著者
宮沢 稔 岡本 雅巳 笠原 博徳
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.25-26, 1994-03-07

マルチプロセッサシステムにおける従来のFortran自動並列化コンパイラではDo-allやDo-acrossなどのループ並列化のみが用いられていた.この場合,ループ以外の部分の並列性,たとえば基本プロック内部の並列性や,基本プロック,ループ,およびサプルーチン間の粗粒度並列性を利用することはできなかった.筆者らは以上のような間題を解決するため,従来よりマルチグレイン並列処理手法を提案してきた.これは,基本プロック,ループ,サブルーチンより定義される粗粒度タスク(マクロタスク)の並列処理(マクロデータフロ処理),中粒度並列処理(ループ並列化),細粒度並列処理を階層的適用した並列処理手法である.
著者
佐藤 純次
出版者
気象庁気象研究所
雑誌
Papers in Meteorology and Geophysics (ISSN:0031126X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.39-49, 1989

エア・トレーサーを有限時間に放出した中規模大気拡散実験において、トレーサープルームが風下方向に引き伸ばされる現象が観測された。このような有限長プルームの引き伸ばされた部分は、トレーサーを瞬間的に放出したパフの拡散の場合と同じであると仮定することによって<i>x</i>方向の拡散パラメータ、σ<sub><i>x</i></sub>を求めることができる。有限長プルームから求めたσ<sub><i>x</i></sub>を 「安定」、「ほぼ中立」、「不安定」 の3階級の大気安定度に分類し、他の類似した規模の拡散実験結果と比較した。安定条件ではσ<sub><i>x</i></sub>の値が僅かではあるが小さい傾向が見受けられたが、σ<sub><i>x</i></sub>の風下方向への変化に対する安定度の影響は認められなかった。<br> さらに、連続条件を満足するようにトレーサーの放出時間、サンプリング時間、トレーサープルームの長さを考慮した時間平均濃度を適正に評価する方法を検討した。この方法はいかなるサンプリングモードにも適用できる。
著者
吉村 雅仁 今泉 眞之 佐倉 保夫 唐 常源
出版者
公益社団法人 日本地下水学会
雑誌
地下水学会誌 (ISSN:09134182)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.19-40, 2003

割れ目の幾何(パターン)が岩盤の透水性や内部の物質挙動に与える影響について明らかにすることを目的とした.アクリル製の角柱ブロックを水槽内に異なるパターンで並べることによって,6種類の模擬割れ目岩盤を作り,トレーサー試験を行った.トレーサーの挙動は,最大64箇所の割れ目交差部でトレーサーの電導度を計測することによって把握した.解析の結果,割れ目パターンの違いは流路長や有効間隙率を変化させ,異なる透水性やトレーサープルームの形状を示すこと,平行板からなる割れ目内における機械的分散現象が生じていることを明らかにした.トレーサープルームの形状の成因については,交差部における流線と拡散ゾーンの概念を導入して考察した.
著者
上間 篤
出版者
名桜大学
雑誌
名桜大学紀要 (ISSN:18824412)
巻号頁・発行日
no.4, pp.1-9, 1998

本小論は、アブデラマン三世(911年~961年)の寵臣≪ハスダイ・イブン・サプル≫の幾多の卓越した功績と業績をふまえて、中世スペインのイスラム教徒社会におけるユダヤ系住民の社会的地位について考察し、当時としては超人的とも言えるハスデイの働きも究極的にはアラブ支配体制の障壁を突き崩すまでには至らなかった内実を考える。This short paper examines the social status of the Jews in Al-Andalus through the life of a distinguished Jew named Hasday Ibn Saprut, who served in numerous outstanding ways in the court of Abderraman 3(911-961). By observing various aspects of Hasday's major contributions and achievements, the paper has tried to reveal what the Jews of the time could do and what they couldn't in Al-Andalus due to their ethnic background.
著者
前田 誠司 吉田 明正 笠原 博徳
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.23-24, 1994-03-07

マルチプロセッサシステム上におけるFortranプログラムの自動並列処理では、従来Doall、Doacross等のレ-プ並列化が用いられている。しかし、ル-プ並列化ではループ以外の部分の並列性を抽出することができないという問題があった。この問題点を解決するために、筆者らはステートメント間の近細粒度並列処理、ループのイタレーション間の中粒度並列処埋、サプルーチン・ループ・基本プロック間の粗粒度並列処理を階層的に組み合わせ、プログラム全域の並列性を利用するマルチグレイン並列処理をすでに捉案している。本稿では、このマルチグレイン並列処理において、各階層のタスク間データ転送オーバーヘッドを軽減するための、タスク融合を用いたデータローカライゼーション手法を提案する。また、提案手法を用いた、コンパイラはOSCAR上でインプリメントされており、本稿ではその性能評価についても述べる。
著者
古川 学
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.315-330, 1990-07

学会動向一 はじめに二 ネルー記念図書館三 インド国立古文書館四 その他の図書館 (一) 中央官庁図書館 (二) サプルー・ハウス (三) ジャワーハルラール・ネルー図書館五 おわりに附 日本で見られるデリーの図書館蔵書目録
著者
赤鹿 秀樹 岡本 雅巳 宮沢 稔 安田 泰勲 笠原 博徳
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.73-74, 1996-03-06

マルチプロセッサシステムにおける従来のFortran自動並列化コンパイラではループ並列化が主に用いられていたが,プロセッサ台数の増加と共に,ループ並列化だけではスケーラブルな処理速度が望めなくなっている.そこで,筆者等は従来自動並列化が不可能であったループ以外の並列性,例えば,基本ブロック,ループ,サプルーチン間の並列性を利用した粗粒度タスクの並列処理(マクロデータフロー処理)手法および基本ブロック内部の近細粒度並列処理手法を提案している.また,筆者等は粗粒度・中粒度(ループ並列化)・近細粒度並列処理を階層的に適用する並列処理理手法であるマルチグレイン並列処理手法,さらにループ内あるいはサブルーチン内の粗粒度並列性を階層的に利用してクラスタ内部で階層的にマクロデータフロー処理を行なう階層型マクロデータフロー処理も提案している,この階層型マクロデータフロー処理では,粗粒度タスク間のスケジューリング方法として,ダイナミックスケジューリング,スタティックスケジューリングを使い分けて行なうことにより,スケジューリングの際に生じるオーバーヘッドを抑えるようにしている.本稿では,階層型マクロデータフロー処理におけるマクロタスクのスケジューリング手法について提案する.
著者
田中 法博
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.347-353, 2009
参考文献数
2
被引用文献数
1

本稿ではデジタルカメラによって撮影された物体や景色などの画像の色を解析したり、その画像を視覚刺激として用いたりする場合の撮影・画像加工技術について述べる。撮影において対象の色を極力忠実に再現するためのカメラ設定の留意点といった「入力」の問題から、撮影後のデジタル画像におけるカラー補正や画像再現手法など「編集」作業について基礎的なスキルについて解説する。ここではデジタル画像の獲得手段としてデジタルカメラを主に取り上げる。その上で、そこから得られたデジタル画像を色彩実験にどのように応用するのかを一つの視点から取り上げる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1720, pp.120-123, 2013-12-16

だが、ブームはわずか3年で終焉を迎えた。営業担当の井手はテレビCMを流したり、試飲会を催したりと、あの手この手で人気を維持しようとしたが、売上高は減少を続けた。業績悪化と同時に社内の雰囲気もおかしくなっていった。「営業が悪い」「製造が悪い」。
著者
井手 直行
出版者
日経BP社 ; 2002-
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.23-25, 2017-05

経営の全責任を負う社長は、多忙でスケジュール管理が煩雑になることは容易に想像できる。しかし、ヤッホーブルーイング社長の井手直行さんの手帳は、見た目がスッキリしている。クラフトビールを人気商品に育てた井手さんの手帳術を紹介しよう。
著者
池松 由香
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.260, pp.118-121, 2006-05

そんな思想で若手起業家に人気の高かった「経営のカリスマ」が、自らの「成功の美酒」に溺れて散った。 東日本ハウスの創業者、中村功氏(69歳)が1996年に設立した銀河高原ビールは、2006年3月9日、東京地方裁判所から特別清算手続きの開始決定を受けた。負債総額は約126億円。あまりにあっけない幕切れだった。
著者
青柳 雄介
出版者
毎日新聞社
雑誌
サンデー毎日 (ISSN:00395234)
巻号頁・発行日
vol.93, no.45, pp.146-148, 2014-10-19