著者
藤岡 裕己 山本 直克 赤羽 浩一 川西 哲也 高井 裕司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PN, フォトニックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.401, pp.81-84, 2010-01-21
参考文献数
5

レーザダイオードや発光ダイオードなどの光半導体デバイスにおいて、出力光の光波制御は光通信や計測分野において重要な課題である。我々は、デバイス表面への微細構造加工による光波制御を目的として新デバイス構造の検討を行っている。従来デバイスでは活性層上部に非常に厚いクラッド層を有しており、表面構造からデバイス内部を伝搬する光波へ有効な影響を与えるためには高アスペクト比な加工が必要であった。そこで、我々は、活性層上部のクラッド層を極端に薄くした半導体ハーフクラッド構造を提案し、低アスペクト比で簡便な表面微細加工による光波制御を目指す。本論文では半導体ハーフクラッド構造とその作製プロセスおよび、半導体ハーフクラッド光源のデバイス特性について報告する。
著者
綿村 哲
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.756-762, 2000-10-05
被引用文献数
1

アインシュタインの一般相対性理論と場の量子論を統合する理論体系は,幾何学そのものの拡張を必要としているのか? 量子重力理論の最も有力な候補と思われている超弦理論の最近の発展に伴い,非可換空間または量子空間と呼ばれる拡張された"空間"が理論の中に自然に現れることが分かってきた.このことは,アインシュタイン理論におけるリーマン幾何学の役割を,量子重力においては非可換幾何学という体系で置き換えなければならないことを意味している.本稿では,非可換空間上の場の理論を見ながら,非可換幾何学とはどのようなものなのか,なぜそれを考える必要があるのかを解説する.
著者
天沢 退二郎
出版者
中央公論社
雑誌
巻号頁・発行日
vol.7, no.8, pp.p188-204, 1975-08
著者
深澤 達也 藤村 英一 加納 直行 牧本 一男
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.74, no.8, pp.1761-1766, 1981-08-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
6

Differentiated thyroid cancer is regarded to be of low grade malignancy with a good prognosis. We made statistical analyses of 138 cases of differentiated thyroid cancer treated in Kyoto University during the past ten years.Our study proved the propriety of the standard surgical procedures for thyroid cancer. These established indications of surgical procedure for various stages of the cancer were found to have been properly followed in our series. This could conceivably be related to a lower recurrence rate in our series.
著者
伊藤 暁 井上 克司 王 躍 岡崎 世雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.86, no.7, pp.452-457, 2003-07-01
被引用文献数
3

N人がジャンケンをして全員を順位づけるために必要なジャンケン総数の期待値は[○!-]((3/2)^N)であり,また最終的に1位の人だけを決めればよい場合に必要なジャンケン回数の期待値も[○!-]((3/2)^N)であることを示す.一方,各自が2種類の手しか出せないジャンケンでは,上述の期待値がそれぞれ[○!-](N),O(logN)となることを示す.
著者
松本 彪 久宗 周二
出版者
高崎経済大学
雑誌
高崎経済大学論集 (ISSN:04967534)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.43-50, 2012-06
著者
千田 富義
出版者
東北文化学園大学
雑誌
リハビリテーション科学 : 東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科紀要 (ISSN:13497197)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.3-14, 2009-03-31

初期段階のアルツハイマー型認知症で注目されている上肢運動機能障害の特徴,発現機序に関する仮説,訓練効果について概説した.この上肢運動機能障害は運動障害を引き起こす神経症状がないこにも関わらず出現し,聞き手優位性の焼失などの特徴が報告されている.また,課題の難易度が高いときに上肢運動機能障害が鮮明になる.出現機序についての詳細は不明であるが,短期視覚記憶などの比較要素的な認知機能の障害が関与するとの立場と,注意機構など全般的な機能を司る機構の障害で発現するとの立場がある.上肢運動機能障害に対する練習・訓練の研究では,常に一定の条件で繰り返す練習で運動学習の保持,転移が出現することが報告されている.種々の条件で行う練習で学習効果が大きい健常者と大きく異なる点である.アルツハイマー型認知症のスキーマ形成障害によると推測されている.
著者
坂本 望 大谷 拓哉 新小田 幸一 前島 洋 吉村 理 飛松 好子
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.45-51, 2007-04-20
被引用文献数
1

認知症高齢者の易転倒が認知機能の低下によるものか,運動機能低下によるものか明らかにするために,認知症高齢者の外乱に対する反応を調べた。対象は認知症を有する高齢者(認知症群)10名と認知症を有さない高齢者(対照群)7名であった。外乱は移動速度100mm/s,移動距離50mmの床面の前方向への水平移動とした。この外乱を予告なしに5回加えた時の,足圧中心と前脛骨筋,大腿直筋の筋電図のアナログ信号を2000Hzでサンプリングし,A/D変換を行った。足圧中心データから足圧中心移動距離,足圧中心応答時間,筋電図データから各筋の潜時,潜時から500ms間(O-500ms間),及びその後の500ms間(500-1000ms間)における各筋の%筋電図積分値を算出した。足圧中心移動距離,500-1000ms間の前脛骨筋%筋電図積分値において,認知症群は対照群と比較し,有意に小さい値を示した。一方,足圧中心応答時間,各筋の潜時,0-500ms間における前脛骨筋,大腿直筋,500-1000ms間における大腿直筋の%筋電図積分値において2群間に有意差は認められなかった。これらの結果から,認知症群は対照群と比較し,外乱に対する反応への遅延を引き起こしていないことが明らかとなった。しかし,足圧中心を移動させず,少ない前脛骨筋の活動量で立位保持を行っていた。
著者
鳥羽 研二
出版者
独立行政法人国立長寿医療研究センター
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、認知症患者の筋・運動系機能の低下の特性を明らかにし、脳画像解析等を用いて認知症の疾患別に転倒リスクの解析を行った。杏林大学もの忘れセンター受診患者のうち、転倒の記録がとれ、研究の同意が得られた約400名を対象とした。評価項目は認知機能、意欲、うつ、ADL等の総合的機能評価、Up & Goテスト(TUG)、バランステストその他の身体機能検査、転倒スコア、脊椎後弯角測定、足関節可動域、脳血流シンチグラム、血液生化学検査等であり、以下の成果を得た。(1)認知症の病型別解析で、レヴィ小体病と脳血管性認知症の転倒が有意に高頻度であった。(2)認知症高齢者の意欲が低下する機序として、前頭側頭葉のほか視床、大脳辺縁系や白質の血流障害が関連する可能性が示唆された。(3)足関節可動域の減少ならびに、脊椎後弯角の増大が転倒率の増大と関連していた。(4)認知症外来患者98名のうち1年間で33名(34%)が転倒した。転倒者と非転倒者で転倒歴、転倒スコア、老年症候群保有数、開眼片足立ち時間、TUG、Functional reach(FR)、重心動揺距離、血清P, Alb濃度に違いが認められた。(5) Ca拮抗薬服薬患者はレニン・アンジオテンシン阻害薬服薬患者に比べて大脳白質病変の程度が強く、大脳白質病変の程度は大動脈のスティッフネスが亢進していた。(6)自覚的不安感を検出するハンカチテストは転倒予測に有用である可能性が示され、陽性患者は、ハンカチの把持により両側後頭葉の血流増加が見られることが示された。(7)血中ビタミンD濃度は握力、TUG、FRと有意な相関を示した。(8)マウスの両側頸動脈外周を微小コイルを被覆することにより脳梁部の虚血障害を起こすことができ、モデルマウスの作製に成功した。
著者
村上 真完
出版者
JAPANESE ASSOCIATION OF INDIAN AND BUDDHIST STUDIES
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.856-849,1269, 2007-03-20 (Released:2010-07-01)

It is to be reconsidered how to study Early Buddhism. I stress the importance of the text-critical investigations and demonstrations.It seems peculiar to Buddhism from early on that our human existence is analytically grasped as consisting of five aggregates (khandha), i. e. the sensible (rupa), sensation (vedana), conceptual image (sañña), mental and physical latent forces (samkhara) and cognition (viññana). But there are other orders of aggregates. According to the traditions of the Vedanta, i. e., Sankara and others (ad Brahma-sutra 2.2.18) the order is rupa-vijñana-vedana-samjña-samskara, and according to Jaina-tradition, i. e., Haribhadra-suri (Saddarsana-samuccaya 1.5) it is vijñanam vedana samjña samskaro rupam. Harivarman's Chengshi lun 成実論 (vol. 3, T. 32, No. 1646, 261a7-) which was translated by Kumarajiva in 412 enumerates rupa-vijñana-samjña-vedana-samskara. In the fifth century Buddhaghosa in his Visuddhimagga (PTS ed. 45215-) explained the five aggregates in the same order as that of Sankara's enumeration. So Sankara and others must have had some credible Buddhist sources.I investigate original and developed meanings of each of the five aggregates, and lastly consider the original and developed meaning of nama-rupa (name and form) which is looked upon as the cause (samudaya) of cognition (viññana) It means originally name and personal looks, then mind and body, and is explained as being composed of five aggregates or four aggregates except cognition.