著者
奥村繁次郎 著
出版者
国華堂書店
巻号頁・発行日
1917
著者
李 虎相 兼子 純 駒木 伸比古
出版者
地理空間学会
雑誌
地理空間 (ISSN:18829872)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.199-208, 2018 (Released:2018-04-13)

本稿は,韓国の基本的な人口動態を明らかにするとともに,少子高齢化の進展する日韓の地方都市に対する活性化策について検証することを目的とする。韓国国内の地域別の人口分布とその変化についてみると,首都ソウルおよび首都圏への一極集中が進んでおり,それらの地域以外からの人口流出によって都市間格差が拡大している。首都圏に隣接する忠清南道の都市群を事例として,その人口動態を分析した結果,首都圏に近接して位置する人口規模の大きい都市ほど人口増加を示す一方で,下位都市では大幅な人口減少を示しており,道内部でも二極化する構造が明らかとなった。加えて本稿では,そうした都市間格差を是正するための日本と韓国における都市活性化策について,特に2000年代以降の地方都市への施策を比較・検討した。両国に共通する特徴として,1990年代の景気後退の影響により,政策の方向性が経済成長を前提とした国家主導型から,低成長時代を見据えた地域主導型に転じていることを指摘できる。
著者
宗方 淳 田中 知世
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.79, no.695, pp.19-25, 2014-01-30 (Released:2014-07-10)
参考文献数
26
被引用文献数
5 5

A questionnaire survey was conducted in order to study the environmental and social factors which effect office workers' motivation as well as other comprehensive evaluation that are also supposed to influence workers' workplace productivity. As a result, places and behaviors which maintain and/or improve workers' motivation were extracted and compared with the factors of other comprehensive evaluations. It can be explained with larger coefficient of determination that motivation is one of the causal factors of the satisfaction of office environment. It was also found that some environmental factors influenced workers' motivation with the same weight as social factors. Finally the influence of difference of type of the worker was also studied.
著者
三島 禎子 Teiko Mishima
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology (ISSN:0385180X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.121-157, 2002-08-20

本稿はソニンケのアジアへの移動についての報告であるとともに,フランスへの労働移動ゆえに出稼ぎ民として位置づけられてきたソニンケ移民をディアスポラの概念との比較のなかで捉えなおす試みである。 20世紀におけるソニンケの移動は,まず西アフリカの「故郷」から他のアフリカ諸国へ進み,80年代以後,アジアへ拡大した。移動は社会と家族がソニンケ男性に求める文化的な営みであると同時に,生計を立てるための経済的な活動である。また民族集団と「故郷」への強い帰属意識が基盤になっている。 内容は聞き取り調査から得られた移民の移動史の記述を中心とし,そこから移動の行程と経済的な営みの特徴を描き出している。移動先については世界経済のなかでソニンケの経済的な動きを理解することが重要であり,経済活動については帝国主義拡大期以前におけるソニンケの移動の営みとの連続性を考慮する必要がある。その作業を通じてソニンケの移動の全体像をつかむことができると思われる。

2 0 0 0 OA 露伴叢書

著者
幸田露伴 著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
vol.下, 1902

2 0 0 0 OA 華族名鑑

著者
秀英舎 編
出版者
秀英舎
巻号頁・発行日
1902
著者
Zhang Xiangdong Zhang Jing
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, 2002-03-05

北極海における熱力学効果は大気海洋相互作用に影響を与え,そこからの淡水流出は北大西洋の熱塩循環を変える可能性をもっているので,北極海の気候研究は需要である。観測データだけから熱・淡水収支を知るのは困難なので,海氷海洋モデルを大気データと河川からの淡水供給で駆動することによって,熱・淡水収支を調べた。モデルにはネプチューン効果とフラックス修正項が入っている。北極海への熱流入はフラム海峡からの46TW(T=10^<12>)が主である。バレンツ海には43TWが入るが,そのうちほとんどはバレンツ海で大気へ逃げ,北極海には2TWしか入らない。80,000km^3の北極海淡水は,ほぼカナダ海盆とユーラシア沿岸に溜まっている。淡水供給源は河川,降水,ベーリング海峡からの海水流入である。淡水流出は,海水としてカナダ多島海からの3,000km^3 yr^<-1>とフラム海峡からの1,000 km^3 yr^<-1>であり,海氷としてフラム海峡からの1,900 km^3 yr^<-1>である。
著者
林 幸子
出版者
埼玉県立大学
雑誌
埼玉県立大学紀要 (ISSN:13458582)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.73-78, 2013

佐々木邦は、アメリカのユーモア作家マーク・トウェインの影響を受け、大正から昭和にかけて数多くのユーモア溢れる作品を生み出すと同時に、トウェインの作品の翻訳の第一人者となった。特にいたずら好きのトムを髣髴とさせる太郎を主人公とした『いたづら小僧日記』には、『トム・ソーヤの冒険』と酷似した愉快でおおらかな笑いが頻出している。トウェインも佐々木も読者を楽しませるための娯楽的ユーモアを目指していたためである。しかしながら、トウェインは晩年になるにつれて腐敗した社会や残酷な人間の本質を風刺するようなユーモアに傾倒していく。いわば武器としてのユーモアの提唱であり、その萌芽は『トム・ソーヤの冒険』にも既に表れていた。佐々木はそうしたトウェインのユーモア観の変化を受容できず、佐々木の『トム・ソーヤの冒険』、『ハックルベリー・フィンの冒険』の翻訳からは、攻撃的ユーモアを含む場面が脱落する結果となった。
著者
倉橋 耕平
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
vol.74, pp.153-171, 2009

<p> Our concern i s to examine i ssues relating to the falsification of the NHK television</p><p>program" ETV 2001" broadcasted on Jan. 30, 2001. But here we limit our</p><p>discussion to the matter of press freedom. The judgment each pronounced by</p><p>the Supreme Court and the Tokyo High Court i llustrate the point. The former</p><p>took account of" the freedom of expression" i ndemnified by the Constitution of</p><p>Japan, the latter condemned an i llegality of NHK for dereliction of i ts duty as a</p><p>corporate body. It i s clear that there are substantial discrepancies between</p><p>them i n the concept of freedom.</p>