著者
纐纈 厚
出版者
金曜日
雑誌
週刊金曜日
巻号頁・発行日
vol.2, no.47, pp.28-29, 1994-12-16
著者
宮崎 あゆみ
出版者
東京大学
雑誌
東京大学教育学部紀要 (ISSN:04957849)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.169-177, 1993-03-30

This research examines student subcultures with a gender perspective, using the ethnographic approach on a girls' high school. In this paper I call subcultures studied with gender frameworks in mind "gendered subcultures". In the first part, I briefly review traditional subculture studies and school organization studies which have overlooked such aspects as gender roles and femininity and masculinity. I also review the debate about single sex education v. s. co-education. This debate focuses on sexism within schools and subcultures related to girls' academic achievement. In contrast, this research focuses on femininity and gender roles as aspects of gendered subcultures. In the second part, the research, focusing on femininity of girls, shows that, within a girls' high school, there are gendered subcultures free from femininity, peculiar to a single sex school, but that they both accommodate and resist femininity out of school. It is confirmed that femininity is not fixed but changing.
著者
五十嵐 雅哉
出版者
The Japan Geriatrics Society
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.8-15, 2004-01-25

一般的にパターナリズムは「ある個人の利益になるという理由で, その個人の自律性を制限する干渉を行うこと」と定義されることが多い. この定義を医療にあてはめるといくつかの矛盾が生じることがある. このことは, 医療におけるパターナリズムの定義が再考される必要があることを示す.<br>医療におけるパターナリズムがすべて正当化されるべきであるとは主張しない. 正当化されることがあるとすればその条件は何か. その条件を ethical な観点から導き出すことが本稿の目的である. そのために, まず以下を前提として議論を進めることにする. それは, (1)たいていの場合, 自律性は尊重されるべきである, (2)インフォームドコンセントに基づく医療はいいことである, (3)医療行為は患者の利益のためになされるものである, (4)医師の説明は適切に行われている, (5)患者が同意した場合, それは医師の説明を理解し, 自律性に基づいて自発的になされている. 以上の五点である.<br>これらをもとにインフォームドコンセントを整理し, パターナリズムによる医療をインフォームドコンセントに基づかない医療と定義した. この観点から, 医師の裁量権や拒否権から legal な正当化条件を整理し, また, J.S. ミルの『自由論』の議論をもとに,「危害原理」に基づく正当化論を整理した. さらに, ここから論を進めて「自律性の確認目的のための干渉」理論とでもいうべき正当化論を導き出した. これは, 生命の危機が迫っているためにインフォームドコンセントが得られないときにかぎり, パターナリズムが正当化されると考えるものである. この場合の医療は, 患者にたいして医療を行いたいが説明できる状態ではないとき, 説明できる状態にまでまず応急的に医療を行うと考える. つまり「正当化される干渉とは自律性, すなわち自己決定を確認するための干渉である」と考えるのである. この自律性を確認するという干渉はインフォームドコンセントの過程に含まれることであるから議論に矛盾しない.
著者
布野 修司 山田 協太 山本 直彦
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.592, pp.185-191, 2005-06-30 (Released:2017-02-11)
参考文献数
30

Authors have been conducting the field research under the title 'Origin, Transformation, Alteration and Conservation of Urban Space of Colonial cities' since 1999. The cities where we carried out field studies are Cape Town (South Africa), Cochin (India), Galle (Sri Lanka), Malacca (Malaysia), Jakarata, Surabaya (Indonesia), Elmina (Ghana), Recife (Brazil), Paramaribo (Suriname), Willemstad (Dutch Antilles) etc.. We had grasped almost all the factories, forts and cities constructed by VOC and WIC, collecting old maps, documents and literatures from ARA (Algemeen Rijksarchief), KB (Koninklijke Bibliotheek) in Den Haag and KITLV (Koninklijk Institut voor Taal-, Land- en Volkenkunde) in Leiden. Batavia was the capital of VOC which was called 'Queen of Asia'. The plan of Batavia is thought to follow the plans of cities in mother country as Amsterdam, Delft and so on. Among many architects and engineers who were active in 16^<th> century, Simon Stevin attracts us as a theorist of urban planning. This paper discusses the relationship between the spatial form of Batavia and S. Stevin's 'Ideal City'.
著者
加納 実紀代
出版者
ジェンダー史学会
雑誌
ジェンダー史学 (ISSN:18804357)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.5-19, 2015

<p>日本の原発導入は、1953 年12 月のアイゼンハワー米大統領の国連演説「原子力の平和利用」に始まるが、その年は日本の「電化元年」でもあった。テレビ放映が始まり、家庭電化製品が相次いで売り出された。54 年3 月には「原子力の平和利用」は国策として動き出すが、それにともなって電化ブームがおこり、55 年にはテレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫が「三種の神器」としてもてはやされる。</p><p>その背景には、占領下において流布した原爆の威力への肯定的評価やアメリカ文化の紹介によってかき立てられた電化生活への憧れがあった。1952 年4 月の独立後、原爆の人体への被害が報道されるようになるが、物理学者武谷三男は被爆国だからこそ「平和利用」すべきだという原発推進の論理を展開、『読売新聞』を中心とするマスメディアも、アメリカと協力して「平和利用博覧会」を主催するなどキャンペーンにつとめた。</p><p>その一方、54 年3 月のアメリカの水爆実験によるビキニ事件をきっかけに、女性を中心に原水爆禁止署名運動が盛り上がり、55 年8 月には国民の3 分の1 以上という多数の署名が集まっている。原発導入と原水爆禁止運動は両立・同時進行したことになる。</p><p>それを可能にした一因として、「原子力の平和利用」という経済発展は男性、原水爆禁止という平和運動は女性というジェンダー分業があげられる。電化生活による近代化、産業構造の高度化により、社員・主婦というジェンダー分業を柱とする近代家族が普遍化したが、それは家庭内にとどまらず、進歩・発展は男性、ケアや後始末は女性という社会的分業をも定着強化した。</p><p></p>
著者
櫻井 佳宏 鈴木 裕子 関場 大樹 廣瀬 悠基 南澤 忠儀 神先 秀人
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Ab0697, 2012

【はじめに、目的】 動作中のかけ声の効果として,単関節運動において,最大努力時の筋出力の増大や最大収縮速度の上昇に有効であることなどが知られている.しかし,最大努力下における閉鎖運動連鎖での多関節運動中のかけ声の効果について検証した報告はない.本研究の目的は,最大努力下の立ち上がり動作における,かけ声の効果を運動学的および筋電図学的側面から検討することである.なお,本研究では,かけ声を「力を入れる時に発する声」と定義した.【方法】 対象は整形及び神経疾患の既往歴がない健常男性10名(年齢21.9±1.4歳,身長171.4±6.2cm,体重64.4±6.6kg)である. かけ声の効果をみるため,動作の遂行が限界に近い高さの台からの立ち上がり動作を,かけ声有り(有声群)とかけ声なし(無声群)の2条件で行わせた.最初に,各対象者が,体幹の回旋を伴わない,座位からの直線的な立ち上がり動作が可能な最低限の高さを,1cm単位で調節して決定した.その際,足部を椅子から10cm離して肩幅まで開き,足関節を中間位にして胸の前で腕を組むように指示した.次に,有声群には最も立ち上がりやすい時期に,できるだけ大きな声で「よいしょ」というかけ声を発しながら立ち上がるように指示し,無声群には息を吐きながら立つように指示した.各条件での立ち上がり動作を各3回ずつ行わせ,動作中の運動学的データと筋活動を三次元動作解析装置および表面筋電図を用いて測定した.動作開始は,矢状面上で頭部のマーカーが前方へ移動し始めた点とし,動作終了は頭部マーカーが最高位に達した点とした.また,動作開始から殿部離床までを第1相とし,殿部離床から動作終了までを第2相として相分けした. 三次元測定では赤外線反射マーカーを頭頂と左右の肩峰,股関節,膝関節,外果,第5中足骨頭の計13箇所に貼付し,サンプリング周波数60Hzで記録した.矢状面における頭頂マーカーの位置座標から,動作全体における頭部の平均運動速度と前後移動幅を算出した. 筋活動は右側の腰部脊柱起立筋(Es),外側広筋(VL),前脛骨筋(TA)の3筋を被検筋とし,サンプリング周波数は1200Hzで取り込んだ.筋活動開始時期は,整流波形において安静時筋電位の最大値を持続して超えた最初の時点とした.筋活動量は,動作全体および各相の積分筋電値(IEMG)を算出した.また,50msec毎のRMSを最大随意性収縮時に対する比率(%MVC)として算出し,経時的な活動パターンを追うとともにその最大値を解析に用いた. 統計処理は,各動作3試行の平均値を用いて2条件で比較をし,対応のあるt検定及びWilcoxon符号付順位和検定を行った.有意水準は5%とした.【倫理的配慮、説明と同意】 被検者には本研究の目的を口頭および文章にて十分に説明し,書面による同意を得たのちに測定を行った.【結果】 運動開始から筋活動開始までの時間は両群に差は認められなかった.計測した1つの筋が活動を始めてから,他の2筋すべてが活動を始めるまでの時間において無声群では216±108msec,有声群では148±95msecと,有声群で有意に短縮した. %MVCの最大値は両群とも殿部離床直後に記録され,Esの無声群が123±80%,有声群が157±118%となり,有声群で有意な増加を示した.他の2筋に関しては両群間で有意な差は認められなかった. IEMGは動作全体をみると,VLでは有意な差は見られなかったが,EsおよびTAにおいて有声群に有意な減少を認めた.相毎のIEMGでは,第1相においてはいずれも有意な差はみられなかったが,第2相においては,3筋とも有声群が有意な減少を示した. 頭頂マーカーの移動速度は,無声群が0.63±0.14m/s,有声群が0.79±0.15m/sと,有声群で有意に増加し,前後移動幅は有声群で有意な減少を示した.【考察】 最大努力下の立ち上がり動作時にかけ声を発することで,3筋による同時期の活動を促すとともに,離殿時期にEsの筋活動を高め,立ち上がり動作時の体幹前屈角度の減少を起こした.こうした体幹前屈の少ない動作パターンに変化させたことで,離殿以降の3筋の筋活動量や頭部の前後移動幅の減少をもたらしたと推測された. 本研究結果から,かけ声は,筋の協調的な活動や一時的な筋力の発揮を助けるとともに,動作全体における筋活動量や重心移動を抑える効果を持つ可能性が示唆された.【理学療法学研究としての意義】 本研究により,動作中のかけ声の効果を,運動学的,筋電図学的に示すことができたと考える.また,本研究結果は,臨床において立ち上がり動作などを指導する際にも利用できると考える.
出版者
浜松市博物館
巻号頁・発行日
2014
著者
吉見 憲二
出版者
一般社団法人 社会情報学会
雑誌
社会情報学
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.15-29, 2016

<p>日本では長らくインターネットを利用した選挙活動が禁止されていたが,2013年4月の公職選挙法改正を契機にネット選挙が解禁されることとなった。ネット選挙解禁後の初の国政選挙は第23回参議院議員選挙であり,2014年12月の第47回から衆議院議員総選挙もネット選挙解禁を迎えている。</p><p>本研究では,先行研究において選挙期間中の候補者のソーシャルメディアにおける投稿内容分析の手法が確立されていない一方で,新聞社により単純な単語抽出からの分析がなされている現状を問題意識とし,各政党における利用傾向の差異について検討した。分析結果より,別アカウントの利用や代理投稿,外部サービスの利用を行っている投稿が多数存在し,単純な単語抽出からではこうした特徴的な投稿の差異が十分に捉えられないことを明らかにした。加えて,こうした特徴的な投稿の利用傾向は政党間で異なっており,単純な単語抽出からの分析を政党間の比較に用いることが不適切である可能性が示された。</p>
著者
廣岡 義隆 Hirooka Yoshitaka
出版者
三重大学人文学部
雑誌
人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 (ISSN:02897253)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.35-52, 1985-03-31

『万葉集』に八首載る但馬皇女と穂純皇子の歌を歌物語として考究したものである。従来から歌物語として見られてゐなかつたわけではないが、それらは歴史的事件を背景として詠まれたものであるとみなされてきた。本稿は、歌句表現・題詞等の考察を手がかりに、恋愛事件ともかかはらない単なる独詠が、歌物語として発展展開していく相をみたもので、それは褻の「言寄せ」の世界における文学的営為に外ならなかつたといふことを論述したものである。
著者
小柴 寿人 井上 明久 牧野 彰宏
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌) (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.118, no.6, pp.706-711, 1998-06-01 (Released:2008-07-15)

電気学会の投稿規定に反していることが判明したため,本研究開発レターの掲載を取り消す。

2 0 0 0 牧草と園藝

著者
雪印種苗 [編]
出版者
雪印種苗
巻号頁・発行日
1953

2 0 0 0 粉砕

著者
細川粉体工学研究所 [編]
出版者
[細川粉体工学研究所]
巻号頁・発行日
1957