著者
Ayako Saito Yoichi Takeuchi Saeko Kagaya Yoshie Ojima Hirotaka Fukami Hiroyuki Sato Ken Matsuda Tasuku Nagasawa
出版者
東北ジャーナル刊行会
雑誌
The Tohoku Journal of Experimental Medicine (ISSN:00408727)
巻号頁・発行日
vol.242, no.1, pp.53-62, 2017 (Released:2017-05-24)
参考文献数
36
被引用文献数
7

Anti-neutrophil cytoplasmic antibody (ANCA)-associated vasculitis (AAV) is systemic vascular inflammation. Microscopic polyangiitis (MPA) is a major type of AAV in Japan. MPA often affects the kidneys and lungs, leading to death if untreated. Induction therapy (i.e., initial treatment) for MPA has not been optimized, although methylprednisolone and cyclophosphamide are commonly used. Recently, rituximab (RTX) (a monoclonal antibody against the protein CD20) has also been used to treat refractory AAV. RTX at 375 mg/m2/week for 4 weeks (i.e., the conventional lymphoma dosing schedule) is used, but the optimal dosing schedule is controversial. Indeed, a single-dose of RTX successfully controlled nephrotic syndrome. However, to date, the effectiveness of a single RTX dose in treating MPA has not been fully investigated in Japan. This was a retrospective observational study. Six newly diagnosed patients with MPA were initially treated with methylprednisolone and a single dose of RTX (375 mg/m2). We investigated the patients’ clinical features, as well as the efficacy and safety of RTX treatment. All patients attained remission on a tapered prednisolone dose of < 10 mg/day during the first 12 months. One patient relapsed after 12 months whereas another required hospitalization owing to infective spondyloarthritis. Adverse reactions to RTX infusion and late-onset neutropenia were not observed. Therefore, a single-dose treatment with RTX induced remission with few complications, and allowed tapering the prednisolone treatment. We conclude that a single dose of RTX is a promising induction therapy for MPA, reducing the cost associated with multiple doses.
著者
二宮 保
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.118, no.3, pp.165-168, 1998-03-01 (Released:2008-04-17)
参考文献数
26
著者
河田 和雄 山下 泉
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.247-251, 1992-11-25 (Released:2009-02-12)
参考文献数
6
被引用文献数
1 3

フウナガマダラオオアブラムシについて1990年10月∼1992年4月まで分布と発生状況を調査した。1) 1990年11月,倉敷市岡山大学資源生物科学研究所構内で,本種が発生増殖しているのをみつけた。これは日本における最初の記録である。2) 1992年4月までに倉敷,岡山,伊丹,大阪,京都,呉,つくば,中村,高知,南国の各市と高知市周辺の3か町村で発生が認められた。3) 本種の寄主植物はフウとモミジバフウで,胎生雌虫により通年増殖している可能性が強い。これまでに両性世代虫はみつかっていない。4) 本種の侵入経路は不明である。発生状況から推定すると,日本に定着が可能で分布域をさらに拡大することが考えられる。
著者
村上 陽太郎
出版者
一般社団法人 軽金属学会
雑誌
軽金属 (ISSN:04515994)
巻号頁・発行日
vol.31, no.11, pp.748-757, 1981-11-30 (Released:2008-07-23)
参考文献数
22
被引用文献数
11 13
著者
中島 紀 川良 公明
出版者
国立天文台
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

本研究のテーマは、褐色矮星、近赤外ディープサーベイの星状天体の解釈及びスペースイメージング赤外干渉計の感度の計算に大別される。若い褐色矮星の研究からは、褐色矮星が、星のように単独でも、伴星としても検出されることがわかった。スペースミッションは、多数の冷たい褐色矮星を検出する可能性を持つが、地上観測は、暖かい褐色矮星にしか感度をもたない。低温褐色矮星SDSS 1624+00の時間分解されたスペクトルの変動を調べることで、褐色矮星の気象の研究を行った。観測時間は、80分と短かったが僅かな変動がみられた。狭い領域のディープサーベイは、限界等級を深くしていったときどのような宇宙が見えてくるかを知る目的で、広域サーベイと相補的な役割を持つ。また、そこからスターカウントモデルを構築することで、サーベイ一般がどのような数の星や褐色矮星を見つける可能性を持つのかを予言することができる。我々が構築したスターカウントモデルは、UKIRT Wide Field Surveyの褐色矮星検出効率を予想し、Next Generation Space Telescopeがみる究極の銀河系の姿を描きだした。サーベイにより検出された天体を高い空間分解能でフォローアップするための究極の装置は、スペース干渉計である。また遠赤外線においてコンフュージョンをさけてディープサーベイを行い銀河カウントを行えるのも、スペース干渉計である。まず我々は、スペース干渉計の感度の公式を導いた。そしてその公式を現在計画されているTerrestrial Planet FinderやDarwinに応用した。そして、冷やさない干渉計が冷やした望遠鏡よりも感度が良いこと、冷やした干渉計は、宇宙論的に意味のある観測が可能でるあることを見出した。
著者
秦野 甯世 山本 茂義 舘脇 洋
出版者
日本コンピュータ化学会
雑誌
Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
巻号頁・発行日
pp.2016-0014, (Released:2016-12-08)
参考文献数
30
被引用文献数
1 1

水素原子のDirac方程式は厳密解が得られている.そのスピノルの形状を知ることは,重元素を含む分子での相対論効果を議論するうえで重要である.s, p, d, fの各スピノルは特徴のある形状をしているが,本論文の目的は電子密度の3D等値面図を図鑑にすることで各スピノルの特徴を一望できるようにすることにある.Schrödinger方程式の厳密解の図も併記しており,相対論では非相対論と比較して節が少なくなっていることが容易に見てとれる.Z = 100の<r > を計算し,その詳細を分析した.相対論的効果で<r > が減少するが,その効果は一様ではなく,s1/2とp1/2で大きい.描画と計算に用いたMathematicaノートブックは本論文とともに提供しており,改変可能な教材として利用できる.
著者
山上 八郎
出版者
東洋大学
巻号頁・発行日
1962

博士論文