著者
田代 裕和 土橋 健太郎 富永 英義
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.120, pp.229-236, 2006-11-17

無線通信の広帯域化やセンサ技術の高度化に伴い,更なる発展が求められるITS,その中でも車車間通信において様々なアプリケーション・サービスの出現が予想される.一方で限られた周波数・帯域を有効活用するため,各アプリケーション・サービスの要求条件・優先度に応じたMedia Access Control,特に緊急度の高い情報を配信する必要性が生じた際に,該当地域内のAd-hoc ネットワークを端末間でいかに制御し,本情報を要求されるエリアに,要求される時間内に確実に配信するかを考慮する必要がある.そこで本稿では,緊急性の高い情報を配信する必要に迫られた車両は情報に緊急度や優先を希望する時間を埋め込み,周辺車両と連携し,必要に応じて動的にQoS 制御を行う手法を提案する.そして,実際の道路と緊急情報が突然発生するシーンを想定したコンピュータシミュレーションにより,実現可能性について言及する.Recently, Intelligent Transportation System (ITS) is obtaining a grip on reality thanks to the huge development of radio communication technologies and sensor technologies. Inter-vehicle communication is required to to be adaptive to the each requirement of various application. In this paper, we propose a dynamic QoS control scheme for inter-vehicle communications that reduces the delay and forms reliable vehicle networks. Finally, simulation evaluates the proposed scheme from the viewpoint of average access delay and clarifies the effectiveness of the proposed scheme.
著者
白木 善尚
出版者
湘南工科大学
雑誌
湘南工科大学紀要 (ISSN:09192549)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.53-64, 2006-03-18

We investigate some geometrical strucutures of stochastic processes through large deviation theory. Some applications,such as Wiener functional space, nonlinear filtering theory and Malliavin calculus, are also examined.We investigate some geometrical strucutures of stochastic processes through large deviation theory. Some applications,such as Wiener functional space, nonlinear filtering theory and Malliavin calculus, are also examined.
著者
安東 誠一
出版者
経済地理学会
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.p1-9, 1991-03

多国籍化する企業行動が引き起こす経済のグローバル化は,世界大に広がる「大都市-地方」関係をつくり上げつつある.また経済のソフト化は,間接部門の雇用を肥大させ,需要の地域的分布を大きく変えつつある.両者の動きが合わさって,日本国内では東京一極集中と新たに周辺化する機能の分散(オーバーフロー)が展開され,地域構造の再編が進んでいる. 日本経済の回復-拡大の過程においても,外部に成長の要素を依存した地域経済の量的な側面での維持・成長のメカニズム-「発展なき成長」のメカニズムが依然として持続している. 地域振興政策は,こうした経済のグローバル化・ソフト化の下にさらにいっそうの地域の縁辺化が進む中で,地域の環境変化に対する主体的な対応の中からつくり出されてくる新たな潜在的可能性(ポテンシャル)に働きかける政策が基軸にならねばならない.しかし,現行の地域政策は,広域経済圏構想をはじめ,都市集積の自己成長力への期待が目立ち,小規模な地域経済の可能性を閉じる方向にある. 地域構造の再編の新たな動きを,地方経済の安定化,自立的発展の方向へ制御していくためには,マクロ的,ミクロ的アプローチの片方だけでは不十分で,この2つのタイプ,すなわちマクロ的視点からの地域間資源再配分政策と個々の地域からの主体的な地域づくりへの支援政策の相互作用を意識的につくり出すことが不可欠である.こうした2つのタイプの政策を有効に組合せつつ推し進めるためには,次のことについて議論が深められねばならない.つまり諸政策を通した地域間所得再分配の実態とその効果の解明であり,経済単位としての地域(自治体)のあり方あるいは地域経営のあり方の追求である.

1 0 0 0 OA 韓柳友情論

著者
松本 肇
出版者
筑波大学文藝・言語学系
雑誌
文藝言語研究. 文藝篇 (ISSN:03877523)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.112(115)-83(144), 1984-12
著者
渡辺 敏雄 北崎 宏平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.131, pp.135-139, 2009-07-09

脚に装着した加速度センサの平易な統計的な特徴量(分単位の活動量評価と時間単位の活動頻度)を用いて,乳牛の発情検知を簡易に行う手法を報告する.発情検知は,酪農の生産性向上において最重要課題の一つである.加速度センサロガーを用いた数日間の観察を実施し,分析結果と,目視により確認した実際の状態を比較することにより,提案する発情検知アルゴリズムの有効性を示した.さらに,パラメータの自動設定方法などについても定量的な評価を行った.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.907, pp.68-70, 2009-08-24

築80年を迎えるころになって息を吹き返した近代建築が、兵庫県芦屋市の市街地にある。2005年に、貸し切りタイプの婚礼式場として開業した「芦屋モノリス」だ。結婚式がないときには、誰でも利用できるカフェやレストランとして営業している。 もともとは旧逓信省の通信施設として1929年(昭和4年)に建てられた。