出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.652, pp.100-104, 2006-05-15

製品の開発期間をいかに短縮するかは、多くの企業に共通の課題だ。文書管理システムを構築し、その課題の解消に乗り出したのが富山化学工業。この3月、新薬の臨床開発部門で新文書管理システムを稼働させた。臨床開発部門などの現場主導で、約1年半をかけて要件項目をまとめ上げた。
著者
永井 明人 増塩 智宏 高山 泰博 鈴木 克志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.23, pp.125-130, 2003-03-06
参考文献数
9
被引用文献数
1

インターネットでは一般からの情報発信が盛んになり、企業や製品に関する消費者の生の声(風評)が広く公開されるようになった。そこで、これらの大量の風評からクレームを抽出して、迅速なクレーム対応を実現する要求が企業において急速に高まっている。こうした要求を背景として、Web上に広がる企業や製品のクレーム情報を抽出して監視するインターネット情報監視システムを試作した。特徴は、(1) 文内の単語共起照合に基づく精密なクレーム抽出、(2) 収集したクレーム情報をマクロに時系列分析して、クレームの急増を検知するトレンド分析、(3) Web全文検索エンジンと掲示板クローラを組合わせた、大量・最新文書の収集、である。本稿では、この試作システムの概要を述べる。This paper describes an internet watching system which enables to extract consumer claims automatically from an internet. Reputation of enterprises or products latent so far is coming to appear and spread fast in an internet because everyone can send and read many messages easily in the internet. Then, it is highly required to find claims for the enterprises in order to cope with the claims quickly in terms of risk management. So we have developed and prototyped the system which is characterized by technologies of automatic claim extraction, trend analysis of claims and collection of numerous and latest documents.
著者
多ケ谷有子
出版者
関東学院大学[文学部]人文学会
雑誌
関東学院大学文学部紀要 (ISSN:02861216)
巻号頁・発行日
vol.123, pp.105-139,

イングランド最古の叙事詩Beowulfと渡辺綱伝説のモチーフの類似については、島津久基の『羅生門の鬼』で詳細に論じられて以来、衆目を集め、両者の比較検討も行われるところとなった。本稿は、Beowulfと日本の古典文学における類似するモチーフの比較というテーマの一環として、『古事記』における「国譲り譚」と『出雲国風土記』の「安木郷猪麻呂説話」を取りあげ、類似するモチーフの比較検討を行った。前者については、新来の神/英雄が在来の神/怪物と素手で闘い、相手の手/腕を害し、その結果在来の神/怪物は湖に逃走し、新来の神/英雄に追われて完敗し、国譲りが完成する/斃される、という類似がみられる。後者については、娘/息子を害された父/母が復讐し、斃した相手から片脛/片腕を奪い返し、相手の死骸を曝す、という類似が見られる。本稿では、この類似についての考察を行い、加えて、話型の比較考察をすることの意味を見出し、今後の研究につなげる展望を模索した。
著者
多ヶ谷 有子
出版者
関東学院大学[文学部]人文学会
雑誌
関東学院大学文学部紀要 (ISSN:21898987)
巻号頁・発行日
vol.134, pp.71-92,

1901年英国のY. PowellがBeowulfと渡辺綱伝説の類話性を指摘、同じ頃東大で小泉八雲が同様な指摘を講義、1903年G. L. Kittredgeが、1909年W. W. Lawrenceが両者の類似に言及した。1907年栗原基らは両者の関連に興味を示した。1929年、島津久基は両者の関連を詳細に論じ、伝播を前提する必要性を否定したが、呼応して、瀧川政次郎、藪田嘉一郎は伝播を主張した。1998年、黒田彰は島津説を尊重しつつ、なお何らかの関連性の可能性を論じた。筆者はBeowulfと日本の古典文学との類似モチーフを多年論及して来たが、本稿では『古事記』の「国譲り譚」と『出雲国風土記』の「安木郷猪麻呂説話」を取りあげる。前者については、新来の神/英雄が在来の神/怪物と素手で闘い、相手の手/腕を害し、その結果在来の神/怪物は湖に逃走し、新来の神/英雄に追われて完敗し、国譲りが完成する/斃される、という類似がみられる。後者については、娘/息子を害された父/母が復讐し、斃した相手から片脛/片腕を奪い返し、相手の死骸を曝す、という類似が見られる。類話の収集と研究は継続されるべきであり、Beowulfと渡辺綱伝説の関連性もさらに検討されるべきである。
著者
田中 キャサリン Kathryn TANAKA
出版者
大手前大学
雑誌
大手前大学論集 = Otemae Journal (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.119-147, 2014

本論文では、1909年に設立された香川県高松市のハンセン病療養所、大島療養所(現大島青松園)におけるロイス・ジョンソン・エリクソン夫人の翻訳作品を検討する。エリクソン夫人は1905年、アメリカ南部の長老派教会所属の宣教師として来日し、36年間、夫のスワン・マグナス・エリクソンとともに布教活動に従事した。エリクソン夫人はこの布教活動に、大島療養所で生まれた「霊交会」というキリスト教団体の会員の作品を英語に翻訳し、活用した。しかし、エリクソン夫人は、この「翻訳」を単にtranslationとは呼ばず、interpretationと述べている。この語の意味は、「翻訳」というよりもむしろ「解釈」や「意訳」に近い。そのようなエリクソン夫人の翻訳のあり方の特徴に着目して、本論文では、「霊交会」における文学の実態とエリクソン夫人による「意訳」との関係性について論じる。また、エリクソン夫人の翻訳が、療養所の患者の一人、長田穂波の文学を世に知らしめるきっかけとなったことも併せて明らかにしたい。This article examines the activities of Lois Johnson Erickson at a Hansen's Disease hospital, Oshima Hospital (today Oshima Seisho-en) in Takamatsu, Kagawa Prefecture. She and her husband, Reverend Swann Magnus Erickson, a Southern Presbyterian minister, came to Japan as missionaries in 1905 and served there for 36 years. Erickson used literature in her missionary work, and as part of this she translated the writings of a Christian group in Oshima, Reiko-kai, and used them to publicize missionary activities and the Christian faith. As she herself states, rather than translations, her writings are interpretations of the original Japanese. This article examines Erickson's process of translation and argues that Erickson's translations were of use to the missionary community for fundraising and to demonstrate the success of the mission in Japan was precisely because they made the dense original more accessible to readers. Not only did Erickson's translations domesticate Honami's psalmic style, but the fact of her English translations served to garner Honami more recognition within Japan as well.
著者
塚本 博
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.47-57, 1993-06-30

A Venezia, nell'eta di transizione tra la fine del Gotico e l'apparire delle forme rinascimentali, ci sono alcuni quadri di "Madonna col Bambino dormiente". Nelle pitture di Giovanni Bellini, dei Vivarini (Antonio, Bartolomeo, Alvise), di Cosme Tura, si trovera questa iconografia. Mezzo secolo fa G. Firestone ha detto che questa iconografia e la prefigurazione della Pieta. Recentemente anche S. Ringbom e H. Belting hanno proposto l'idea nuova del Cristo morto come origine della Pieta, secondo il saggio di E. Panofsky. Riassumendo queste indagini, l'autore ha preso in considerazione la formazione del Bambino dormiente. Dapprima nel polittico veneziano c'era una combinazione di Madonna col Bambino (centro) e il Cristo morto (cimasa). Nella seconda meta del XV secolo nel Veneto apparve la prospettiva ed il polittico si trasformo sempre di piu nella pala. Quindi i Santi da posizioni laterali entrarono nello spazio centrale prospettico, ma il Cristo morto della cimasa tende ad essere separato dalla pala. In siffatta ambientazione, i Vivarini che tradizionalmente dipinsero la Madonna col Bambino e il Cristo morto concepirono la rappresentazione della Madonna col Bambino dormiente includendo la vita e la morte di Cristo. Il processo della formazione di questa iconografia lo vediamo fra il polittico di Bologna e la pala di Napoli. Secondo l'autore Piero della Francesca dipinse la pala che si trova a Brera ispirandosi a quella di Napoli di Bartolomeo Vivarini.
著者
長谷川 晶子
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集. 人文科学系列 = Acta humanistica et scientifica Universitatis Sangio Kyotiensis (ISSN:02879727)
巻号頁・発行日
no.48, pp.317-331, 2015-03

本論の目的は,シュルレアリスム運動の理論家アンドレ・ブルトンの絵画論における神話をめぐる思考を明らかにすることである。現代の特殊性を歴史としてではなく,暗示的で謎めいた神話として語ることは,シュルレアリストたちに共通したふるまいであり,とりわけ第二次世界大戦後のブルトンによる神話論はこれまで多くの研究対象となっている。これに対して本論は,ブルトンの神話に対する関心の芽生えた時期である1920 年代に焦点を当て,さらに絵画論をコーパスとすることによって,ブルトンの抱いていた神話という観念の特色を明確にすることを目指す。まず,ブルトンがイタリアの画家ジョルジオ・デ・キリコの絵画にどのような神話的要素を見出していたのか,次いで,その現代の神話とされたものの特徴のいくつかを検討する。個々の絵画の分析を踏まえて,ブルトンが1910 年代に創作されたキリコの一連の作品群の変遷を,シュルレアリスムの自動記述の冒険を象徴的に予言したものと捉えていることを論じる。最後に,キリコの作風に決定的な変化が生じたことをうけて,ブルトンがキリコの才能の死を宣告し,神話の語り部としてのキリコの役割を終わらせたことの意味を考える。今後,ブルトンは他の画家の絵画論において,どのように現代世界の原理や未来の暗示を絵画の中に読み取るかという課題を追求していくことになる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経Windowsプロ (ISSN:13468308)
巻号頁・発行日
no.106, pp.10-12, 2006-01

▼2006年後半以降に出荷予定のOffice次期版では,文書ファイルをこれまでの独自バイナリ形式からXML(拡張マークアップ言語)ベースのものに変更する。▼新文書ファイル形式は,複数のXMLファイル/バイナリ・ファイルをZIPでまとめる。プログラムで簡単に内容を変更できるため,システム開発でのメリットが大きい。
著者
大辻 裕子
出版者
滋賀県立大学人間看護学部
雑誌
人間看護学研究 (ISSN:13492721)
巻号頁・発行日
no.9, pp.61-73, 2011-03

背景 近年、口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防に効果があると報告されている。しかし、看護領域における口腔ケア研究は、各種ケア法による口腔内細菌の減少率の比較、効率的な口腔ケア用品の開発など数少ない。また、口腔ケアの方法も標準的なものはなく、それぞれ病院が独自の方法で実施しているのが現状である。 目的 科学的根拠に基づいた口腔ケア法の確立を目指して、A県下の口腔ケアの実態を調査した。 方法 A県下で口腔ケアを全介助で実施している48病院を選び、そこに勤務する看護師から聞き取り調査を行った。看護師が行っている口腔ケアの手技ならびに方法を見学し、半構成的質問調査を実施した。調査項目は、口腔ケアの手技とその根拠、含嗽液の種類、使用物品、1日のケア回数、1回のケア所要時間、マニュアルの有無、評価表の有無など15項目とした。 結果 口腔ケア法は、ブラッシングと清拭がそれぞれ50.0%であり、手技は病院毎に様々で統一されたものはなかった。口腔ケア法の根拠については、根拠不明が33.3%を占めた。口腔ケア時に使用する含嗽液は、水、緑茶、モンダミン^[○!R]、マウスウォシュ^[○!R]、重曹など11種類であり、口腔ケア回数は3回/日が68.8%と最も多く、1回の口腔ケア所要時間は4~5分が41.7%で最も多かった。口腔ケアのマニュアルがあると回答した病院は68.8%であったが、実際には、看護師個人の考えや技量により口腔ケアが実施されていた。口腔ケア評価表やアセスメン卜表を使用している病院は12.5%あり、72.9%の病院が何らかの方法で評価を行っていた。口腔ケアの課題として、統ーしたケア方法がなく技術に個人差があると54.2%が回答した。 結論 口腔ケアにおける問題点は、標準的方法がないこと、またそれを実施する看護師の技術力に差があることであり、今後、科学的根拠に基づいたアセスメント法の導入およびケアマニュアル作成の必要性が示唆された。
著者
木村 洋章 渡辺 俊典 古賀 久志 張諾
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.94, pp.65-70, 2006-09-12
参考文献数
11

著者らは情報の圧縮性に着目した新たなマルチメディアデータ解析手法の研究を進めている.PRDC(Pattern Representation Scheme using Data Compression)[1]と呼ぶこの新概念の中では,二つのデータX,Yの類似度を,それらを圧縮辞書D1,D2,…,Dnで圧縮した時の圧縮率ベクトルの類似度で判断する.本論文ではPRDCを用いた新文書検索システムの可能性を探る.部分的ではあるが,文書分類,公知/特異句抽出,文書要約,など将来の高自立・適応文書検索システムの実現に重要な機能を実現できる可能性を提示する.キーワード 文書解析,情報検索,要約,新句抽出,データ圧縮We have been studying a new multimedia data analysis scheme based on the concept of compressibility. In this new concept of PRDC(Pattern Representation Scheme using Data Compression)[1], we consider two data, let them X and Y, are similar if their compressibility vectors under a set of compression dictionaries D1, D2, ..., Dn are similar. Here we investigate the possibility of new document retrieval system using the PRDC. We prove that PRDC has possibilities to solve several fundamental problems including, document classification, common/distinguished phrase extraction, and summary, that should be realized in the future highly autonomous and adaptive document retrieval systems.Key words Document analysis, Retrieval, Summarization, New phrase detection, Data compression
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.960, pp.40-47, 2011-09-25

欧州自動車大手、独ダイムラーの日本法人であるメルセデス・ベンツ日本が、初の直営店舗を開業した。カフェとレストランを重視し、映像と光を効果的に使う同施設を拠点に、次世代の顧客との接点を強める。 東京ミッドタウン(六本木)前の交差点角地に現れた、黒いフレームから色が漏れ出す建物。店内には、食事・仕事・買い物と異なる目的で集まる人と、車が見え隠れする。
著者
岩田 靖夫
出版者
創文社
雑誌
創文 (ISSN:13436147)
巻号頁・発行日
no.11, pp.1-3, 2013