著者
岡本 大輔 古川 靖洋
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.31-62, 1995-10-25

エキスパート・システムとは,問題領域の専門家から獲得された専門知識を利用して推論を行ない,十分に複雑な問題を専門家(エキスパート)と同程度の能力で解決することを目標とする知的プログラムである。本論文ではそのエキスパート・システムの企業評価論への適用可能性を探った。そのため筆者らは,実際にフレーム型システムを用いた企業評価用エキスパート・システムEFSA ver.2.04を構築し,その構造を示し,どのように推論し,どの程度の問題解決能力を持つかを示した。その結果,かなり高度に専門的な問題解決能力をシステムに持たせられることがわかった。
著者
古川 幸伸 藤森 和博 新井 宏之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波
巻号頁・発行日
vol.97, no.551, pp.47-53, 1998-02-19

本稿では, PHSの新たな基地局設置場所として建物の窓に設置することを提案し, 壁面設置型双指向性偏波ダイバーシチアンテナを用いて, 実際に建物の窓に基地局を設置して伝搬測定を行った.そして, 基地局を建物の窓に設置する場合に問題となる窓ガラスの影響や基地局を設置する階, 移動局の傾き角度, 偏波ダイバーシチ受信の効果について検討した.
著者
古川 幸伸 藤森 和博 新井 宏之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播
巻号頁・発行日
vol.97, no.545, pp.47-53, 1998-02-19

本稿では, PHSの新たな基地局設置場所として建物の窓に設置することを提案し, 壁面設置型双指向性偏波ダイバーシチアンテナを用いて, 実際に建物の窓に基地局を設置して伝搬測定を行った.そして, 基地局を建物の窓に設置する場合に問題となる窓ガラスの影響や基地局を設置する階, 移動局の傾き角度, 偏波ダイバーシチ受信の効果について検討した.
著者
古川 幸伸 藤森 和博 新井 宏之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
巻号頁・発行日
vol.97, no.548, pp.47-53, 1998-02-19

本稿では, PHSの新たな基地局設置場所として建物の窓に設置することを提案し, 壁面設置型双指向性偏波ダイバーシチアンテナを用いて, 実際に建物の窓に基地局を設置して伝搬測定を行った.そして, 基地局を建物の窓に設置する場合に問題となる窓ガラスの影響や基地局を設置する階, 移動局の傾き角度, 偏波ダイバーシチ受信の効果について検討した.
著者
古川 浩 大崎 邦倫 赤岩 芳彦 清水 裕之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
巻号頁・発行日
vol.93, no.255, pp.71-77, 1993-09-30

コードレス電話や無線LANなどの屋内無線通信システムを構築するにあたっては電波伝搬特性の解明が重要である。本論文では将来屋内無線通信に用いられると思われる準マイクロ波帯において中規模建物内での伝搬損推定とフェージング特性の調査を行なった。伝搬損の推定には次の4つのモードを考えた。(1)見通し内における低損失伝搬路伝搬波、(2)廊下伝搬波、(3)障害物を通り抜けた直接波、(4)建物再侵入波である。これらの伝搬モデルに必要なパラメータを実験から求め伝搬損の推定を行った。その結果平均誤差4.5dB前後で推定することができた。一方、フェージング特性についてはレベル分布とライスパラメータにより解析した。また、空間的に離した2本のアンテナに受信される信号の相関係数を測定した。その結果、見通し内のライスパラメータは約2、見通し外のライスパラメータは約1となることがわかった。ダイバシティ受信を行った場合2本のアンテナの相関が0.5以下となる場所率は80〜95%であることがわかった。
著者
古川 芳孝 貴島 勝郎 茨木 洋 池田 渉 松永 祐樹
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
日本船舶海洋工学会論文集 (ISSN:18803717)
巻号頁・発行日
no.1, pp.151-158, 2005-06

Navigational safety is highly demanded in order to prevent marine accidents. However the reduction of personnel expenses is enforced recently to reduce total transportation cost and it means that the securement of crew who have an excellent skill becomes difficult. So the increase of sea disaster accident originated with the degradation of skill of sailors is concerned in the future and the introduction of an automatic navigation device is the one of the solution of such a problem. In this paper, the improved algorithm to avoid colliding with a stopping ship is proposed. The effect of parameters on evasion navigation is examined by numerical simulation. Furthermore, model experiments were carried out using Real-time Kinematic GPS (RTK-GPS) at pond to verify the effectiveness of the algorithm for automatic collision avoidance. It is shown that the collision avoidance system functions well both on numerical simulation and model experiments.
著者
東 恒人 古川 暢隆 高山 和敏 中川 紀美男
出版者
岡山理科大学
雑誌
岡山理科大学紀要. A, 自然科学 (ISSN:02857685)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.271-279, 1996

This paper describes characteristics of whispered by compearing with voiced sound in case of plosive consonant. The following characteristics are shown. (1) Formants of back vowel almost agree with those of isolated vowel. (2) Back vowels influence on formants of constnant and attributes of synthesis sounds.
著者
熊谷 由美子 紙谷 恒 古川 宇一
出版者
北海道教育大学
雑誌
情緒障害教育研究紀要 (ISSN:0287914X)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.127-132, 1999-02-10

本報告は,旭川市内の小学校特殊学級に在席する,自閉症児Aちゃんとの個別指導の取り組みについて述べたものである。これまで行ってきたひらがなの一文字一文字の読み指導と併行し,単語は文字の集合体として成り立ち,意味を持っていることを知らせるための取り組みを行った。文字カードを読んで絵カードを選ぶ課題では,単語を構成している一文字一文字のそれぞれに対応する絵カードを選んでしまっていたが,横書きから縦書きの形に変えることでそれが「気付き」となり,すぐに改善できた。また,絵本の書き写しや歌詞カード作りなど,Aちゃんの好きなことを取り入れた活動を行う中で,歌詞を指差しながら確認するなどの成果が見られるようになった。
著者
山本 逸郎 古川 由美子
出版者
弘前大学教育学部
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
no.96, pp.27-40, 2006-09
被引用文献数
1

高校物理において等加速度直線運動を調べる実験の一つとして,斜面を転がる球の加速度を導出する実験が設定されている。また,斜面を転がる球の運動を利用した実験は,小学校および中学校における≡哩科実験にも現れる。本研究では,アルミレールとプラスチックレール,鉄球とプラスチック球を組み合わせて,料面を転がる球の加速度の角度依存性を測定した。球は始めすべらずに転がるが,ある角度を境に転がりながらすべりだす。得られた実験結果を詳しく解析し,斜面を転がる球の運動を考察した。
著者
古川 智恵子 豊田 幸子
出版者
名古屋女子大学
雑誌
名古屋女子大学紀要 (ISSN:02867397)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.11-20, 1982-03-31

北設楽地方における女の仕事着の戦後から現代までの着衣形態の変遷について,当地を調査した範囲から次の結果を得た.明治以前からひきつがれてきた北設楽地方の仕事着は,仕事の種類によって着丈を自由に調節し得る長着と腰巻に半幅帯をしめ,畑作,山仕事には,はばきをつける着衣形態が6ケ町村の共通パターンであった.地域により,水田作業の時には股引を,畑作,山仕事には,はばきのかわりに,たつけやもんぺを着用する着装形態であった.この主流形態は昭和20年頃まで続いたが,その後長着物,腰巻のワンピース形態から,上は腰までの丈の和服式上半衣,すなわち標準服又は活動衣とよよ半じゅばん形態と,下半衣はたつけがもんぺを組合わせる上下二部式の着衣形態への変遷が徐々にみられ始めた.昭和20〜30年の間はこの作業衣形態が主流をしめ,余り大きな変化はみられなかった.昭和23年の農家生活改善普及事業による農作業衣改善運動の影響により,少数の農村の婦人達は改良作業衣,洋服式作業衣の講習を受け導入を試みたが,大半の婦人達はそれを受け入れる経済的基盤がなく,従来の仕事着に強い愛着を示していた.昭和30〜40年にかけては,高度経済成長政策によって農家の経済生活は上昇し,生活様式も次第に洋風化してきた.仕事着も今までの和服様式から,和洋併用,又は折衷の形態がふえ,ズボン式もんぺ等ズボンの長所を採用した下半衣が着用された.昭和40年以後はアパレル産業の台頭とともに北設楽郡にも,地域によって遅速はあるが洋服化が進行し,既製の作業衣へと年次的に変化している.現在の仕事着は,水田,畑作,山仕事いずれの作業時においても,上半衣,下半衣の二部式着衣型式である.その組合わせは,腰切と既製もんぺ,ブラウスにズボン式もんぺ,ブラウスや綿シャツにジーンズ,あるいは既製作業衣上下,色とりどりのトレーニングウエアの上衣など,いずれの年代も既製で作られた仕事着を,色彩,形にこだわらず自由自在に和洋組合わせて着装している状態がみられた.そしていずれの地域においても,ほとんどの人がかっぽう着やエブロンを仕事着の上に着ている共通性がみられた.以上のことから現代では,地域性はほとんど消滅し,代わって既製作業衣という画一化が進みつつあるのが現状であるといえよう.第1,2報とも次の方々には調査に対し御協力を賜わり,ここに深く感謝申し上げます.稲武町……今泉常四郎氏 79歳,鈴木清敏氏 85歳.設楽町……熊谷好恵氏 86歳,沢田みよ氏100歳.東栄町……佐々本亀鶴氏 77歳,一の瀬しげの氏 81歳.津具村……村松まつの氏 97歳,村松しき氏 53歳.豊根村……青山鉄二郎氏 75歳,清川さだ氏 74歳.富山村……田辺正一氏 80歳,鈴木より子氏 67歳.
著者
原田 路可 古川 薫 笹井 知子 鈴記 洋子
出版者
日本新生児看護学会
雑誌
日本新生児看護学会誌 (ISSN:13439111)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.34-40, 2004-02

本研究の目的は,在胎28週末満で出生した超早産児の体位とストレス反応の関連について探索することである.保育器内のマットレス上にシーツを平面に敷き児を寝かせた状態(平面位)とシーツの周囲のローリングと抱き込み枕により,児の周囲を囲み正中位指向の軽度屈曲姿勢とした状態(ポジショニング)を,超早産児6事例に対し各事例1回ずつ行った.2分毎20分間,Alsの早産児行動評価より自律神経系,運動系,状態系の各項目のストレス微候を観察した.観察により得られたストレス徴候の出現に関してwilcoxonの符号つき順位和検定を用いて平面位とポジショニング間で比較検討を行った.自律神経系,運動系,状態系の各項目において,平面位にあったストレス徴候がポジショニングにより減少し有意差が認められた.これらにより,超早産児のストレスを緩和するためのケアとしてポジショニングは効果があると示唆された.We studied the relationship between positioning and stress signs in extremely premature neonates. Six subjects were first laid down on a flat mattress (no positioning) and then in fured position (positioning). In positioning, their bodies were surrounded by sheets and a pillow and were placed in fixed midline position. During each period, the neonates were observed for 20 min with a 2-min interval, and the occurrence of stress signs in autonomic, motor, and state organizational systems, as listed in Assessment of Preterm Infant's Behavior (Als, 1982), was counted. The numbers of stress signs found during two different positions were compared using the Wilcoxon paired rank sum test. The numbers of stress signs observed in fured position were significantly smaller than those observed in flat position in all three systems. These results indicated that positioning was useful for relieving stress in extremely premature neonates.
著者
古川 忠
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.158-162, 1966-04-25

昭和3年にカラマツの産地別試験地が長野営林局塩野苗畑に設定されたが, 昭和34年の伊勢湾台風でその一部が倒れた。そこで2,3種類のカラマツを試験材料にえらび各種類毎に大中小径木から最下部円板を取り, 樹皮側から5年輪おきに分割し, そこに含まれる無機養分濃度を測定した。(1)窒素の濃度 : 八ケ岳産カラマツの樹皮では大径木より小径木に窒素の濃度は高くなる傾向がみられるが, チョウセンカラマツおよび未詳種カラマツでははっきりした傾向はみられない。木部の辺材部では各樹種とも小径木に高くなる傾向がみられるが, 心材部では大小径木の間にほとんど差がみられない。またこれを樹種別に比較した場合, チョウセンカラマツおよび未詳種カラマツは八ケ岳産カラマツより高い傾向がみられる。(2)燐酸の濃度 : 八ケ岳産カラマツでは樹皮, 木部とも大小径木間に差はみられないが, チョウセンカラマツおよび未詳種カラヤツでは小径木にやや高い傾向がみられる。なお心材部における燐酸の濃度は非常に低い。(3)加里の濃度 : 各樹種とも樹皮および辺材部において大径木にやや高い傾向がみられるが, 心材部でははっきりした差はみられない。樹種別による差もわずか未詳種カラマツに高い程度で大きなちがいはないようである。(4)石灰の濃度 : 樹皮では大小径木間にはつきりした差はみられないが, 木部では明らかに小径木間にはつきりした差はみられないが, 木部では明らかに小径木に高い傾向がみられる。樹種別にみた場合, チョウセンカラマツおよび未詳種カラマツは八ケ岳産カラマツに比較して著しく高いことがわかる。カラマツの幹に含まれる無機養分について筆者はこれまでに1,2測定したことがあるが今回は長野営林局管内塩野苗畑にあるカラマツの産地別試験地から材料を取ることができたので, それらの幹に蓄積する無機養分濃度について報告する。木に高い傾向がみられる。樹種別にみた場合, チョウセンカラマツおよび未詳種カラマツは八ケ岳産カラマツに比較して著しく高いことがわかる。
著者
池田 徳彦 吉田 浩一 本多 英俊 永田 真一 林 和 坪井 正博 土田 敬明 古川 欣也 奥仲 哲弥 平野 隆 中村 治彦 加藤 治文
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.24, no.8, pp.612-617, 2002
被引用文献数
2

内視鏡的蛍光診断は中心型早期肺癌,扁平上皮化生などの気管支微小病変の診断に有用と報告されている.当院では肺癌治療前,喀痰細胞診異常,術後の経過観察など600例に本検査を施行,合計997部位を生検し,組織診断と蛍光診断の診断率を評価した.癌病巣では白色光,蛍光に差を認めなかったが,蛍光診断で病巣の進展を客観的に把握し得た.化生病巣においては白色光では発見困難で蛍光でのみ診断された病巣は全体の約40%を占め,蛍光診断の有用性が示唆された.また,喀痰細胞診異常症例に蛍光内視鏡を併用することにより病変の局在同定率は白色光単独の場合の59%から72%へと上昇した.簡易型の蛍光診断装置(System of Autofluorescence Endoscope, SAFE, Pentax)は従来より用いられてきたLight Induced Fluorescence Endoscope(LIFE,Xillx)と同程度の診断能を有すると考えられた.中心型早期肺癌の治療戦略の一環として蛍光診断と超音波内視鏡検査を併用することにより浸潤範囲と壁深達度を正確に評価し適正治療を選択することが行われている.蛍光診断は特別な前処置も必要とせず,従来の内視鏡検査と併用することにより,日常検査の精度向上が期待でき,適応はますます拡大するものと思われる.一方,ラマン分光の応用やOptical Coherence Tomography(OCT)の出現は内視鏡診断にoptical biopsyという新たな進歩をもたらすであろう.