著者
須藤 信行 服部 正平 三上 克央 吉原 一文 高倉 修 波夛 伴和 古賀 泰裕
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

極端なやせを追求する神経性やせ症(anorexia nervosa: 以下ANと略)患者においては、体重を恒常的に増加させることが極めて困難であり、種々の治療に抵抗性を示し、重篤な感染症や肝機能障害を併発して死の転機をとることも珍しくない。ANの早期診断、治療、予防法を開発することは喫緊の課題であるが、未だその取り組みは十分な成果を上げていない。本研究では、AN患者群の糞便中腸内細菌叢を次世代シークエンサーによって解析し、健常者と比較することでその詳細な特徴を明らかにするとともにAN患者の腸内細菌叢を移植した“AN型人工菌叢マウス”を用いて、AN患者に見られる腸内細菌叢の異常が、実際の体重変動や行動特性の発現に関与しているかについて検討している。平成29年度は、AN患者の腸内細菌を無菌マウスに移植して作製した“AN型人工菌叢マウス”を用いてAN患者の腸内細菌が体重制御や行動特性の発現にどのように影響しているかについて検討した。その結果、“AN型人工菌叢マウス”では、健常女性の糞便を移植して作製した人工菌叢マウスと比較し、体重増加が不良であった。しかしながらどちらの人工菌叢マウスもエサの摂取量は同程度であった。この結果は、“AN型人工菌叢マウス”では、摂取した食事成分から栄養を抽出する効率、いわゆる栄養効率が低下していることを示唆している。次に人工菌叢マウスの行動特性について、我々のグループが開発した“アイソレーター内行動解析法”にて検討を進めている。
著者
森山 秀樹 山村 浩然 北村 祥貴 西田 佑児 竹原 朗 芝原 一繁 佐々木 正寿 小西 孝司
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.368-371, 2009-04-01 (Released:2011-12-23)
参考文献数
17

症例は18歳の女性で,自動車運転中の自損事故で受傷し,当院へ救急搬送された.シートベルトは着用していなかった.腹部全体が板状硬で上腹部に著明な圧痛を認めた.腹部CTで腹腔内遊離ガスを認めた.外傷性消化管損傷による汎発性腹膜炎が疑われたため緊急手術を施行した.腹腔内には血性の腹水があり,胃前庭部の離断を認めた.幽門側胃切除を施行し,Billroth II法再建,Braun吻合を行った.術後経過は良好で術後15日目に退院した.他臓器の損傷を伴わない外傷性胃離断の報告は今までに1例もない.その発生機序を考察し報告する.
著者
寺岡 文雄 北原 一慶 木村 博
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械. Special issue, 日本歯科理工学会学術講演会講演集 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.12, no.21, pp.244-245, 1993-03-15

レーザ変位計を用いた非接触法により、臨床に近い状態での模型材の凝結膨張を測定し、凝結膨張率と模型材の寸法精度との関係について検討した。ニューフジロック、インディックダイストーン、ニュープラストーン、モデルマティリアルの凝結膨張率は、それぞれ0.09%、0.10%、0.29%、0.76%であり、各メーカーの値よりも大きくなったが、こらは非接触法による測定法を用いたためだと思われる。
著者
泰地 美沙子 山崎 俊正 河原 一樹 元岡 大祐 中村 昇太 豊島 正 大久保 忠恭 小林 祐次 西内 祐二
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.199-204, 2011

Marinostatin (MST) isolated from a marine organism is a serine protease inhibitor consisting of 12 amino acids with two internal ester linkages formed between the β-hydroxyl and (β-carboxyl groups, Thr^3-Asp^9 and Ser^8-Asp^<11>. MST was synthesized by regioselective intramolecular esterification employing two sets of orthogonally removable side chain protecting groups for Ser/Thr and Asp. SAR study revealed that the ester linkage with Thr^3-Asp^9, the cis-conformation at Pro^7 and the N-terminal Phe^1-Ala^2 are the structural requirements for expression of the inhibitory activity. These findings were also supported by analyzing the solution and enzyme-bound structures of MST. Of particular note is that cis-Pro^7 may promote the internal hydrogen bond between the NH proton of Are and the carbonyl oxygen atom of the ester linkage with Thr^3-Asp^9 to protect its scissile bond of Met^4-Arg^5. This could be responsible for enhancing the potency. To elucidate the importance of backbone conformation at position 7, 16 and cis/trans-olefin analogs 17/18, in which cis/trans-olefins are substituted for the amide bond of Tyr^6-Ala^7, were synthesized. Although Ala^7 in 16 takes a trans-conformation in the solution structure, it takes a cis-conformation in the enzyme-bound structure. This implies that Ala^7 would isomerize from a trans to cis conformation when it binds to an enzyme, resulting in a certain inhibitory potency. However, the trans-olefin analog 18 lost the potency while the cis-olefin analog 17 displayed almost the same potency as that of MST. These results clearly indicated that the cis-conformation at position 7 is indispensable for binding to an enzyme in a canonical manner. By applying the structural motif of MST, we were able to rationally design protease inhibitory specificities that differed from those of the natural product.
著者
森山 秀樹 佐々木 正寿 北村 祥貴 竹原 朗 芝原 一繁 小西 孝司
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.850-853, 2009-03-25
参考文献数
6
被引用文献数
2 5

症例は34歳,女性.2007年9月,ビーチバレーボール中に強い腹痛が出現したため当科受診した.腹部全体に強い圧痛を認めた.超音波およびCTで上腹部に径16cmの嚢胞性腫瘤および多量の腹水を認めた.嚢胞性腫瘍破裂による腹膜炎と診断し,緊急手術を施行した.腹腔内には漿液性の腹水を1,800ml認めた.上腹部に巨大な嚢胞性腫瘍があり周辺臓器を圧排していた.解剖学的位置関係が不明確なため,腫瘍穿孔部縫合閉鎖および腹腔内ドレナージを施行し開腹した.術後の精査で膵粘液性嚢胞性腫瘍を疑った.術後17日目に再開腹し,腫瘍を含めた膵体尾部切除術を施行した.病理所見より卵巣様間質を有する膵粘液性嚢胞腺腫と診断した.膵粘液性嚢胞性腫瘍は比較的稀な疾患である.嚢胞破裂による腹膜炎の発症は本邦報告例を検索したところ本例が3例目であり,稀な症例と考えられたので報告する.
著者
廖 于靖 サブチェンコ マリア 萩原 一郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械力学・計測制御講演論文集 (ISSN:13480235)
巻号頁・発行日
vol.2014, pp."530-1"-"530-8", 2014-08-25

In this paper we present a new approach in progress for generating the 3D surface mesh from a single image based on the cross-sectional approach. Moreover, the extraction of the contour of the input image and skeleton calculation have been proceed as the "Skeleton-Diagram" feature for generating the 3D surface mesh. The process employs the methods based on the image and geometrical processing. Finally, the application results show ability and prospect of the proposed method.
著者
桑原 一也
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.5, 1967

周知の如く,軟膏療法は主として基剤が皮膚表面の病巣に作用して皮疹を改善に導く場合と,軟膏に添加した薬剤が健康皮膚を浸透,病巣に到達して始めて皮疹の改善を斉らす場合とがあるが,本研究は申すまでもなく後者に関する研究である.さて,副腎皮質製剤(以下「コ」と略す)に限らず,一般に薬剤を病巣へ運搬する目的で使用する場合,従来最も大きな障壁となつていたのは,薬剤の皮膚吸収に自ずから限界のあることである.従つて,全身投与に比べると,どうしても臨床効果が劣り,殊に表皮に全く損傷のない手掌足底や,その他の部位でも角化肥厚の強い病的皮膚では期待するほどみるべき効果があがらなかつた.このため軟膏療法はせつかく全身療法とはまた異なる幾つかの優れた特徴を持ちながら,ただ表層の病巣を修復することに主点がおかれていた.ところが,最近Carb,Sultzberger & Witten,Scholz,Tyeらが軟膏貼布部位を特殊な方法で密封する,いわゆるoccu-lsive dressing technique(密封療法,以下ODTと略す)を考案してより,かかる病巣へも目的の薬剤が充分到達して臨床効果を発揮でき,しかも全身性の副作用を起さない程度の,甚だ好都合な結果を斉らすことが明らかにされた.ともかくODTは軟膏療法に一大進歩を斉らし,今や各方面に素晴らしい成果を挙げているが,このODTを契機に,最近皮膚吸収に関する研究が再び活発となつて来た.ところで,皮膚吸収の最近における最も大きな進歩といえば,なんといつても,Malkinson & Kirshenbaum,McKenzieら一連の研究であろう.従来,薬剤の皮膚吸収は専らこれが生体に浸透することのみに重点が置かれ,皮膚でそれがどのように,どの程度利用されるかどうかという点については全く考慮が払らわれていなかつた.換言すると,薬剤の皮膚吸収は,極く最近までサルチル酸(以下「サ」と略す)値や14C-labelled 「コ」軟膏の尿中排泄量の測定が優れた検査法とされ,主として,その多寡により良否が云々されていた.ところが,Malkinsonらが独特な器具gas flow cellを考案,放射性「コ」軟膏の皮膚吸収状態を,尿中排泄量を測定するかわりに,皮上に残るいわゆるresidual radioactivityから逆に皮膚吸収状態を推測したところ,ここに多量放射性物質の残る軟膏,つまり吸収の悪い軟膏ほど,臨床効果の優れていることが判り,軟膏の優劣は吸収の良否より,病巣に,活性の形でどの程度残存するかにあることが明らかにされた.また軟膏の皮膚吸収は無制限に行なわれるのでなく,病巣と皮膚表面のそれとの濃度の差,つまり濃度勾配(concentration gradient)と密接な関係のあることが併せて明らかにされた.これと前後してMcKenzieらは各種「コ」軟膏のいわゆるvasoconst-rictor activity(毛細血管収縮能)を測定,この成績を皮疹の臨床効果と比較検討して,吸収の良否と本検査成績とはむしろ負の相関関係にあり,本作用の強い「コ」製剤ほど皮膚からの吸収が遅延し,一方臨床効果はそれだけ優れていることが確認され,かくして,軟膏の皮膚吸収に関する概念はこの数年間にすつかり変貌した.
著者
川原 一郎 金 秀樹 浜田 智弘 馬庭 暁人 河西 敬子 菅野 勝也 高田 訓 大野 敬
雑誌
奥羽大学歯学誌 (ISSN:09162313)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.139-142, 2011-09

診療タイムカードの有用性について検討した。患者のべ6860例を対象とした。診療タイムカードおよびタイムレコーダーを用い、患者が口腔外科外来を受診したら、まず受付担当者が受付時間を診療タイムカードに記録した。次に担当医が診療開始時に診療開始時間、診療終了時に診療終了時間を記録した。待ち時間15分以上の割合はタイムカード導入初期の2003年9月から11月に比べ、12月以降は減少傾向であった。しかし、2004年4月以降は増加傾向であった。平均診療時間は28分から44分であった。診療時間2時間以上の割合は平均約6%であった。待ち時間に対する意識や待ち時間の短縮については、「思う」と回答した医局員は、意識では64%、短縮では36%であった。診療時間に対する意識や診療時間の短縮については、「思う」と回答した医局員は、意識では36%、短縮では9%であった。
著者
桃原 一彦
出版者
沖縄国際大学
雑誌
沖縄国際大学社会文化研究 (ISSN:13426435)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.51-79, 2005-03-31

In this paper, urban societies of Okinawa, particularly those around U.S. military bases, are viewed as colonial cities, and their special composition and the mobilization and deployment of Okinawa's population after the "reversion to Japanese administration" are examined. Here, Okinawa's society is seen from the viewpoint of postcolonialism study, applying it to the sociological analysis of power relationships in colonial cities. U.S. military bases are an important factor that define the postcolonial characteristics of Okinawa's society. This paper examines how the politics of Okinawa City (Goeku:Koza) blends in with the practices of postcolonialism, and how they exert a synergistic effect in hiding colonial characteristics. Okinawa City is located in central Okinawa where U.S. military bases and urban areas are squeezed together, adjoining to each other. As an example, this paper looks into the Shirakawa Flea Market, which was formed and has been expanding in the forest of Kadena Ammunition Storage Area, and the inner-city issues concerning the city center of Okinawa City. Through these, this paper describes the relationship between postcolonialism and recomposition of urban spaces.
著者
天野 秀樹 神原 一之 寺垣内 政一 植田 敦三
出版者
広島大学
雑誌
中学教育 : 研究紀要 (ISSN:13441531)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.41-50, 2004-03-31

This Study, the purpose of which is to enhance Student's mathematical ability as applied to daily life, approaches it from building up Student's ability of communication. We propose a curriculum adapting Quick Draw, which is practiced in the United States, and examined the effect of it through an experimental lesson. As a result, the following points are discoverd '・ Students come to consider an explanation and a reason of a solution for the mathematical problem, their motivation for participation in negotiation rises, and it is possible to deepen their understanding of mathematical contents. After this study, we will promote this study and declare the function of the ability of communication in mathematics in application to daily life.
著者
芥子 育雄 鈴木 優 吉野 幸一郎 Graham Neubig 大原 一人 向井 理朗 中村 哲
出版者
電子情報通信学会
巻号頁・発行日
2017-04-01

LeとMikolovは,文書の分散表現を単語と同様にニューラルネットワークで学習できるパラグラフベクトルのモデルを提案し,極性分析ベンチマークを用いて最高水準の分類精度を示した.パラグラフベクトルを用いたツイートの極性分析における実用上の課題は,単語のスパース性を解消するパラグラフベクトルの構築のために大規模文書が必要なことである.本研究では,Twitterの文に対して評判情報抽出を適用する際,その出現単語のスパース性に由来する性能低下を解決するため,人手により構築された単語意味ベクトルを導入する.意味ベクトルとして,各次元が266種類の特徴単語に対応し,約2万語に付与されている単語意味ベクトル辞書を使用する.この辞書を用いて単語拡張したツイートをパラグラフベクトルのモデルで学習するという,単語意味ベクトルとパラグラフベクトルの統合化手法を提案する.これにより,単語がスパースでも特定分野の文脈情報を学習できることが期待される.この評価のため,クラウドソーシングを利用してスマートフォン製品ブランドに関する極性分析ベンチマークを作成した.評価実験の結果,約1万2千ツイートから構成される特定のスマートフォン製品ブランドのベンチマークにおいて,提案手法は,ポジティブ,ニュートラル,ネガティブの3クラス分類におけるポジティブ予測とネガティブ予測のマクロ平均F値71.9を示した.提案手法は従来手法であるパラグラフベクトルによるマクロ平均F値を3.2ポイント上回った.
著者
河原 一男
出版者
大阪大学
巻号頁・発行日
1962

博士論文
著者
太田 和子 沢原 英幸 宮本 裕美 河原 一男
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.809-816, 1985-11-25 (Released:2010-02-26)
参考文献数
9

水溶性多糖であるプルランを用い, 徐放性錠剤の作製を試みた, プルランは粉末を直接打錠するのみで錠剤となる. 水中での溶解挙動を研究し, 次の特徴を見いだした. 碇剤は崩壊することなく, 表面より徐々に溶解して含有した薬物が放出される, その溶解速度はほぼ0次に近く, プルランの分子量に依存し, 試験液のpHにはよらない. 多層錠あるいはコーティング錠とすることによって溶解挙動を変化・制御できる. 薬物を70%含有しても水中で崩壊しない. 製剤方法が容易で, 人体に安全なことからも, プルランは薬物の徐放性製剤に利用できると考えられる. 医薬の賦形剤として用いられているデンプン, 微粉末セルロース及び各種のセルロース誘導体とプルランとの混合物の錠剤について研究した結果, 溶解速度がほぼ0次であるプルランの特徴は大部分の混合錠剤でも同様であった. ビーグル犬を用いたスルファメチゾール放出実験の結果, 高分子量プルラン, プルランとヒドロキシプロビルメチルセルロースとの混合物の錠剤は徐放効果があることが認められた.
著者
篠原 一彰 佐久間 宏規 岡崎 美智弥 松本 昭憲 熊田 芳文 野崎 洋文
出版者
Japanese Association for Acute Medicine
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.11, pp.692-696, 1999-11-15 (Released:2009-03-27)
参考文献数
18
被引用文献数
1

Severe pulmonary thromboembolism (PE) during pregnancy occurred in 2 young patients. One patient died from PE recurrence without placement of an inferior vena cava (IVC) filter, but the other survived with emergent filter placement before cesarean section. A 31-year-old woman presented with sudden dyspnea at 34 weeks of pregnancy. On examination, she was cyanotic and echocardiography revealed marked right heart dilatation and pulmonary hypertension. An emergent cesarean section was performed, but soon after the delivery, she fell into circulatory arrest. PE recurrence was suggested as cause, and t-PA was administered into the pulmonary artery. She was resuscitated but she died from another PE recurrence 4 days later. A 25-year-old woman, 35 weeks pregnant was admitted because of threatened abortion. She felt sudden dyspnea 3 days after admission and was diagnosed with severe PE by echocardiography and pulmonary catheterization. A Vena-Tech IVC filter™ was inserted at the suprarenal position to prevent PE relapse. Emergent cesarean section was then carried out uneventfully. Heparin and urokinase were administered postoperatively, and her pulmonary arterial pressure decreased. She was extubated 7 days later, and is now doing well 10 months later. Once severe PE has occurred, its relapse may be lethal. The IVC filter is effective in preventing recurrence. Even if the patient is young, emergent IVC filter placement to avoid fatal PE relapse is essential.