著者
松田 晃太郎
出版者
東北職業能力開発大学校付属 秋田職業能力開発短期大学校
雑誌
東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校紀要
巻号頁・発行日
vol.13, pp.18-21, 2008-03

The Odate Noshiro airport (Akita Kita airport) constructed as an airport in the north of Akita Prefecture in 1998 comes the tenth anniversary of opening a port in July, 2008. The traveler can reconsider the route to the destination inside the plane if the traveler can confirm the topic and the rumor of the destination at the waiting time before the traveler takes off from the airport in the place of departure, and the traveler will be able to enjoy more significant travel. The airport building staff consulted me if such service was not able to be provided for the traveler. Then, I began the development of the Web site named kyadokko navigator with them in May, 2007. The kyadokko navigator offers an original information search service to the user by combining two or more Web services of the Internet. The kyadokko navigator should do processing that converts latitude and the longitude into the address. This processing is called the reverse geocoding. The total of the record of our geographic information table is 560,508, and it is necessary to shorten the processing time of the reverse geocoding to improve the response time of the information search service. When the geographic information table clustered, and the utility of clustering was verified, the result that the response time of the kyadokko navigator was obviously improved was achieved.
著者
河瀬 浩
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1404, pp.100-103, 2007-08-20

私をパトライトに招いてくれた元会長の思いを実現できないまま会社を去ることになり、残念でなりません。 6月27日の株主総会で、表示機器大手のパトライト会長兼社長を解任されました。警察車両の回転灯をはじめとする表示灯のトップメーカーで、工場の生産管理用のLED(発光ダイオード)表示器なども作っています。 大学卒業後、私が入社したのは松下電器産業でした。
著者
中尾 真理
出版者
奈良大学
雑誌
奈良大学紀要 (ISSN:03892204)
巻号頁・発行日
no.34, pp.33-44, 2006-03

T.S.エリオットの子供向けの詩集『ポッサムおじさんの現実味のある猫の本』と、その中の「謎の猫マカヴィティ」をとりあげる。エリオットはこの詩集でも、『不思議の国のアリス』や『マザー・グース』から親しみのある言葉やリズムを効果的に利用している。ここに登場する猫たちは擬人化されているが、いかにもロンドンの猫らしく、泥棒猫、手品師猫、鉄道猫など、その生態もさまざまである。その中で、「謎の猫マカヴィティ」には、コナン・ドイルの有名な探偵小説を下敷きにし、猫の正体を問う謎々が仕掛けられている。手がかりはこの猫が「犯罪のナポレオン」と呼ばれていること。本稿は「謎の猫マカヴィティ」を読み、エリオットらしい諧謔に満ちたノンセンス詩に仕掛けられた謎を解く。「ポッサムおじさん」の仮面に隠された大詩人の知られざる一面に近づくための覚え書きである。
著者
小畠 満子 外海 泰秀 小林 加代子 伊藤 誉志男
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.19-29_1, 1987
被引用文献数
1

魚介類から分離した酵母 <i>C. sake</i>, <i>C. lipolytica</i>, <i>Cr. laurentii</i>, <i>Tr. cutaneum</i>, <i>Tr. pullulans</i> と細菌 <i>Alcaligenes</i> sp., <i>B. subtilis</i>, <i>P. fluorescens</i>, <i>S. epidermidis</i> を滅菌サバ, エビ, イカの各々に単独接種し, 5°, 15°25°で2週間培養した場合の腐敗過程を観察し, pH及び揮発性塩基窒素を測定した. 供試酵母菌株の中では <i>C. lipolytica</i> による腐敗作用が最も強く, 25°培養では2日目から軟化し始め, 7日目にはアンモニア臭とネトが発生した. pHは著しく上昇し, VBNも極めて高い値を示した. 他の4菌種の酵母にも程度の差はあったが, 供試細菌菌株と同様な腐敗現象が認められた. <i>C. lipolytica</i> と <i>P. fluorescens</i> の腐敗力は類似していた.
著者
内田 悦生 前田 則行 中川 武
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
岩鉱 : 岩石鉱物鉱床学会誌 : journal of mineralogy, petrology and economic geology (ISSN:09149783)
巻号頁・発行日
vol.94, no.5, pp.162-175, 1999-05-05
被引用文献数
3 23

アンコール遺跡に使用されている主要石材の一つであるラテライトの研究を行った。調査はアンコール遺跡の主要25遺跡において行った。<br>   アンコール遺跡に使用されているラテライトはその組織によりピソライト質ラテライトと多孔質ラテライトとに分けられる。その主要構成鉱物はどちらも同じであり,針鉄鉱,赤鉄鉱,カオリナイトおよび石英である。<br>   調査した25遺跡は,使用されているラテライトの孔隙サイズと帯磁率に基づき5つのグループに分けられる。ただし,プノム・クロムとバンテアイ・スレイは例外である。この分類は微量元素であるAs, Sb, SrおよびVの含有量からも裏付けされる。このことはラテライトの石切り場が時代とともに変化したことを示している。<br>   ラテライト材の層理面方向を調査した結果,層理面が縦になっている石材の割合はアンコール・ワットより前の建造物では高いが,アンコール・ワット以降の建造物ではその値が低くなっている。このことは,アンコール・ワット以降では層理面方向を意識して建造が行われたことを示している。<br>   プラサート・スープラとクレアンに隣接する池は,その護岸に使用されているラテライトの孔隙サイズ,帯磁率,層理面方向および微量元素の含有量からクレアンと同じ時代に建造されたと推定される。
著者
葉山 茂
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.123, pp.185-218, 2005-03

本稿では,漁業集落の出かせぎをとりあげて,出かせぎが可能になる生業の条件について検討した。一般に,出かせぎは人びとを地方から都市へと押し出す力であるプッシュと,都市が地方の人びとを引き付ける力であるプルの2つの力によって説明をするプッシュ・プルの構図によって理解されてきた。しかし,プッシュ・プルの構図は,出かせぎを説明するものであると同時に,過疎化の原因を説明するものとしてもつかわれてきた。つまり,プッシュ・プルの構図は地方から人びとが都市に出ていく原因を論じていたのである。しかし,出かせぎは「出ていく」と同時に「帰ってくる」ことによって成り立つ経済活動である。つまり「帰ってくる」ことを説明しなければ出かせぎを説明したことにはならないのである。そこで,本稿では「帰ってくる」原因を出かせぎ者たちの地元の生業における資源利用の形態に求めた。本稿では青森県内の小泊村と佐井村という2つの漁業集落を取り上げた。両村は漁業がさかんであるが,小泊村は出かせぎも過去からずっとさかんであったのに対して,佐井村は出かせぎがほとんどおこなわれてこなかったのが特徴である。両村を比較すると,小泊村が一貫して資源獲得型の漁業をしてきたのに対して佐井村は一貫して閉鎖型の漁業をしてきた。資源獲得型の漁業をしてきた小泊村の出かせぎ者たちは,数十年にわたって出かせぎをして地元を離れていても漁業協同組合のメンバーから外されることはないのに対して,佐井村の出かせぎ者たちは一年間漁業をしていないと漁業協同組合のメンバーから外されて漁業ができなくなってしまう。つまり,出かせぎ者たちが長期間にわたって地元を離れることはできる要因の一つは,地元の漁業に出かせぎから戻っても居場所があるということに求められるだろう。出かせぎという経済活動をとらえるには,生業における資源利用の形態や資源の分配方法にも目を向ける必要があるだろう。This paper is a case study of "Dekasegi ": work away from home of fishery villages. Generally, "Dekasegi" is understood according to the Push-Pull Theory. The theory explains "Dekasegi" according to two power. A power is the Push power which is push out people from country villages to cities. And the other power is the Pull power which draws people near to a cities from the country villages. However, the Push-Pull Theory has been used even if it shall explain the cause of decrease in population at the same time it explains "Dekasegi ". That is, the Push-Pull Theory was discussing the cause which people leave from country villages to cities. "Dekasegi" is an economic activity realized by what goes away from a country village to a city and come back from a city to a country village. But Push-Pull Theory can explain why people goes away from a village, but cannot explain why people comes back to village. Then, I took up the question why people came back to home town.In this paper, I took up two fishery villages called Kodomari-village and Sai-village in Aomori Prefecture. Two villages are prosperous in a fishing. But Kodomari-vellage is prosperous also in "Dekasegi". On the other hand, in Sai-village, there is almost no "Dekasegi". When the fishing of two villages is compared, Kodomari-village has carried out the fishing which is consistent and develops resources. On the other hand, Sai-village has carried out the fishing which continues taking what is consistent and is in the nearby sea. In Kodomari-village, people who works away from home are never removed form the member of a local Fisheries Cooperative Association (FCA). But in Sai-village, people who works away from home are from the member of local FCA, and are impossible to continue fishing. That is, it will be asked for one of the factors in which emigration persons can leave local over a long period of time that it has also returned from "Dekasegi" to the local fishing, and a place is in it.
著者
金原 秀行 中平 祐子 岩本 正実
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.1327-1333, 2011

頭部傷害値(HIC)では予測が困難な,頭蓋骨骨折を伴わない脳震盪などの頭部外傷を予測するため,ダミー頭部の加速度データから直接算出できる傷害評価指標を提案する.アメフトのボランティア実験等から得られた頭部衝撃データを用いて解析した結果,本指標は脳FEモデルから得られる脳損傷率(CSDM)と高い相関を示した.
著者
飯田 健雄
出版者
多摩大学
雑誌
経営・情報研究 : 多摩大学研究紀要 (ISSN:13429507)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.29-52, 2006

This paper centers on the strategic management of Fast Retailing which not only disrupted but innovated the Japanese apparel industry in the 1990s. The Uniqlo brand is very familiar to Japanese consumers. The company was modestly established in a prefecture west of Japan twenty years ago, but has grown to be the most dominant category killer in the Japanese apparel industry. Fast Retailing sold almost 8 million fleece jackets in 1998 only. Presently, however, the company suffers an innovator's dilemma because it has failed to achieve the sales target after the success of its blockbuster, fleece. Sales are stable now, but growth is slowing. It appears that SPA is no longer a panacea to maintain success. Nonetheless, the dynamic organizational pattern is always global-oriented. Fast Retailing has begun to embark on an aggressive worldwide M&A to increase its total amount of sales. The ultimate game plan is to catch up with GAP and possibly to outgrow the gigantic apparel company.
著者
上妻 道紀 内村 力 安庭 誠
出版者
鹿児島県農業試験場
雑誌
鹿児島県農業試験場研究報告 (ISSN:03888215)
巻号頁・発行日
no.31, pp.1-15, 2003-03

カンショ新品種'安納紅'、'安納こがね'、'種子島ろまん'、'種子島ゴールド'は鹿児島県農業試験場熊毛支場において、種子島に栽培されている在来いも11系統('種子島在来「安納いも」'4系統、'種子島在来「種子島紫」'7系統)を収集し、その中から形状・外観・肉色・収量性等、商品性の高い個体を選抜して育成した。1.'安納紅'は、'種子島在来「安納いも」'の中から選抜固定した品種で、1998年10月にカンショ'安納紅'として命名登録された。主な特性は、頂葉色は"紫"、いもの形状は紡鐘形~下膨れ紡鐘形、皮色は"褐紅"で外観が良い。個数型で収量性も高い。蒸しいもの肉色は"黄"、肉質は粘質でブリックスが高く食味が良い。2.'安納こがね'は、'種子島在来「安納いも」'からの変異個体を選抜固定した品種で、1998年10月にカンショ'安納こがね'として命名登録された。主な特性は、頂葉色は"紫"、いもの形状は円筒形、皮色は"淡黄褐"で'安納紅'と区別できる。個数型で収量性も高い。蒸しいもの肉色は"黄"、肉質は粘質でブリックスが高く食味は良い。3.'種子島ろまん'は、'種子島在来「種子島紫」'の中から選抜固定した品種で、1999年3月にカンショ'種子島ろまん'として命名登録された。主な特性は、頂葉色は苗床では"淡緑"であるが、ほ場では"淡紫"。葉型は心臓型で葉色は"暗緑"。いもの形状は円筒形で皮色は"紫"。個重型で'種子島紫(在来系統)'より多収である。蒸しいもの肉色は"濃紫"で肉質は粉質。ブリックスは'種子島紫(在来系統)'と同程度で食味は中である。4.'種子島ゴールド'は、'種子島在来「種子島紫」'の収集系統の中から、いもの皮色が"白"で肉色が"紫"の系統を選抜し固定した品種で、1999年3月にカンショ'種子島ゴールド'として命名登録された。主な特性は、いもの皮色が"白"で肉色が"紫"葉形が多欠刻で特徴があり'種子島ろまん'と区別できる。いもの形状は長紡鐘形である。株当たりいも個数は少なく個重型で、収量は'種子島紫(在来系統)'や'種子島ろまん'より多い。蒸しいもの肉色は"濃紫"で肉質は粉質。食味は中である。以上の4品種は種子島の地域特産物として普及を図る。
著者
中島 康明
出版者
Japan Management Diagnosis Association
雑誌
日本経営診断学会論集 (ISSN:18834930)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.15-25, 2007

いわゆる「まちづくり三法」の改正に伴い,我が国は新たな,ある意味で本格的な「まちづくり」法制の第一歩を踏み出すことになったが,現実の「まち」は様々な課題を抱えており,その道程はかなり厳しいものと窺える。市場型商店街の再活性化のためのビジョンづくりに関与した経験から,まちづくりを成功させるためには,(1)私利私欲を排除するための仕組みづくり,(2)役割分担の明確化と適材配置,(3)民と官を繋ぐインタープリターの存在,(4)行政職員の"経営"感覚,(5)官民組織の横断的・統合的な一体診断の必要性が課題として明らかになった。
著者
大石 明 Schulman Kevin A.
出版者
公益財団法人 医療科学研究所
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.25-39, 1998

新しい治療法あるいは新しい医療技術の経済的分析は国を問わずますます重要な課題となっている。薬剤経済学の研究は製薬会社のみでなくアカデミックな研究者によっても行われるべきである。しかし,現在の状況では自社製品の経済的評価をする場合,多くはその製薬会社がスポンサーとなっているのが実状である。このように自社がスポンサーになること自体,研究者を私利私欲に走らせる可能性があり研究方法や結果にバイアスを生じさせかねない。しかしながら, このようなバイアスは研究者とスポンサーとの関係を綿密に定義をすることにより対処可能である。またファーマコエコノミクスの研究を掲載する雑誌が金銭関係を公表する方針を遵守することによっても回避することができる。さらに,臨床研究を用いた質の高い経済的分析のデータが生み出されれば,経済的分析のためのモデルに伴いがちなバイアスを起こしうる多くの原因を除くことが可能である。本論文では経済的分析を扱った論文の質を上げるたあに経済的研究のためのガイドラインを作成する試みを紹介し分析する。一つはNew England Journal of Medicineの費用対効果(cost-effectiveness)分析研究の投稿に対する方針である。もう一つはプロジェクトチームにより自発的にまた倫理的に打ち出された医療技術の経済的分析における原則である。さらに企業の宣伝のための利用と日本の利用者が興味を持つであろう比較研究のための証拠の基準に焦点を当てたFDAによるガイドラインの草稿についても解説した。政策に関わる人々にとって役に立っためには,経済的データは信用があり信頼できるものでなければならない。真に競争のある薬の市場を整えるためにも,われわれは製薬会社が自社製品のバイアスのかからない評価に興味を持てるような体制を作るよう努力しなければならない。