著者
田中 耕平 堂薗 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.281, pp.43-48, 2008-10-31

音楽情報の自動分類の1つとして,MIDIによって作られた楽曲を,時系列情報のモデル化に有効である隠れマルコフモデル(Hidden Markov Model,HMM)を用いて表現し,HMMをノードとする自己組織化マップを用いて分類する実験を行った.MIDIは楽曲の譜面情報を電子化したもので,楽曲を再生するためのすべての情報を表現することができる.本研究においては,MIDIのデータから1小節毎の音高列を,発音時刻モデルにおいて尤度が最大となるHMMを持つノードを勝者ノードとし,自己組織化マップをバッチ学習させることで,音楽情報の特徴を抽出し,複数の音楽ジャンルごとに分類されるように学習することが可能であるか,実験を行った.
著者
林 幹治 小口 高 国分 征 鶴田 浩一郎 渡辺 富也 HORITA R. E.
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.127-133, 1979-02

カナタ,マニトハ州において,IMS観測の一環として実施した,極光帯からプラスマポーズにかけての地磁気脈動の観測結果から,次の事柄が知られた.昼間帯の地磁気脈動は,がいして広範囲にわたってよい相関を示し,磁気圏におけるHM波の効果と見なしてよいが,明け方の地磁気脈動は相関距離が短く,脈動型オーロラに伴う電離層電流のゆらぎによるものと考えられる.また,夕方側によく見られるPc1型脈動は,その波源は小さな領域に限られており,広範囲の拡がりは主として上部電離層のダクト伝搬によるものと思われる.
著者
萩原 時雄
出版者
The Genetics Society of Japan
雑誌
遺伝学雑誌 (ISSN:0021504X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.107-116, 1938

アサガホは早咲種と晩咲種とに分けられる。この兩種間の雜種の開花時期は中間となり, F<sub>2</sub> では中間, 早咲, 晩咲の三種が 9:3:4 の比に分離する。F<sub>2</sub> 植物の開花時期と, それ等の F<sub>3</sub> 植物の開花時期の間には <i>r</i>=+0.907±0.0187 なる關係がある。<br>そこで開花時期は遺傳する形質で, 晩咲は早咲きに對して劣性で, 少なくとも二對の因子即ち早咲因子 early (<i>e<sub>a</sub></i>) と晩咲因子 late (<i>l<sub>a</sub></i>) が關與する。日照の制限で開花の早められるのは勿論, 開花時期に關與する因子そのものが變化するためではない。花芽の分化の時期は開花時期に關する遺傳因子により決定される形質であるが, その遺傳因子が能力を發現して形質を現するに至るに都合よき状態が日照の制限により早く招來さるるに原因するものと考へられる。<br>種子發芽の遲速も開花時期に影響する。遲く發芽すると概して開花も遲れる。遲い發芽が種皮の堅いのに原因する事がある。種皮の堅いために遲く發芽する形質は優性であるらしい。<br>白色種皮のものは黒色種皮のものより若干發芽が早いから開花も若干早くなるものがある。<br>尚, 花の着生位置も開花の早晩に關係がある。莖の下部殆んど地際に花の咲くものは precocious (<i>p<sub>c</sub></i>) の因子に原因するもので早く咲く。然し, 是れと反對に下方の花芽が萎縮して上部のものだけ發達するものは tardy (<i>t<sub>a</sub></i>) の因子に關するもので極めて晩咲となる。因に <i>t<sub>a</sub></i> 因子は立田葉 maple (<i>m</i>) 因子とリンケーヂを有す。又, 晩咲因子 <i>la</i> は孔雀葉 pear (<i>p</i>) とリンケーヂを有す。
著者
濱野 英一
出版者
京都府立医科大学
雑誌
京都府立医科大学雑誌 (ISSN:00236012)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.C91-C98, 1928

著者ハ「あくりでぃん」色素ニ屬スル,「でぃくろーるでぃあみぢでぃん」酸,「えていーるとうりぱふら〓ぃん」及「のいとうらーるとぅりぱふら〓ぃん」ヲ用ヒテ,痘苗ノ殺菌試驗ヲ行ヒ,之等ノ色素ガ此ノ目的ニ向テ効果アリヤ否ヤニ關シテ研究ヤリ。特ニ「とぅりぱふら〓ぃん」ノ効力ニ關シテハ己ニ數多ノ試驗報告アルモ,或ハ効果アリト云ハレ,或ハアマリ効果ナシト云ハレ,其成績ニ於テ未ダ一致セズ。然レドモ著者ノ實驗成績ニヨレバ,之等「あくりでぃん」色素ハ本目的ニ向テ充分ナル効果ナキヲ知リタリ。
著者
横矢 直和 山澤一誠 竹村 治雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:18827810)
巻号頁・発行日
vol.42, no.13, pp.59-70, 2001-12-15
被引用文献数
11

近年,レンズ・ミラー系の組合せによって側方360 度の視野をビデオレートで撮影できる様々な全方位画像センサが開発されるようになってきた.このような全方位ビデオカメラの中でも特に,1 点中心投影の光学特性を有するカメラは,撮影された全方位画像から任意形状のディスプレイ・スクリーン面への透視投影画像を計算によって生成できることから,最終的に人間への画像・映像提示を目的としたメディア応用に適している.本論文では,全方位画像からの任意視線画像の実時間生成による,視覚情報メディアへの全方位ビデオカメラの応用について述べる.具体的には,全方位ビデオカメラHyperOmni Vision を用いて筆者らの研究室で進めてきたテレプレゼンス,代理身体としての移動ロボットの遠隔操縦,およびビデオサーベイランスに関する一連のプロジェクトの概要について述べる.Recently an increasing number of catadioptric video-rate omnidirectional imaging sensors with 360-degree of horizontal view have been developed. Among those omnidirectional video cameras, ones which satisfy the single-viewpoint constraint are suitable for emerging interactive media-oriented applications, because perspective re-projection onto any display or screen sufaces can be computed from captured omnidirectional images. This omnibus paper describes a number of applications of catadioptric omnidirectional video camera HyperOmni Vision to visual information media, especially focussing on our recent activities including telepresence, teleoperation of mobile robot, and video surveillance. All of these applications are based on computing view-dependent perspective images from omnidirectional video streams in real time.
著者
館木 敏晃 坂戸 克成 甲斐 清治 吉江 金三郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.2, 1996-03-11
被引用文献数
2

近年、データベースを含むシステムを構築するにあたりそのデータベースのサイズが極めて膨大な量となってきている。また、高度INにおいては24時間連続運転でサービスを提供する事を前提としておりシステムの持つサービス管理データの高信頼化が望まれている。サービス管理データはカスタマ個々の情報を持ちデータベースとしてサービス提供において絶対に欠くことの許されないデータである。データベースのバックアップはシステムに重大な故障、例えば、2重化しているでぃすくの2重故障が発生した場合にデータのリカバリの為に必要になる。このためサービス提供を中断する事無くデータベースのバックアップを取得する機能(オンラインバックアップ機能)が重要になってきている。データベースの容量が大きくなるほどバックアップにかかる時間は非常に大きくなりシステムにかかる負荷も多くなりかねない。そこでシステムの保守/運用/性能面を考慮したサービス管理データの二次媒体へのオンラインバックアップ/リカバリ方式を評価し実現方式を提案する

1 0 0 0 OA 世代間問題

著者
ロネール ハミルトン 角尾 篤子
出版者
信州大学
雑誌
教育実践研究 : 信州大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 (ISSN:13458868)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.237-240, 2000-07-31

多くの世代間問題は様々な年齢層の間における交流の欠如に起因し、今日の社会では、実際にこれら多くのギャップが引き起こされている。年齢層で分断された学校システム、特に日本では家族の規模が縮小し、拡大家族が一緒に生活することがますます少なくなっている現実が、今日存在する交流縮小の主要な一因となっている。今、世界の各地で世代間交流のニーズに基づいて促進されている、多くのプログラムを把握することが奨励される。加えて西洋の古典にあたる聖書には、世代間参加・交流に関連した恩恵についての多くの実例が書かれていることに注目する必要がある。
著者
大島 寛一 岡田 幸助 沼宮内 茂 米山 陽太郎 佐藤 繁 高橋 喜和夫
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.79-81, 1981-02-25
被引用文献数
2

実験には4-5ヵ月齢の子ヒツジ3頭と対照の1頭を用いた. BLV感染雌ウシから吸血途中のアブ(90%以上がTabanus nipponicus)を有孔透明プラスチックカップを用いて, 子ヒツジの皮膚に置き, 吸血を継続させた. この操作を4日間に131-140回/頭行なった. 1頭は寄生虫感染で斃死したが, 吸血後40日目の血清BLV_<gp>抗体は1:8と陽性を示した. 他の2頭は吸血後38日目以来抗体が検出され, はじめ1:16の力価が4-5ヵ月後には1:128あるいは1:256と上昇した. 対照では抗体は認められていない. 以上のことから, 感染したウシから吸血途中で追われたアブが, 別の宿主から吸血を継続する場合, BLVを伝播する可能性のあることが確かめられた.
著者
IKEDA Yoshikazu TOKINAGA Shozo
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on fundamentals of electronics, communications and computer sciences (ISSN:09168508)
巻号頁・発行日
vol.83, no.8, pp.1599-1607, 2000-08-25
被引用文献数
42

This paper deals with the identification of system equation of the chaotic dynamics by using smaller number of data based upon the genetic programming (GP). The problem to estimate the system equation from the chaotic data is important to analyze the structure of dynamics in the fields such as the business and economics. Especially, for the prediction of chaotic dynamics, if the number of data is restricted, we can not use conventional numerical method such as the linear-reconstruction of affractors and the prediction by using the neural networks. In this paper we utilize an efficient method to identify the system equation by using the GP. In the GP, the performance (fitness) of each individual is defined as the inversion of the root mean square error of the spectrum obtained by the original and predicted time series to suppress the effect of the initial value of variables. Conventional GA (Genetic Algorithm) is combined to optimize the constants in equations and to select the primitives in the GP representation. By selecting a pair of individuals having higher fitness, the crossover operation is applied to generate new individuals. The crossover operation used here means the replacement of a part of tree in individual A by a part of tree in individual B. To avoid the meaningless genetic operation, the validity of prefix representation of the subtree to be embedded to the other tree is probed by using the stack count. These newly generated individuals replace old individuals with lower fitness. The mutation operation is also used to avoid the convergence to the local minimum. In the simulation study, the identification method is applied at first to the well known chaotic dynamics such as the Logistic map and the Henon map. Then, the method is applied to the identification of the chaotic data of various time series by using one dimensional and higher dimensional system. The result shows better prediction than conventional ones in cases where the number of data is small.

1 0 0 0 QWERTY配列

著者
名和 小太郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.839-841, 2005
被引用文献数
1