著者
中井 孔人
出版者
Japanese Association of Electoral Studies
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.25-35,194, 2007

2005年の総選挙は自民党が296議席を獲得し大勝した。「小泉劇場」といわれた今回の選挙にテレビの報道は多大な影響を与えたといわれている。日々のニュースは郵政民営化を巡って繰り広げられる自民党内の争いに終始し,野党の存在を置き去りにした。自民党は争点設定の主導権を握り,さらには「映像」というテレビの特性をうまく利用して「劇場」を盛り上げ選挙に勝利することに成功した。小選挙区においては報道の公平さがより一層重視されるにもかかわらず,なぜ特定の政党•候補者に利すると有権者が感じる報道がなされたのか。実際の夕方の全国ニュースを中心に項目の頻度や内容を検証しながらどこに問題点があったのかを見ていく。また,CMも含めて今回の選挙報道が次回からの報道にいかなる影響を及ぼしていくのか。テレビメディアの課せられた問題は多く,メディア自身の検証が求められている。
著者
井口 信和 元永 佳孝 内尾 文隆 二宮 正士 亀岡 孝治
出版者
Japanese Society of Agricultural Informatics
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.155-164, 2006
被引用文献数
3 6

農作物の生産現場において, 画像データは, 栽培管理や栽培記録, 生育レベルの診断, 病害虫の診断などに広く利用されている. 本研究では, 農業の現場で利用される様々なデジタル画像データの効率的な交換を目的として, P2Pを用いた農作物画像共有システムであるBIXイメージブローカシステムを開発した. 本システムはHybrid型P2Pシステムとして開発したことを特徴とし, コンテンツである画像データと画像データのメタデータを分散して管理する. これにより, 画像データの検索速度の向上と効率的な画像交換が実現できると同時に, ピアグループへの参加認証を行うことが可能となり, 特定のグループ内での安全なデータ交換が実現できる. 利用者はP2Pノード上のユーザインターフェイスを用いて簡単に画像データの検索・取得などが実行できる. 本研究では, プロトタイプを開発し, 実際にインターネットを経由した利用実験を行い, P2Pによる農作物画像共有システムの実現性を示した.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.380, pp.84-87, 2002-12-16

ルーター市場は前年比8%減と,初めてマイナスに転じた。2000年以降の急成長を支えた通信事業者のIPバックボーンのエリア拡大が一段落したことで,ブレーキがかかった。それでも,コア・ルーターはトラフィック増を背景に前年比29%増。2003年は国内メーカーの本格参入もあり,コアとエッジで計15%増を見込む。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.19, no.11, pp.76-81, 2010-12

カタログ通販大手のニッセンが、10Lまでそろう大きいサイズ専門の婦人服店を出店した。洋服事業で初の実店舗にもかかわらず、2時間以上かけて遠方の顧客が来るほどの人気に。2009年10月に開いた1号店は初年度から黒字。2店目も含め、年商は約1億円になった模様だ。顧客に支持される「人・物・器」を店内に漏れなくそろえたことが功を奏した。
著者
坂本 彬 井上 博之 中川 致之
出版者
日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.326-330, 2012-07-15
被引用文献数
4

(1) 日本国内で市販されている世界各地で生産された紅茶12銘柄を購入し,その化学成分などを分析,測定した.12銘柄はスリランカ4,インド3,中国2,日本1である.<BR>(2) タンニン,カテキン類8項目,没食子酸,テアフラビン類4項目,L-グルタミン酸,L-テアニン,<I>γ</I>-アミノ酪酸,遊離糖類3項目の含有量は変動が極めて大きかった.グルタミン酸,テアニン,また総アミノ酸については並級煎茶に匹敵する量を含む銘柄もあった.また<I>γ</I>-アミノ酪酸を60mg%以上含む銘柄もあったが発酵過程で増加したものであるかは判別できなかった.<BR>(3) 4種のテアフラビンを個別に定量した結果,テアフラビン-3,3'-di-0-ガレートが最も多く,ついでテアフラビン-3-0-ガレート,次ぎに遊離のテアフラビンでテアフラビン-3'-0-ガレートが最も少なかった.また,テアフラビン合計値と赤色彩度を示す表色値aの間に相関が認められた.<BR>(4) 遊離の糖類のうち,蔗糖,ブドウ糖,果糖,麦芽糖を分析したが麦芽糖は含まれず,検出された3種のうち蔗糖,ブドウ糖が多く,糖類合計として平均1.6%であった.<BR>(5) 紅茶に含まれる有機酸のうち,シュウ酸を分析した.12銘柄平均含有量は0.54%であったが,シュウ酸特有のエグ味として影響する量ではないように思われた.<BR>(6) pHは緑茶同様にほぼ一定範囲に収まり,ほぼ5.00~5.4の範囲であった.
著者
平野 勝巳
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.12, no.5, pp.174-177, 2003-06

武田さんはソニーの元教育研修部長で、同社の課長研修などに「エニアグラム」という新しい自己分析手法を導入して成果を上げた。「吹き手自身が変わること」という解答も、このエニアグラムから導き出された結論だ。 では、「吹き手が変わる」とはどういうことか。 「笛を吹いている本人、つまり上司がまず自分がどんな人間か知ること。
著者
銭 こん 山田 祐樹 河邊 隆寛 三浦 佳世
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.369, pp.27-31, 2007-11-29

本研究は,きらめき格子錯視(Scintillating grid illusion)の生起メカニズムを明らかにするために,錯視図形の格子の交差点上に重ねる幾何学図形の大きさ,形状及び方位に着目し,これらがきらめき格子錯視に及ぼす影響を検討した.その結果,きらめき格子錯視の生起には交差点に重ねる幾何学図形の形状そのものではなく,大きさと方位が影響していることが示された.したがって,きらめき格子錯視には大きさと方位に関する視覚処理が関与していることが示唆された.