著者
Paul K. B. ALANIS Yusuke YAMAYA Akihiro TAKEUCHI Yoichi SASAI Yoshihiro OKADA Toshiyasu NAGAO
出版者
The Japan Academy
雑誌
Proceedings of the Japan Academy, Series B (ISSN:03862208)
巻号頁・発行日
vol.89, no.8, pp.383-389, 2013-10-11 (Released:2013-10-11)
参考文献数
20
被引用文献数
8 15

Taal Volcano is one of the most active volcanoes in the Philippines. The magnetotelluric 3D forward analyses indicate the existence of a large high resistivity anomaly (∼100 Ω·m) with a volume of at least 3 km × 3 km × 3 km, which is capped by a conductive layer (∼10 Ω·m), beneath the Main Crater. This high resistivity anomaly is hypothesized to be a large hydrothermal reservoir, consisting of the aggregate of interconnected cracks in rigid and dense host rocks, which are filled with hydrothermal fluids coming from a magma batch below the reservoir. The hydrothermal fluids are considered partly in gas phase and liquid phase. The presence of such a large hydrothermal reservoir and the stagnant magma below may have influences on the volcano’s activity. Two possibilities are presented. First, the 30 January 1911 explosion event was a magmatic hydrothermal eruption rather than a base-surge associated with a phreato-magmatic eruption. Second, the earlier proposed four eruption series may be better interpreted by two cycles, each consisting of series of summit and flank eruptions.(Communicated by Seiya Uyeda, M.J.A.)
著者
尾城 孝一 Koichi OJIRO
巻号頁・発行日
pp.1-72, 2019-10-18

第1部: OA 概論• 定義• 背景• 小史• 現状第2部: OA の暗黒面• 粗悪ジャーナル(ハゲタカ)• Sci -Hub (学術論文海賊サイト)• APC (著者支払いモデル)まとめ
著者
伊藤 隆太
出版者
慶應義塾大学大学院法学研究科内『法学政治学論究』刊行会
雑誌
法学政治学論究 : 法律・政治・社会 (ISSN:0916278X)
巻号頁・発行日
no.98, pp.103-132, 2013

一 はじめに二 プロスペクト理論の論理三 国際政治学におけるプロスペクト理論研究の歴史四 国際政治理論研究への含意五 適用における方法論的問題六 今後の研究の可能性七 おわりに
著者
畠山 輝雄
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.29-43, 2020
被引用文献数
1

<p>本稿は,全国の地方自治体へのアンケート調査により,公共施設へのネーミングライツ(以下,NR)導入の最新動向を明らかにし,その特徴について考察する.またそれを踏まえ,関連する既存研究と併せて今後の地理学的研究の可能性を探る.日本のNRは,地方自治体の脆弱財政下において官民協働や自主財源確保を目的とした広告事業の一環として導入されている.しかし,その導入状況には地域差が生じている.この理由として自治体の保有する公共施設の種類やスポンサーとなりえる企業等の立地状況が関係している.また,NR導入により施設名が変更されることで,施設名から地名が消失する事例も生じている.さらに,NR導入に対して,議会承認をはじめとする合意形成が行われていないことも明らかとなった.これらの課題に対して,経済地理学,行政地理学,地名研究,政治地理学,社会地理学をはじめとする地理学的研究の蓄積が望まれる.</p>
著者
大前 隆仁 松川 義純 山本 修平 武原 弘典 西森(佐藤) 婦美子
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.307-310, 2015 (Released:2016-02-09)
参考文献数
15
被引用文献数
1

レストレスレッグス症候群(RLS)は,主に夜間,下肢に不快な異常感覚を自覚し,睡眠障害の原因となる疾患である。今回,RLS の二症例を経験したので報告する。症例1は60歳男性。他院でRLS と診断され,標準的治療を受けて一定効果があったが,増悪を来した。滋陰降火湯エキス及び桂枝茯苓丸エキスを開始したところ,1週間で睡眠の質が大きく改善し,下肢症状も改善した。症例2は30歳男性。6ヵ月前から下肢に不快な異常感覚が出現し,増悪した。睡眠が障害され,日中の仕事などに支障を来した。滋陰降火湯エキスと柴胡加竜骨牡蠣湯エキスを開始したところ,初服で下肢症状はほぼ消失し,睡眠も良好となり2週間で廃薬とした。RLS は夜間に症状が増悪することから陰血の不足があると考える。また,虚熱による手足煩熱を伴う場合は清熱が必要である。二つの点から,滋陰降火湯の有効性が示唆された。
著者
小田中 悠 吉川 侑輝
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.315-330, 2018

<p> 本稿では,日常的な相互行為における期待の暗黙の調整メカニズムを,ゲーム理論を軸とした数理モデルによって説明することを試みる.その際,Goffmanが「ゲームの面白さ」論文で提示した,「変形ルール」というアイデアを精緻化することを通して,先行研究とは異なり,次の二点を考慮した上でモデル構築を行った.すなわち,人々によるゲーム状況への意味付与のダイナミクスを捉えうること,及び,経験的な検証可能性を考慮した上で,Goffmanのアイデアをフォーマルに記述することを目指した.そして,カラオケ・ボックスにおける次回歌い手の決定場面を分析することによって,本稿の視座が上述した二点の他にも,たとえば,チキンゲームのような,調整ゲームとは異なる均衡選択場面についても見通しをよくするものであることが示唆された.最後に,本稿のモデルが,公共空間における人々の相互行為を支えるルールの探求について,人々に参照されている「望ましさ」の基準(自らの利益よりも他者や集団の利益を優先するための基準)を捉えられるという点で有用なものであることが示唆された.</p>
著者
王 一凡
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2015-CH-106, no.8, pp.1-4, 2015-05-09

大正新脩大蔵経所収 『一切経音義』 は,活字本でありながら多様な差異を有する膨大な異体字群を内包している.当資料を適切にデジタル化・UCS 符号化するためには,活字の異同を検討したうえで用字に関する体系的な理解を得る必要があるが,総字数 100 万字超,異なり活字約 3 万種と推定される本文を直接点検しながら,一貫性のある分析を行うことは困難である.したがって,活字の集計を省力化する手段が求められる.本報告では,オープンソースライブラリ OpenCV による自動処理を適用することでこれを実現する試みを紹介し,もって特定分野への汎用ライブラリの応用の可能性を提示する.
著者
葛城 浩一
出版者
広島大学高等教育研究開発センター
雑誌
大学論集 (ISSN:03020142)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.161-176, 2015

本研究は,平成25~27年度科学研究費補助金若手研究(B)「大学大衆化時代におけるアカデミック・プロフェッションのあり方に関する研究」(研究代表者:葛城浩一)による研究成果の一部である。

4 0 0 0 私の博物誌

著者
市河三喜著
出版者
中央公論社
巻号頁・発行日
1956