著者
Negishi Yasushi Kawachiya Kiyokuni Murata Hiroki TAGO Kazuya
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.41, no.10, pp.2881-2894, 2000-10-15

Progress in semiconductor technology has made it possible to build small network clients compact enough to be embedded in credit cards or wallets. These devices, which have severely restricted computing resources, are called "micro-clients." We propose an approach for building systems for micro-clients. The requirements of a system for micro-clients are as follows : (1)It must work with a small amount of memory and a low-power processor. (2)It must work even while the link is disconnected, because of the high cost of communication. (3)It must work with low-quality communication links. We introduce a software system called Tuplink that meets these requirements. The Tuplink system on the client node manages a central data pool to hold user and system information in an integrated manner. The server node also has a data pool for each client, and the contents of both pools are kept identical by means of a communication network. This server-side data pool makes it easier to build a system in which necessary functions are divided between server and client nodes. One-to-one communication between client and server is abstracted by a synchronization operation between the two pools in order to hide link management and communication timing from other subsystems. A communication protocol for synchronization, called the Tuplink protocol, is used to synchronize the two pools. Other subsystems, such as the RPC, file, and detabase systems, use the central data pool instead of their own buffers. The state of the communication link is hidden from other subsystems. We call this the "meta-middleware" approach. The Tuplink system meets the above requirements as follows : (1)Use of the central data pool eliminates duplication of buffers among subsystems and copying of data among buffers. (2)The system can operate while the link is disconnected by using the central data pool as a daga cache. (3)The synchronization protocol efficiently handles packet loss by using the central data pool as a communication buffer. We have built systems based on the Tuplink model, and applications for them on several platforms, including a smart phone, Palm III, and Windows CE. This paper discusses the approach and findings of the system implementation.
著者
古川 幸伸 藤森 和博 新井 宏之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波
巻号頁・発行日
vol.97, no.551, pp.47-53, 1998-02-19

本稿では, PHSの新たな基地局設置場所として建物の窓に設置することを提案し, 壁面設置型双指向性偏波ダイバーシチアンテナを用いて, 実際に建物の窓に基地局を設置して伝搬測定を行った.そして, 基地局を建物の窓に設置する場合に問題となる窓ガラスの影響や基地局を設置する階, 移動局の傾き角度, 偏波ダイバーシチ受信の効果について検討した.
著者
古川 幸伸 藤森 和博 新井 宏之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播
巻号頁・発行日
vol.97, no.545, pp.47-53, 1998-02-19

本稿では, PHSの新たな基地局設置場所として建物の窓に設置することを提案し, 壁面設置型双指向性偏波ダイバーシチアンテナを用いて, 実際に建物の窓に基地局を設置して伝搬測定を行った.そして, 基地局を建物の窓に設置する場合に問題となる窓ガラスの影響や基地局を設置する階, 移動局の傾き角度, 偏波ダイバーシチ受信の効果について検討した.
著者
青木 昌三 宮崎 英一
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.15-24, 2004-09

本研究では,携帯電話を情報提供デバイスとした休講通知を中心とする掲示システムを,Windows XP上に構築した。システムはパーソナル・コンピュータとネットワーク環境さえ整っていれば,誰でもが簡単に構築でき,ユーザに村してデータ構造を隠蔽することで,プログラムの専門的な知識が無くても簡単に運用が可能である。更に,ユーザインターフェース部分とデータ構造の変更でユーザが要求するシステムへと簡単に変更ができる。また本研究で作成したプログラムはOSに依存しないため,Windows系OS以外でも実装可能であり,より幅広い分野への適応が考えられる。
著者
古川 幸伸 藤森 和博 新井 宏之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
巻号頁・発行日
vol.97, no.548, pp.47-53, 1998-02-19

本稿では, PHSの新たな基地局設置場所として建物の窓に設置することを提案し, 壁面設置型双指向性偏波ダイバーシチアンテナを用いて, 実際に建物の窓に基地局を設置して伝搬測定を行った.そして, 基地局を建物の窓に設置する場合に問題となる窓ガラスの影響や基地局を設置する階, 移動局の傾き角度, 偏波ダイバーシチ受信の効果について検討した.
著者
佐野 浩 永岡 利彦
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.385-393, 2002-05-31

東北北部太平洋側の奥羽山脈と北上山地の山間を流れる北上川流域では,夏に湿った南風が卓越する場合がある.このとき,北上川流域では夜間に層雲が広がって曇るが,日の出後数時間で層雲が消散して晴れる「朝曇り」現象が報告されている.今回,北上川流域で起きる「朝曇り」についてNHM統合環境(パソコン版気象研究所非静力学モデル)を使って数値実験し,下層雲の発現・解消の仕組みを調べた.その結果,(1)奥羽山脈で起きる斜面上昇風によって,仙台平野北西部に下層雲が生成される,(2)夜間の陸面温位の低下に伴い北上川流域に下層雲が広がる,(3)日の出後,陸面温位が上昇するにしたがって北上盆地の北部と仙台平野西部から下層雲が消散する,などが明らかになった.
著者
勝木 清衣 田中 邦明 川上 晃 臼井 博明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.687, pp.23-26, 2005-02-24
被引用文献数
6

カルバゾール環をもつアクリル酸モノマーをイオン化蒸着することにより、重合薄膜を形成した。さらに膜と基板の界面に安定な化学結合を形成するために、基板表面に重合開始剤の自己組織化(SAM)膜を形成し、この上にカルバゾールモノマーをイオン化蒸着することにより、熱的安定性の高い高分子薄膜が得られた。この手法を用いてITO表面にカルバゾールあるいはテトラフェニルジアミノビフェニルを側鎖に持つビニル高分子を製膜し、有機EL素子を試作した。その結果、基板表面の開始剤SAM処理とイオン化蒸着重合を組み合わせることによって、発光特性を改善できることが見出された。
著者
和田 和千 田所 嘉昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.281, pp.47-54, 2001-08-30

ソースフォロワにおける基盤効果による誤差を低減するための回路を提案している.構成が簡単であるなど有利な点が多いソースフォロワの特長を活かせるように, 従来のソースフォロワで一定電位に固定されていた端子を適切に制御することで特性を改善するという指針に基づいている.そして, 参照用のソースフォロワを設け, 誤差を検出する回路の出力で制御を行なう原理を提案している.また, 誤差検出と制御のための回路に望まれる特性を解析により導くとともに, 回路の簡単化のために所望の特性を近似して構成している.理想的なレベルシフト回路が必要とされる例として, 電圧-電流変換を線形化する回路技術に提案回路を適用し, シミュレーションにより歪みが小さくなることを確認している.
著者
永田 真 土方 克昌 永井 仁 森江 隆 岩田 穆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.41, pp.13-18, 2000-05-04

CMOSに比べて33%以下の基板雑音振幅を実現するReduced Supply CMOSを提案する。この効果は、高速論理スイッチング動作のための電荷再分布を担う電荷溜と、その消費電荷を外部電源から充電する時定数を最適化することで得られる。提案回路および従来の論理回路構成の基板雑音発生量を比較するために、ゲイン校正した設計帯域2GHzのソースフォロワによりレベルシフトした基板電位をラッチコンパレータで読み出す手法を開発し、基板雑音を100ps, 100μV分解能で定量的に測定した。
著者
和田 和千 田所 嘉昭
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.54, pp.47-54, 2001-09-06

ソースフォロワにおける基盤効果による誤差を低減するための回路を提案している.構成が簡単であるなど有利な点が多いソースフォロワの特長を活かせるように, 従来のソースフォロワで一定電位に固定されていた端子を適切に制御することで特性を改善するという指針に基づいている.そして, 参照用のソースフォロワを設け, 誤差を検出する回路の出力で制御を行なう原理を提案している.また, 誤差検出と制御のための回路に望まれる特性を解析により導くとともに, 回路の簡単化のために所望の特性を近似して構成している.理想的なレベルシフト回路が必要とされる例として, 電圧-電流変換を線形化する回路技術に提案回路を適用し, シミュレーションにより歪みが小さくなることを確認している.
著者
山本 秀男
出版者
一般社団法人国際P2M学会
雑誌
研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.79-88, 2009-09-12

新たなシステム導入をともなう業務改革や大規模研究開発では、現場に密着した課題の発見と創造的な解決策の提案が必要となる。このようなイノベーションを前提とするプログラムのマネジャーは、最終意志決定者に対する適切なフィードバックと、価値観の異なる組織の間の調整能力を持たなければならない。つまり、最終意志決定者のビジョンを実現する実行計画の策定と、フォロワーのインセンティブを高揚させる指導力の発揮が期待される。価値観の異なる組織の意識を統一し牽引していく"柔軟な指導力"の例として、NTTの総合プロデュース活動と産学官連携コーディネーション活動を紹介し、P2M Version 2.0においても、フォロワーに対するコーディネーション機能が重要であることを述べる。
著者
磯 和之 杉山 公造
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.26, pp.101-106, 2000-03-09
被引用文献数
3

計算機が,その大きさや形状,機能などが多様化する一方で,インターネットの影響により,多くの計算機に通信機能が実装されるようになった.これによって,利用者は様々な場所で,e-Mailの送受信やWWWを楽しむことが可能になっている.そこで,e-Mailやwwwに代表されるインターネット技術と従来から研究されてきた発想支援システムの機能を組み合わせることによって,計算機環境に依存しないシステムを構築し,利用者の嗜好性や利便性などを重視しつつ,様々な状況で人間の思考活動を支援することが可能な発想支援システムを試作し,評価を行った.Recently user's situation in computing is changing rapidly. Many users tend to use several types of computers(desktop, notebook, mobile, handy phone etc.) with several kinds of platrorms (Windows, Mac, Unix etc.) for personal work and collaborative work on a network environment. This means that if current idea creation support facilities are integrated on both platform-free and equipment-free environment, the usability of the systems can be improved significantly. We become free in places, time, collaborative members etc. We have developed a prototype system called IOS(Instant Open Session).
著者
藤田 明 金井 弘行 山本 佳男
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2003, 2003

本研究では移動プラットフォームの機動性とアームの作業性を併有する移動マニピュレータを複数台用いて, 共通の対象物を協調搬送する作業を取り扱う。リーダ・フォロワーのシナリオに基づき, フォロワーに相当する移動マニピュレータが可操作性の概念に基づき個々の姿勢を維持しながら作業を遂行する様子をシミュレーションと実機実験から評価する。
著者
富田 紘平 高村 大也 奥村 学
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.2, pp.13-20, 2009-01-15
被引用文献数
2

重要文抽出と文圧縮を同時に行う新しい抽出的要約モデルを提案する.本手法は,重要文抽出に比べて表現能力が高いため,重要文抽出より適切な要約を出力することが期待できる.定式化には整数計画法を用いる.重要文抽出における過去の最も良い要約システムを,ROUGE-1 において大きく上回ることを確認した.We propose a novel extractive summarization model which performs sentence selection and compression at the same time. Because of its high expression ability, our model is expected to generate more appropriate summaries. Our model uses integer linear programming. Our model outperforms the previous best system on the ROUGE-1 metric.
著者
吉岡 由智 湯本 高行 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.68, pp.415-420, 2005-07-14
被引用文献数
3

現在テレビやWebなどを通して膨大な数のニュース記事が配信されているが,配信されてきたニュース記事をそのまま閲覧,視聴するのではなく,一旦マルチメディアニュースアーカイブに保存しておき,そこでそれらの内容的な関係やそれを配信する者の視点の違いなどを抽出して示すことができれば,利用者はこの膨大な数のニュース記事をより有効に利用することができる.そこで本稿ではニュース記事の集合からニュース配信者の視点を抽出し,それらからトピック毎のニュースの全体像を構築する手法を提案する.トピックを伝える側の視点はトピックのテーマ,トピックの側面,トピックの側面を構成する要素からなっており,各ニュース記事から抽出される.トピックの全体像は視点を統合することによって構築する.全体像と視点を示すことによって利用者はトピックを多角的にとらえることができる.In present day, we can get enormous numbers of news articles on the Web and through TV. When news articles are stored in multimedia news archive, and the relationships of the articles and focused points of news distributors are extracted, user can use news data more effectively. In this study, we propose a way of extracting focused points of news distributors from news articles, and building an overall feature about each topic. The focused point consists of "a theme of topic", "the aspect of topic", and "the element of aspect". They are extracted from each news article. An overall feature is built by integrating focused points. By showing a overall feature and focused points about a topic, users can see the topic from various viewpoints.
著者
関口 裕一郎 佐藤 吉秀 川島 晴美 奥田 英範
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.65, pp.207-210, 2007-07-03

ブログの急速な普及により、人々の生の体験や経験の情報がネットワーク上で多く発信されるようになり、それを用いたブログにおける話題の抽出等のマーケティング分析のニーズが増えてきている。しかしブログ記事は口語的な表現で記述されるため、分析時に商品名等の重要な固有表現が省略して表記されることによる分析精度の低下が問題となっている。本論文では、固有表現の正式表記の一部の文字を用いて作られる省略語を自動抽出することを目指し、ブログ文書での語句の使われ方を見ることにより省略語としての確からしさを算出手法を提案し、実際のブログ文書に適応した際の有効性について論じる。Many people write their experiments and impressions in their weblogs, and these articles have a much effect on buying behavior in web shopping. Thus, there are needs for mining topics in weblog articles for marketing purpose. In such mining processes, the proper noun is very important, though, many proper nouns are written in clipped word in weblogs. We describe a method to extract clipped words of the given proper noun using weblog articles that contains the original proper noun or candidates of clipped words. And evaluate the effectiveness using large weblog corpus.
著者
数原 良彦 戸田 浩之 櫻井 彰人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.3, pp.619-627, 2008-03-01
被引用文献数
2

本研究では,関連する二つの話題語を手掛りとして,動作主,動作対象,動作を記述する動作関係を抽出する手法を提案する.ここでいう話題語とは,最新のブログ記事中で特徴的に出現する固有名詞のことで,アルゴリズムによって自動的に抽出される.我々は,関連する話題語間の関係を提示すれば,ユーザがより的確に話題の内容を理解できると考える.提案手法では,二つの話題語のAND検索によって取得したブログ記事から,係り受け解析を用いてキーワードに付属する格助詞とそれに伴う述語を取得し,それらを用いて関係を記述する.しかし,日本語ではしばしば格要素の省略が行われるため,一文に対してのみにこの方法を適用することでは適切な動作関係を抽出できないことが予想される.提案手法では,ブログ記事から選択された大量の文を対象に係り受け解析を行い,〈格要素,格助詞,述語〉の組を抽出する.これらの抽出された組の中から,同じ述語をもつものを重ね合わせることで省略語の補完を行い,動作関係の抽出を試みる.評価実験により,一文における解析に比べ,高い精度でより多くの適切な関係を抽出することが確認できた.