著者
Suzumura Yusuke
出版者
法政大学大学院 国際日本学インスティテュート専攻委員会
雑誌
国際日本学論叢 = 国際日本学論叢 (ISSN:13491954)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.86(41)-75(52), 2013-03-08

The status of women performers in Noh has been a subject of debatebefore women's entry into the Nohgaku Kyokai (Nohgaku Performers'Association) in 1948. In 1948, just a few years after the Second World War,several women were allowed to apply for professional status as Nohperformers. Before that, women were only permitted to practice Noh as ahobby. Even after women were recognized as Noh professionals, it was notuntil 2004 that certain female Noh performers were recognized as IntangibleCultural Properties and permitted to enter the Nihon Nohgakukai(Association for Japanese Noh Plays). It means that they were notrecognised at the highest levels of professional performance of Noh, thoughsome of them were as skilled as male professionals. After that, however,there still remains a considerable negative attitude to Noh performances bywomen or women Noh players among critics or audiences. In thispresentation, we examine articles on women's Noh performance run in someJapanese general newspapers after the late 19th century to the present anddiscuss these articles quantitatively and qualitatively. In this way we will findand analyse some tendencies or characteristics in discourse aboutperformance depending on differences in sex, their skill, or their status asthe Noh performers. The paper will discuss socially-accepted ideasrepresented in these articles. This will make it clear that the logic of somenegative attitudes to Noh performances by women or women Noh players isbased on the tradition of Noh as well as their ability or technique.
著者
藤田 恵未 犬飼 順子 中垣 晴男 向井 正視
出版者
一般社団法人 口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.280-285, 2013-04-30 (Released:2018-04-06)
参考文献数
21

多様化した生活習慣や高齢社会に伴い口腔内に象牙質が露出した者は多い.しかし象牙質の酸蝕症と飲料の関係は明確ではない.本研究では飲料が象牙質の酸蝕に与える影響を歯の酸蝕症の評価方法の一つであるヌープ硬さにより検討した. ヒト象牙質をオレンジジュース,グレープフルーツジュース,ヨーグルト飲料,炭酸飲料,蒸留水の5種試験飲料に浸漬し,経時的に試料のヌープ硬さを測定した.また,浸漬30分後の試料は二次電子像観察を行った.結果は経時的に一元配置分散分析およびTukey HSDの多重比較を行った. 各飲料別のヌープ硬さは浸漬2分後は飲料間に有意差はなく,5分後では蒸留水とグレープフルーツジュース間,および蒸留水と炭酸飲料間で有意差があり,15分後では蒸留水と炭酸飲料間,蒸留水とオレンジジュース間,および蒸留水とヨーグルト飲料間に有意差が認められた.また,30分後では飲料間では有意差は認められなかったものの,すべての飲料は蒸留水と有意差があり,二次電子像も異なっていた. 象牙質はエナメル質と比較して結晶構造や化学的性状が異なり硬度が小さく,耐酸性が低いため,pH値の低い飲料に浸漬すると飲料の種類によらず速やかに脱灰が開始し,飲料間のヌープ硬さに有意差がなかったと考える.したがって,清涼飲料水は象牙質の酸蝕症の要因となるため,象牙質の露出した者には象牙質の酸蝕症予防として,緻密な歯科保健指導が必要であると考える.
出版者
金子書房
巻号頁・発行日
vol.第1巻, 1960
著者
島崎 博也 水野 圭祐 水谷 真康 中村 毅 前田 一範 出口 晃 川村 直人 鈴村 恵理 美和 千尋 森 康則
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
pp.2310, (Released:2018-06-18)
参考文献数
15

【背景と目的】温泉の効果の一つに温熱作用がある.この効果は体温を上昇させ,体温調節機能が作動し,血流量の増大を引き起こす.今回,これらの変化が,浴槽の大きさ,温泉の泉質によるものかを検討した.  【方法】成人健常男性10名(平均年齢25.2歳)を対象として10分間42°Cの入浴を実施した.実施は,大浴槽(約1700L:アルカリ性単純温泉)と家庭浴槽(約300L:温水,0.1%人工塩化物泉)を用いた.測定項目は,深部体温「深部温モニターコアテンプ CM-210」と最高動脈血流速度「超音波血流計スマートドップ45」とし,それぞれの値を入浴中10分目,後安静10分目,20分目,30分目で比較し,さらに各条件で前安静値からの変化を求めた.  【結果】入浴10分目で深部体温と最高動脈血流速度の上昇値は,大浴槽の温泉が家庭浴槽での値に比べ,有意な高値を示した.また,大浴槽の温泉の深部体温は入浴3分目から有意に上昇した.後安静での深部体温は,大浴槽の温泉は15分間,家庭浴槽の人工塩化物泉は16分間,温水は13分間有意な上昇が維持された.  【考察】温泉大浴槽の方が家庭浴槽に比べて,深部体温上昇,最高動脈血流速度が大きかったのは,大浴槽では豊富な湯量により湯温の下降を妨げ,家庭用浴槽での深部体温上昇が継続されたのは,人工塩化物泉が体温上昇を維持させたと考える.

2 0 0 0 OA 音曲玉淵集

著者
時中庚妥 編
出版者
江島伊兵衛
巻号頁・発行日
1899

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1940年12月21日, 1940-12-21
著者
船山 道隆
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.98-105, 2021-06-25 (Released:2021-07-17)
参考文献数
23

前頭葉損傷によるコミュニケーション障害の背景には,非流暢性失語,作話,遂行機能障害,脱抑制,社会的認知の障害などさまざまな要因が挙げられる.本論では「言っていることとやっていることが違う」といった,前頭葉損傷にて時に認められる言葉と行動の乖離という症候に焦点を当てた.家族が同伴した脳卒中後の高次脳機能障害の61例の患者を対象とし,各種認知機能を含む要因を検討したところ,言葉と行動の乖離は脱抑制と関連することが明らかになった.病巣としては右前頭葉腹内側部の損傷がこの症状に関連する可能性が考えられた.さらにこの言葉と行動の乖離は介護負担度に大きく影響する結果となった.
著者
名德 倫明
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.159-165, 2019 (Released:2019-09-20)
参考文献数
18

栄養輸液である脂肪乳剤と他剤との混合による粒子径の凝集変化を評価した。各種輸液への混合では、生理食塩液や2価の陽イオンを含む輸液で脂肪粒子径の変化が観察された。一方、側管投与の想定では、短時間での接触であり、粒子径の粗大化は招きにくいことが確認できた。脂肪乳剤と抗生物質製剤との側管からの同時投与を想定した評価では、脂肪乳剤の変化に影響を来す抗生物質製剤も多数見られた。また、フルルビプロフェンアキセチル注においても、配合薬剤によって粒子径の変化が観察された。次に、末梢静脈栄養(peripheral parenteral nutrition;以下、PPNと略)輸液の種類による微生物の増殖の違いや水溶性ビタミンの影響を検討した。各種菌の増殖には、水溶性ビタミンが関与していること、また、Staphylococcus aureus NBRC 12732株ではビタミンB1及びニコチン酸、Candida albicansではビオチンが菌の増殖に特に関与していた。薬剤師は、配合変化や中心静脈栄養(total parenteral nutrition;以下、TPNと略)輸液のみならずPPN輸液においても感染管理を理解し、医療安全に積極的に関与する必要がある。
著者
米元 俊一
出版者
日本醸造協会
巻号頁・発行日
vol.112, no.2, pp.96-107, 2017 (Released:2017-06-05)
著者
小島 秀夫
出版者
大東文化大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究では、共謀のみ関わった者に正犯としての性質、すなわち共謀共同正犯が認められるのはどのような場合か、法哲学・言語哲学の分野で展開されている言語行為論やドイツ刑法典に規定されている申合せ罪をめぐる議論を踏まえて、立ち入った考察を加える。本研究を通じて、本来ならば教唆犯や幇助犯として軽い量刑で処罰されるべき者が共謀共同正犯として格上げされていないか、明らかにすることができると考えている。
著者
荻野 昌秀
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.257-267, 2021-02-28 (Released:2021-08-31)
参考文献数
23

発達支援のニーズのある児の早期発見、早期支援のために各自治体で5歳児健診が行われているが、5歳児で発達障害やその疑いが確認された場合には就学までに支援を受けられる期間が短い。そこで本研究では、保育所における4歳児時点での早期発見の仕組みに活用できる保育士記入式の発達チェックリストの開発を行った。因子分析の結果、4因子15項目が抽出され、再検査信頼性の検討や、関連が想定される尺度との相関分析などから、妥当性および信頼性が確認された。また、本尺度は他の同様の尺度と比較して短時間で回答できることが確認された。さらに、因子ごとのカットオフポイントについては感度と特異度の優れたものを設定した。今後はこのチェックリストの活用や、専門家巡回と組み合わせた際の効果の検証が望まれる。
著者
宇都木 昭
巻号頁・発行日
2005

筑波大学博士 (言語学) 学位論文・平成17年12月31日授与 (甲第3866号)