著者
続橋 孝行
雑誌
成城大學經濟研究
巻号頁・発行日
no.80, pp.67-84, 1983-03
著者
GUARNÉ Blai IWASA Takuro
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
世界の日本研究 = JAPANESE STUDIES AROUND THE WORLD (ISSN:24361771)
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.6-36, 2021-03-31

Although Japanese studies in Spain started somewhat late, its development over the last thirty years within Spanish universities has been remarkable. Eight universities currently offer study programs in East Asian studies, including Japanese studies, and a similar number are carrying out research projects. Japanese studies has expanded from the humanities to the social sciences, and also within research groups, centers, and universities. However, the issue of institutional support and funding poses challenges in the long term. This article addresses the research and teaching of Japanese studies in Spain and provides an overview of a growing academic field.
著者
五野井 郁夫
出版者
国際基督教大学
雑誌
社会科学ジャーナル = The Journal of Social Science (ISSN:04542134)
巻号頁・発行日
no.85, pp.5-22, 2018-03-31

This paper focuses on presenting and analyzing some of the most importanttheological models of participatory democracy, deliberative democracy and liquiddemocracy to emphasize their possibilities and limits. Each of these democratictheories are located between democratic bipolar models‒representativedemocracy and direct democracy‒ and have explicit commitment to reconsiderexisting models of representative democracy. Liquid Democracy is bothdemocratic political idea and the open source political voting platform createdand practiced by the Swedish and German Pirate Parties as a way to create ascalable and delegate democratic political party in the era of development of theinformation society and social network. Recently this idea has partly been appliedby the working groups of Bundestag (German federal parliament). This papershows how these three models of democracies can be embedded into theframework of existing democratic bipolar models by attempting to providetheoretical foundations of “mixed government” in democratic theories.
著者
本多 康子
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館紀要 = The Bulletin of The National Institure of Japanese Literature (ISSN:18802230)
巻号頁・発行日
no.43, pp.297-318, 2017-03-16

源頼光とその家来である四天王が土蜘蛛を退治する説話は、様々な文芸作品として享受され展開していった。土蜘蛛は、古くは記紀神話において朝廷に服属しない一地方勢力としてその存在が語られていたが、中世になり、お伽草子の武家物というジャンルの中で新たに妖怪退治譚として再構築された。この中世における物語文脈の転換を契機として、妖怪としての土蜘蛛退治の「語り」は、テクストの枠を超えて絵画や芸能へと裾野を広げて展開したのである。本稿では、特に中近世にかけての土蜘蛛退治譚の変遷と、それを題材に制作された絵画作品がどのように受容されたかを考察する。清和源氏を出自とする源頼光とその家来である四天王らの妖怪退治譚が、軍記物語に付随する伝承として生成されやがて独立した物語として発展した背景には、中近世にかけて軍記物語の古典化と周辺説話の再編成がなされたことが密接に関連する。とりわけそれらの最たる受容者であった「武家の棟梁」将軍家周辺による「語り」の管理と継承が及ぼした影響について着目し、「武家による妖怪退治譚」に仮託された政治性を読み解きたい。The tale of how Minamoto no Yorimitsu (948-1021) and his four faithful vassals vanquished the tsuchigumo, a proud band of warriors unwilling to submit to central authority, has been adapted into various genres of both art and literature. The Kojiki (Records of ancient matters, 712) and the Nihon shoki (Chronicles of Japan, 720) preserve tales of these recalcitrant warriors, describing them as dwelling on the periphery and spurning the authority of a growing court. During the medieval period, these accounts were adopted into a new genre of warrior tales (buke mono), where the tsuchigumo warriors took on the appearance of demonic rebels. Having once entered the realm of demonic villains, these same recalcitrant warriors became, as it were, too large for the confines of mere text. These fantastic tsuchigumo were promptly appropriated into the visual and performative arts, where they took on a number of interesting guises. This paper explores some ways in which tales of the tsuchigumo warriors were transformed throughout the early modern period, and how illustrated works based on these same tales were received in contemporary literature and art. While Minamoto no Yorimitsu’s subjugation of the tsuchigumo began as but one short episode within a larger military tale, it was later elevated to the status of an independent narrative in its own right. This elevation was motivated by the canonization of military fiction, as well as the re-adaptation of related tales, which took place during the early modern period. The control and transmission of these tales was dominated, of course, by the shogunal family, the very people who most enjoyed these tales. This paper aims at probing the political significance of such tales insofar as they were simultaneously produced and consumed by the warrior class.
著者
松村 耕平
出版者
国際医療福祉大学
巻号頁・発行日
2016-09-21

平成28年度
著者
芝 世弐
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2018論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.60-63, 2018-11-09

本研究はコンピュータ将棋における序盤定跡の自動生成を行おうとするものである.具体的な実装を行いその効果のほどを確認した後,公的な大会である電王トーナメント及び世界コンピュータ将棋選手権において有効性を示した.
著者
上田 哲行 架谷 成美 西屋 馨 宮川 泰平 嶋田 敬介 福富 宏和 水田 陽斗 酒井 亮輝
出版者
石川県立大学
雑誌
石川県立大学研究紀要 = Bulletin of Ishikawa Prefectural University (ISSN:24347167)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.1-10, 2019-03

絶滅危惧種イカリモンハンミョウは、日本では九州と本州だけに分布する。本州では能登半島の1カ所の海岸にのみ生息する。能登半島では一時絶滅したと考えられていたが、1994 年に現生息地の海岸で再発見された。2012 年から2018 年に行った成虫調査では、再発見当初1800 頭近い個体数が記録されていた海岸北部で最初の3年間はほとんど発見されない状態が続き、その後、緩やかに増え始め2018 年に急増したことが確認された。海岸南部と中央部では、最初の2年間は発見当初とほぼ同じ個体数が維持されており、2014 年から急速に増えたことが確認された。このように能登半島の個体群は、ここ数年は増加傾向にあるが、2010 年前後の著しい個体数低下がボトルネックとなり、遺伝的多様性が低下していることが示唆されている。
著者
青山 一真 寺島 章宥 秋山 隼人 安藤 英由樹
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.363-364, 2017-09-09

本稿は前庭電気刺激による加速度感覚提示と視覚電気刺激による視野の広範囲への白色フラシュ提示を既存のHMDとヘッドホンを用いたゲームシステムに組み込んだシステムに関するものである.これらの電気刺激を既存のシステムに組み込む事によって,バーチャルなキャラクタから殴打されるときの感覚を高い臨場感をもって再現する手法に関するものである.
著者
島田 由紀子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.71-78, 2018-03-31

本研究は、幼児の自由画にみられる性差の特徴を把握するために、自由画を構成する要素として考えられる技術面として「色彩」「描写力」「技法」「構成」、創造性として「着想」「自由さ」、そして「主題」という7つの項目を設定し、幼児の造形教育専門家の4名(男性2名、女性2名)によって評定を行った。この調査の対象は4歳児、5歳児クラスの302名の幼児(男児154名、女児148名)による自由画である。自由画の描画材は、16色のクレヨンと画用紙を用いた。 評定の結果、7つの評価項目のうち5項目の「色彩」「描写力」「技法」「着想」「主題」については、女児の方が男児よりも評定の数値が高いことが確認された。「色彩」についてはこれまで指摘されてきたように女児の関心の高さがうかがえる結果であった。「技法」については女児の自由画にはクレヨンの筆致やぬり方の工夫がみられ、それはぬりえ遊びとの関連も示唆された。「着想」は「色彩」「描写力」「技法」の評定項目より平均点の性差が小さいものの男児よりも女児の平均点が高く、女児の方が創造性の高い自由画であると評定される傾向がみられた。「主題」では女児の方が描きたいことが明確であり、発想が新鮮で個性的な表現をしていると評定される傾向にあることが明らかとなった。技術面で平均点の性差が大きく、女児の方が描画発達の早さが反映された結果となった。有意差が認められなかった「構成」と「自由さ」の平均点は性差が小さいことから、これらの項目では性差の特徴が小さいと考えられた。 「色彩」「描写力」「技法」「着想」「主題」において、男児よりも女児の平均点が高いということが明らかとなったことから、描画発達のより具体的な女児の早い発達を確認することができたと同時に、男児と女児それぞれの自由画の相違がどの構成要素に現れているのか具体的に示すことになった。
著者
伊藤 一成
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.16, pp.110-120, 2017-08-10

ピクトグラムとは日本語で絵記号,図記号と呼ばれるグラフィックシンボルであり,意味するものの形状を使ってその意味概念を理解させる記号である.特に人自体を表現したピクトグラムは数多く存在し,本論文では人型ピクトグラムと称する.Papert は,自分自身の体を使ってタートルになったふりをすることで,LOGO の命令を実行することができるという特徴に大きな重要性を見いだし,これを同調的学習と呼んだ.これは,人型ピクトグラムに対する本人との同一視効果や感情移入の効果に相当するものと考えられる.また Papert は,タートルは文化活動に結びつく一種の文化同調も見られるとしている.ピクトグラムは,観光,異文化コミュニケーション,語学,認知,心理,防災,福祉,医療,情報デザインなど様々な領域で人々の生活や文化に広く根付いており,人型ピクトグラムを題材とすることで文化同調の効果も期待できる.そこで,人型ピクトグラムを用いたプログラミング学習環境 「ピクトグラミング」 を実際に構築し,評価した.
著者
大澤 博隆
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.2-6, 2015-01-01

本文注釈*3の補足また,投票期間は2014/11/11~11/13に設定されており,実際に投票できた会員は全体の数%にあたる.↓また,投票期間は2014/11/11~11/13に設定されており,実際に投票できた会員は多くても全体の1%以下と見積もられる.例えば,選定された表紙は編集票9票,一般票4票で選ばれている.従って一般会員の表紙決定への介入は極めて少ない.
著者
山本 理佳
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.193, pp.187-219, 2015-02-27

本稿で取り上げる大和ミュージアム(広島県呉市)は,正式名称が「呉市海事歴史科学館」であり,呉市を設立主体とする博物館である。呉における戦前から戦後に至る船舶製造技術を主たる展示内容としているが,愛称の「大和ミュージアム」が示すように,旧日本海軍の超大型軍艦「大和」の建造およびその軍事活動が展示の中心となっている。こうした特徴から,大和ミュージアムは少なからぬ物議を醸しつつ,2005(平成17)年4月23日に開館した。ただし,多くの関係者の予想を大きく裏切り,大和ミュージアムは極めて多くの入館者を集め,開館後約8年を迎えた2013(平成25)年3月17日,累計入館者数が800万人に達した。通常の地方の歴史博物館の年間入館者数が数万人という規模であることからも,その極度の人気ぶりがうかがえる。この博物館は,その人気ぶりから呉市やその周辺の観光・地域戦略を大きく変化させている。本稿では,そうした大和ミュージアム開館を契機とする呉市周辺の観光・地域戦略の変化について明らかにするものである。