2 0 0 0 Asahi journal

著者
朝日新聞社 [編]
出版者
朝日新聞社
巻号頁・発行日
vol.32(1), no.1624, 1990-01
著者
村山雅美編
出版者
文芸春秋
巻号頁・発行日
1970
著者
Aiko HATA Masaya ODA Takahiro ONO Akira SUZUKI Noriaki HANYU Masataka TAKAHASHI Toshio SASAJIMA Manabu HASHIMOTO Taizen NAKASE Hiroaki SHIMIZU
出版者
The Japan Neurosurgical Society
雑誌
Neurologia medico-chirurgica (ISSN:04708105)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.404-413, 2021 (Released:2021-07-15)
参考文献数
21

The efficacy of stereotactic radiotherapy (SRT) has been well established for postoperative residual and recurrent nonfunctioning pituitary adenomas (NFPAs). However, the risk of visual impairment due to SRT for lesions adjacent to the optic pathways remains a topic of debate. Herein, we evaluated the long-term clinical outcomes of hypofractionated stereotactic radiotherapy (HFSRT) for perioptic NFPAs. From December 2002 to November 2015, 32 patients (18 males and 14 females; median age 63 years; range, 36–83 years) with residual or recurrent NFPAs abutting or displacing the optic nerve and/or chiasm (ONC) were treated with HFSRT. The median marginal dose was 31.3 Gy (range, 17.2–39.6) in 8 fractions (range, 6–15). Magnetic resonance imaging (MRI) and visual and hormonal examinations were performed before and after HFSRT. The median follow-up period was 99.5 months (range, 9–191). According to MRI findings at the last follow-up, the tumor size had decreased in 28 (88%) of 32 patients, was unchanged in 3 (9%), and had increased in 1 (3%). The successful tumor size control rate was 97%. Visual functions remained unchanged in 19 (60%) out of 32 patients, improved in 11 (34%), and deteriorated in 2 (6%). Two patients had deteriorated visual functions; no complications occurred because of the HFSRT. One patient developed hypopituitarism that required hormone replacement therapy. The result of this long-term follow-up study suggests that HFSRT is safe and effective for the treatment of NFPAs occurring adjacent to the ONC.
著者
木村 直弘 KIMURA Naohiro
出版者
岩手大学教育学部
雑誌
岩手大学教育学部研究年報 (ISSN:03677370)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.39-57, 2012

〈音風景〉とは,カナダの現代音楽作曲家・音楽教育家マリー・シェーファー(1933~)が1960年代末に,「音」を意味する「サウンドsound」と「~ 景」を意味する接尾語「~スケープ-scape」から造語し提唱した「サウンドスケープSoundscape」という術語の訳語である。以下,日本サウンドスケープ協会公式ウェブサイトの用語説明から一部を引くと,サウンドスケープという用語とその考え方は,地球上のさまざまな時代や地域の人々が, 音の世界を通じて自分たちの環境とどのような関係を取り結んでいるのか,どのような音を聞き取りそこからどのような情報等を得ているのかを問題とし,それぞれの音環境を個別の「文化的事象/音の文化」として位置づけます。したがって,サウンドスケープとは「世界を聴(聞)く行為,音の世界を体験する行為によっておのずと立ち表れてくる意味世界」であるともいえるのです。人間とその音環境との関係を探るにあたって,シェーファーがこのサウンドスケープの重要な特徴として挙げたのは,〈基調音Keynote sounds〉〈音信号Sound signals〉〈音標識Soundmark〉の3つである。〈基調音〉とは,ある共同体にあって,いわば後景的に(ゲシュタルト心理学的に言えば「地」として)絶えず鳴り響いているが意識的に聞かれることはない音を指す。これに対し,〈音信号〉とは,特定の意味を伝達し,前景(ゲシュタルト心理学的に言えば「図」)として意識的に聴かれなければならない音である。そして〈音標識〉とは,〈音信号〉の中でも特に共同体によって尊重され,注意されるシンボル的意味合いが強い音を指す。たとえば,岩手県の平泉を例にとると,世界文化遺産に登録された観光地であるので,〈基調音〉としては,観光バスや観光客のたてる賑やかな音などが挙げられるだろうし,〈音信号〉としては,平泉町役場から毎日正午に流されるチャイムや,午後5時に流される「夕焼け小焼け」のメロディなどが挙げられる。そして,〈音標識〉としては,毎年ゴールデンウィークに(社)平泉観光協会主催で行われる「春の藤原まつり」における様々な音がそれにあたる。別表(57頁参照)に示したように,空間的には,中尊寺および毛越寺という両極とそれらを媒介する中間的場としての駅前広場や旧観自在王院庭園など,3つの空間に分けられる。そして,両極を媒介するものとして,町内神輿および県内の各国体による郷土芸能が,かならずその3箇所で披露される。また,時間的にみても,やはりこの「春の藤原まつり」は3部分に大別されうる。すなわち,第一は,中尊寺・毛越寺両極でほぼ同時進行する,前半の,開山大師や藤原四代あるいは源義経の供養法要といった仏教祭祀,第二は,後半の,古実式三番や延年の舞などに代表される神事的伝統芸能に,そして第三に,観光的にはこのまつりのピークと位置づけられる「源義経公東下り行列」に顕著な,両極間を結ぶ移動的イヴェントである。よって,「春の藤原まつり」の〈音風景〉は,観光客や観光車両のたてる地の音を背景に,交差点での信号音や平泉駅での列車の発着音などの〈音信号〉も含みつつ,すぐれて平泉を特徴づける〈音標識〉,すなわち仏教儀礼の音,神事的伝統芸能の音,郷土芸能の音,そして,行列の先導あるいは中間地点での吹奏楽やラジオ拡声器による大音量の音,などによって構成されていると言える。さて,春の藤原まつりのようなまさに今現実に鳴り響く音の世界だけでなく,たとえばこの平泉の地に,かつてどのような〈音風景〉があったのかについては,ジェーファーが「耳の証人」と呼ぶところの,さまざまな古文書等の記録類や文学・神話,あるいは絵画史料などを手がかりとして推測することが可能である。そこで,この小論では,前掲・平泉におけるいにしえの〈音風景〉を今に伝える絵画史料「平泉諸寺祭礼曼荼羅(ニ幅一対・紙本著色,中尊寺蔵・桃山末期~江戸初期)を「耳の証人」としてとりあげ,そこに描かれた〈音風景〉が示す「音の文化」を明らかにすることを目的とする。そこで注目すべき〈音風景〉としては,右幅に描かれた「御一馬(おひとつうま)」,左幅に描かれた「哭(なき)まつり」と「印地打」,そして両幅に描かれた「鐘声」が挙げられるが,本稿では,紙幅の都合上,これらのうちから「御一馬」をめぐる〈音風景〉に考察対象をしぼり論じてゆくことにする。
著者
坂本 邦彦 北久保 みゆき 平井 希依
出版者
尚美学園大学スポーツマネジメント学部
雑誌
尚美学園大学スポーツマネジメント研究紀要 = Bulletin of sport management, Shobi University (ISSN:24358231)
巻号頁・発行日
no.1, pp.91-125, 2020-12-25

米国で誕生したチアリーディングの歴史を概観し、それが日本に伝わる中で、一大学のサークルがチアダンスを通して全米大会出場を目標にさまざまな挑戦を行っていく過程とそこで演じられた作品を分析する方法を考察していく。チアリーディングの始まりは、1800年代後半の米国の大学スポーツに見ることができる。やがてグローバルな規模で展開していく中で、1980年代から日本において競技としてのチアリーディング、パフォーマンスチアの世界が始まっていった。全国の高校・大学でサークル活動が活発化していく中で、2007年4 月に尚美学園大学女子チアダンス部が誕生した。チーム名のVERITASベリタスは、真理を意味するラテン語で、ヨハネ福音書の言葉に由来する。米国では大学スポーツを統括する組織として、1910年に全米大学アスレチック協会NationalCollegiate Athletic Association(NCAA)が設立された。NCAAは、学生アスリートを競技者である前に学生であるとする立場を明確にしており、学業成績の管理にも力を入れている。VERITASもこの趣旨に沿った活動を心掛けてきた。大会での演技を記録する方法としては、映像によるものが最も理解しやすく、かつ、記録に残しやすい。しかし、そこには作品のストーリー、ジャッジによる評価、コメントなど言語化されたデータを合わせて記録することは困難である。身体の動きを客観的に記録することに留まらず、それが全体のコンテクストの中でどのような意味を持つか、演じる側の解釈とともにジャッジによる解釈も言語化することにより、これまでの大会演技を記録する試みを行った。本稿では、海外大会で演じた4つの作品研究を取り上げる。

2 0 0 0 OA 令集解

著者
国書刊行会 編
出版者
国書刊行会
巻号頁・発行日
vol.第1, 1913
著者
村井 俊哉 生方 志浦 上田 敬太
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.5-9, 2019-03-31 (Released:2020-04-03)
参考文献数
11

社会的行動障害は高次脳機能障害の主要 4 症候の 1 つであり, 依存性・感情コントロール低下, 対人技能拙劣, 固執性, 引きこもりなどの多彩な症状を含む。これらの社会生活上問題となる行動や症状は, 1. 脳損傷の直接の結果として理解可能な, 前頭葉の関与する社会的行動障害 (遂行機能障害・アパシー・脱抑制) , 2. 他の認知機能障害 (せん妄や健忘症候群) を基盤とした社会的行動障害, 3. 心理社会的要因の関与の大きい社会的行動障害に分けることができると考えられる。こうした背景を理解した上で, 社会的行動障害がどのようなきっかけで生じるのか, 生活や訓練場面における文脈の調査に基づき評価を行う。リハビリテーションにおいては, 症例の生活で必要とされる具体的なスキルの獲得を目指すことが必要である。
著者
山本 博史 Yamamoto Hiroshi
出版者
神奈川大学経済学会
雑誌
商経論叢 (ISSN:02868342)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.85-106, 2016-07-31

論説
著者
金政 祐司
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.398-406, 2007-10-25 (Released:2010-07-16)
参考文献数
25
被引用文献数
8 2

This study was conducted to examine intergenerational transmission of attachment styles between late-adolescent children and their mothers. The purpose of the study was to reveal whether the two attachment dimensions, “Anxiety (about relationship)” and “Avoidance (of intimacy)” were related between children and their mothers, and whether these relations were mediated by the both children's and mothers' perceptions of parenting. Participants were 209 pairs of late-adolescent children and their mothers. Results revealed that the attachment dimensions of “Anxiety” and “Avoidance” in children significantly correlated to the same dimensions in their mothers. Based on attachment theory, it was hypothesized that intergenerational transmission of attachment styles was caused by the influence of the following factors: “(a) mothers' attachment styles, (b) mothers' perceptions of parenting, (c) children's perceptions of their mothers' parenting, and (d) children's attachment styles”, and possible causal models of the influence processes among those variables were developed and tested in the data analyses. The results showed the validity of these processes for the intergenerational transmission of attachment styles. These results are discussed in terms of the relationships between children and mothers and late-adolescent/adult attachment styles.
著者
堤田 賢人 白岩 祐子
出版者
Society for Human Environmental Studies
雑誌
人間環境学研究 (ISSN:13485253)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.31-36, 2020 (Released:2020-06-30)
被引用文献数
2

死者は生者よりもポジティブに評価される傾向がある。death positivity biasと呼ばれるこの現象は、シナリオ実験と実際の雑誌記事の両方で確認されている。絵画の世界でも同様に、ゴッホやモジリアーニなど、死後になって評価が高まる画家の存在が知られている。死後に評価が向上する現象は、ゴッホのように傑出した才能をもつ特別な画家以外でも生起するのだろうか。つまり、death positivity biasは絵画全般において生起するのだろうか。この点を検証することが本研究の第一の目的であった。第二の目的は、上記でdeath positivity biasが確認されたとして、それが画家の死による効果なのか、あるいは作品の希少性の高まりによる効果なのかを検討することであった。筆者らはシナリオ実験を行い、架空の無名画家の死亡条件と存命条件、さらに活動停止条件で、絵画および画家への評価を比較した。分散分析の結果、death positivity biasは確認されなかった。この結果は、先行研究がターゲットとした実業家や一般人などとは異なり、画家は死による恩恵を受けにくいことを示している。death positivity biasの発生境界条件や今後の研究の方向性が議論された。
著者
津久井 要 山本 晴義
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
no.384, pp.133-136, 1999-11

近年,分裂病やうつ病の軽症化が指摘されるようになって久しい。1966年に軽症うつ病を本邦で最初に指摘した平沢1)は,その特徴を,受診時における症状の前景には身体症状(身体的愁訴)がみられ,うつ病特有の精神症状は背後に隠れている場合が多い入院治療を必要とするほどは重症化せず,外来治療に終始する病前性格としてはメランコリー親和型性格が多い(メランコリー親和型…
著者
川又 優 関口 徹 中井 正一
出版者
公益社団法人 日本地震工学会
雑誌
日本地震工学会論文集 (ISSN:18846246)
巻号頁・発行日
vol.16, no.8, pp.8_32-8_41, 2016 (Released:2016-07-25)
参考文献数
8

本研究では千葉県内の自然斜面及び、切土施工によって表面の軟弱な地盤を切り取った切土斜面を対象とし、それぞれの震動特性の評価を行った。斜面の法肩部と台地上の平坦な部分に地震計を設置し地震観測を行ったところ、自然斜面法肩部で地震動が大きく増幅していることが確認できた。そこで、地盤調査の結果に基づき地盤構造をモデル化し、2次元FEMを用いた動的解析による伝達関数の計算を行った。その結果、1次元解析では再現できない自然斜面法肩部での増幅特性を2次元解析で再現でき、斜面形状だけでなく台地端部表層の軟弱層が地震動を大きく増幅させることを確かめた。