘前学院大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

乳房緊満に対するキャベツ葉湿布の冷却効果について検証することを目的に、キャベツ葉を用いて、同意を得られた20歳代非妊娠成人女性34名、褥婦3名を対象にキャベツ葉冷湿布実験を行い、湿布剤貼付部位の温度、血流測定を行った。非妊娠女性のキャベツ葉冷湿布では皮膚表面平均温度は5分後に1.3℃下降し、15分後まで有意に下降した。30分後から皮膚表面平均温度は上昇傾向が認められた。褥婦の場合、キャベツ葉冷湿布5分後にいずれも急速に皮膚表面温度が下降し、10~25分後より徐々に上昇した。乳房例では冷湿布開始時に血流が低値であったが、徐々に血流の増加が認められた。キャベツ葉冷湿布は緩徐な冷却効果が示唆された。
著者
鈴木 直恵 岡田 宣子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.41, no.10, pp.835-842, 2000-10-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
12

衣生活行動の自立へ向かう小学校3~6年生女子1, 311名を対象に, 心身の発達を考慮した, 子供服の設計並びに子供の衣環境整備・被服教育のための基礎資料を得ることを目的として, 質問紙調査法により衣生活行動の現状および問題点をとらえた.主な結果は次の通りである.1.通学服の組み合わせを, 3年生では約70%, 6年生では90%以上が自分で決定しており, 主に色の調和を考えて組み合わせを行っている.2.体育のある日には更衣に配慮して, 約40%がかぶり式上衣で登校する.また学年が進むにつれ家からブルマーをはいて行く人が増加する.3.5, 6年生になると, 自己の体つきに対する意識が強まり, 大腿部が見えるミニスカートやブルマーを嫌う傾向がみられ, スカート丈を気にするようになる.4.5, 6年生では, 生理時に濃い色の服を着たり, ブラジャーが目立たないよう透けない服を着ようと配慮している.
著者
乾 伸雄 品野 勇治 鴻池 祐輔 小谷 善行
雑誌
情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM) (ISSN:18827780)
巻号頁・発行日
vol.46, no.SIG2(TOM11), pp.105-117, 2005-01-15

本論文では,最長しりとり問題をネットワークの問題としてモデル化し,整数計画問題として定式化を行う.この定式化では,変数の数が頂点数に対して,指数オーダで増加するため,事実上,整数計画問題として直接的に解くことは難しい.そのため,緩和問題を設定し,LP ベースの分枝限定法によって解決した.これによって,19 万語程度の辞書から最長しりとりをXeon2.8GHz プロセッサのPC を使って1 秒程度で作成することができた.また,本論文では,局所探索による解法と比較し,問題の困難さを実験的に調べた.さらに,様々なインスタンスにおける解を分析することで,最長しりとり問題の性質を調べた.
著者
竹下 毅
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement 第29回日本霊長類学会・日本哺乳類学会2013年度合同大会
巻号頁・発行日
pp.228, 2013 (Released:2014-02-14)

日本各地で野生動物による農林業被害や生活被害が発生し,野生動物と人間との軋轢が社会問題となっている.これまで多くの地方自治体は野生動物問題の対応を地元猟友会に頼ってきたが,猟友会員の高齢化・会員数減少により猟友会員の負担は年々増加しており,従来行われてきた「猟友会に頼った野生鳥獣問題対策」が成り立たない地域や地方自治体も現れてきている.長野県小諸市も例に漏れず,平成 19年に 95人いた猟友会員数は平成 24年には 57人(年齢平均値 62歳,中央値 65歳)にまで減少・高齢化し,今後も減少していくことが予想される.このため,猟友会の負担を減らしつつ被害も減少させる「新たな野生鳥獣問題対策」を構築する必要があった. このような状況の中,長野県小諸市では野生動物問題を専門職とするガバメントハンター(鳥獣専門員)を地方上級公務員として正規雇用すると共に,行政職員に狩猟免許を取得させ,ガバメントハンターをリーダーとする有害鳥獣対策実施隊(以下,実施隊)を結成した. 銃器を必要とする大型獣(クマ・イノシシ)は猟友会員から構成される小諸市有害鳥獣駆除班(以下,駆除班)が主に対策を行い,小・中型獣は実施隊が主に対策を行うという分業体制を敷いた.この取り組みによって駆除班の負担を減少させると共に,被害を減少させることに成功した. 現在のガバメントハンターの活動内容は,1)有害鳥獣の捕獲・駆除,2)ニホンジカの個体数管理のための捕獲,3)野生鳥獣のモニタリング,3)猟友会と行政との連絡,4)市民への野生動物問題の普及啓発,5)捕獲動物の科学的利用である. 本発表では,小諸市にガバメントハンターが正規雇用される経緯と活動内容について報告するとともに,今後の課題について議論したい.
著者
松本 好 榎本 大貴 井上 雅彦
出版者
NPO法人 日本自閉症スペクトラム支援協会 日本自閉症スペクトラム学会
雑誌
自閉症スペクトラム研究 (ISSN:13475932)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.61-67, 2021-02-28 (Released:2022-02-28)
参考文献数
13

本研究では、通所施設への通所が困難となった事例において、家庭訪問支援として子どもおよび母親へ介入することで、子どもの行動上の問題の改善や新しい行動の獲得、母親の養育行動の獲得や養育ストレスの変化を検討した。介入は、機能的アセスメントに基づく子どもへのコミュニケーション指導、母親へのペアレント・トレーニングおよび日常生活の助言、通所施設への移行支援であった。その結果、家庭という日常生活場面で支援を行うことにより、子どもの行動上の問題の減少とコミュニケーション行動の獲得、子どもに対する母親の育児ストレスの改善に及ぼす効果があり、通所施設への通所が可能となった。一方で、母親自身の孤立感ついては変化がみられず、通所施設での継続支援を要する可能性が示唆された。
著者
手島 良
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.31-43, 2011-04-30 (Released:2017-08-31)
被引用文献数
6

This article examines the following three aspects of teaching English pronunciation at secondary schools in Japan: 1)which features of pronunciation are actually taught and which are not; 2) which problems are caused by this; and 3)which measures can or should be taken to solve the problems. In each aspect above, single sounds, word/phrase/sentence stresses and intonation are taken into account. Very little time is devoted to teaching pronunciation, and sadly awareness of the importance of pronunciation among pupils/students is quite low. In order to improve the situation, remedies, such as phonics-based instruction, are proposed.
著者
角川書店編
出版者
名古屋市計画局
巻号頁・発行日
1992

36 0 0 0 OA 源氏物語

著者
[紫式部] [著]
出版者
中央公論社
巻号頁・発行日
vol.卷一, 1939
著者
Taiga Kunishima Herminie P. Palla Katsunori Tachihara Ken Maeda
出版者
The Japanese Society of Systematic Zoology
雑誌
Species Diversity (ISSN:13421670)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.129-138, 2022-04-15 (Released:2022-04-15)
参考文献数
48
被引用文献数
1

Twenty specimens of Acentrogobius ocyurus (Jordan and Seale, 1907) were collected in Manko, Okinawa-jima Island, Japan and Sulu Sea side of Puerto Princesa City, Palawan Island, Philippines. As the species had previously been reported from the South China Sea, Andaman Sea, and northern Australian waters, these specimens from Okinawa and Palawan represent the first records of the species from Japan and the Sulu Sea. Acentrogobius ocyurus was found on muddy substrata at the lowest tidal zone of the mudflat and was often found in burrows of mangrove pistol shrimp, Alpheus richardsoni Yaldwyn, 1971. Morphological traits suggested that A. ocyurus is closely related to A. globiceps (Hora, 1923), A. kranjiensis (Herre, 1940), and Acentrogobius sp. (“Suzume-haze” in Japanese name), with several homologous features including, the transverse pattern of the sensory papillae on the cheek, caudal fin pointed in middle, a black stripe behind the eye along the anterior oculoscapular canal, bright blue spots laterally on the body, and an oblique yellow stripe across the upper part of the caudal fin.

36 0 0 0 OA 日本伝説研究

著者
藤沢衛彦 著
出版者
大鐙閣
巻号頁・発行日
vol.第2巻, 1925

36 0 0 0 OA サルとカニ

著者
楠山正雄 編
出版者
富山房
巻号頁・発行日
1925
著者
小陳 左和子
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.117, pp.2110, 2021-03-31 (Released:2021-04-03)

東北大学附属図書館における2011年の東日本大震災,2019年の令和元年台風第19号,2020年の新型コロナウイルス感染症といった,性質の異なる災害への対応についてそれぞれ報告するとともに,その経験から得られた知見や課題について言及する。