2 0 0 0 OA 晴豊記

著者
勧修寺晴豊 著
出版者
富山房
巻号頁・発行日
vol.1, 1899
著者
杉田 篤子
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.245-250, 2011 (Released:2017-02-16)
参考文献数
43

全身性エリテマトーデス(SLE)は,免疫複合体の組織沈着により起こる全身性炎症性病変を特徴とする自己免疫疾患であり,その中枢神経病変は SLE 難治性病態の一つとされており,しばしば多彩な精神症状を伴う。しかしながら,SLE に伴う精神症状に対する指標に乏しいため,診断や治療方針の決定に苦慮することが多い。近年,免疫学的なバイオマーカーの発見および脳画像技術の進歩により中枢神経病変の客観的な評価法が提唱されつつある。本稿では,全身性エリテマトーデスに伴う精神症状の特徴およびその評価方法に関して概説する。

2 0 0 0 OA 行政法原理

著者
市村光恵 著
出版者
宝文館
巻号頁・発行日
1906
著者
渡邉 英徳
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.292-294, 2019-06-24 (Released:2019-08-30)
参考文献数
11

「デジタルアーカイブと可視化」についての事例は,必ずしも共通のデザイン指針に沿っているとは限らず,勃興するテクノロジーから創発する,多種多様なクリエイターの創意によって次々に生み出され,進化し続けている。本特集ではこうした現状を「可視化」するために,研究者による公共データアーカイブの可視化,デザイナーによる大学図書館のデータの可視化,企業内研究者らによるビッグデータの可視化,高校生チームによる被爆前後の広島のVRコンテンツ,そして筆者と高校生のコラボレーションによる,AIを活用した白黒写真データのカラー化実践を紹介する。
著者
谷口 逹典 坂田 泰史
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.46, no.7, pp.831-835, 2014 (Released:2015-07-13)
参考文献数
15
被引用文献数
1
著者
若井 明彦 佐藤 真吾 三辻 和弥 森 友宏 風間 基樹 古関 潤一
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学ジャーナル (ISSN:18806341)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.79-90, 2012 (Released:2012-03-28)
参考文献数
9
被引用文献数
5 7

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震,およびそれに伴う余震によって,東北地方は甚大な被害を受けた。本稿では,宮城県仙台市周辺の丘陵地におけるいくつかの造成宅地の被害状況について,JGS東北支部・関東支部合同第一次調査団が実施した調査結果をまとめる。まず,これまで仙台市内に造成されてきた宅地群の分布や造成年代を俯瞰し,既往の地震での被害有無との相関性や現象把握の留意点を整理する。続いて,今回の地震で深刻な被害を受けた4つの造成宅地の被災事例を順に報告する。一連の事例紹介に先立ち,1978年宮城県沖地震による同様な宅地被害の後に復旧および地すべり対策工のなされた仙台市太白区緑ヶ丘3丁目地区を取り上げ,同対策工特に地すべり抑止杭の存在と今回の被害箇所との関係について検討するとともに,今後の造成宅地の耐震性向上のための技術上の教訓を取りまとめる。
著者
堀内 義隆
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.175-187, 1962-04-01 (Released:2008-12-24)
参考文献数
22

1) 環濠集落は古くから研究された集落であるが,今日なお幾分の問題が残されている.奈良盆地全域に分布する多数の環濠は,他府県のものに比べて,地域性において多少の類似性が認められるとしても,低湿地集落と一概に規定することは困難であると考える.少なくとも現在完全な形で残存しているものは,高度的にも機能においても,若干の相異があると思う.盆地の地域性として水旱両側面をあげることができると思うが,少なくとも環濠の継続的条件より考察するとき,旱ばつ環境との関連性が強く,部落によつては主要な用水源であつた. 2) 環濠は部落周辺の用水系統の一環をなすもので,今日完全な形態の環濠においては,部落としての用水統制は厳重である.貯水量はわずかでも繰り返して利用できることは溜池以上で高く評価されるべきである.環濠集落では一般的に用水に恵まれず,他村に依存せねばならない部落が多く,このような地域ではとくに価値は大きい.この環濠は,さらに貯水兼水路的機能をもつ点に,今日まで継続された要因の一つがあると考える. 3) 水利の近代化に伴つて,環濠の機能が主要用水源的立場より,補助水源へと推移して行く傾向がみられ,これに伴つて堀が次第に耕地,道路,屋敷地などに変化している.この傾向は用水の豊富な地域でもつとも早く行なわれたようで,最近では昭和初期頃から強くあらわれてきた.
著者
近藤 雪絵 木村 修平 山中 司 山下 美朋 井之上 浩一
出版者
一般社団法人 日本薬学教育学会
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.2020-011, 2020 (Released:2020-10-16)
参考文献数
10

立命館大学薬学部ではディプロマ・ポリシーにおける教育目標の一つである「国際社会でも活躍できる英語での情報収集・発信能力」を涵養するため,「プロジェクト発信型英語プログラム」(Project-based English Program: PEP)を導入し,専門英語を含む英語科目を系統的に配置している.本稿では,専門性の高い領域での英語発信力を育成するために,専門教員と英語教員がどのようにコラボレーションできるかを,専門教員,専門知識を持たない英語母語話者,社会人による学生のプレゼンテーションの評価分析を元に論じた.専門教員はテーマの絞り込みや深め方,英語教員は成果を広く発信する際にどう社会に関連させ伝えるかという点でアドバイスを行い,学生自身がその中で自分の意見をさらに深めるという協同が実現することにより,発信力を “I(自身)”,“Me(客観的に捉えた自身)”,“Connection(自身と他者あるいは社会とのつながり)” の観点から涵養できるという示唆が得られた.
著者
藤原 美佳
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.299, 2020-04-25 (Released:2020-04-25)
参考文献数
17

本研究の目的は,SNS やスマホ決済といった時代に則した要因および消費価値観に焦点を当て,ファストファッションの消費行動を規定する要因について検討を行うことである.二項ロジスティック回帰分析の結果から,SNS ではInstagram が,スマホ決済ではLINE Pay,Amazon Pay,楽天Payが,消費価値観では有名人や周囲の人の評価・評判,流行に関する項目がファストファッションの購入と関連していることが明らかになった.決定木分析の結果から,Instagram の利用が購入に対して最も重要な要因になっていることが示された.また,InstagramおよびAmazon Pay を利用し,さらにPay Pay を利用している場合においては,ファストファッションの購入が89.3%と高い値になることが示された.本研究の結果から,Instagram やスマホ決済,有名人や周囲の人の評価に関する価値観はファストファッションの消費行動の規定要因であることが示唆された.