3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1935年08月19日, 1935-08-19
著者
永野 秀尚 柏野 邦夫 村瀬 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.86, no.11, pp.1657-1667, 2003-11-01
被引用文献数
1

本論文では,多重奏音響信号をクエリーとして多重奏音響信号から類似する音楽を探索する類似音楽探索法とその高速化手法を提案する.本類似音楽探索においては多重奏音響の類似性に基づいた探索を高速に行う必要がある.そこで,まず,多重奏において同時に発生する複数の音の有無に着目した2値多重音響特徴ベクトルを提案する.本特徴は多重奏音響信号の類似性に基づいた高速探索に適している.そして更に,本特徴を用いた探索における高速化手法を導入する.本手法は類似度行列のスパース化により探索空間を制限し,より高速な探索を行う.216曲の実験用音楽データベースを用いた探索実験では,例えば,楽曲単位の探索において,クエリーの長さが平均19秒のとき,スペクトル特徴を用いた場合に62.5%であった精度が,提案の2値多重音響特徴ベクトルを用いることにより89.3%にまで向上した.また,本高速化手法においては,精度をほとんど損なわずに,DP照合を用いたずらし照合法に比べ約1.6倍から18倍の高速化を達成した.
著者
高垣 マユミ 中島 朋紀
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.472-484, 2004-12-30
被引用文献数
3

本研究は, 小学4年生を対象とした一斉形態の理科授業の協同学習において, 「知識の協同的な構成が生じている場面においては, どのような相互作用がみられるのか」また, 「そのような相互作用を教室において生じさせる要因は何か」について検討することを目的とした。授業の構成は, ブリッジングアナロジー方略(Clement, 1993)を教授的枠組みに据え, 学習者の既有知識から出発した「話し合い活動」による協同的探求を中心とし, 解釈上の疑問や問題点を検証する場として実験・観察を位置づけた。理科授業の協同学習における発話事例の解釈的分析から, 以下の結果を得た。1)知識の協同的な構成には, 「個別的」VS.「統合的」の二項対立的な相互作用のスタイル間の揺さぶりによる組織的変化が必要であることが示唆された。2)科学の基礎概念についての対話者間の解釈上の違い, 及び, 「アナロジー」, 「可視化」という具体的事象の理解を深める道具立てにより, 「操作的トランザクション」の対話が生成され, 相互作用の組織的な変化が生起することが見出された。
著者
二田 貴広
出版者
奈良女子大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2012

本研究の目的は、文学教材の「読解力」とメディアの表現の1分析力」との相乗的育成および生徒の自己評価力育成について、下記の仮説を検証し、この学習指導方法の意義を明らかにすることである。仮説1:文学教材の象徴的・比喩的・暗示的表現の「読解力」の習得に、メディアの表現での象徴的・比喩的・暗示的な表現の分析および分析力のスキル化を組み合わせると、「読解力」の習得も「分析力」のスキルとしての定着もすすむというように相乗的育成が生じる。仮説2:仮説1は、授業者が、国語の教材を用いた学習とメディアの表現を教材に用いた学習とをくつなげる観点〉を示した場合に、学習集団に遍在的に成立する。仮説3:生徒にメタ認知的に自己の学習活動を捉えさせると、読解・評価のメカニズムを理解したり、自己の学習到達度を検証したり、他の場面への活用ができるようになる。すなわち、ここまでの学習活動で、PISA型読解力の「情報の取出し、解釈・熟考、評価、学習課題の発見、討論による課題解決」が育成できると同時に、「どのような枠組みで学習をおこなっているのか」といったメタ認知によって、PISA型読解力の枠組みを相対化しつつ自己のスキルや態度、能力を把握できる評価力を育成できる。2011年度までに仮説1は実証できた。2012年度は、以下の3つの方法で比較検証し仮説2と3を実証した。A群「千と千尋の神隠し分析」と「新旧ドラえもん比較」、「CM制作」をおこなった後に、文学的文章の学習をおこなう。文学的文章の学習には、「CM分析」の学習を組み込む。メディアの表現と文学教材の学習とがどうつながるのかを授業者が適宜説明して、文学教材の読解とCMの分析をおこなわせる。B群「千と千尋の神隠し分析」と「CM分析」、「CM制作」をおこなった後に、文学的文章の学習をおこなう。文学的文章の学習には、「新旧ドラえもん比較」の学習を組み込む。メディアの表現の学習と文学教材の学習とのつながりを生徒に気づかせるように授業者が支援して、文学教材の読解をおこなわせる。C群「千と千尋の神隠し分析」と「CM分析」、「CM制作」をおこなった後に、文学的文章の学習をおこなう。文学的文章の学習には、「新旧ドラえもん比較」の学習を組み込む。メディアの表現の学習と文学教材の学習とをつなげる観点を説明したり、示唆したりしない。

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1933年03月30日, 1933-03-30
著者
網野 善彦 宮崎 駿
出版者
潮出版社
雑誌
巻号頁・発行日
no.463, pp.134-143, 1997-09
著者
Masahiro Hirota Shogo Higaki Takumi Higaki Seiichiro Hasezawa
出版者
日本放射線安全管理学会
雑誌
Radiation Safety Management (ISSN:13471511)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.43-47, 2013 (Released:2013-12-19)
参考文献数
10
被引用文献数
2

The contamination of spinach collected immediately following the Fukushima Daiichi nuclear disaster was investigated. The radionuclides deposited in the spinach were 132Te, 131I, 132I, 134Cs, 136Cs and 137Cs. Only 40% of these radionuclides were removed when the spinach was washed with water or detergent. The two outside leaves of each spinach stump were contaminated with the radionuclides, but the three inside leaves were nearly uncontaminated. The most significant contamination was observed on the concavities, creases, veins and leaf or stem injuries of the spinach. Most of the radionuclides deposited on the surface, leading to a radioactivity concentration of the epidermal tissue 9 times that of the mesophyll tissue.
著者
林 恵津子 梅下 弘樹 白垣 潤
出版者
共栄学園短期大学
雑誌
共栄学園短期大学研究紀要 (ISSN:1348060X)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.85-89, 2008-03-31

近年、子どもたちの基本的生活習慣の乱れが意欲や気力に大きな影響を与えるとして注目されている。そこで本研究では、子どもの睡眠生活習慣が発達にどのような影響を与えるかを見るために、睡眠生活習慣と発達検査結果の関連を検討した。その結果、早寝早起きの子どもは、生活習慣と理解言語で発達が良好であることが明らかになった。
著者
宮川 修 金谷 貢 大川 成剛
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

微細な非晶質シリカを含む歯磨剤(ETL)と,比較的に粗大な結晶質のリン酸水素カルシウム二水塩を含む歯磨剤(NSA)とによってブラッシングしたチタン表面の微細形態,化学組成,不動態皮膜の化学構造,および歯磨剤中に取り去られたチタンの性状をXGT, EPMA, SPM, XPS, XRDによって調べた.得られた結果を総括すると以下になる.1)ETLではcomet tail様の,またNSAでは平行線状の条痕がそれぞれ,ブラッシングされた面に観察され,後者のほうが表面粗さは格段に大きかった.どちらもpH値が下がるにつれて条痕が不明瞭になっていった.2)ETLではcomet tail状条痕に対応してSiが存在し,Siに対応して高濃度の酸素の存在が認められた.またNSAでは平行線状条痕にそってCaとPが存在し,これらに呼応して高濃度の酸素も存在した.どちらもpH値が下がるにつれて,歯磨剤中の砥粒由来のこれら元素は減少した.3)XPS分析によると,ETLでブラッシングした面のSiは,不動態酸化皮膜中にのみ存在し,最表面近傍においてチタンケイ酸塩として存在することが示唆された.4)NSAでブラッシングした面のCaとPはかなり深くからも検出され最表面近傍ではCaとPを含む複雑なチタン酸塩が生成したことが示唆された.5)プラッシシグに使われた歯磨剤スラリー中には,0.2〜0.3μmの微細なチタン研磨屑が単独の遊離した形で,また砥粒に付着した形で見いだされた.5)ペースト中チタンからのTi_<2p3/2>ピークは弱くて広範囲にブロードしていたが,TiO_2のTi_<2p3/2>より高い結合エネルギーを有する化学種の存在も示唆された.6)XRDはNSA中のリン酸水素カルシウム二水塩のCaイオンがTiイオンで置換される可能性を示唆した.
著者
樫田 美雄 氏家 靖浩
出版者
徳島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2008

最終年度として、(1)調査としては、補充調査および補充インタビューを、X小学校調査部分に関して複数回行った。(2)学会発表としては、国際学会発表1回(2010年7月、国際社会学会atエーテボリ=スウエーデン=)と、国内学会発表1回(2010年11月、日本質的心理学会茨城大学大会at水戸市)を行った。(3)論文発表については、ミネルヴァ社発行の専門誌『発達』に、研究協力者である山本智子氏が関連特集を企画し、山本・氏家および高森明氏が原稿を掲載した(2010年7月)。また、奈良女子大学『社会学論集』第18号に、3人共著の査読論文が掲載された。さらに現在、2つの原稿(邦文1つ、欧文1つ)を投稿準備中である(2011年度前半に『質的心理学研究』および『徳島大学社会科学研究』に投稿の予定)。学問的発見としては、X小学校の教室内での(発達障害児をめぐる)「スカフォールディング」(足場づくり)が、共同的に達成されている様相が詳細にわたって解明されたこと、および、現場の秩序形成の様相が設計されたものというよりは、各小コミュニケーション領域別のモザイク的なものであることが解明されたことが大きいといえよう。総じて、「発達障害児(者)研究」の今後にむけて、「場面の秩序」研究的観点の重要性が示唆できたのではないか、と思っている。なお、データの再分析に際しては、金沢大学の竹内慶至氏(医療社会学者)、徳島大学大学院の岡田涼子氏(臨床心理士)および、オランダのマックス・プランク高等教育研究所の早野薫氏(エスノメソドロジスト)らからの助力を得ることができた。記して感謝する。これらの研究者との共同も含め、学際的研究のひとつのモデルとしての価値も、本研究にはあるといえるだろう。