著者
中嶋 眞澄
出版者
鹿児島国際大学
雑誌
鹿児島経済論集 (ISSN:13460226)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.305-315, 2006-03

We derive here the functional equation of the Hurwitz zeta-function by direct use of Poisson's summation formula without Mellin transform which is implicitly suggested in the famous book by A. Zygmund [Z] or in the paper of H. Weyl of 1917 [W].
著者
草羽 俊之
出版者
Japan Society of Vocational Rehabilitation
雑誌
職業リハビリテーション (ISSN:09150870)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.11-17, 2005

長引く経済不況は障害者雇用にも大きな影響を及ぼし、障害者求人は減少する反面、リストラ・倒産による解雇・離職が増大する中で、環境は悪化している。また2003年度からスタートした支援費制度については、障害者の自己決定や選択をスロ-ガンに掲げたにもかかわらず不足する社会資源の中で、現実のギャップが広がる上方である。このような情勢の中で、障害者本人が自立を目指す環境作りに参加できる活動や事業を起こし、当事者の経験や感性を活かすことで、安定した就労と生活の自立を支える仕組みを築くことを目指した取り組みを行い、その成果と今後の課題について検討する。
著者
櫻井 和朗
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.218-225, 2015-07-25 (Released:2015-10-25)
参考文献数
15
被引用文献数
1

siRNAやCpGDNAなどの核酸医薬を抗原提示細胞へ選択的に送達するDDSツールとして実用化を目指して開発研究が進んでいる、多糖核酸複合体に関して、その発見から現在にいたる過程を、著者のDDSとの出会いにさかのぼって概説する。
著者
安岡 孝一 安岡 素子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. CH,[人文科学とコンピュータ] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.1-6, 1997-11-15

日本の地名には、あまり他に用例がないような漢字あるいは「国字」とよばれるような漢字がしばしば見られる。このような漢字は、しばしば漢和辞典等には収録されておらず、漢字研究の枠から洩れているのが現状である。本稿では、このような「地名にのみ使用される漢字」にスポットをあてるべく、「ぽすたるガイド'97」において使用頻度が非常に低い漢字の調査をおこない、それらのうち辞書に含まれていない漢字全ての地名用例を示している。
著者
小林 潤平 新堀 英二 川嶋 稔夫
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.71, no.10, pp.J241-J246, 2017 (Released:2017-09-25)
参考文献数
23
被引用文献数
1

文章を読み進める目の動きを効率化することで,読み心地や理解度を維持したまま読み速度の向上を図るための,電子リーダー上での日本語表示方式を提案する.読者が読みやすいと感じる一行の長さは20~29文字程度であるが,既存方式では行長が短いほど読み速度は低下するため,最大速度で読むためには一行40文字程度の行長が必要という課題があった.そこで本研究では,文節にもとづく改行位置の調整および文字ベースラインを文節単位で階段状に下げていく既存手法に加えて,新たに「隔行単位の背景着色」「行間隔の拡張」「階段状の行頭インデント」「行頭文節の微振動」の4手法を組合せた表示方式を考案し,その効果を読み速度や眼球運動の点から検証した.その結果,提案方式では,読者が読みやすいと感じる一行20~29文字の行長でも,一行40文字の場合と同等の最大速度で読めることがわかった.また,読み速度の向上は,停留数の減少に起因していることがわかった.

2 0 0 0 OA 海軍航空隊

著者
永松浅造 著
出版者
東水社
巻号頁・発行日
1942
著者
高幣常市 著
出版者
蒼生社
巻号頁・発行日
1943

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1924年08月04日, 1924-08-04
著者
小林 憲弘 杉本 直樹 久保田 領志 野本 雅彦 五十嵐 良明
出版者
一般社団法人日本リスク研究学会
雑誌
日本リスク研究学会誌 (ISSN:09155465)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.65-70, 2013 (Released:2014-05-30)
参考文献数
12
被引用文献数
1

We have identified the cause of the formaldehyde pollution that occurred in the Tonegawa River system in May, 2012. We analyzed 10 river water samples that were collected in the Edogawa River using a liquid chromatography/ tandem mass spectrometry (LC/MS/MS) and a liquid chromatography/ ion-trap time-offlight mass spectrometry (LC/IT-TOF-MS). As a result, hexamethylenetetramine was detected in all the water samples. Further, significant relationship was observed between the hexamethylenetetramine and the formaldehyde concentration in the same sample (r2=0.9576). Furthermore, formaldehyde concentration calculated by the reaction formula was very similar to the measured formaldehyde concentration in each sample. Therefore, we concluded that the cause of the formaldehyde pollution was the inflow of hexamethylenetetramines in the river system. Further, we focus the future issues on the management of unregulated chemicals in drinking water.
著者
Iwamoto Noriko 岩本 典子
出版者
The University of Edinburgh,Scotland, United Kingdom
雑誌
Edinburgh Working Papers in Applied Linguistics
巻号頁・発行日
vol.6, pp.58-68, 1995

太平洋戦争期における日本の新聞で、戦況報告を伝えるメデイアの言語的特徴を、特に機能主義文法 (Functional Grammar) における他動性構造(transitivity structure; 「過程構成」とも訳される)のフレームワークを用いて分析した。新聞報道記事、小説、物語など、そこに構築される世界は、現実の世界ではなく、「言語的に作られた世界」(linguistically constructed world)である。これは、デイスコースを作り出す過程で、書き手の主観性や意図、利害、世界観、いわゆるイデオロギーが介入し、作用することによる。デイスコース分析に言語学を応用するRonald Carter, Tony Trew, Michael Halliday, Paul Simpsonらの提唱する枠組みと、Hallidayの機能主義文法における他動性(transitivity)の理論を用いて、太平洋戦争期に、アリューシャン列島のアッツ島において、日本軍の敗退を伝えた新聞報道記事を分析した。こうした研究は、社会言語学的な側面も持ち、その時々の社会状況がメデイアの言語に反映されるものといえよう。分析により得られたのは、次の結果である。自国の軍の敗退を報道した記事であるにもかかわらず、デイスコース全体が受動的でなく、能動性を帯びており、日本側にとって動作主志向(Agent —oriented)となっている。すなわち、日本側が常に主体で動作主、そして敵側が客体で被動者志向(Patient —oriented)の立場をとっている。これは事実を報道することよりも、国民の士気の低下を防ぐことを、第一義的目的とした、当時の新聞の方針のためであろう。この調査結果を裏付けるために、オリンピックのサッカーの試合における日本チームの敗退を、新聞がどう報じたかということと、比較調査してみた。結果、前例とは逆で、日本側が被動者、敵側が動作主というように、日本側にとって、被動者志向(Patient —oriented)に表現されていることが、明らかになった。これは、スポーツ報道は、深刻なイデオロギーが介入してくる戦時報道と異なり、事実を直接的に伝えても、国民全体への影響が少ないためであろう。このように、機能主義文法の枠組みを使ってのメデイア言語の文体研究は、ディスコース分析の分野において新たな貢献のできる方法論であろう。This paper is an attempt to explore the relationship between linguistic structure and socially constructed reality. This research takes the view that the language in a certain text structures its own 'fictional' reality. In order to clarify this process, the theory of transitivity in Functional Grammar will be applied to Japanese wartime newspaper reporting; this I intend to demonstrate how an unconventional or 'deviated' world is shaped by language in response to certain social demands. This study is an attempt to examine an area where systemic grammar, pragmatics and sociolinguistics meet.
著者
石坂 正大 石川 良太 伊藤 詩峰 遠藤 沙紀 君島 未紗 鯉沼 夢 佐藤 克己 関 健吾 田野 勝也 千明 龍太郎 淵田 悟
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.581-584, 2016 (Released:2016-08-31)
参考文献数
10

〔目的〕コンプレッションウェアの着用が酸素摂取量および心拍数に及ぼす影響を明らかにする.〔対象と方法〕対象は健常男性26名とした.対象者に対しトレッドミルでの心肺運動負荷試験を行い,裸とコンプレッションウェア着用の2つの着衣条件で酸素摂取量,心拍数,呼吸交換比,呼吸数を測定した.〔結果〕心肺運動負荷試験の運動前,中,後の心拍数(回/分)はそれぞれ,裸で84.4±11.8,156.9±12.3,110.2±22.1,着用時で81.2±11.9,151.7±14.7,102.0±10.4となり,後者の着衣条件で有意に低い値を示した.酸素摂取量,呼吸交換比,呼吸数では着衣条件間の有意な差がみられなかった.〔結語〕コンプレッションウェアの着用は酸素摂取量には影響しないが,運動時の心拍数を低下させる.
著者
工藤 郁子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
JSAI大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.3H2OS25b03, 2018-07-30

<p>今般社会問題となった、いわゆる「フェイクニュース」現象においては、インターネットに端を発する虚偽情報がソーシャルメディア等で拡散され、投票結果などに影響を及ぼすほど流通してしまったと指摘されている。現在、虚偽情報を流す主体は人間が中心であると見られるが、もし悪意の人間が疲れを知らない人工知能(AI)を使って「フェイクニュース」を量産・拡散するようになれば、真偽を検証する「ファクトチェック」が今以上に追いつかなくなり、民主主義の基盤が危うくなる懸念がある。 本報告では、「フェイクニュース」の流通過程を分析した上で、AIの利用可能性と課題について民主主義との関係から論じ、報道倫理との関係を考察する。最後に、AIと共存しながら、「個人の自律」や「人間の尊厳」をいかに守るのかについて議論する。</p>
著者
齊藤 茂 北村 勝朗 永山 貴洋 Shigeru Saito Katsuro Kitamura Takahiro Nagayama
雑誌
教育情報学研究 = Educational informatics research (ISSN:13481983)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.45-53, 2007-07-01

スポーツ選手の練習の「質」を分けるものは何であろうか。本研究では,ユース年代のエキスパート・サッカー選手9名を対象として,彼らが熟達してきた過程において,どのような意識のもと,能動的に練習活動に取り組んできたのか,対象者が行ってきた練習の「質」の詳細を描写することを目的とした。本研究のデータ収集は,筆者と対象者による1対1の半構造的インタビューにより実施し,定性的データ分析法に基づき分析が進められた。結果として,対象者は,目標を高い基準に保持し,的確な現状把握することにより必要性を検知するといった「モニタリング」を積極的に行っていること,および練習環境の再考し,意味のある環境で練習をする中で練習環境を構築し続けていくこと,さらにはこうした要因が相互に作用して練習の「質」を高めているという対象者の意識の構造が明らかとなった。