著者
阿部 泰之 森田 達也
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.114-120, 2014 (Released:2014-02-19)
参考文献数
10
被引用文献数
1 4

【目的】本研究は, 地域における医療介護福祉の連携の良さを評価する尺度の信頼性・妥当性を検証することを目的に行われた. 【方法】在宅で過ごす患者に関わる医療福祉従事者を対象とした「緩和ケアに関する地域連携評価尺度」(森田ら, 2013)を広範な職種, 疾患に適応可能となるよう改変し, 26項目からなる「医療介護福祉の地域連携尺度」を作成した. 362名の医療介護福祉従事者を対象として, 信頼性・妥当性を検証した. 【結果】内的一貫性は良好であった. 探索的因子分析でもともとの尺度と同じ因子構造が抽出された. Palliative care Difficulties Scaleの地域連携に関する困難感と有意な逆相関が認められた. 地域連携の全般的評価, 多施設多職種対象の集まりへの参加回数, 困った時に助けになってくれる人の数との間に有意な関連があった. 【結論】「医療介護福祉の地域連携尺度」は, 地域の医療介護福祉の包括的な連携を表す指標として有用である.
著者
具志堅 伸隆 唐沢 かおり
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.48-57, 2004

This study examined the effect of cognitive resources on inhibition of the mood-congruent effect to reveal the automaticity of the process proposed by the mood-as-information theory. One-hundred and fifty-three participants made judgments either under positive or negative mood. The amount of cognitive resources was also manipulated by restricting time for judgment. Results showed that, only when cognitive resources were not restricted, the mood-congruent effect was inhibited through attribution toward the origin of the mood. Therefore, these results suggest that the mood states serve as information for judgments rather automatically, while cognitive effort is required to inhibit an application of mood to judgments. The discussion considered the adaptive significance of saving cognitive resources by automatically applying mood to judgment.
著者
斉藤 康己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.23, no.11, 1982-11-15
著者
虎尾 正久
出版者
一般社団法人日本時計学会
雑誌
日本時計学会誌 (ISSN:00290416)
巻号頁・発行日
no.44, pp.40-45, 1967-12-10
著者
宮地 政司
出版者
日本測地学会
雑誌
測地学会誌 (ISSN:00380830)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1-2, pp.100-104, 1974-08-25 (Released:2010-09-07)

すでに現役を退いた私が,そうそうたる現役会員のまえで特別講演などをすることは,まことにおこがましい限りですが,齢に免じてお許し願います.さて講演の内容ですが,標題の「時」は時間・時刻のことで,私の現役時代の主要な仕事でした.「測地」の方は測地学・測地測量の両方を包含した意味であります.この両者の関係について,半世紀まえに行った経度観測の話から,最近の測地衛星や月レーザ観測のアピールまであれこれと話を進めたいと考えております.ご参考にでもなれば幸です.
著者
村瀬 儀祐
出版者
高知工科大学
雑誌
高知工科大学紀要 (ISSN:13484842)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.101-110, 2011

会計基準設定には、⑴「生成・一般承認アプローチ」と、⑵「企画設計・概念ベース・アプローチ」がある。国際会計基準は、後者のアプローチを採用するものであるが、それは、実際の会計実務使用から遊離した会計基準設定となる潜在性をもつために、国ごとに違った詳細な基準実行ルールを生み出し、その結果、財務諸表の国際的な比較可能性を高めるものとならない。査読あり論文
著者
小椋 秀樹
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は,現代語表記のゆれの実態について,『現代日本語書き言葉均衡コーパス』に収録された複数のレジスターを対象にした調査から明らかにするものである。現代語表記のゆれの実態として,次のようなことが明らかとなった。(1) 統語的複合動詞の後項動詞の表記の変遷を調査したところ,漢字表記が増加する傾向が観察された。(2) 外来語については,長音の表記に関するゆれが多く見られた。具体的には,語末長音のゆれと,原語の二重母音[ei]の表記のゆれが観察された。
著者
森富賢一郎 田辺誠
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.71-73, 2011-03-02

本研究では、携帯電話のGPS機能を用い、WEB上で利用者から最寄のバス停留所を検索し、案内するシステムを開発した。このシステムは、利用者が送信した住所や、携帯電話のGPS機能を用いて取得した位置情報と、データベースに登録されたバス停留所の緯度・経度の情報を基に、両者間の距離を計算し、利用者の近傍に位置するバス停留所の一覧と地図を表示するものである。このシステムではGoogleの提供するGoogle Static Maps APIを用い地図の表示を、Google Geocoding APIを用い住所から緯度・経度への変換を行う。このシステムの有用性を宇部市交通局のバスデータを用いて検証した。
著者
田中 真実 渡辺 毅 打田 悌治 金澤 武道 長内 智宏 奥村 謙
出版者
日本未病システム学会
雑誌
日本未病システム学会雑誌 (ISSN:13475541)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.1-8, 2006-07-31 (Released:2010-11-22)
参考文献数
17

糖尿病の発症は主として膵からのインスリン分泌不足や不十分なインスリン作用によるが, 遺伝因子と生活環境因子との関係も含めて重要である。特に食生活の欧米化に伴い生活習慣, 特に食生活の重要性がクローズアップされている。そこで, 古来から非常に多くの生理活性物質を含有するとされ, 栄養学的にも優れた食品素材である大豆から, グループAソヤサポニンとグループBソヤサポニンとを分離し, 2型糖尿病マウス (KK-Ay/Ta) に投与し血糖調節作用について検討した。さらに, 粗サポニン画分をヒト被験者に投与し, 血糖値是正効果についても検討した。雄性2型糖尿病マウスKK-Ay/TaにグループAソヤサポニンとグループBソヤサポニンとを別々に投与した。グループBソヤサポニンに血糖値上昇抑制作用は明らかに認められたが, グループAソヤサポニンにはその作用は認められなかった。試験終了時の血漿インスリン値は, コントロール群とグループAソヤサポニンとでは差はないが, グループBソヤサポニンでは明らかに低値であった。血漿レプチンはコントロール群に比して, グループBソヤサポニン投与群で高値を示した。次に, 空腹時血糖値111mg/dL以上の被験者に粗サポニン画分を投与した結果, 投与前と比べ投与12週目の空腹時血糖値は明らかに低下した。一方, 試験終了後4週目には血糖値が上昇した。投与前と投与12週目に糖負荷試験を行ったところ, 糖負荷30分後の血糖値は明らかに上昇抑制された。さらに, 投与12週目と投与終了後4週目の糖負荷30分後の血糖値に明らかな亢進が認められた。粗ソヤサポニン画分は, ヒト血糖ならびに糖負荷試験による血糖上昇に対して抑制効果を有するが, その作用機序にグループBソヤサポニンが関与していると考えられた。また, グループBソヤサポニンを投与するとレプチンの血中濃度が増加し, インスリン抵抗性の改善も示唆された。
著者
佐藤義和 著
出版者
広文堂書店
巻号頁・発行日
1913
著者
宮下 敏恵 五十嵐 透子 増井 晃
出版者
日本学校メンタルヘルス学会
雑誌
学校メンタルヘルス (ISSN:13445944)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.71-80, 2009-12-01

本研究の目的は教員養成系大学における学生のメンタルヘルスの経年変化を検討することであった。小中高等学校の教師のメンタルヘルス悪化が叫ばれる中,教師を目指す学生の段階において,メンタルヘルスは変化しているのか,23年間にわたるデータをもとに検討を行った。調査対象者は,教員養成系大学に1984年から2006年までに入学した学生4,435名(男性1,775名,女性2,660名)であった。大学生の精神的健康を調べるためにUPI調査用紙(University Personality Inventory)を用いた。本研究の結果から,UPIの自覚症状得点において,大きな変化はみられず,また下位尺度得点においても,大きな経年変化はみられず,一大学の結果ではあるが,教師を目指す学生のメンタルヘルスは悪化していないということが示された。教員養成系ではない他大学においては,自覚症状得点が増加しているという傾向が多数示されていることから,教師を目指す学生のメンタルヘルスは,むしろ維持されている可能性があるだろう。また,進路別にUPI得点を検討したところ,教育関係に就職した学生は,抑うつ得点が低いという有意な差がみられた。これらの結果から,一大学のみの結果で,断定はできないが,教師を目指す学生のメンタルヘルスは近年悪化しているとはいえず,むしろ教育関係に就職している学生のメンタルヘルスは高いという可能性が考えられる。教師のバーンアウト傾向の高さ,メンタルヘルスの悪化は,教師の資質そのものの変化ではなく,制度や仕事内容の悪化が大きな影響を及ぼしていると考えられる。

3 0 0 0 OA 弘安禮節

巻号頁・発行日
vol.[1],

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1944年08月04日, 1944-08-04