著者
青井 裕介 福士 圭介 森下 知晃 亀井 淳志
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2012年度日本地球化学会第59回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.137, 2012 (Released:2012-09-01)

2011年3月、福島第一原子力発電所が津波による冷却装置の故障で水素爆発を起こし、放射性物質を拡散させ、広範囲にわたる地域で深刻な土壌汚染をもたらしている。放射能汚染を引き起こしている重要な放射性物質は放射性セシウムであることが報告されている。被害地域一帯の地質は阿武隈花崗岩を主としており、現在汚染が問題となっている土壌は阿武隈花崗岩を起源とした鉱物集合体であることが予想されるが、セシウムを取り込んでいる鉱物種やその取り込み形態はいまだ明らかとなっていない。本研究は実験的な手法により、セシウムの取り込み媒体および取り込み形態を明らかにすることを目的とする。ここでは、新鮮な阿武隈花崗岩を対象として行った予察的検討結果を報告する。
著者
白水 俊介 岩崎 雄介 畦地 拓哉 安部 智哉 兼平 暖 相良 篤信 里 史明 湯本 哲郎 亀井 淳三
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.1-6, 2020-01-10 (Released:2021-01-11)
参考文献数
10

Saccharated ferric oxide is an iron preparation for intravenous injection obtained by colloidal particles of ferric hydroxide with sucrose. Although it is necessary to dilute saccharated ferric oxide with a 10-20% glucose injection solution according to the product labeling, it is often diluted with 5% glucose injection solution and/or saline in clinical practice. In the present study, we evaluated the stability of saccharated ferric oxide in various diluted solutions in terms of the abundance of free iron ions. The abundance ratio of free iron ions significantly increased with pH elevation of the diluted solution. Moreover, a marked decrease in the abundance ratio of free iron ions was observed in the sodium chloride solution exceeding the physiological concentration (0.9%). Furthermore, a statistical decrease in the abundance ratio of free iron ions was confirmed in the glucose solution compared to saline, and the degree of liberation of free iron ions in 5% glucose solution was the lowest among various concentrations of glucose solution. These results indicate the possibility that saccharated ferric oxide can be diluted by 5% glucose injection solution with minimal effects on its stability, although its dilution according to the product labeling is basically important.
著者
亀井 淳 佐々木 真理 赤坂 真奈美 千田 勝一
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.348-352, 2002-07-01 (Released:2011-08-10)
参考文献数
20

Epstein-Barr (EB) ウイルス脳症に起因する不思議の国のアリス症候群において, これまで頭部画像検査による特異的な異常は記載されていない.今回, EBウイルス脳症に罹患して本症候群に特徴的な身体像の奇妙な変形, 幻視, 離人症状を呈し, 頭部CTで異常がなく, MRIの T2強調像で大脳灰白質に広範かつ散在性の高信号と腫脹を認めた10歳の女児を経験した.このM RI所見は1週間後に改善した.EBウイルス脳炎・脳症で視覚性錯覚や精神症状を示した症例の中には, 本症候群が診断名としては用いられていないが, MRIの異常を一過性に認めたとする報告がある。したがって, 本症候群を形成する症状がみられた場合は, タイミングを逃さずにMRI検査を行う必要があると考えられた.
著者
亀井 淳三
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.845-849, 2016 (Released:2016-09-02)
参考文献数
17

糖尿病マウスの扇桃体において内因性カンナビノイドである2-AGの産生が増加し、これがCB1受容体を刺激して不快情動反応が亢進する可能性が示されている。また、気道炎症など一酸化窒素(NO)の産生が増加した状態では、NOによるアナンダミド(AEA)のC線維終末部への取り込みが亢進し、AEAがTRPV1を活性化し、C線維終末よりタキキニン放出を増大させ咳感受性を亢進させていることも明らかになっている。さらなる研究の進展により、内因性カンナビノイドの機能を明らかにし、多くの疾患治療薬の開発につながることを期待したい。
著者
岩崎 雄介 奥村 真美 松本 仁見 安藤 千夏 亀井 淳三
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.70, no.10.11, pp.573-581, 2021-10-05 (Released:2021-12-06)
参考文献数
38
被引用文献数
1

食品には,さまざまな機能性をもった化合物が多く含まれている.そのため,疾病の予防や症状の緩和に寄与する目的として,機能性を付与した食品が多く開発されている.化学物質や食品成分は,無毒性量(NOAEL)や許容一日摂取量(ADI)が設定され,さらに,医薬品は,開発段階において他の物質との相互作用についても詳しく調査されている.しかし,食品成分については,さまざまな成分が含まれているため,単体の安全性は確保されていても,相互作用については,すべてを検証し評価することは困難なものとなっている.そこで本稿では,食品に含まれる抗酸化物質に注目し,相互作用によって生じる活性酸素種及び活性窒素種について紹介する.
著者
亀井 淳三 林 隼輔 大澤 匡弘
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.131, no.6, pp.429-433, 2008 (Released:2008-06-13)
参考文献数
24
被引用文献数
3 4

咳は痰を喀出するための反射である.咳のメカニズムは明らかにされていないことが多い.そのためにピンポイントに作用する薬剤がないのが現状である.現在までに明らかにされているメカニズムは複雑である.咳が出る現象について概略を説明すると,気道に炎症があったり,また分泌物が溜まったりすると排出させようとする反射が起きる,それが咳と考えられる.咳反射の中枢への伝達経路はAδという有髄線維によると考えられている.臨床的に鎮咳薬は,咳の末梢あるいは中枢内経路のどの部位を遮断することによって咳を抑制するかが問題となる.例えば,コデインのような中枢作用性の薬剤は咳のメカニズムの中で共通経路を遮断することより効果は大きい.しかし,本来止めてはならない咳も止めてしまう危険性がある.また,中枢抑制の薬剤であるため咳以外の中枢作用,眠気なども低下させる可能性を持つ.これらを考慮すると,中枢性の薬剤で咳を遮断することは好ましくなく,より選択的な手段で鎮咳をもたらすべきである.日本において,鎮咳剤と称されているものは中枢性の鎮咳剤しかない.薬理学的には末梢性鎮咳剤と呼ばれるものがあってしかるべきであるが,実際には認可されていない.その大きな理由としては,咳のメカニズムが明確に示されていなかったことが大きな理由であろう.本稿ではこれらの問題を解決する基礎的知見となるべき咳の咳反射の求心路であるAδ線維の興奮性調節機序,特にC線維を介した咳感受性亢進機序について概説したい.
著者
亀井 淳志 阿部 幹雄 志村 俊昭 柚原 雅樹 大和田 正明 束田 和弘 外田 智千 木下 雅章
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.283-299, 2009-11-30

第50次日本南極地域観測隊(第50次隊)夏隊のセール・ロンダーネ山地地学調査隊は67日間におよぶ野外調査を行い,その間に必要な電力を太陽光発電で賄った.今回使用した太陽光発電システム(出力電圧約12 V)の1日あたりの発電量は6724 Ahであった.そして,この調査によって以下の3つの重要なことが明らかとなった.1)南極での野外調査生活に必要な電力は太陽光発電システムにより得ることが可能である.2)最大出力電流2.3 Aの太陽パネルは1日あたり910 Ahを発電する.3)夏季の南極は白夜のために日照が途絶える事はないが,当山地では0000 LTから0500 LT (昭和基地時刻) の間に太陽光発電ができない.
著者
寺林 優 山本 啓司 亀井 淳志
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.123, no.8, pp.599-612, 2017-08-15 (Released:2017-09-05)
参考文献数
41

領家帯は,白亜紀の花崗岩類とそれらに密接な関係をもつ変成岩類からなる地体構造単位である.これまでに,構造地質学,変成岩および深成岩に関する岩石学,地球化学,年代学などからの研究が数多くなされてきた.領家帯は,下部グラニュライト相に達するような広域変成作用を被っていることから,かつての島弧の地殻断面が隆起・露出していると考えられている.島弧地殻内部で発生する地震の震源は,地下約20kmよりも浅い領域に集中し,それよりも深い領域で稀なのは,地殻の深部では岩石が流動的に変形するために地震を引き起こすような脆性破壊が起きにくいことが理由とされている.島弧地殻を構成している珪長質岩石の変形機構は,石英と長石のレオロジーから,300°Cから450°Cの間の温度条件で脆性から塑性に遷移すると推定され,島弧の地温勾配を25°C/km程度と仮定すると,脆性-塑性遷移領域は12kmから18kmの深さの範囲にある.本巡検では,島弧の深部地殻での花崗岩質マグマの挙動,中部地殻でのコンピテントレイヤーの形成とその破壊における流体の挙動という視点から岩国-柳井地域の領家帯を案内する.
著者
亀井 淳三
出版者
星薬科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

1)真菌抽出成分で感作した動物を用いた慢性咳嗽モデルの作成真菌から抽出したアレルゲン物質をラットに感作した後に、咳感受性および気道過敏性の亢進の有無を確認する。真菌から抽出したアレルゲン物質により感作したモルモットにおいて、クエン酸およびカプサイシンにより誘発される咳嗽数は、非感作群における誘発咳嗽数に比べ有意に増加しており、咳感受性の亢進が認められた。一方、ヒスタミンにより誘発される気道収縮反応には、感作および非感作群の間に有意な差はなく、アレルゲン感作による気道過敏性の亢進は認められなかった。また、アレルゲン感作群で認められたクエン酸誘発咳嗽数の増加は、抗ヒスタミン薬により非感作群の咳嗽数のレベルにまで抑制された。これらのことから、真菌から抽出したアレルゲン物質により感作したモルモットにおける咳感受性の亢進はヒトにおけるアトピー咳嗽における咳感受性亢進に対応するもめと考えられる2)アナナダマイドによるTRPV1受容体を刺激し介したC線維興奮と一酸化窒素の関連マウスに高濃度(3mg/ml)のアナンダマイドを3分間吸入することにより誘発された咳嗽数(約15回程度)は、TRPV1受容体の選択的拮抗薬であるガプサゼピンにより有意に拮抗された。また、低濃度(0.3mg/ml)のアナンダマイドの吸入では溶媒である10%DMSO吸入時とほぼ同程度の咳嗽数(7回程度)が誘発されたがnitricoxide(NO)の前駆物質であるL-arginineを事前吸入することにより、低濃度(0.3mg/ml)のアナンダマイドの吸入による咳嗽数は有意に増加した。L-Arginineにより増加した低濃度(0.3mg/ml)アナンダマイド誘発咳嗽数はNOの合成阻害薬であるL-NAMEにより用量依存的に抑制された。Ovalbumineにより感作およびチャレンジにより気道炎症を引き起こしたマウスのカプサイシン誘発咳嗽数は非感作・非チャレンジ群マウスに比べ増加しており、肺胞洗浄液中のNO量も有意に増加していた。これらのことから、気道炎症により増加したNOがC線維終末でのトランスポーターを介したアナンダマイドの取込みを促進し、その取込まれたアナナダマイドがTRPV1受容体を刺激し、タキキニン類の遊離を促進することで、いわゆる咳の受容器の一つであるA・線維終末受容器のrapidlyadaptingreceptorの興奮性を亢進し、咳の感受性を増大させていることが考えられる。これらのメカニズムが気道炎症を伴う慢性咳嗽の発症機序の一因となっている可能性が強く示唆される。
著者
白倉 正博 亀井 淳 赤坂 真奈美 中軽米 美里 小山 耕太郎
出版者
岩手医学会
雑誌
岩手医学雑誌 (ISSN:00213284)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.183-199, 2019 (Released:2019-12-21)
参考文献数
22

知的に正常な早産極低出生体重児の家庭生活状況と自尊心および親子関係について調査した.対象は2002年4月から2011年3月に当院新生児集中治療室に入院し,就学前の知能検査で正常知能が確認され,2017年4月の時点で学齢期にある108人である.自尊心はPopeの子ども用5領域自尊心尺度で評価し,結果はおおむね良好であった.自尊心評価が完遂できた96人の各尺度を従属変数とし,周産期情報およびアンケート情報の計16項目を独立変数とした重回帰分析を行った結果,出生体重,呼吸窮迫症候群,脳室周囲白質軟化症,調査時年齢と有意な関連を認めた.親子関係も対象の殆どが良好であった.自尊心尺度と親子関係は子からみた母子関係に相関する項目が多く,特に男子の家族尺度が「被拒絶感」と強い負の相関 ‹r = −0.7471, p< 0.001› があった.一方,自尊心と「心理的侵入」,「厳しいしつけ」および「達成要求」は殆ど相関しなかった.
著者
亀井 淳 佐々木 真理 赤坂 真奈美 千田 勝一
出版者
脳と発達
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.348-352, 2002-07-01
参考文献数
20

Epstein-Barr (EB) ウイルス脳症に起因する不思議の国のアリス症候群において, これまで頭部画像検査による特異的な異常は記載されていない.今回, EBウイルス脳症に罹患して本症候群に特徴的な身体像の奇妙な変形, 幻視, 離人症状を呈し, 頭部CTで異常がなく, MRIの T<SUB>2</SUB>強調像で大脳灰白質に広範かつ散在性の高信号と腫脹を認めた10歳の女児を経験した.このM RI所見は1週間後に改善した.EBウイルス脳炎・脳症で視覚性錯覚や精神症状を示した症例の中には, 本症候群が診断名としては用いられていないが, MRIの異常を一過性に認めたとする報告がある。したがって, 本症候群を形成する症状がみられた場合は, タイミングを逃さずにMRI検査を行う必要があると考えられた.
著者
竹原 真美 本吉 洋一 堀江 憲路 外田 智千 馬場 壮太郎 亀井 淳志 北野 一平 Nantasin Prayath Setiawan Nugroho Dashbaatar Davaa-ochir
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.65, 2018

<p>ジルコンは物理化学的に安定な鉱物であるとされる.一方,超高温変成作用(1000℃以上)によって,ジルコン結晶中のPbの二次的な移動が起こり,年代値等に影響を与えるという例も報告されている.そこで,ジルコン結晶中のPb及びその他微量元素の(超)高温環境下における挙動について検証するため,超高温変成作用の痕跡を残す東南極ナピア岩体に着目し,本岩体の露岩であるハーベイヌナタークに産する斜方輝石珪長質片麻岩中のジルコンを対象として,高感度高分解能イオンマイクロプローブ(SHRIMP-IIe)によるU-Pb年代測定及びZrと微量元素(Hf, Ti, P, REE, Ca, Mn, Fe, Al, Mg, K, Li, B, F, Cl)組成分析を行った.</p>
著者
佐藤 大介 松本 一郎 亀井 淳志
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.117, no.8, pp.439-450, 2011-08-15 (Released:2011-12-10)
参考文献数
38
被引用文献数
1 2

島根県松江市周辺には中新世~更新世の断続的な火成活動が認められる.本研究では,この地域で活動した和久羅山と嵩山を構成する火山岩について岩石記載および全岩化学分析を行った.この火山岩はこれまで和久羅山安山岩と呼称されてきたが,全てがデイサイトに分類されることから和久羅山デイサイトと再定義した.鉱物比および化学的特徴から和久羅山デイサイトはタイプⅠ,タイプⅡ,タイプⅢの溶岩に区分でき,層序的にこの順で噴出したと推定される.そして,和久羅山デイサイトはアダカイトの特徴を示し,スラブメルトの寄与が示唆される.このデイサイトの活動は約5 Maとされていることから,この頃にはフィリピン海プレートの先端が日本海拡大に伴う熱いアセノスフェアの上昇部に到達して部分融解を起こしていた可能性がある.和久羅山デイサイトは西南日本の背弧側におけるアダカイト火山群の萌芽的活動として位置づけられる.
著者
高須 晃 亀井 淳志 ロザー バリー 赤坂 正秀 大平 寛人 KABIR M.F. OROZBAEV. R. JAVKHALAN O. 松浦 弘明 貝沼 雅亮
出版者
島根大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

三波川帯のエクロジャイトの変成作用は,①高温型変成作用イベント,②2回のエクロジャイト相変成作用イベント,そして③藍閃石片岩相-緑れん石角閃岩相変成作用イベントの4回の変成イベントが認められる.これらの変成作用は120-90 Maの比較的短時間に,海洋プレートの沈み込みの開始(大陸側プレートによる接触変成作用),沈み込みの継続(地温勾配の低下による低温エクロジャイト変成作用)海嶺の接近(地温勾配の上昇による高温エクロジャイト変成作用)そして海嶺の沈み込み(狭義の三波川変成作用と変成帯全体の上昇)によって説明できる.
著者
斎藤 顕宜 森田 佳代 上野 慶一 八巻 芳夫 滝沢 登志雄 徳永 隆久 亀井 淳三
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
日本農藝化學會誌 = Journal of the Agricultural Chemical Society of Japan (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.77, no.12, pp.1242-1245, 2003-12-01
参考文献数
17

Rosemary, plantago, and tea tree oil have been customarily used for the treatment of the common cold, but the detailed mechanisms of these antitussive effects are not well known. Thus, the aim of this study was to assess the antitussive properties of these herbs using a capsaicin-induced cough model in guinea pigs. Rosemary (10, 30μL/kg, <i>p.o.</i>), plantago (10, 30mg/kg, <i>p.o.</i>), and tea tree oil (10, 30μL/kg, <i>p.o.</i>) produced dose-dependent and significant antitussive effects. Methysergide (a serotonin receptor antagonist), but not naloxone (a opioid receptor antagonist), antagonize the antitussive effects of plantago and tea tree oil. On the other hand, neither methysergid nor naloxone had a significant effect on the antitussive effect of rosemary. Furthermore, γ-terpinene, terpinene-4-ol, cineole, and α-pinene, main components of tea tree oil and rosemary, significantly inhibited the number of capsaicin-induced coughs in guinea pigs. These results suggest that the antitussive effects of plantago and tea tree oil may depend on central mechanisms (modulation of serotonergic systems). On the other hand, the antitussive effects of rosemary may depend on peripheral mechanisms. Furthermore, it is suggested that γ-terpinene, terpinene-4-ol, cineole, and α-pinene may play an important role in the antitussive effects of tea tree oil and rosemary.