著者
山崎 政彦 荒木 友太 有田 公輔 宮崎 康行 松原 一雄 中村 義隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.497, pp.23-28, 2008-02-21
参考文献数
3

日本大学では,2001年より超小型人工衛星開発に着手し,2004年10cm立方,1kgのSEEDSを完成させた.SEEDSは2006年7月に打ち上げられたが,ロケットのエンジントラブルによって打ち上げは失敗に終わった.2007年6月,再び打ち上げを目指し,開発を完了したSEEDSは,今年度中のインドでの打ち上げを目指している.2005年11月,日本大学2機目となる超小型人工衛星SPROUTの開発をスタートさせた.SPROUTは2009年度の打ち上げを目指し現在開発中である.本報告では,SEEDSの概要と現在の状況および,SPROUTの概要,開発状況と今後の計画を報告する.
著者
栁田 昌彦 石原 一成 ヤナギタ マサヒコ イシハラ カズナリ Yanagita Masahiko Ishihara Kazunari
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.6, pp.7-23, 2014-06

高齢者が手軽に楽しく介護予防運動を実施できるトレーニングプログラムを開発することを目的として,バランスパッドの上で柔軟運動・有酸素運動・レジスタンス運動を複合的に実施し,同志社大学のカレッジソングに合わせて短時間で取り組めるオリジナル複合トレーニングプログラム(Do-SAR/B体操)を創作した.この体操は,循環器系に対して過度な反応を引き起こす危険性は極めて低く,精神的負担度も適度であり,楽しく安全に実践できるプログラムであることが示唆された.The purpose of this study was to develop the comfortable training program to prevent frailty and disability, which was combined flexibility, aerobic and resistance training using the balance-pad. We named it "Do-SAR/B exercise".This training program has no excessive stimulus to cardiovascular system, and also has moderate intensity, because RPE revealed somewhat hard. Most subjects performed this exercise comfortably and pleasantly. These results suggest that Do-SAR/B exercise is the comfortable and safe training program for elderly persons.
著者
外村 耀平 砂山 渡 畑中 裕司 小郷原 一智
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

我々の普段の生活において文章はお互いの意思疎通のために用いられている.自分が文章を書く場合においてはその意図が正しく伝わるように書き,読む場合には意図を正しく読み取る必要がある. 本研究では,文章の特徴をさまざまなテキストマイニングの技術によって抽出し,得られた結果の解釈をもとに書き方の特徴の理解を促す環境を構築する. これにより,文章の書き方の特徴を踏まえた上での文章作成や文章理解を促す.
著者
中江 剛士 砂山 渡 畑中 裕司 小郷原 一智
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

昨今では,製品の開発や改善のために,レビュー記事やアンケートデータの分析など,テキストマイニングスキルが求められている.しかし,データ分析のノウハウは,独学では困難な現状がある.そのため,これまでにもマイニング時の操作履歴を共有する枠組みにより,他人の操作からスキルを獲得する枠組みが提案されてきた.そこで本研究では,多くの人の操作履歴の中から有効な履歴を探しやすくすることで,スキル獲得支援を行う.
著者
安藤 雅行 河原 吉伸 砂山 渡 畑中 裕司 小郷原 一智
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

近年,深層学習を用いた様々な応用システムが開発されてきている.しかし,その多くは出力の精度向上を目指したものとなっているため,出力を導いた具体的な分類パターンが不明なことが多い.そこで本研究では,文章の分類問題を例として,出力を導くネットワークの一部を可視化することで,分類パターンの意味付けを支援する.これにより,学習された内容に基づく新たな知見を,人間が獲得できる環境の構築を目指す.
著者
山内 大輔 福田 安希 唐原 一郎 峰雪 芳宣
出版者
日本植物形態学会
雑誌
PLANT MORPHOLOGY (ISSN:09189726)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.3-7, 2016 (Released:2017-04-14)
参考文献数
15
被引用文献数
1

種子は一般的に乾燥状態で,その中に休眠している幼植物(胚)が含まれており,適当な条件が揃うと発芽する.発芽過程における種子中の形態的変化の観察では,その周りを覆う種皮が支障となり,光学顕微鏡観察のための切片作製では固定・樹脂包埋等による試料の変形も問題となる.そこで著者らは,種子を非侵襲で観察するために放射光施設SPring-8においてX線マイクロコンピュータートモグラフィー(CT)を利用している.マメ科ミヤコグサの種子をBL20B2で撮影した結果,胚の輪郭や将来維管束になる前形成層等を捉えることができた.この前形成層周辺にはX線の透過しにくい構造が散在していたが,それはシュウ酸カルシウム結晶であり,種子形成過程中期に現れ,吸水後10日目の子葉中でも消失しないで残ることがわかった.発芽種子の子葉には乾燥種子で見られないX線の透過し易い部分が散在していた.これは細胞間隙であり,吸水後60分になると出現することが分かった.一方,より高分解能での観察が可能なBL20XUを使ってシロイヌナズナ種子を撮影した.その結果,幼根から胚軸にかけての領域を構成する細胞の形が把握でき,胚の表皮,皮層,内皮を構成する大部分の細胞輪郭が抽出できるようになった.これら著者らの結果をふまえ,本総説ではX線マイクロCTの有効利用法や問題点についても言及したい.
著者
川西 琢也 川島 博之 茅原 一之 鈴木 基之
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水質汚濁研究 (ISSN:03872025)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.180-188,162, 1990-03-10 (Released:2009-09-10)
参考文献数
13

土壌浄化法の大きな問題点のひとつである目詰まりについて, その機構の解明と, 浸透不良を防ぐための排水供給量の推算を試みた。まず, 微生物が土壌透水係数に及ぼす影響を, カラム実験により実測した。土壌中の微生物密度には最大値が存在し, それに対応する最小の透水係数が求められた。次にトレンチを模擬した小型の実験装置で, 人工下水を定水頭差で浸透させ, 浸透水量の減少を追跡した。浸透水量は20日程度で定常状態となった。カラム実験の結果と, 土壌中の微生物分布, TOCのバランスから, 目詰まりの機構を明らかにした。さらに, 以上の知見をもとに数理モデルを作成し, 浸透不良を生じないための排水供給量を推算した。計算の結果, BOD100mg・l-1の排水に対して, 40l・m-1 (trench) day-1という許容排水供給量が得られた。
著者
高木 秀彦 水野 政司 郷原 一寿
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.422-430, 1994-02-25
被引用文献数
11

リカレントニューラルネットワークに複数の時系列入出力パターンが連続的に提示される場合に適用可能な,時間前向き計算による教師あり学習法を提案し,計算機実験によってその有効性を示す.更に,学習過程および学習結果の解析を行い,提案する学習法により所望の時系列入出力パターンの変換を満たすアトラクタが状態空間に形成されることを示す.そして,リカレントニューラルネットワークにより時系列パターンの変換を行うためには,時系列入出力パターンに対応したアトラクタを考慮することが重要であることを指摘する.
著者
鈴木 政伸 ケビン ジュッド 合原 一幸 小谷 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.76, no.8, pp.1177-1184, 1993-08-25
被引用文献数
14

本論文では,動径基底関数(Radial Basis Function:RBF)ネットワークによるRBI(Radial BasisInterpolation)法を用いて非線形写像を近似する問題を考察する.はじめに近似誤差のみを評価関数とした従来のstandard-RBI法を改良するために,近似誤差に新たに関数の滑らかさの項を加えた評価関数を用いるsmoothing-RBI法を提案する.次にカオスダイナミクスを有するロジスティック写像を例にして,smoothing-RBI法による非線形写像の近似および決定論的カオス時系列データの予測を行い,smooting-RBI法がstandard-RBI法と比較して優れていることを示す.
著者
福原 一来
出版者
大谷学会
雑誌
大谷学報 = THE OTANI GAKUHO (ISSN:02876027)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.65-68, 1958-06
著者
関口 久美 菅原 一夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集 (ISSN:00290270)
巻号頁・発行日
vol.28, no.194, pp.1240-1244, 1962-10-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
2

Experimentally, a rubber cord seems to have characteristics of a string on one hand, and of a beam on the other. Equation of motion with a term of damping was introduced as for a rubber cord. Then the solution was compared with the results of experiments, and the dynamical characteristics of rubber obtained as rubber vibration isolators were taken into account. 1) Vibration of rubber cord with a concentrated mass. Linear vibration with one degree of freedom was assumed. Elastic modulus E calculated from this experiment was compared with static modulus. Values of E are thought to be adequate when the ratio between dynamic and static moduli is taken into consideration. 2) Torsional vibration of rubber cord. Shear modulus G^- calculated in the same way was compared with the static shear modulus. 3) Free damped vibration of rubber cord. A term of damping was added to an ordinary equation of string. Results of experiments could be explained by an equation ∂2y/∂t2=a2(∂2y/∂x2)-2c(∂/∂t)(∂2y/∂x2), when an effective value of tension was taken into account.
著者
宮原 一隆 武田 雷介
出版者
兵庫県立農林水産技術総合センター
雑誌
兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告 水産編 (ISSN:13477757)
巻号頁・発行日
no.38, pp.25-29, 2005-11
被引用文献数
1

兵庫県但馬地域におけるソデイカ釣り漁法について,漁法の開発過程と変遷を整理した。1960年代初期に,竹竿,30-60mの釣り糸,生鮮餌を用いた夜間の一本釣り漁業が地域的に開始された。1967年に,より効率的な漁獲を目的として延縄式と立縄式の諸漁法が導入された。その後,多くの試行錯誤を経て1960年代後期には日中操業の「樽流し立縄漁法」が確立された。漁具漁法の主要な改良は1980年代には完了していたため,1990年代以降のソデイカ来遊資源の高水準期を迎えるにあたり,漁獲努力の迅速かつ効率的な投入が可能になったと考えられた。これらの漁法は,日本海の各沿岸海域や,沖縄,鹿児島,東京(小笠原)の島嶼部でも広く導入されることとなった。
著者
村山 信雄 榊原 一夫 永田 雅彦
出版者
Japanese Society of Veterinary Dermatology
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.239-241, 2006
被引用文献数
1

6歳齢,避妊雌のメイン・クーンの両耳介と外耳道に暗青色を呈した丘疹と結節を多数認め,耳道は狭窄していた。これら皮疹は幼少よりみられ,徐々に拡大した。病理組織学的検査で耳垢腺の拡張と内腔分泌物の貯留を認めた。全身症状はなく,血液検査の異常も認められなかった。以上よりFeline ceruminous cystomatosisと診断した。0.05%クロルヘキシジン液による洗浄とオフロキサシン・ケトコナゾール・トリアムシノロンアセトニド配合薬の点耳により,1年後に明らかな改善を認めた。<br>