著者
矢崎 慶太郎
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.26, pp.183-194, 2013-09-10 (Released:2015-06-12)
参考文献数
26

The purpose of this paper is to define art through systems theory and in terms of social motivation. On the basis of social function in systems theory, I try to examine the motivation of art as a system that functions in a way that cannot be achieved by other social systems (politics, economy, law, etc.). First, I describe problems with three approaches in previous art studies that do not sufficiently compare art with other systems and their functions. Second, I treat the motivation of art as entertainment from an alternative perspective, because certain social demands cannot be supplied through other systems. Finally, I consider how art influences other systems and themes in contemporary society.
著者
出口 信吾
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.900-909, 2015-03-01 (Released:2015-03-01)
参考文献数
5

インターネット経由でビジネス情報提供を手がける日経テレコンはサービス開始から30周年を迎えた節目の2014年4月に,自動記事分類技術という新しい技術を導入したナビゲーション型の記事検索インターフェース「ナビ型記事検索」をリリースした。従来のキーワードによる全文検索に比べて,検索結果の適合率を大幅に改善すると同時に,利用者が自分の意図を反映しながら検索結果を絞り込んでいくことができる,新しい検索スタイルを提案するものである。本稿では,「ナビ型記事検索」を使った検索手法を紹介しながら,それを支えている自動記事分類技術の概要と検索用インデックスの生成処理についても解説する。

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著者
酒井 恒
出版者
日本幼稚園協会
雑誌
幼児の教育
巻号頁・発行日
vol.79, no.9, pp.4-6, 1980-09-01
著者
戸田 有一
出版者
一般社団法人日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.25-33, 1993-07-10

統合保育が直面している課題の一つは, 発達遅滞幼児と健常幼児の仲間関係をいかによりよくするかである。この課題の解決への糸口を探すため, 幼児の軽度精神発達遅滞幼児 (MR児) と健常幼児に対する態度 (行為意図) とその理由を面接で尋ねた。6つの保育園で, それぞれ3人の幼児 (1人のMR児と2人の健常児) をターゲットに選び, その6園の210人の幼児 (4歳児が104人, 5歳児が106人) に個別面接を行った。写真で提示したターゲット児と散歩の時に手をつなぎたいか, お昼を隣で食べたいかなどを, その行為を行っている図版を示しつつ尋ねた。MR児に対する行為意図と健常児に対する行為意図に一定方向の違いは見られなかった。ターゲット児による行為意図の違いへの社会的接触の差異・年齢・性別の3要因での交互作用は有意であったが, 他の交互作用や主効果は有意ではなかった。選好・非選好の理由としてMR児は能力的側面に, 非選好理由として健常児は性格的側面に言及されることが多かった。
著者
川村 幹
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.232-236, 1964-12-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
2

教員養成制度の改善について近年諸案が発表され, 最近教育職員養成審議会からの答申も出ている。これに関し, 心理学および心理学関係科目が教員養成にどのような役割を与えられたかを, 内外の資料からとりまとやて紹介する。なお, この資料は主として中島 (1961) によつた。
著者
山田 広明 橋本 敬
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.491-497, 2015-03-01 (Released:2015-03-17)
参考文献数
11
被引用文献数
2

In order to investigate the formation mechanism of community activity, we constructed an agent-based model based on a scenario driven by subjective norm and self-efficacy utilizing a community task game. The model demonstrated the spontaneous formation of community activity. The formation and expansion were driven by two mechanisms: (1) self-efficacy maintained participation of agents having a neutral attitude towards community activity, (2) subjective norm caused an increase in participation by involving other adjacent neutral attitude agents. We suggest a reasonable strategy promoting the spontaneous formation of community activity on the basis of this mechanism.
著者
小林 政広 小野寺 真一 加藤 正樹
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.287-294, 2000-08-16
参考文献数
22
被引用文献数
6

年間を通じて地下水面が存在する平地林において, ヒノキ樹幹近傍の土層中のマトリックポテンシャルの測定を行い, 雨水浸透過程における樹木の存在の影響を, 土壌の乾湿条件と降雨条件との関係から検討した。湿潤な先行水分条件下では, 樹幹流として供給された多量の雨水が鉛直下方へ集中的に浸透し, この雨水は樹幹直下の地下水をかん養した。乾燥した先行水分条件下では, 樹幹流による集中的な雨水インプットが生じても, 雨水の大部分は樹木根系の吸水による土湿不足を解消することに消費され, 樹幹直下における集中的な浸透は発生せず, 樹幹から離れた部分でのみ地下水がかん養された。また, 湿潤時, 乾燥時ともに特定の場所においてバイパス流の発生によると考えられる局所的なマトリックポテンシャルの上昇が観測された。このようなバイパス流は, 総降水量が多く強度の強い降雨イベントで発生しやすい傾向が認められた。しかし, 土層が乾燥しているときには, より少ない雨で発生する傾向が認められ, これは表層土壌の撥水性のためと考えられる。
著者
石井 康之
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.301-305, 2015-07-01 (Released:2015-07-01)
参考文献数
11
著者
平野 芳行
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, 2006-04-15
著者
深津 容伸
出版者
山梨英和大学
雑誌
山梨英和大学紀要 (ISSN:1348575X)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.A17-A25, 2010

日本にキリスト教プロテスタントによる宣教が開始されてから、150年以上になるが、その特徴の一つとしていえることは、学校、すなわちミッションスクールの設立に力を注いできたことである。現在ミッションスクールは、(沖縄から北海道に至るまで)定着し、根付いている。日本のキリスト教人口が1%に満たない現状を考えると、日本人はキリスト教信仰は退けたが、(そこで行われているキリスト教教育を含めて)教育機関としてのミッションスクールは受け入れたといえるであろう。 山梨英和学院(以下山梨英和)の場合、当時交通の便の悪い内陸の地という悪条件にもかかわらず、山梨の青年キリスト者たちの熱心な働きかけが、カナダメソジスト教会の宣教団体を動かし、設立されるに至った。本稿では、この時の日本の社会状況、日本人側、カナダメソジスト教会の宣教団体側双方の思いを掘り起こすとともに、どのように山梨英和は地域社会に受け入れられてきたか、また、山梨の諸教会との繋がりはいかなるものであったかを探り、ミッションスクールの教育のあり方、とらえ方を論じる。
著者
中野 倫靖 後藤 真孝
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.1771-1783, 2013-06-15

本論文では,ユーザの歌声からその声色(こわいろ)変化を真似て歌声合成するシステムVocaListener2を提案する.本システムは,我々が以前開発した音高と音量のみを真似て歌声合成するVocaListenerの拡張であり,声色変化にも対応する.従来,主に声質変換やモーフィングのために,声質を操作する技術はあったが,ユーザが歌唱において意図的に変更する声色の変化を反映することはできなかった.VocaListener2を実現するために,まずVocaListenerによってユーザ歌唱の音高,音量および音素(歌詞)を真似た多様な歌声を合成して声色空間を構成し,その結果を用いてユーザ歌唱の声色変化を反映して合成する.市販の歌声合成システムを用いて実験した結果,構成された声色空間は聴取印象を反映しており,音高と音量に加えて声色変化も真似ることができていた.