著者
和田 剛明
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.9, no.7, pp.461-496, 2010

<p>イノベーションには、既存の技術・知識にもとづく「活用型イノベーション」と、新たな技術・知識の創出を目指す「探索型イノベーション」の二者が存在し、企業の持続的な成長のためには、この両者のバランスをとる必要がある。本研究は音楽シングルCDおよび家庭用ゲームソフト市場の二市場において、両者の測定・比較をおこない、既存研究が注目する開発組織のマネジメントだけではなく、価格戦略、広告・宣伝戦略、流通企業との協調といった販売戦略も重要であることを指摘する。</p>
著者
藤田 有紀 和田 簡一郎 浅利 享 田中 直 熊谷 玄太郎 石橋 恭之
出版者
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会
雑誌
Journal of Spine Research (ISSN:18847137)
巻号頁・発行日
vol.11, no.11, pp.1296-1302, 2020-11-20 (Released:2020-11-20)
参考文献数
14

思春期特発性側弯症(I群)62名,非特発性側弯症(N群)34名を対象に,Cobb角,骨密度,骨代謝マーカーを測定・比較しCobb角に関連する因子を検討した.Cobb角は両群ともに腰椎BMDと負の相関を,I群では骨代謝マーカーと正の相関を認めた.側弯症の進行に骨量減少・高回転型骨代謝の関与が示唆され,今後縦断研究によりこれらが進行予測に有用かを検討したい.
著者
大和田 敢太
出版者
滋賀大学経済学会
雑誌
彦根論叢 (ISSN:03875989)
巻号頁・発行日
no.387, pp.136-165, 2011-03

This paper will explore the impact and implications of moral harassment in the workenvironment – namely bullying and power harassment– and what needs to be done to prevent and reduce such harassing behavior regarded as labor risk in consideration of mental health, which is a critical issue in the area of occupational health and safety. In the laws of Belgium, this form of abusive behavior is considered moral harassment and falls in the domain of labor risk. Though bullying and power harassment at work have been expressed by numerous terms and definitions, this paper takes the same approach as Belgian law in discussing how moral harassment should beregulated by law and identifying possible challenges.
著者
笠原 義正 伊藤 健 沼澤 聡明 和田 章伸
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.364-369, 2013
被引用文献数
5

野生のトリカブトの葉や根などに含まれている4種のアコニチン類(AC類)をLC-MS/MSを用いて一斉定量した.また,マウスに対する毒性とAC類の定量値との関係を検討した.野生のトリカブトの葉,根,花弁,蜜腺に含まれるAC類を定量した結果,おのおの5.9,928.1,46.1,69.8 μg/gで,根の次に蜜腺の含有率が高かった.また,市販のはちみつを検査したが,AC類が検出されたものはなかった.トリカブトの根エキスのマウス毒性とAC類の定量結果は良い一致を示した.また,AC類が検出されなかったウゼントリカブトにマウス毒性は観察されなかった.4種のAC類の加熱による変化では,0.5分間ゆでた葉のAC類含有量は31.6%に減少し,そのゆで汁に54.5%移行した.また,メサコニチンを加熱してベンゾイルメサコニンに変化することが確認されたので,これが検出されてもトリカブト属植物による中毒が示唆できることが分かった.
著者
市原 実 和田 明華 山下 雅幸 澤田 均 木田 揚一 浅井 元朗
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.41-47, 2007
被引用文献数
3

種子の乾熱処理および火炎放射処理が帰化アサガオ類(ホシアサガオ(<i>Ipomoea triloba</i>),マメアサガオ(<i>I. lacunosa</i>),マルバアサガオ(<i>I. purpurea</i>),マルバアメリカアサガオ(<i>I. hederacea</i> var. <i>integriuscula</i>)およびマルバルコウ(<i>I. coccinea</i>))の発芽に及ぼす影響と,火炎放射後の湛水が種子の生存に及ぼす影響について調査した。80&deg;Cで30分間乾熱処理した場合,5草種の発芽率(吸水,膨潤した種子の割合)は21.1&sim;97.8%であった。マメアサガオ(21.1%)とマルバアサガオ(47.8%)を除く3草種は,72.2&sim;97.8%と高い発芽率を示した。一方,火炎放射処理を3秒間行った場合,発芽率は94.4&sim;100.0%と5草種ともほぼ完全に発芽した。さらに火炎放射処理後の種子は湛水条件下に2ヶ月間埋土されることにより,5草種全てにおいて100%死滅することがわかった。本研究より帰化アサガオ類の防除において,種子散布後に圃場地表面を火炎放射処理し,その後湛水することが有効であることが示唆された。
著者
澤田 大明 宮村 連理 和田 一郎 森本 信也
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.27-30, 2018 (Released:2018-04-07)
参考文献数
9

本研究では,近年の理科教育における重要課題の一つである,子どもの自律的な学習を通じた科学的な思考力・表現力を育成する理科授業の成立に関して,その過程を子どもの認知的な側面から精査することを目的とした。具体的には,和田らが開発した,科学概念構築を可視化する表象ネットワークモデルに着目し,これと表象の相互移行に関わる鍵概念として Gilbert,J.K が提起する視覚化との関連について分析した。さらに,Nelson,T.O らのメタ認知理論を援用し,これと表象の視覚化との関連性を見極めることによって,子どもが自律的に表象の視覚化を図っていくための視点の導出を志向した。この際,Justi,R.らが概念化している,視覚化に関わるメタ認知(=メタ視覚化)に着眼し,科学概念構築の観点からその内実を詳細に検討することを試みた。
著者
和田 せつ 鈴木 久子
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.283-286, 1959-11-30 (Released:2010-11-29)
参考文献数
4

The authors reported previously that thiamine decomposing, thermostable factor was isolated from peanut seed coat and that this was found as tannin which was contained in materials.In this paper we determined the tannin contents of various daily-used foods, and demonstrated that the tannin in foods caused the decrease in thiamine content during heat treatment. Further studies showed that precipitate was produced in solution of thiamine and tannin mixture when hydrogen ion concentration was brought at higher pH than 5. And two spots of thiamine and tannin was detected when the precipitate was run by paper electrophoresis.
著者
和田 達夫 大島 隆一
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.41, no.7, pp.377-382, 1984
被引用文献数
1

ビスカルゾリル化合物の高分子固溶体の蛍光スペクトルを測定し, エキシマー生成能について検討した. a, ω-ビスカルバゾリルアルカンではクロモフォア濃度の増加に従い, モノマー発光は消光されエキシマー発光が増加した. エキシマー発光とモノマー発光との強度比の濃度変化はメチレン鎖数, C<SUB>6</SUB>>C<SUB>4</SUB>>C<SUB>10</SUB>>C<SUB>5</SUB>>C<SUB>3</SUB>の順に大きくなる. 1, 2-<I>trans</I>-ビスカルバゾリルシクロブタンでは高濃度でもサンドイッチ型エキシマー発光は見られなかつた。クロモフォアの均一分散・分子運動・相対量子収率の濃度変化の検討を行い, エキシマー生成が主に分子内で生成されることが明らかになった.