出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1010, pp.10-12, 2013-10-25

2014年4月1日から、現行5%の消費税が8%へ増税されることが決まった。住宅市場は駆け込み特需に沸くが、増税後の反動減は確実。政府の緩和措置は減少幅を抑えられるのか。市場には不透明さも残っている。
著者
鍋師 裕美 堤 智昭 蜂須賀 暁子 松田 りえ子
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.65-70, 2013-02-25 (Released:2013-03-08)
参考文献数
5
被引用文献数
5 13

食品摂取による内部被ばく状況の推定・把握,さらに食品中放射性セシウムの低減法の提案に有用となる,食品中の放射性物質量の調理変化に関する科学的データを集積することを目的に,乾しいたけおよび牛肉を用いて放射性セシウム量の調理変化を検討した.その結果,乾しいたけ中の放射性セシウム量は,水戻しにより約50% 減少した.牛肉中の放射性セシウム量は,焼くことで約10%,揚げることで約12%,ゆでることで60~65%,煮ることで約80% 減少した.牛肉においては加熱方法により減少率が大きく異なり,“焼く,揚げる” よりも “ゆでる,煮る” のほうが,放射性セシウムの減少率を8倍程度高められるという結果が得られた.
出版者
国立国会図書館
巻号頁・発行日
vol.2014年, 2014-03-20
著者
西永 頌 HUO C. GE P. NIE Y. 成塚 重弥 田中 雅明 NIE Yuxin GE Peiwen HUO Chongru HUO C GE P NIE Y
出版者
東京大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1995

平成7年度から平成9年度の3年間にわたり、中国科学院物理研究所と東京大学工学系研究科との共同研究により、微小重力下で化合物半導体GaSbの融液成長に関する研究を行った。本研究においては、平成4年において、中国の回収型衛星を用いて融液成長法により成長させた結晶を評価する研究より開始した。評価法としては、化学エッチングによる転位の評価および、空間分解フォトルミネッセンス法によるTe不純物分布の測定を行った。前者の結果から、転位は種結晶から宇宙で成長した結晶部分に移る所で一度は増加するが、次第に減少し、ついには0になることがわかった。宇宙では融液柱および成長結晶は浮遊しており、管壁に接しないので歪みが発生しない。このため非常に高品質の結晶が成長したことが判明した。次に空間分解フォトルミネッセンス法によりTeの分布を調べた所、宇宙で融液が浮遊し、自由表面が出ていたにもかかわらず、不純物分布は拡散支配となっていることが判明した。このことは、宇宙ではマランゴニ対流が発生しなかったことを意味しており、非常に興味深い結果が得られた。次に同じく日中の共同研究によりNASAのGASプログラムを利用し、スペースシャトルにおいてGaSbの融液成長を行う計画を立てた。そのため中国側では電気炉を作製し、日本側はGaSbの結晶を加工整形し石英アンプル管に封入する作業を行った。中国側では、6分割電気炉を設計試作し、これに一定の温度勾配をつけ、この分布を上下に変化させることによりGaSbの結晶を融解・固化するようプログラムを作製した。日本側ではTeをドープした直径10mm長さ10cmのGaSbを石英管に真空封入し中国側に渡し、中国側でこれ等をGAS容器にセットしNASAに送った。実験は二度程延期となったが、平成10年1月末スペースシャトルSTS-89号で行われ、現在GAS容器は中国に搬送中である。この間、実験を行う上での打ち合わせを中国、日本と各3回行い準備を進めるとともに、中国回収衛星で行った融液成長実験の解析および討論を行った。
著者
鎌田 直人
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.106-119, 2006-08-31

ブナアオシャチホコ(以下、本種)はブナ林で大発生し、ブナの葉を食いつくす葉食性昆虫である。大発生しない場所も含め、本種は、地域間で同調しながら8-11年の周期をもった個体数変動を示すとともに、同じ周期をもって日本のどこかで大発生をひきおこしている。このような地域間で同調する周期的な密度変動をもたらすメカニズムにどのような生物的要因や気候要因が関与しているのか、長い周期を引き起こすメカニズムのひとつである「時間の遅れを持つ密度依存性」を考慮して、その具体的な過程を検証した。本種の密度が増加すると、鳥類の餌に占める本種の割合が増加する機能の反応が認められるが、鳥類の密度は変化しないため、さらに高密度になると捕食率は逆に低下する。甲虫の捕食者であるクロカタビロオサムシは、高い繁殖能力と速い発育、飛翔による成虫の移動による数の反応が起こり、密度依存的な死亡要因として働く。しかし、密度の減少過程における時間の遅れは認められない。ブナの葉の質の空間的異質性も大発生と密度変動に関係している。陽葉は餌としての質が悪く、低密度時にはほとんど食べられない。しかし、大発生すると陽葉まで食べなければならないため、大発生の際には密度を引き下げる要因として働く。また、ブナが強い食害を受けると、翌年の葉に誘導防御反応が起こり、本種の死亡率を高め、体サイズを小型化させる。しかし、強い食害を受けないと誘導防御反応は起こらないため、大発生せずに密度が減少する場合には働かない。昆虫病原菌であるサナギタケは、大発生時だけでなく、大発生せずに密度が減少に転じる際にも、時間遅れの密度依存的な死亡要因として働くため、本種の周期的な密度変動を引き起こしている要因と考えられる。感染の翌年に子実体が発生して土中の菌密度を高めることと、昆虫に対する感染が起こらなくても土壌微生物として個体群を維持できることが、サナギタケによる死亡に時間の遅れを作り出す機構である。本種の大発生には場所依存性が認められる。特定の標高で大発生する機構としては、「多様性=安定性仮説」や「資源集中仮説」のほかに、養分循環に関係したブナの葉の質も原因のひとつと考えられる。また、西南暖地で大発生の頻度が少ない理由としては、ブナ林の垂直分布や降水量が関係しているものと推測される。
著者
宮平 喬
出版者
筑紫女学園大学
雑誌
筑紫女学園大学紀要 (ISSN:09151826)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.361-374, 2001

The purpose of this study is to investigate effects of UECHI-RYU karate respiration method (URM) on physical performance. The subjects are 3 male who have practiced UECHI-RYU karate. They represent low-skilled (sub A_), middle-skilled (sub B) and high-skilled (sub C). In order to investigate effects of URM, heart rates (HR) during kata performance are measured for all subjects. In addition, electrocardiogram (ECG), respiration (RESP)and electromyogram (EMG) are measured on sub C. The results suggest the following. (1) The mean HR of Sub C during karate kata performance with URM is significantly higher than those without it (P<0.001 ). (2) When the subjects perform kata practicing URM, the peak values of % HR reserve of Sub A, B and C are about 80%, 70% and 60%, o respectively. (3) When the subjects perform kata without practicing URM, the peak values of %HR reserve of Sub A, B and C are about 80%, 60-70% and 30-40% respectively. (4) EMG activities while kata performance are significantly stronger when practicing URM.
著者
佐々木 悠真 金森 由博 三谷 純 福井 幸男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, no.17, pp.5-8, 2013-03-08

自分の髪型を変更したときの見た目をシミュレートすることができれば、髪型を決める際の手助けになる。しかし髪型画像を顔画像に重ねただけでは照明条件が画像ごとに異なっているため、合成後の陰影に違和感を生じてしまう。本研究では一枚の髪型画像に対しリライティングを行う手法を提案する。本研究ではKajiya-Kayモデルに基づいて反射率を推定するが、そのためには毛髪の三次元方向ベクトルが必要になる。この三次元ベクトルを求めるために、まず画像中の毛髪の二次元方向を示すベクトル場を抽出し、それを用いて毛髪の方向ベクトルの奥行方向成分と光源の方向ベクトルを推定する。これらの情報から、Kajiya-Kayモデルに基づき最終的なリライティング結果を出力する。光源の色や入射方向、光の強さなどを変更し、様々なリライティング結果を得ることができる。
著者
岸本 通夫
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.7, pp.45-50, 1958-12-30

L.A. in questo saggio desidera limitarsi il suo lavoro per raccogliere e elencolare l vocaboli che sono considerati come il latinismo nella Divina Commedia facendo un po' di critica linguistica e stilistica di ciascuna parola, alla fine tenta di classificare tutti questi vocaboli in tre categorie che sono : latinismo che e oramai consolidato come la lingua italiana, latinismo che Dante aveva cominciato a adoperare, latinismo che solo Dante ha adoperato e nessun altro uomo di lettere hanno adoperato prima di lui.
著者
谷津 裕子 佐々木 美喜 千葉 邦子 新田 真弓 濱田 真由美 山本 由香 芥川 有理
出版者
日本赤十字看護大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

20代女性の出産に対するイメージを当事者への聞き取り調査を通じて明らかにした。20歳代未婚女性33名に非構成的面接法を行い、得られたデータを質的に分析した結果、20代女性の出産イメージを示す10の特徴が抽出された。20代女性が出産に現実味を感じにくい背景には、就労状況の過酷さや職場や地域社会における家族中心施策の未整備,ロールモデルの不在、ライフデザイン教育の不十分さ等が存在し、これらの問題に取り組むことが少子社会における出産環境の創出に向けた喫緊の課題と考えられた。
著者
森岡 周
出版者
畿央大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、まず健常者の道具操作および観察・イメージ時の運動関連領域の脳活動をNIRS-EEGシステムを用いて検出し、それから得た脳活動を基に閾値を設定し、その閾値を超えると視覚フィードバックを与えるニューロフィードバック装置を開発した。なお全ての対象者において左運動前野の活動が明確であったため、その領域の活動に焦点を置いた。この装置を用いて、脳卒中後に上肢運動障害を呈した10名の患者に対して2週間の介入を行った。結果、道具操作観察・イメージ時に左運動前野の閾値を超える活動を認めた6名は、介入によって有意な機能改善を認めた。一方、閾値を超えなかった4名は介入によって著明な効果が見られなかった。
著者
土居 元紀 陳 謙 眞溪 歩 大城 理 佐藤 宏介 千原 國宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.8, pp.2203-2208, 1997-08-25
被引用文献数
37

会社やマンションなど, 不審人物の侵入を防ぎたい管理施設の入口において, より信頼性が高く利用しやすいセキュリティシステムが望まれている. そこで, 顔画像照合の結果により入口の解錠を決定する解錠制御システムを試作した. 実用的な解錠制御システム開発の観点から顔画像照合を検討し, 顔画像照合手法を, 入力画像からの顔領域の抽出, 顔領域の大きさ・傾き正規化と顔部品照合で構成した. 信頼性の高い照合実現のため, 目頭検出による精度の高い顔領域の大きさ・傾きの正規化を用いた. また, 目・鼻・口といった特徴的な顔部品を照合対象とすることにより, 眼鏡や髪型などの偽証しやすい部分を照合領域から排除している. 顔部品照合において本人のものか否かを決定するしきい値は統計的に決定した. 実際にシステムの性能について評価した結果, 本人の入室許可が92.2%, 他人の入室拒否が99.6%という照合成功率を得た.
著者
Todoroki Shin-ichi
出版者
Kyoto University
巻号頁・発行日
pp.1-308, 1993-03-23

学位授与大学:京都大学;学位の種類:博士(工学);学位記番号:工博第1285号;学位授与日付:1993-03-23
著者
高久 雅生
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.48-53, 2014-02-01

15年間にわたるオープンソース運動を振り返りながら,図書館サービスとの接点,オープンソースソフトウェアの利用事例を紹介する。図書館サービスにおけるオープンソースソフトウェアの例として,図書館管理システム,機関リポジトリ,次世代OPACといつた分野を取り上げ,国内及び海外の事例を紹介する。近年の図書館サービスの文脈におけるオープンソースソフトウェアの課題として,クラウドコンピューティングの進展やオープンデータ,人材育成などの観点から考察し,今後の課題を述べる。
著者
荒野 泰典
出版者
立教大学
雑誌
史苑 (ISSN:03869318)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.1-14, 1991-03