著者
中原 元和 クロス フォード・A・
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.419-425, 1978
被引用文献数
4

The transfer of cobalt-60 from phytoplankton (primary producer) to clams (primary consumer) was investigated to obtain additional information about the movement of cobalt-60 in the marine ecosystem. The retention (%) of cobalt-60 in the clams after feeding radioactive phytoplankton varied with size of the clams and cell density and species of phytoplankton fed to the clams. At high cell densities (2×10<sup>8</sup> and 5×10<sup>8</sup> cells/l), the retention of cobalt-60 by the clams was reduced with increasing cell density and size of the clams. More than 43% of the radioactivity which was introduced into the pallial cavity of the clams with the diatom (Nitzschia closterium) at cell densities less than 5×10<sup>7</sup> cells/l was retained in the clams two days after feeding.
著者
張 萍
出版者
佛教大学
雑誌
社会学部論集 (ISSN:09189424)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.1-14, 2009-09-01

本稿の目的は,中国における高齢者虐待を定義付けることにある。人口高齢化の加速と高齢者人権意識の高まりにつれて,高齢者虐待という元来家族の内部に隠された潜在的な問題が,すでに顕在化した社会問題になってきている。しかし,中国はまだ「高齢者虐待防止法」を制定しておらず,高齢者虐待の定義も確定されていない。高齢者虐待の実態を把握するためには,その定義を明確化する必要がある。敬老の伝統を持つ中国では,高齢者虐待の行為は真っ先に道徳違反のものとして世論から非難を浴びせられる。その行為が重い場合,違法犯罪のものとして刑罰の対象となる。それゆえ,高齢者虐待の定義を考える際に,道徳と法律という二つの側面から捉えなければならない。現代中国の道徳規範と法規定は昔のものとはずいぶん異なってきているが,従来から継承したものもある。本稿では主に親子関係を軸にして,高齢者権益に関わる道徳規範と法規定の変化を歴史的な視点から整理したうえで,中国の高齢者虐待に定義を下すことを試みた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.570, pp.62-66, 2003-03-24

「情報システムは経営を支援するための道具。必要以上の機能を盛り込んでも、本業の妨げになるだけだ」。外食大手のサイゼリヤは、こうした方針に基づいて情報化を進めている。本部や店舗に導入しているシステムは一見シンプルだが、小さな工夫を地道に積み重ねることで業務の効率化を実現している。このところ外食各社の業績がさえない。
著者
田中 良
出版者
奈良大学
雑誌
奈良大学紀要 (ISSN:03892204)
巻号頁・発行日
no.24, pp.37-47, 1996-03

ベッケットが『ゴドーを待ちながら』で表現した通り、待つことは、十九世紀のジュリアン・ソレルやラスティニャックが抱いた野心とは全く別の、二十世紀の文学的テーマである。マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』では、この待つことがとりわけ重要なエピソードにおいて活用されている・本稿のテーマは、この小説に表れる様々な待つという行為あるいは状態を具体的に検証し、その機能と作者の意図を考察することにある。 第一に、待つことはプルースト的想像力にとっての磁場であった。確かに主人公は、ルーサンヴィルではその土地の女性の出現を求めて森をさまよい、ブーローニュの森ではスワン夫人を、パリの通りではゲルマント公爵夫人を待ち伏せながらも、そのどれにも成功していない。しかし彼にとって重要なことは、その待ち伏せによる実際的な接触より以上に、彼女達を待っている間での欲望と想像力の高揚であった。たとえステルマリア夫人との夕食の約束が直前にキャンセルされたとしても、彼はその時が来るのを待つ間に、約束していたブーローニュの森のレストランで彼女との官能的な夜を十分満喫していた。 第二に、待っことは変容の場であった。実際、主人公が何かを待っているとき、待たれているものは現れず・全く別の事態が生じている。シャンゼリゼ公園でのジルベルトとの再会、バルベックの海辺での少女達との出会い、シャルリュスの「変身」、サン・ルーの残酷さ、祖母の病気、二度のレミニサンス、などに関わる重要な場面は全て、主人公が何か別のものを待っているときに展開している。これはプルーストの語りの技法の問題であると同時に、偶然性を重んじるプルーストの思想の問題でもある。 要するに待っことは、方法論の上でも内容の上でも、『失われた時を求めて』にとって不可欠な要素であったといえる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1035, pp.53-56, 2000-04-03

フランスのパリきっての目抜き通り、シャンゼリゼ。高級ブランド店が軒を連ねる街並みに溶け込むようにして、ちょっと洒落た携帯電話の販売店があった。ショーウインドーを覗き込むと、そこにはノキア、エリクソンといった欧州の有力ブランドと一緒に「トリウム(Trium)」という見慣れないブランドの携帯電話が6機種ほど陳列されている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1004, pp.48-52, 1999-08-23

パリ随一の目抜き通り、シャンゼリゼに面したセフォラ本店は、朝から晩まで来店客が途切れることがない。その混雑ぶりは、この2年で米国をはじめとする6カ国に進出し、店舗数を4倍に増やした、このフランスの化粧品店チェーンの勢いを象徴している。
著者
内田 瀬奈
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.703-705, 2014

本研究は,日本農芸化学会2014年度大会(開催地:明治大学)の「ジュニア農芸化学会」において発表され,銅賞を授与された.発表者は,脳も神経ももたない粘菌が,なぜ餌を見つけることができるのかということに疑問をもち,その解明研究に取り組んできた.得られた結果は非常に興味深いものとなっている.
著者
口野 直隆/大島 一二 大島 一二
出版者
桃山学院大学
雑誌
桃山学院大学経済経営論集 (ISSN:02869721)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.1-12, 2015-02-27

This paper examines the strategy of development in Chinese food service market focusing on Saizeriya's case, one of the leading Japanese food service chain. In spite of expanding share of Japanese food service industry in Chinese market, media says that some companies are facing difficulties. Saizeriya's case could be described as a success when defining it as consequent increase of numbers of restraint after entering Chinese market. In this case study, factors of Saizeriya's success were analyzed focusing on it's strategy on1) procurement of food materials and2) labor management. This paper described how Saizeriya developed their business in Chinese food industry with using these strategies.