出版者
改造社
巻号頁・発行日
vol.第35巻, 1929
著者
渡邊 隆弘
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.434-440, 2011-11-01

図書館目録の集中機能を保障する典拠コントロールは,書誌コントロールの枠組みの見直しをはかる近年の議論の中でも,今後維持・強化していくべき機能としてとらえられている。また,次世代のウェブとして研究開発が続く「セマンティックウェブ」において,意味情報の共有を実現する「オントロジー」が重要な要素技術となっており,これには目録における典拠コントロールと相通じるところがある。本稿では,典拠コントロールの今日的位置づけ,名称典拠,主題典拠(および統制語彙)それぞれの最近の動向について整理するとともに,オントロジーについて典拠コントロールとの関わりも含めて述べる。
著者
大塚 良治
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.32, pp.107-142, 2011-03-31

本論は,鉄道事業者が通勤輸送向け着席保証列車を運行する意義を明らかにし,今後の通勤輸送向け着席保証列車の新規運行の可能性を展望することを目的とする。通勤輸送向け着席保証列車の意義および運行可能性について,全国の事例および東武鉄道東上本線TJ ライナーの採算性分析を踏まえ検討する。利用客の着席ニーズが高い場合,鉄道事業者は,通勤輸送向け着席保証列車を運行することで,収益を確保することができる。しかし,鉄道事業者にとって,通勤輸送向け着席保証列車の運行は,企業価値向上と着席機会の提供を通じた利用客の便益確保を両立する手段として位置付けることが重要である。利用客に着席という「選択肢」を提供する通勤輸送向け着席保証列車を運行することで,鉄道の魅力を向上させ,環境に優しい鉄道の利用促進につなげることができれば,自動車の利用者を減らし,CO2 削減,交通事故防止および道路渋滞の抑制を図ることも可能となる。
著者
宮澤 眞一
出版者
埼玉女子短期大学
雑誌
埼玉女子短期大学研究紀要 (ISSN:09157484)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.195-215, 1998-03-01

幕末に二度にわたって来日したローレンス・オリファントは、主として1858年のエルギン卿使節に随行したときの出来事を伝えた二巻本の紀行記によって、近代日本史に名前を残しているけれども、『冒険生涯のエピソード』と題した自叙伝に、「或いは転石に付いた苔」と副題で解説しているように、来日前のオリファント青年と言えば世界各地を渡り歩き、それも民族対立や反乱の緊迫した現場ばかりを嗅ぎつけては急行する冒険作家として知られていた。あまりに各地を転がり廻るので、一体どのような生活のステップを歩んだ人なのかよく分からない。冒険家、法律家、外交官、スパイ、特派員、紀行作家、小説家、社交家、国会議員、宗教家、事業家、など様々な仕事をその間にしてきている。本人としては様々な体験を各地でしたからこそ、知恵という苔が付いた、と言いたいのであろうが、1860年代に入ると、奇妙なハリス宗教集団に加わるという形で、この苔は具体的な一つの形に現れることにもなる。本稿では、一見不可解に見える冒険家の生涯について解明の糸口を探るために、来日に至るまでの性格形成を中心に論じ、自己分析の深化に焦点を当てる。
著者
長崎 宏子 春日 良一
出版者
朝日新聞社
雑誌
週刊朝日
巻号頁・発行日
vol.105, no.32, pp.64-67, 2000-07-21
著者
尾西 康充
出版者
三重大学
雑誌
人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 (ISSN:02897253)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.A17-A31, 2005-03-31

本論文は、戦後の梅川文男の足跡を明らかにしたものである。終戦直後の労働組合・農民組合再建の頃から、三重県議、松阪市長時代、そして死去に至るまでを取り上げた。
著者
飯田 三郎
出版者
潮出版社
雑誌
巻号頁・発行日
no.359, pp.p66-69, 1989-03
著者
石蔵 文信
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.421-423, 2004-06-01
被引用文献数
1

近年,中高年男性にも女性と同様の更年期様症状があり,男性更年期として注目されている.泌尿器科領域では,男性ホルモン低下による種々の症状が新たな疾患概念となりつつある.近年の不況,リストラなどで中高年男性の自殺率が急速に上昇し,心療内科分野では,中高年男性のうつ病や不安症などをミドルエイジクライシスとよび,注意を喚起している.さらに,最近では中高年男性の勃起障害治療薬が発売され,勃起不全(ED)が注目され始めた.かかる状況の中で,中高年男性に特徴的な循環器疾患,EDさらにうつや不安症などを包括して診断治療するために男性更年期外来を2001年4月に開設したので,その特徴と経験を報告する.
著者
五島 寧
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.103-116, 1998
被引用文献数
4

This study clarified about the block formation inside Thi-pak-sia<SUP>n</SUP> (Taipei Castle) under Japanese rule.The frame of Tai-pak-sia<SUP>n</SUP>had been constituted by walls and streets. The Government-General tried to improve the urbansanitation with utilizing the frame. As a result Three-Tracks-Street was built at the place that castle wall had been built, and the major streets continued to exist. However, the direction effected by Peng Shui also continued to exist; these instances do not mean accession of traditional space order. The plan was merely the utilization of existing geographical features; because traditional planning philosophy had not been considered.
著者
片倉 佳史
出版者
交流協会
雑誌
交流 (ISSN:02899191)
巻号頁・発行日
no.854, pp.14-23, 2012-05
著者
佐々木 克巳
出版者
成蹊大学
雑誌
成蹊大学経済学部論集 (ISSN:03888843)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.293-324, 2008-03
著者
太田 彩乃 勘米良 亀齢 磯崎 行雄
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.106, no.12, pp.853-864, 2000-12-15
被引用文献数
4 7

宮崎県北部, 高千穂町上村のペルム系石灰岩, 岩戸層と三田井層の新露頭において, 岩相層序および生層序を検討した.その結果, 整合に累重する4つの化石帯, すなわち下位よりLepidolina帯および無化石帯(岩戸層), Codonofusiella-Reichelina帯およびPalaeofusulina帯(三田井層)が識別された.前二者は南中国の茅口階に, 後二者はそれぞれ呉家坪階および長興階に対比される.本石灰岩は, 西南日本外帯, 秩父累帯のジュラ紀付加体中に巨大な異地性岩体として産するが, 初生的には海洋中央部に位置していた古海山頂部に形成された浅海成石灰岩体に起源をもつ.このような遠洋浅海成石灰岩中に茅口階から長興階に至る連続セクションが確認されたのは世界で初めてであり, ペルム紀末の大量絶滅事件直前の超海洋パンサラサでの環境変化を解明する上で重要な記録が得られた.