著者
清野 義人 中谷 明光 西川 恒夫 吉田 長作 末松 章雄 東村 一東 伴 義之
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science (ISSN:18823351)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.304-311, 2008 (Released:2008-08-06)
参考文献数
8
被引用文献数
5 5

ラベンダーオイルの品種特性の評価手法を開発するために,ラベンダーおよびラバンジンオイル中の香気成分の解析を行った.材料は茨城県つくば市で栽培した Lavandula angustifolia 9 品種,lavandin(L. angustifolia × L. latifolia)6 品種,北海道北広島市および長崎県雲仙市で栽培した lavandin 3 品種を用いた.開花直前のがくのエーテル抽出物を質量分析検出器付ガスクロマトグラフィー(GC-MS)で分析した.得られた香気成分定量結果から,ラベンダーオイルの特徴的な香気成分であるリナロールとその誘導体である酢酸リナリル,ラバンデュロールとその誘導体である酢酸ラバンデュリルおよびボルネオールと,ラバンディンオイルの特徴的な香気成分である誘導体のカンファーの含有比を算出した.同じ栽培地では採取日により含有比に経時変化が認められたが,品種間の含有比における相対的位置関係には変動がなかった.栽培地や栽培年を変えた場合,同じ品種の含有比に差がみられるが,品種間の含有比における相対的位置関係に変動はなかった.このことから,がくの発育ステージを揃えて同栽培地で同日採取することにより,含有比によるラベンダー品種特性の評価が可能であると考えられた.
著者
平岩 馨邦 徳田 御稔 内田 照章 吉田 博一
出版者
九州大學農學部
雑誌
九州大学農学部学芸雑誌 (ISSN:03686264)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, 1957-03
被引用文献数
1

昭和28年から31年にかけて九州各地で主にハジキワナによる"野鼠"の採集を行つた. これらの結果の大要は次のようである. 1) これまで九州で採集されたアカネズミ, ヒメネズミ, カヤネズミ, ハタネズミおよびスミスネズミの5種を今回の調査で再び確認することができた. 2) これらの野鼠の中, アカネズミが最も優勢であり, ヒメネズミがこれに次ぎ, この両種が野鼠の大半を占めて広く九州一円に分布していることがわかつた. 3) スミスネズミはヒメネズミについで多く, 600m以上の高地でのみ採集された. 4) ハタネズミは鳥栖・福岡の低地で採集されたのみであるが, 集団的にかなり棲息することが考えられる. 5) カヤネズミも局所的にはかなり集つて棲息しているが一般には少い.
著者
土居 浩 中村 精紀 望月 由武人 徳永 仁 吉田 陽一 大橋 元一郎 井田 正博
出版者
日本脊髄外科学会
雑誌
脊髄外科 (ISSN:09146024)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.211-217, 2009

<p>  Spontaneous spinal cerebrospinal fluid (CSF) leaks are an increasingly recognized cause of intracranial hypotension. Comprehensive diagnostic criteria encompassing the varied clinical and radiographic manifestations of spontaneous intracranial hypotension are not available. In this report the authors review the diagnosis of the point of cerebrospinal fluid leak. The major presenting symptoms include postural headaches, nausea, vomiting, and diplopia. Often, there is no history of traumatic injury. The most common cranial magnetic resonance (MR) imaging features include pachymeningeal gadolinium enhancement. MR myelography is a non invasive method to detect CSF leakage, however, extradural hyperintensity on MR myelography is non-specific for CSF. Fat-saturated T2-weighted imaging and post contrast T1-weighted imaging should be added to confirm CSF leakage. On spinal MR images, meningeal cysts and extradural venous plexus are frequently misdiagnosed as CSF leakage. In cases in which symptoms are severe and refractory to less invasive measures, surgical intervention is indicated. Recently, some authors reported the identification of upper cervical epidural fluid collections as a false localizing sign in patients with spontaneous intracranial hypotension (SIH) and this has provided significant insight into the selection of management options. However, herein we report on true C1-2 CSF leakage. We examined a group of consecutive patients with 25 SIH and 13 posttraumatic CSF hypovolemia and investigated clinical, MRI, CT myelography, and radioisotope findings and therapeutic outcomes of this syndrome.</p>
著者
吉田 真美 高橋 恵美 後藤 潔
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.19, pp.3, 2007

<BR><B>【目的】</B><BR> 豆類は廉価で保存性に優れ、やせた土地でも育ち、何よりもたんぱく質を多く含有することから、古い時代から世界の貴重な食料となってきた。そして世界のおのおのの土地で、それぞれの風土や気候、歴史、食文化にあった豆料理が育まれてきた。1昨年度の本大会での発表にさらに続けて調査をおこない、世界の豆料理の地域による特性を調べることを目的として研究をおこなった。<BR><B>【方法】</B><BR> 調査地域として豆の消費が多い世界の15の国または地域を選択した。それぞれの地域の、英語または日本語で記載された料理本計65册を取得して資料とし、その中から豆料理レシピをさがし877品をみいだした。それぞれのレシピについて、使用される豆の種類、調理法、主材料、副材料、調味法、スパイス等を調べ、エクセルに入力して比較検討し、地域による特性を調べた。<BR><B>【結果】</B><BR> 使用頻度の高い豆の種類は地域によって異なっており、東アジア圏の大豆、中近東のひよこ豆、ヨーロッパのいんげん豆やグリーンピース、南北アメリカ大陸のブラックビーンが特徴的だった。豆の形状は、世界的にはホール状で食べる場合が多いが、東アジア地域のみは豆をペースト状にする場合のほうが多くみられた。全体的には、豆を調理して煮物にして食することが多いが、東アジアの日本は汁もの、中国は炒めもの、朝鮮半島は御飯のものに使用することが多かった。さらに調味料やスパイスの使用も地域によって特徴があり、世界の豆食文化の多様性がみられた。
著者
伊藤 昭博 工藤 紀雄 吉田 稔
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
MEDCHEM NEWS (ISSN:24328618)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.190-194, 2017

<p>がん細胞の運動や浸潤に重要な働きをするアクチン結合タンパク質であるコータクチンの活性は、アセチル化などのさまざまな翻訳後修飾によって制御されている。筆者らは、酸化ストレス応答転写因子Nrf2の負の制御因子であるKeap1をコータクチン結合因子として同定し、Keap1によるコータクチンの新しい活性制御機構を明らかにした。さらに、Keap1-コータクチンシステムを介したアセチル化による細胞運動制御機構を明らかにしたので紹介する。加えて、コータクチンの脱アセチル化酵素として同定したSIRT2の阻害薬は、がん浸潤、転移の治療薬になる可能性があることから、SIRT2阻害薬探索研究を実施し、複数のヒット化合物を得ることに成功した。得られた阻害薬とSIRT2複合体のX線結晶構造から、SIRT2の新しい酵素活性の制御機構の存在が明らかになったので併せて紹介する。</p>
著者
阿登 大次郎 井上 知美 八代 哲也 小竹 武 小森 浩二 森山 博由 三田村 しのぶ 日高 眞理 水野 直子 廣瀬 隆 吉田 彰彦 鬼本 茜 清水 忠 東海 秀吉
出版者
一般社団法人 日本薬学教育学会
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.2020-064, 2021 (Released:2021-07-29)
参考文献数
5

COVID-19の拡大により,薬学実務実習中の症例解析報告会を集合形式からオンライン形式へと移行した.本報告では,オンライン形式の症例解析報告会の概要について紹介する.さらに,アンケート調査から明らかとなった報告会の有益性と問題点について議論する.オンライン報告会は,実習6週目と11週目に大阪鉄道病院から,実習生,評価担当者をZoom®で接続して実施した.83%の参加者は,参加の容易さ,時間的な利点などの理由でオンライン報告会を肯定していた.一方,一部の参加者は,集合研修での臨場感や参加者間のコミュニケーションが不十分な点から否定的であった.オンライン形式での開催は,病院-薬局-大学間で協働での教育ツールとして非常に有効な手段であると考えられる.しかし,参加者が如何に集合形式での雰囲気を作り出せるかなど課題解決が必要であることが示唆された.
著者
宇髙 麻子 吉岡 靖雄 吉田 徳幸 宇治 美由紀 三里 一貴 森 宣瑛 平井 敏郎 長野 一也 阿部 康弘 鎌田 春彦 角田 慎一 鍋師 裕美 吉川 友章 堤 康央
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会 第39回日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.O-39, 2012 (Released:2012-11-24)

抗原を粘膜面から接種する粘膜ワクチンは、全身面と初発感染部位である粘膜面に二段構えの防御を誘導できる優れたワクチンとなり得る可能性を秘めている。しかし抗原蛋白質は体内安定性に乏しく、単独接種ではワクチン効果が期待できない。そのため、免疫賦活剤(アジュバント)の併用が有効とされており、既に我々はTNF-αやIL-1α等のサイトカインが優れたアジュバント活性を有することを先駆けて見出してきた(J.Virology, 2010)。しかしサイトカインは吸収性にも乏しく、アジュバントの標的である免疫担当細胞への到達効率が極めて低い。そのため十分なワクチン効果を得るには大量投与を避け得ず、予期せぬ副作用が懸念される。言うまでも無く、現代のワクチン開発研究においては、有効性のみを追求するのではなく、安全性を加味して剤型を設計せねばならない。そこで本発表では、ナノ粒子と蛋白質の相互作用により形成されるプロテインコロナ(PC)を利用することで、サイトカイン投与量の低減に成功したので報告する。PCとは、ナノ粒子表面に蛋白質が吸着して形成する層のことを指す。近年、PC化した蛋白質は体内安定性や細胞内移行効率が向上することが報告されている。まず粒子径30 nmの非晶質ナノシリカ(nSP30)を用いてPC化したTNF-α(TNF-α/nSP30)を、ニワトリ卵白アルブミン(OVA)と共にBALB/cマウスに経鼻免疫し、OVA特異的抗体誘導能を評価した。その結果、有害事象を観察することなく、0.1 µgのTNF-αを単独で投与した群と比べ、TNF-α/nSP30投与群においてOVA特異的IgG・IgAの産生が顕著に上昇していた。以上、PCがTNF-αアジュバントの有効性と安全性を向上できる基盤技術となる可能性を見出した。現在、体内吸収性の観点からPC化サイトカインのワクチン効果増強機構やナノ安全性を解析すると共に、最適なPC創製法の確立を推進している。

1 0 0 0 回想十年

著者
吉田茂著
出版者
東京白川書院
巻号頁・発行日
1982

1 0 0 0 回想十年

著者
吉田茂著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1957
著者
吉田茂[ほか]著
出版者
朝雲新聞社
巻号頁・発行日
1963

1 0 0 0 世界と日本

著者
吉田茂著
出版者
中央公論社
巻号頁・発行日
1992

1 0 0 0 大磯随想

著者
吉田茂著
出版者
中央公論新社
巻号頁・発行日
2001
著者
吉田茂著
出版者
日本経済新聞社
巻号頁・発行日
1967

1 0 0 0 世界と日本

著者
吉田茂著
出版者
番町書房
巻号頁・発行日
1963