著者
中野 俊雄
出版者
公益社団法人 日本鋳造工学会
雑誌
鋳造工学 (ISSN:13420429)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.117-122, 2000-02-25 (Released:2014-12-18)
参考文献数
23
被引用文献数
2
著者
下司 信夫 中野 俊
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3-4, pp.105-116, 2007-08-31 (Released:2014-05-22)
参考文献数
17
被引用文献数
4 4

口之島火山は琉球弧火山フロント上に成長した安山岩質の複成火山であり,0.3 Ma以降少なくとも 10 個の角閃石安山岩質溶岩ドームが輝石安山岩質の火山体の上に成長している.軽石流堆積物からなる大勝火砕流堆積物は約 4 万年前ごろにウエウラ火山から噴出した.大勝カルデラの形成後,横岳,南横岳,北横岳の少なくとも 3 つの溶岩ドームが形成された.複数の火砕流がこれらの溶岩ドームの形成に伴って発生し,そのうち南横岳から噴出した火砕流堆積物からは 1.9 万年前の年代が得られている.7,900 年前ごろの横岳・南横岳・北横岳の馬蹄形崩壊によって岩屋口岩屑なだれ堆積物が発生した.この崩壊地形の内部に前岳火山が成長した.落しの平,燃岳火山及びそのほかいくつかの小規模な溶岩ドームが前岳溶岩ドームの形成後に成長した.口之島火山の過去 4 万年間の噴出率はおよそ 8.5 × 104m3/yr と見積もられ,こられは琉球弧や東北日本弧火山フロントの代表的な火山に比べてかなり小さい.燃岳火山は口之島の中で最も新しい溶岩ドームである.燃岳 溶岩ドームの山頂部には幾つかの爆発火口が開口しており,これらは前岳溶岩ドーム上で水蒸気爆発が繰り返し発生したことを示している.最新の水蒸気噴火は 18 世紀以降の可能性がある.
著者
中野 俊二
出版者
Japan Society for Laser Surgery and Medicine
雑誌
日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.435-439, 2017-01-29 (Released:2017-10-10)
参考文献数
21
被引用文献数
1

2012 年より使用可能となった刺青治療用のピコ秒レーザー機は現在,3 社より販売されている.パルス幅にはそれぞれに特徴があるが,使用される波長が532, 755, 1064 nm であることから従来ナノ秒レーザーの対象疾患である良性色素性疾患に対しても使用可能と考えられる.本稿では波長532 nm,パルス幅750 psec を用いた日光黒子や後天性真皮メラノーシスに対するピコ秒レーザー効果について検討した.
著者
中野 俊
出版者
首都大学東京小笠原研究委員会
雑誌
小笠原研究 (ISSN:03868176)
巻号頁・発行日
no.33, pp.31-48, 2008-03

南硫黄島は第四紀後半に形成された火山島であるが、噴火記録や噴気活動はない。追跡できる火砕物層準を基準とし、成層火山体である南硫黄島火山を下位から古期火山噴出物-1、古期火山噴出物-2、南部中期火山噴出物、北部中期火山噴出物および新期火山噴出物に区分した。いずれも陸上噴出した溶岩および火砕岩からなり、広域的に認められる有意な浸食間隙は存在しない。海食崖を貫く岩脈は254本を数えた。その大部分は放射状岩脈である。岩質は溶岩・岩脈ともにすべて玄武岩である。斑晶として斜長石、単斜輝石、かんらん石を含む。最大径1cmに達する大型の斑晶が多く、特徴的に単斜輝石を40-50%程度含む玄武岩も見つかった。
著者
中野 俊雄
出版者
公益社団法人 日本鋳造工学会
雑誌
鋳造工学 (ISSN:13420429)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.767-774, 1997-09-25 (Released:2014-12-18)
参考文献数
19
被引用文献数
4

1 0 0 0 OA 鉄の黒染め法

著者
中野 俊介
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
金属表面技術 (ISSN:00260614)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.160-163, 1955-07-20 (Released:2009-10-30)
著者
中野 俊 下司 信夫
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3-4, pp.197-201, 2008-11-20 (Released:2013-08-28)
参考文献数
9
被引用文献数
2 4

鹿児島県,トカラ列島の北部に位置する小臥蛇島は直径0.5×1 km,角閃石安山岩- デイサイト質の小さな火山島で,底面の直径5×10 km,比高800 m以上の海山の山頂部に当たる.この島の東半分は熱水変質を被っており,2005年及び2006年の現地調査では数ヶ所で噴気・温泉活動を確認した.最近,後期更新世のK-Ar年代が報告されたが,小臥蛇島は第四紀火山であるだけでなく,噴気活動の存在から現在でも活動的な火山であることが明らかになった.
著者
松本 哲一 中野 俊 古川 竜太 山元 孝広
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.153-163, 2018-08-10 (Released:2018-08-29)
参考文献数
21
被引用文献数
3

山形・福島県境に位置する第四紀の大型複成火山である吾妻火山について,同位体希釈法による38溶岩試料のK–Ar年代測定を行い,火山活動の時間的空間的変遷を明らかにした.吾妻火山は安山岩の溶岩流が主体の火山であり,一部の火山体を除き,岩石学的にはほとんど区別できない.年代測定に基づき,完新世に形成された浄土平火山を含め,12の火山に区分した.最も古い活動は 1200 ka 頃に東側で開始し,徐々に西方へ移動し,700 ka 頃に西端で活動,その後,再び東側に時間をおって活動中心が移動している.従来は,吾妻火山の活動は300 ka 以降,完新世の活動までの長い休止期が存在するとされていたが,その期間にも活動は継続しており,現在まで長い休止期を挟まずにほぼ継続的に活動が続いていることが明らかになった.
著者
中野 俊二
出版者
一般社団法人 日本創傷外科学会
雑誌
創傷 (ISSN:1884880X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.170-177, 2013 (Released:2013-07-01)
参考文献数
15

レーザー光による皮膚表面外科治療では,常にselective photothermolysisに基づいたthermal relaxation time(TRT)を考慮する必要がある。TRTより照射時間が長くなると,chromophoreに発生した熱の拡散により周囲の熱損傷が大きくなる。炭酸ガスレーザーではそのような危険度が大きく,蒸散組織周囲に必ず認められる蛋白変性層が厚いほど創傷治癒は遅れる。特に東洋人では創傷治癒遷延が2週間をこえると肥厚性瘢痕を形成することが多い。また,肉芽増殖が不十分にもかかわらず上皮化した,陥凹を伴う萎縮性瘢痕などにも注意を要する。今回は肥厚性瘢痕と萎縮性瘢痕に対し波長595nmのロングパルスダイレーザー(Vbeam®,Vbeam Perfecta®)を用い,パルス幅20~30msec,出力6J/cm2,cooling/delayを30/30ないし40/20とまったくの同条件下で治療した。肥厚性瘢痕は平低化し,萎縮性瘢痕の消失や軽減が観察された。さらに,肌理の出現などskin textureの改善が認められ,真皮浅層においてコラーゲンの再構築が行われたことが示唆された。
著者
中野 俊雄
出版者
公益社団法人 日本鋳造工学会
雑誌
鋳造工学 (ISSN:13420429)
巻号頁・発行日
vol.84, no.3, pp.165-169, 2012-03-25 (Released:2017-01-01)
参考文献数
13

1 0 0 0 OA 立山火山

著者
中野 俊 奥野 充 菊川 茂
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.116, no.Supplement, pp.S37-S48, 2010 (Released:2012-01-26)
参考文献数
58
被引用文献数
1 4

立山火山は20数万年前に活動を始めた複合火山である.現在,北東端の地獄谷で活発に噴気活動が続く.火山噴出物の分布域から見ると地域的には弥陀ヶ原地域と五色ヶ原地域に大別され,両者の間を浸食カルデラの立山カルデラが隔てる.カルデラ内では1858年飛越地震により山体崩壊が発生し,その未固結堆積物は日常的に崩壊が著しく,土砂流出を防ぐための大規模な砂防工事が明治時代以来盛んに行われている.日本地質学会主催による立山火山あるいは立山カルデラに関する見学旅行は,近年だけでも1966年,1990年,2001年に実施されている.今回は,交通の便がよい弥陀ヶ原地域を巡って火砕流・溶岩流・テフラ層の観察を行なう.特に称名滝火砕流堆積物のさまざまな岩相,また,水蒸気爆発による完新世テフラを観察する.カルデラ縁の展望台からは,カルデラ及び五色ヶ原地域の噴出物を遠望する.
著者
中野 俊 伊藤 順一
出版者
特定非営利活動法人 日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.123-126, 1998-06-10 (Released:2017-03-20)
被引用文献数
1
著者
中野 俊雄
出版者
公益社団法人 日本鋳造工学会
雑誌
鋳造工学 (ISSN:13420429)
巻号頁・発行日
vol.82, no.6, pp.380-387, 2010-06-25 (Released:2015-04-21)
参考文献数
24