著者
林 兵磨
出版者
常葉大学経営学部
雑誌
常葉大学経営学部紀要 = Bulletin of Faculty of Business Administration Tokoha University (ISSN:21883718)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.37-49, 2017-02

本稿では、「学校法人会計基準」のとりわけ基本金制度に注目して、検討をおこなった。第1号基本金は時の経過とともに、学校法人が所有する固定資産の価額と乖離が生じてしまい、実態を表さないという問題点が生じてくる。そこで、この問題を改善すべく、第2号基本金を活用するという提案を行った。従来、第2号基本金に対しては、恣意性介入の余地があるという批判がされてきた。また、第2号基本金計上する学校法人数も少なく、その計上金額の割合も僅少であった。しかし、この度の「学校法人会計基準」の改訂により、第2号基本金を巡る規定は大幅に改善された。具体的には、「第2号基本金引当特定資産」の部を設けたことがあげられる。この第2号基本金の活用は、将来の買換更新のためであることはもとより、教育研究条件の改善に貢献しうる可能性があることの指摘を行った。
著者
矢吹 命大
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.185-189, 2017-04-01 (Released:2017-04-03)

横浜国立大学は理工系,人文社会系,教育系及びその融合型の学部・大学院で構成される医学系部局を持たない中規模総合大学(学生数約1万人,教員数約600人)である。URAが設置されて以来,研究IRへの取り組みも活発に行われ,引用文献データベースを用いた大学の強み・特徴の分析が行われてきた。一方,横浜国立大学の研究活動には,引用文献データベースでは見えづらい分野も多々含まれているため,そういった分野も含めた分析を可能とする視点が求められていた。本稿では,この課題への取り組みとして,広い研究分野を網羅し,他機関の動向も知ることができる科研費の採択状況に着目した分析事例を紹介し,その有効性と限界を論じる。

3 0 0 0 OA 仏国学制

出版者
文部省
巻号頁・発行日
vol.附録上, 1876
著者
黒河内 宏昌 稲蔭 博子 池内 克史 吉村 作治
出版者
東日本国際大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、エジプト・ギザ遺跡のクフ王ピラミッド足元のピットに解体して埋納されている、今から約4600年前の世界最古の木造船「クフ王第2の船(仮称)」(紀元前2600年ころ)の復原考察を行うことを目的としている。「第2の船」は鉄の無い時代に造られた後世とはまったく異なる構造を持つ船であり、当初は約40メートルの長さを持っていたと思われる大型木造構造船である。またピット内に保管されていたため、部材が100%残存しており、人類の木造構造物の歴史上極めて貴重な遺構である。本研究の方法は次のとおりである。A.まずギザ遺跡の現場において部材をピットから取り上げ、保存修復する。B.次に部材をマニュアル測量し図面とスタディ模型を用いて復原考察を行う。C.また一方で部材を三次元測量し、専用のシステムを開発してコンピューター内で組み立て復原のシミュレーションを行い、B.の結果と比較考察する。D.復原像を表現する方法を研究し、CG、イラスト、模型などで実際に表現する。ギザ遺跡のクフ王の船は2つのピットにそれぞれ1隻ずつ、合計2隻埋納されており、「第1の船(仮称)」はすでにエジプト考古省によって1980年代までに取り上げ、組み立て復原を終えている。我々の対象となる「第2の船」の部材総数は、その「第1の船」と同様であると考えると約1200点と推測される。現場では甲板室や甲板など船の上部構造に属する部材の諸作業を2016年度までに終了し、2017年度からは船の下部構造すなわち船体を構成する大型部材の取り上げを開始した。しかしピット内の保存環境が劣悪であったため、「第2の船」の部材は予想以上に劣化しており、大型部材の取り上げと保存修復、測量の作業のためには、専用の設備を新たに製作し、極めて慎重に行わなくてはならなかった。
著者
小谷野 敦
出版者
中央公論新社
雑誌
中央公論 (ISSN:05296838)
巻号頁・発行日
vol.124, no.4, pp.204-214, 2009-04
著者
郭 沛俊 捻金 恭子
出版者
香川大学
雑誌
香川大学經濟論叢 (ISSN:03893030)
巻号頁・発行日
vol.79, no.2, pp.275-300, 2006-09-01
著者
Gi Duck Park Joong Chul Lee Juri Lee
出版者
理学療法科学学会
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.161-164, 2014 (Released:2014-02-06)
参考文献数
16
被引用文献数
5 9

[Purpose] The physical strength elements required for athletic throwing events include muscle strength, swiftness, agility, speed, flexibility, and physical balance. Although plyometric training and weight training are implemented as representative training methods for improving swiftness and agility, most studies of it have been conducted with players of other sports. [Subjects] The study subjects were 10 throwing event athletes attending K physical education high school. The subjects were randomly assigned to a control group of five subjects and an experimental group of five subjects. To analyze the body composition, an Inbody 3.0 instrument (Biospace, Korea) was used as experimental equipment to measure heights, weight, body fat percentages, and muscle masses and a Biodex system 4.0 (BIODEX, USA) was used to measure isokinetic muscle-joint and lumbar muscle strengths. The plyometric training consisted of 15 techniques out of the training methods introduced in the ‘Power up plyometric training’. The plyometric program was implemented without any training load three times per week during daybreak exercises for the experimental group. The number of times and the number of sets were changed over time as follows: three sets of 10 times in the 1st −4th weeks, three sets of 15 times in the 5th–8th weeks, and five sets of 15 times in the 9th−12th weeks. [Results] According to the ANCOVA results of lumbar extensor muscle strength at 60°/sec, the overall reliability of the model was significant. According to the ANCOVA results of lumbar flexor muscle strength at 60°/sec, the overall reliability of the model was significant. [Conclusion] Plyometric training positively affected high school throwing event athletes. To summarize the study findings, the application of plyometric training with high intensity and loads improved the results of athletes who perform highly intensive exercises at normal times.

3 0 0 0 OA 自然界の秘密

著者
山田悦次郎 著
出版者
元元堂
巻号頁・発行日
1906
著者
福島県 編
出版者
小栗栖香平
巻号頁・発行日
1908
著者
辰巳 佳次
出版者
福井工業大学
雑誌
福井工業大学研究紀要. 第二部 (ISSN:02868571)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.49-52, 2004-03-20

For the adult daycare entrepreneur in Fukui-shi, the questionnaire about pick-up service was carried out and it investigated about the pick-up method, the problem at the time of a welcome and send-off, etc. The door-to-door system was used for the pick-up system, and pick-up time is about 40 minutes, and it turned out that the welcome and send-off before and after about five persons is performed per time. It is that, as for the main problems at this investigation to the time of a welcome and send-off, the barrier-free of a residence or city environment is not progressing.
著者
関 勝寿 宮崎 毅 中野 政詩
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業土木学会論文集 (ISSN:03872335)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.181, pp.137-144,a3, 1996-02-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
18

土に長期的に栄養水が侵入すると, 土の間隙中の土壌微生物と微生物がつくり出す代謝生成物が水の通り道を塞ぐ現象, いわゆるclogging (目詰まり) 現象が生じ, 土の透水性が低下することが知られている. そこで, 栄養水飽和浸透条件下での透水係数の長期変動を調べ, 深さ0~1cmの層において, 118日間でほぼ2オーダー透水係数が低下することを示した.透水係数低下の第一の原因は, 糸状菌の長い菌糸と微生物の代謝生成物による間隙の閉塞であり, 第二の原因は, グルコースから発生したメタンガスが118日間に表層に最大14%の気相率相当量が溶解せず気泡となって間隙中に閉塞されたことによるものであると説明された.
著者
村松 明穂 松沢 哲郎
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement 第29回日本霊長類学会・日本哺乳類学会2013年度合同大会
巻号頁・発行日
pp.84, 2013 (Released:2014-02-14)

ヒトにおける数の概念の獲得の過程において,十進法に代表されるような位取り記数法を学習することは重要である.そこで,今回は,ヒトに最も近縁な種のひとつであるチンパンジー (Pan troglodytes)を対象とし,数の概念の学習に関する研究の第一段階として,アラビア数字の系列 1から19の学習に取り組んだ. 京都大学霊長類研究所で暮らすチンパンジーのうち 7個体は,これまでにアラビア数字の系列 1から 9を学習している.今回はそのうち 6個体を対象としてアラビア数字の系列 1から 19の学習をおこなった.学習においては,5種類の課題を用いた.1) 連続したアラビア数字の系列を用い,最初の刺激 1を固定し,試行ごとに呈示刺激個数が変わる課題,2) 連続したアラビア数字の系列を用い,最初の刺激として任意の数字a,最後の刺激として任意の数字 bを固定し,試行ごとに呈示刺激個数が変わる課題,3) 連続したアラビア数字の系列を用い,最後の刺激 19を固定し,試行ごとに呈示刺激個数が変わる課題,4) 非連続なアラビア数字の刺激を用い,セッション内では刺激呈示個数が固定された課題,5) 課題 4)と同じように刺激を呈示するが,最初の刺激をさわると他の刺激がマスキングされる作業記憶課題,であった. 課題 1)に関しては,難易度ごとの正答率,セッションごとの正答率,呈示刺激個数ごとの正答率について分析した.課題2),3)についても,1)と同様の分析をおこなった.課題4),5)については,正答率にくわえて,反応潜時についての分析をおこなった. 上記 5種の課題をおこなうことにより,チンパンジー 6個体は,アラビア数字の系列 1から 19の知識を獲得した.方法および分析結果についてくわしく報告する.
著者
中野 尚夫 石田 喜久男 村岡 一彦
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会中国支部研究集録
巻号頁・発行日
no.31, pp.19-20, 1990-07-31

アマランサスは、タンパク質含量の高い作物で、最近ではアレルギー性疾患回避にも効果があると注目されている。アマランサスはヒユ科ヒユ属の総称で、穀実用として注目されているAmaranthus hypochondriacus. A. caudatus, A. cruentusはいずれも中南米起源の作物と考えられている。中南米では、これら3種が紀元前5000〜3000年頃から栽培され、スペイン人が新大陸に上陸した16世紀にはトウモロコシ、インゲンマメとならんで主要な食糧であった。その後19世紀初頭にインド、アフリカに伝えられ、日本にも明治初頭に渡来し、東北地方において救荒作物として利用されていた。今日では、中南米での栽培は少なく、主要な栽培地はインド北部、ネパールとなっている。岡山農試では、水田転作作物探索の一環として1989年からその栽培利用の可能性を検討している。本報告では、1989年における栽培特性の検討結果を紹介する。
著者
吉田 善明
出版者
日本法社会学会/有斐閣
雑誌
法社会学 (ISSN:04376161)
巻号頁・発行日
vol.1978, no.30, pp.6-21,224, 1978-03-30 (Released:2009-01-15)
参考文献数
33

This treatise is written with a view to analysing present constitutional powers of the British Monarchy and the practice in control of the Queen in Parliament and the People.The main content is as follows:IntroductionI. The position of the constitutional Monarchy.II. Political powers and social powers of the Monarchy.(i) Political (social) powers of the Monarchy in the U. K.(ii) Functions which the Queen performs in the Commonwealth.III. The practice in control of the Queen in Parliament and the People.(i) On the practice in control of the Queen in Parliament.(ii) On the practice in control of the Queen by the People.Conclusion