著者
福西 大輔
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学社会文化研究 (ISSN:1348530X)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.151-166, 2016-03-25

Mystery novels of Japan are not satisfied with only relationship with "the city". They have been affected by the relationship between the "city", "countryside". Mystery novels of Japan and folkloristics were enacted era was the same. They had a point of view to the "countryside" from the "city". And there was a common denominator in terms of re-discovery of the "countryside". They have become a factor that is familiar to the Japanese.
著者
磯崎 達朗
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.317-338, 1992

はじめに一 高師冬・上杉憲顕の地位と権限 1 高師冬の東国下向の経緯と背景 2 師冬軍の分析とその三類型 3 小結二 「鎌倉府執事」発給の奉書についておわりに
著者
藤井 叙人 片寄 晴弘
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.2796-2806, 2009-12-15

市販テレビゲームにおいて,ゲーム内のコンピュータ(COM)の戦略に対してプレイヤの意識が高まりつつある.特に,世界的に人気のある遊☆戯☆王やポケットモンスターに代表されるビデオトレーディングカードゲーム(ビデオTCG)においては,プレイヤの要求に合わせたCOMの強さの設定が必要不可欠である.現在ではゲームプログラマによる戦略の作り込みによって実現されているが,これは非常に煩雑で時間がかかる.本研究では,強化学習法を用いて,戦略型ビデオTCGの戦略を自動学習する戦略学習機構について検討する.COMの最適行動学習だけでなく,TCG特有の要素である"最適なカード組合せ" や"魔法や罠などの特殊効果" に関しても学習機構を実装する.戦略学習機構の評価として,ルールベース戦略を相手とした計算機実験を実施する.最後に,戦略学習機構の汎用性と,残された課題,その解決策について検討する.Behavior and strategy of computers (COM) have recently attracted considerable attention with regards to video games, with the development of hardware and the spread of entertainment on the Internet. Previous studies have reported strategy-acquisition schemes for board games and fighting games. However, there have been few studies dealing with the scheme applicable for video Trading Card Games (video TCG). We present an automatic strategy-acquisition system for video TCGs. The proposed strategy-acquisition system uses a sampling technique, Action predictor, and State value function for obtaining rational strategy from many unobservable variables in a large state space. Computer simulations, where our agent played against a Rule-based agent, showed that a COM with the proposed strategy-acquisition system becomes stronger and more adaptable against an opponent's strategy.
著者
井上 智勝
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.71-94, 2004-06-30

吉田家は、神祇官次官の家柄ながら、一五世紀以降幕末まで神道界に大きな勢力を振るった公家である。特に一五世紀後期に出た吉田兼倶は、家説の超然を説く吉田神道を大成し、それに基づく活動を「神祇管領長上」と称して展開した。この称号は、吉田家が、神紙伯(神祇官長官)を凌駕して自らが神道の主宰者たることを誇示するための偽称・僭称であった。しかし兼倶は、一方で旧来の制度である神祇官の復興にも協力していた。かかる吉田家の一見矛盾する行動は、白川家の家職化した伯職への就任が困難な吉田家が、律令官制を相対化しつつ、神祇官という律令官衛を代表しようとする意図の現れであった。その達成は、系図・文書の捏造による「押紙管領長上」の地位創作と、その神祇官内への位置づけによって図られた。吉田家は旧制度・秩序を否定して自家中心の神祇秩序の構築を図ったのではなく、律令制に由来する正当性を取り込むことでそれを目指したのであった。
著者
太田 修
出版者
佛教大学
雑誌
文学部論集 (ISSN:09189416)
巻号頁・発行日
vol.90, pp.1-11, 2006-03-01

2005年1月17日、韓国外交通商部は、日韓国交正常化交渉の財産請求権関連文書を初めて公開した。それらの文書は、財産請求権関連文書57件のうちの5件約1150頁で、主に1964、65年の資料である。韓国政府は、1994年から外交文書を公開し始め、97年には日韓交渉関連文書の一部を公開する方針だったが、日本の外務省が「日朝交渉や日韓の信頼関係への影響を強く懸念する」と、事実上の「非公開要請」を行ったことを受けて、日韓交渉関連文書は公開してこなかった。そのような経緯を考えれば、今回の資料公開は画期的なものである。本稿は、この新資料をもとに、財産請求権問題とは何だったのかを、脱植民地主義の視角から再考しようとするものである。
著者
鶴崎 展巨 川上 大地 太田 嵩士 藤崎 謙人 坂本 千紘
出版者
鳥取県生物学会
雑誌
山陰自然史研究 (ISSN:13492535)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.33-44, 2015-03-31

2013年から2014年にかけて鳥取砂丘の全域でハンミョウ類の生息調査をおこない,カワラハンミョウの幼虫の巣穴が砂丘のほぼ全域にみられるのに対し,エリザハンミョウのそれはオアシス周辺の湿り気のある砂泥地表に限定されていることを確認した。1990年代までオアシス周辺で生息が確認されていたハラビロハンミョウは確認できず,鳥取砂丘からは絶滅したと判断される。当地は環境省国立公園の特別保護地区であり,採集は厳密に規制されているのでこの絶滅は1994年からはじまった除草に影響された可能性が強く疑われる。本種の鳥取砂丘内での最終確認は1997年である。カワラハンミョウとエリザハンミョウについてはコドラート調査により,カワラハンミョウは基本的に年1化で1 ~ 2齢の幼虫で越冬,エリザハンミョウも年1化だがすべての齢で越冬していると推定された。巣穴は1年をとおして集中分布でとくに若齢幼虫の多い秋季にはその傾向がめだった。We surveyed distributions and life histories of cicindelid beetles in Tottori Sand Dunes, Tottori Prefecture, Honshu, Japan. Larval nests of Chaetodera laetescripta were widely found in the bare arenaceous ground around vegetation of sandy shore plants in the dunes, while those of Cilindela elisae were limited to the bare silt-mingling arenaceous ground along the stream flowing into the pool called "Oasis". No adults and nests of Calomera angulata (Fabricius, 1798) that had been found up to 1990s around "Oasis"were found. Absence of the records of Calomera angulata from Tottori Sand Dunes after the last observation in 1997 strongly suggests extinction of the species in the area. It is highly suggested that weeding activities that started in 1994 in Tottori Sand Dunes influenced negatively for the occurrence of the species, because Tottori Sand Dunes has been designated as a special protection area of the national parks by the Japan Ministry of Environment and collecting animals and plants and other activities that may influence conservation of the environment are strictly regulated. Chaetodera laetescripta and Cilindela elisae were univoltine and adults appeared from July. Analyses of dispersion pattern of larval nests for the two species showed contagious distribution.