著者
望月 和彦
出版者
桃山学院大学
雑誌
桃山学院大学経済経営論集 (ISSN:02869721)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.35-70, 2012-06-15

On15th March 1920, the prices of stocks and commodities fell dramatically. That great fall was named "Daihando". As has been said in previous papers, a credit squeeze was brought by the domestic and external factors. The former is money fixation in the banking sector which deprived banks of capability to lend money. The latter is money shrink caused by the deficit of international trade. The credit squeeze caused Daihando in two ways, that is, (1) by the credit squeeze the interest rate was higher than a dividend yield of stocks so that it got irrational to invest in stocks, (2) many speculators bought stocks and commodities by borrowing money from banks, but by the credit squeeze the banks refused to lend money to the speculators, so that they had to sell their stocks and commodities if the market of stocks or any commodities had faced the turmoil. The market situation as a whole was so vulnerable to the external or internal shocks through this interlinkage between markets. The price fall began first in the future rice market on 10 th March. Then it spread to other market including stock market with panic sales. On15th March the great price fall came out in the stock market. The credit squeeze was a result of the lending restriction of the BOJ. The BOJ took the tight money policies since October1919, but they had no effect on the bubble ballooning. So instead of rising the discount rates which was politically difficult, the BOJ tried to restrict lending to the banks. This caused the credit squeeze which led the collapse of bubble.
著者
山浦 篤
出版者
The Genetics Society of Japan
雑誌
遺伝学雑誌 (ISSN:0021504X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.117-121, 1941

私は東京市の中央, 牛込區の本籍簿229册全部を調査して, 男の子のみ, 女の子のみの家庭數が蓋然律から期待される數より甚だ多いと云ふ, 古屋芳雄氏の研究と同樣の結果を得た。<br>然しそれに對する見解は, 古屋氏が「男腹」「女腹」存在の, 或は社會心理學的な大發見とするに反し, 私は全く生物學的意義を認めず, 男女出産比率は蓋然律に從ふもので, 大都會では, 除籍と本籍移轉の人爲的影響からこの樣な喰違ひを生じたことを, 又田舍では調査結果と蓋然律からの期待數とよく一致する理由を證明した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.198, pp.80-82, 2001-03

長野県東部を中心にホームセンターとコンビニエンスストアを展開していた地場企業のサンフル(長野県小諸市、足立恵三郎社長)は、二〇〇〇年一一月二〇日に第一回目、二二日に第二回目の不渡りを出して倒産した。負債総額は約一四億七二〇〇万円。 二回目の不渡りを出した翌日、足立氏は小諸商工会議所を訪れ、地元の取引先に迷惑をかけたことを詫びた。
著者
竹下 輝和 青木 正夫
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
no.358, pp.44-53, 1985-12-30
被引用文献数
1

In Japanese nursery school, there is no standard of group formation of one-year-old children's class which can be seen in many foreign countries. In the existing circumstances, many classes respectively have large group formation, that is, each class consists of children whose range of growth is wide. In this study, in relation to the group formation of classes which is most important when a nursery room is planned, they is divided into the three conditions, that is, the group formation of the minimum age of 1 year and 6 months - the maximum age of 2 years and 7 months, that of the min. 1 year and 2 months - the max. 2 years, and that of the min. 1 year and 1 month-the max. 2 years and 7 months, and in each condition the experimental care is taken. After this, the influence on the one-year-old children and the nurse staffs is investigated and the suitable group formation is considered. As the result, this point is confirmed. In group formation of one-year-old children, conversions of nursery activities and nurse staffs' fatigue are relatively lightened in the nursery room planned so that each class may consist of children whose range of growth is narrow.
著者
岸川 俊太郎
出版者
日本近代文学会
雑誌
日本近代文学 (ISSN:05493749)
巻号頁・発行日
vol.91, pp.33-48, 2014-11-15

社会から距離を置き、反時代的姿勢を強めていく荷風の大正期は、<江戸回帰>ないし<江戸趣味>時代と称される。しかし、この時期に荷風が発刊した雑誌『文明』、『花月』に連載された『毎月見聞録』には、荷風と同時代との関わりが刻まれている。本論の目的は、『毎月見聞録』を手掛かりに、同時代の荷風の文学活動を再検討することで、荷風の大正期をあらためて捉え直すことにある。『毎月見聞録』を精緻に分析することで、荷風がどのように同時代と向き合っていたか、そして、『毎月見聞録』が大正期の荷風文学においてどのような役割を果たすものであったかが具体的に明らかにされるはずである。さらに、『毎月見聞録』は『断腸亭日乗』とも執筆の期間が重なる。両者の比較から日記をめぐる荷風の文学的営為についても新たな視座が示されることになるだろう。
著者
乾 照夫
出版者
東京情報大学
雑誌
経営情報科学 (ISSN:09151850)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.117-161, 1993-08
著者
前田 利之 丹羽 寿男 吉田 和美 萱嶋 一弘 前田 祐司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.420, pp.59-64, 2002-10-24
被引用文献数
1

本報告ではネットワーク機能をもつ高齢者福祉用ペット型ロボットシステムについて報告する.ペット型ロボットシステムはロボットと情報センターから成り立っており,ペット型ロボットは自律的にユーザと対話するとともに,インターネット常時接続をしており,他者との通信を直接あるいは情報センター経由で可能としている.モータ駆動の可動部により感情表現も可能であり,これは本研究にとって本質的なものとなっている.本報告では実証実験の結果を踏まえて,システムの有効性を検証する.
著者
中島 隆太郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1543, pp.125-127, 2010-05-31

この米は、三菱化学の子会社が開発した数少ない民間品種です。味は「コシヒカリ」や「あきたこまち」といった有名な品種に負けません。私は三菱から「夢ごこち」の栽培権や販売権を受けて、全国ブランドに育てようと必死で努力してきました。それは、肥料問屋だった当社を農産物の総合商社に成長させる道でもあったのです。
著者
小岩 正樹
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
2014

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著者
江本 哲朗
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.153, pp.28-33, 2010-07

薬事法改正で導入された新たな資格「登録販売者」。OTC薬の大部分を販売でき、薬剤師より安い給与で雇える。第1類医薬品を取り扱わない店舗には、薬剤師の居場所がなくなるのでは……。 医薬品販売の新たな専門資格が登場─。新・薬事法の全面施行を受け、新聞やテレビなどで「登録販売者」が一気に脚光を浴びた。
著者
出口 仁 松永 好孝 青井 健 中島 英彦 竹井 義隆
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.C3P1377-C3P1377, 2009

【目的】医療従事者には腰痛症の有病率が高く、業務遂行の補助的手段として軟性コルセットが使用されることが多い.今回我々は、腹部締め付け型コルセット(以下、腹部型)と二重構造による腹部・背部同時締め付け型コルセット(以下、腹・背部型)の2種類を比較し、腰部への締め付けが腰痛および動きやすさに及ぼす影響について検討したので報告する.<BR>【方法】平成20年9月~10月に腰痛により軟性コルセットを着用して業務を行ったことのある職員9名(男性3名、女性6名、平均年齢は44.0±15.4歳)を対象とした.対象者の任意の日に腰痛QOL尺度をRoland-Morris Disability Questionnaire(以下、RDQ)での自己評価後、業務時間内に、コルセットなし(条件A)、腹部型装着(条件B)、腹・背部型装着(条件C)の3条件下で偏りのない業務を実施してもらい、各条件下での腰痛の程度および動きやすさをVisual Analogue Scale(以下、VAS)において回答を得た.RDQの得点から対象者を無得点群と得点群に分けて比較検討した.<BR>尚、本研究はヘルシンキ宣言に沿い行われ、対象者全員に本研究の目的を説明し、同意を得た.<BR>【結果】RDQ0点の無得点群は4名、1点以上の得点群は5名であった.平均年齢は無得点群51.3±19.6歳、得点群38.2±9.4歳で有意差は見られなかった.無得点群では腰痛の程度は条件A:27.0±5.9、B:18.0±10.9、C:4.5±3.1で条件Aと条件Cとの間に有意差がみられた.動きやすさは条件A:12.5±8.6、B:6.3±2.5、C:6.0±3.6で有意差は見られなかった.得点群では腰痛の程度はA:63.0±19.6、B:49.2±23.6、C:38.0±12.2で条件Aと条件C、および条件Aと条件Bとの間に有意差が見られた.動きやすさは条件A:75.2±25.8、B:64.4±19.5、C:41.6±16.6で条件Bと条件Cとの間に有意差が見られた.<BR>【考察とまとめ】腰痛については両群とも条件Aと条件Cとの間に有意差が見られたことからコルセットによる腰部への締め付けが腰痛軽減に有効であったことが明らかになった.さらに得点群にのみ条件Aと条件Bとの間に有意差が見られたことから、業務以外の日常生活にも支障を及ぼすような腰痛については腹部型でも有効であることが示唆された.これは腹圧による腰椎安定機構に加え、腹横筋が付着するlateral rapheを介して胸腰筋膜機構が引っ張られ上下の腰椎を安定させる機構に起因すると考えられる.<BR>動きやすさについては無得点群では3条件下で有意差を認めなかったが、得点群では条件Bと条件Cとの間に有意差が見られた.腰椎の制動効果よりも腰痛の軽減により諸動作の改善に寄与したと考える.<BR>腰痛発生時の業務実施にコルセットを装着することは手っ取り早い手段ではあるが、どの腰椎安定性機構が欠如しているかが評価され、それに基づき適切なコルセットが選択される必要性を感じた.また、腰椎安定性機構を補うための運動療法や教育も含めた効果についても検討する必要があると考える.
著者
長田 孝司 鈴木 弘誉 山田 重行 山村 恵子
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 = An official journal of the Japan Primary Care Association (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.400-407, 2010-12-15

【目的】<br>平成21 (2009) 年6月1日より改正薬事法が施行され, 薬剤師は第1類医薬品を購入する顧客に対して安全かつ適正な使用ができるよう情報提供を行うことが義務付けられた. 第1類医薬品に関する適切な情報を提供するために顧客の健康ニーズをアンケート調査した. <br>【方法】<br>愛知県, 岐阜県, 三重県のドラッグスギヤマにおいて第1類医薬品を購入した顧客を対象とし, 薬剤師が購入した第1類医薬品に関する情報提供を行った後, アンケート用紙を配布した. 記入したアンケート用紙は, 郵便にて直接, 当研究室で回収した. <br>【結果】<br>第1類医薬品の顧客のうち66.4%が購入を繰り返し, 77.6%が「満足」と回答した. また, 90%以上の顧客は, 購入時の薬剤師の説明について「分かりやすい」と感じているが, 64.2%の顧客が薬剤師の説明がないと買えないのは不便と思っていることも明らかとなった. そして, 今回アンケートに回答した顧客の6.0%に一般用医薬品使用後に調子が悪くなった経験があった. <br>【結論】<br>添付文書を読まない顧客に対する薬剤師の説明や相談を丁寧でわかりやすいものにすることで, 第1類医薬品購入時の利便性意識を向上し, 安全で有効なセルフメディケーションの推進を加速すると考えられた.
著者
須賀 朋子
出版者
茨城工業高等専門学校
雑誌
茨城工業高等専門学校研究彙報 (ISSN:02863391)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.1-5, 2015-03

Cabinet Office defines Domestic violence as a viorence wielded by the person whom there was the close relations including spouses and lovers.The violence for the woman became 12 serious problems in United Nations world woman meeting of 1995.Receiving the world movement,in Japan,DV prevention law was enforced in 2001.Therefore the word DV came to be known as Japanese people for these 13 years.
著者
堅田 千種 今井 みはる 野崎 一徳 川本 昌幸 前田 芳信 島 優子 大星 直樹 玉川 裕夫
出版者
Japan Association for Medical Informatics
雑誌
医療情報学 = Japan journal of medical informatics (ISSN:02898055)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.231-238, 2006-03-03

管楽器奏者に口唇外傷予防を目的としたミュージックスプリントを装着すると,音色も変化することが知られており,我々の臨床でもしばしば経験しているが,音色変化を定量的に解析,評価した研究は少ない.そこで,プロのトランペット奏者の協力を得て,スプリント装着時と非装着時の音色を,音響解析による物理的比較,自然音の一対比較法による聴覚比較,そしてデジタルフィルタリング法を用いた合成音比較の3方法で比較した.<br/> 物理的比較では,long-tone録音後に高速フーリエ変換を行い,スプリント装着時に高周波倍音成分の音圧が高くなっていることが示せた.聴覚比較では,音楽経験にかかわらずスプリント装着時の音をより好む被検者が多いことを明らかにできた.そして,低周波数部分を共通にし倍音成分のみを入れ替えた合成波形比較では,基音に対して13次から20次の倍音が,音色の好みに影響を与えていることを示せた.