著者
三浦 裕子
出版者
武蔵野大学能楽資料センター
雑誌
武蔵野大学能楽資料センター紀要 = Journal of the Noh Research Archives, Musashino University (ISSN:1880053X)
巻号頁・発行日
no.24, pp.2-28, 2013-03-31

2011年度武蔵野大学能楽資料センター公開講座 能・狂言と近代国家 その2
著者
岩村 健司 井﨑 基博 永友 真紀 畑添 涼 小薗 真知子
出版者
熊本保健科学大学
雑誌
熊本保健科学大学研究誌 = Journal of Kumamoto Health Science University (ISSN:24335002)
巻号頁・発行日
no.19, pp.129-137, 2022-03

2011年より本学に言語聴覚学専攻が新設された。本専攻では3年次に臨床実習が行われる。しかし,そもそも全国的にも小児を対象として言語聴覚療法を実施できる施設が少ないこともあり,それらを志望する学生について実践的教育の機会が少ない現状があった。そこで2017年度に本学において,「地域の言語発達障害児支援と大学生の学びの場充実化プロジェクト」を実施し,本学言語聴覚学専攻において,子どもの言語障害の支援を行うための体制を整えた。2018年度には「言語発達臨床教育研究室」として大学運営協議会によって認可され,これまで地域支援と学生教育を続けてきた。 2020年度からは,世界中に蔓延した新型感染症の影響により,これまで行ってきた活動を転換せざるを得なかったが,今後も,教育及び地域貢献の一環として継続していく。
著者
金子 啓子 原田 要之助
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:21888647)
巻号頁・発行日
vol.2018-EIP-79, no.7, pp.1-10, 2018-02-09

情報システム部門は,情報セキュリティだけではなく,現実の運用やコストダウンの要求への対応,新たなシステムの企画 ・ 開発 ・ 導入など,様々な要請を解決する立場にあり,必ずしも情報セキュリティが優先されるわけではない.権限分離を考えると,情報セキュリティの社内ガバナンスは情報システム部門とは異なる別の部門が担当するべきかもしれないが,情報システム部門との緊張関係も生じ,リソースやスキル上の重複という課題もある.この論文では,情報セキュリティ大学院大学原田研究室のアンケート結果の分析等により,CISO を始めとした情報セキュリティガバナンス体制の現状と課題を分析し,あるべき体制を考察する.
著者
長瀧 寛之
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.e38-e49, 2022-04-15

本稿は,連載「教科「情報」の入学試験問題って?」の記事として,一般情報教育委員会の公開する大学情報入試全国模擬試験からデータベースを扱う問題を取り上げ,その問題と解答の過程を解説する.高等学校情報科「情報I」の履修をベースとしてデータベース問題に臨む前提で,求められる理解のポイントなどを踏まえた解説内容としている.
著者
夛田 武広 戸田 航史
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:21888825)
巻号頁・発行日
vol.2020-SE-204, no.11, pp.1-7, 2020-02-24

GitHub はバージョン管理システム Git のホスティングサービスとして広く使われている.ただし,GitHub はソースコードのバージョン管理以外にも,コードレビューや Issue 管理,Wiki 等のシステムも提供している.近年の GitHub のリポジトリ数,ユーザ数の増加に伴い,Git の利用を主目的としない,もしくは readme.md の更新以外には Git を利用しないプロジェクトが現れ始めている.これらのプロジェクトは GitHub を Issue 管理システムの利用やドキュメントの管理として利用することを主目的としている.本研究ではこのようなプロジェクト(Hub プロジェクト)に着目し,分析を行った.分析では Hub プロジェクトを 3 つのパターン (Issue Tracker Type,Document Type,Link Collection Type)に分類し,リポジトリ数の増加の推移や最古リポジトリ等について調査した.分析には GitHub に存在する約 1.2 億のオープンリポジトリのデータである GHTorrent を用いた.分析では,あらかじめ手動で収集した 10 の Hub プロジェクトから導出した共通点を利用し,不要なリポジトリをを除去した.分析の結果,タイプ別のリポジトリ増加推移や最古リポジトリ,そして増加のきっかけとなったリポジトリを発見できた.
著者
古勝 正義
出版者
北九州大学外国語学部
雑誌
北九州大学外国語学部紀要 (ISSN:02878062)
巻号頁・発行日
no.開学五十周年記念号, pp.1-23, 1997-03

古呉墨浪子の名で出された「西湖佳話」の作者を解明するために、まず原刻本巻頭に附されている図版を分析して、これに跋語を書いている湖上扶搖子とは陳淏淏であることを指摘し、この書物が南京で「芥子園画伝初集」を制作刊行した王概兄弟や李漁と陳淏との交遊圏のなかで生まれたことを述べる。また園芸書「花鏡」の著者でもある陳淏の人物像は十分明らかでないが、長子陳枚が編輯した数部の文集に収める資料からその生涯を素描した。
著者
古勝 正義
出版者
北九州大学外国語学部
雑誌
北九州大学外国語学部紀要 (ISSN:02878062)
巻号頁・発行日
no.90, pp.1-30, 1997-08

二十回本済顚小説のうち西湖墨浪子偶拈本と天花蔵主人編次本を比較検討し、二十回本済顚小説は最初、西湖墨浪子の名で刊行されたものであることを見たうえで、作品の形式面、内容面の比較から、この二十回本済顚小説の作者西湖墨浪子は「西湖佳話」の作者古呉墨浪子と同一人物であると結論づける。
著者
田端 克至 タバタ カツシ Katsushi Tabata
雑誌
二松学舎大学國際政経論集
巻号頁・発行日
vol.13, pp.19-38, 2007-03

本論文では、マンデル・フレミングモデルの妥当性について検証した議論を整理し、実際に日本経済への応用を試みた。マンデル・フレミングモデルには、現実経済を説明するだけの有効性があると結論づけている。具体的には、BQ(Blanchard-Quah)法を用いて、この理論の妥当性を検証した。
著者
大友 翔一 OTOMO Shoichi
出版者
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)
雑誌
2019年度 宇宙科学情報解析シンポジウム = Space Science Informatics Symposium FY2019
巻号頁・発行日
2020-02

2019(令和元)年度宇宙科学情報解析シンポジウム(2020年2月14日. 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)), 相模原市, 神奈川県
著者
五郎丸 秀樹 鷲尾 知暁 小林 鉄太郎
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:21888744)
巻号頁・発行日
vol.2022-GN-116, no.9, pp.1-8, 2022-03-07

近年インターネットの普及により,マスメディアだけでなく個人が SNS で情報を発信しモバイル端末でいつでもどこでも情報を受信することが可能となった.その影響で情報拡散の速度も情報量も範囲も以前のメディアに比べ大きくなり,ちょっとした情報でも簡単に拡散され複雑化していった.そうした中でフェイクニュースを代表とする,内容が不正確な誤情報や偽情報だけでなく,悪意によって暴露された秘匿情報や機微情報など情報の内容は正確だが任意の対象者に有害な影響をもたらす情報による弊害もでてきている.さらに,デマを取り消す訂正情報に対しても,訂正情報を見た人がデマに騙されている人と同様の行動をとる場合がある.例えばマスコミの報道でトイレットペーパー不足は嘘だとわかっていてもトイレットペーパー買占めをおこなってしまうことなどである.本研究では,このように誤情報・偽情報・秘匿情報・機微情報・訂正情報など,結果的に人々を悪い方向に誘導する可能性のある情報を「誘導情報」と新たに定義し,関係者の感情や伝達文の変化を簡易に把握できる新たな時系列図を使用して,発生要因と対策について検討した.