著者
宮本 健作
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.887-916, 1985-09-20 (Released:2013-05-10)
参考文献数
105
被引用文献数
1

Some interesting similarity exists between developmental systems such as those found in avian and in human vocalization. And there are some analogies between the organization of the neural systems which control the avian songs and human speech. Furthermore, the Mynah will imitate human speech (vowel, and consonants) and variety of sounds in its immediate environment when it is kept in captivity since young. Therefore, among birds the Mynah seems to be an excellent subject for experimental studies on the auditory and vocal system in human. The process of imitative learning in birds parallels the early stage of acquisition of human speech in many points. When the Mynah is breeded separately and given affluent auditory stimulus, the vocal mimicry is accelerated and its contents show much variety. This fact supports the importance of the mother's talking to the infant for the establishment of its babbling and also for the speech development. It seems that the Mynah must hear its own vocal reproductions to match its vocal motor output to its memory template. It is probable that in the Mynah, auditory feedback is necessory to develop the exact and clear vocal mimicry. In the Mynah the frequency-intensity characteristic of hearing, i. e., the audiometric curve (0.1-15.0KHz, the most sensitive frequency band: 2.0-4.0KHz), could be constructed from the conditioned response to the sound stimulus. A comparison of the avian vocalization and the audiovocalization system in man was discussed.
著者
橋本 喜夫 宮本 健司 飯塚 一
雑誌
皮膚病診療 (ISSN:03877531)
巻号頁・発行日
vol.25, no.8, pp.926-929, 2003-08

雑誌掲載版北海道における6年間のマダニ刺咬症例700例を集積し,ライム病ボレリアの保有率とマダニ刺咬症のライム病発症の頻度を検討した.気候の温かい年度は発症例が若干多く,また年次ごとに症例件数は増加傾向にあった.男女差はなく,9歳以下の小児と40〜60歳代に好発していた.罹患部位は頭頸部,躯幹がそれぞれ約1/3を占めた.小児では約4/5が頭頸部を刺されていた.月別では5,6,7月に集中し,特に6月の発生は約45%を占めた.同定可能であった366例中,303例がシェルツェマダニで,63例がヤマトマダニであった.ヤマトマダニによるライム病確実例の報告は未だなく,人口に比べてライム病の報告の少ない函館市は,ヤマトマダニの優占地域であることがその一因と考えられた.522例に皮膚培養を施行し,43例がボレリア陽性であった.ライム病発症は56例8%であった.マダニ自己抜去群330例と,医療機関を受診した370例を比較すると,ライム病発症率は前者が16.1%,後者が0.81%で,直ちに専門医を受診することの重要性が示唆された
著者
宮本 健悟 相田 美砂子
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第38回ケモインフォマティクス討論会 東京
巻号頁・発行日
pp.70-71, 2015 (Released:2015-10-01)
参考文献数
3

2本鎖DNAにおける塩基対間での水素結合また、スタッキングのような相互作用は生体系の中で重要な役割を果たしている。特にスタッキング相互作用には大きな塩基配列依存性があり、多体効果の大きさも塩基配列によって異なる。また、核酸塩基の一つであるGuanine(G)が生体内酸化により8-oxoguanine(8OG)へ酸化されると、C6位のketo-enol互変異性により塩基対形成時の水素結合パターンが変わり、本来8OG(keto)-C対を形成するはずが、8OG(enol)となることで8OG(enol)-T対が形成しうる。実験的にも8OGが存在することでG-C対からA-T対へのpoint mutationが起こる確率が高くなることが報告されている。本研究ではAdenine(A),Thymine(T),Guanine(G),Cytosine(C)だけでなく8OGを組み込んだB-DNAモデルを構築し、理論計算を行うことで、B-DNAの塩基対間相互作用における多体効果、また8OGによるG-C対からA-T対へのmutation誘起について考察した。
著者
山本 隆儀 宮本 健一 佐藤 嘉一
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.74, no.2, pp.101-108, 2005-03-15

かん水処理を施したオウトウ樹の微風条件下における葉面光合成光量子フラックスおよびみかけの光合成速度を多数測定した.この結果から, 葉温と気温を用いた葉面光合成光量子フラックスの重回帰推定式を得た.さらに, この3者と時期・時刻の要因を用いたみかけの光合成速度の重回帰推定式を得た.非冷却方式携帯型サーモグラフィ装置により, 側枝葉層の熱画像データを得た.この熱画像データと上記2つの重回帰式を結合することにより, 画素単位のみかけの光合成速度の値と葉面光合成光量子フラックスの値の推定計算, 両値の分布画像の表示およびデータ出力を極めて短時間内に可能にするシステムを作成した.
著者
山名 淳 宮本 健市郎 山﨑 洋子 渡邊 隆信
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、新教育運動期において、児童・生徒の「本性」に基づいて彼らの自己活動の余地を保持するために、学校における「アジール」的な時空間(教師の明確な計画性を逃れる曖昧な時空間)の重要性が認識され始めたことに注目し、新教育的な学校における「アジール」との関わりにおける教師の技法を、新教育運動の影響が最も鮮明にみられたイギリス、ドイツ、アメリカ合衆国を考察対象として比較史的に究明することを心試みた。日本との比較考察という視点も導入し、今後の継続的な研究の展望を示した。本研究の成果は、報告書『新教育運動期における学校の「アジール」をめぐる教師の技法に関する比較史的研究』にまとめて公にした。
著者
宮本 健司 境野 環樹
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.265-267, 1997
被引用文献数
3

1996年7月旭川市内の医療施設で入居者2名に皮疹が生じた。精査の結果, 部屋に設置された換気扇フードに営巣したハクセキレイからのトリサシダニ(Ornithonyssus sylvarium)の刺咬が原因であった。
著者
宮本 健司 中尾 稔
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.267-269, 1991
被引用文献数
5 6

1980年から10年間にダニ標本を確認した58例の人体マダニ咬症を分析した。これらの発生は5月(18例), 6月(29例), 7月(9例)および9月(2例)で前3カ月に集中する。9月にシュルツェマダニ雄成虫寄生例を認め, この雄ダニを解剖したところ, 少量の血液を腸管に含有していた。いっぽう, 旭川と富良野で野外のマダニ類の活動状況をハタズリ法で調べた。両地点とも4月中旬から活動が開始され, そのピークは5,6,7月に活発となり, 人体マダニ咬症発生の時期に一致した。
著者
宮本 健作 中島 誠 山田 恒夫 吉田 光雄
出版者
大阪大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1987

1.喃語様発声と負の強化:九官鳥の幼鳥がヒトのことばを模倣学習する過程で出現する喃語様発声(模倣原音)に対して大きな拍手音または叱声を与えると、その発声回数は徐々に減少し、結局そのトリの模倣は完成しない。一方、トリの発声ごとに愛称を呼ぶか餌を与えるかすると、模倣原音は加速的に増加し、物まねの完成が促進される。この成績は幼児の言語習得に関する貴重な教訓を示唆する。2.実験的騒音性難聴の形成:九官鳥は騒音負荷に対する受傷耐性が著しく高く、哺乳類では騒音負荷の有効刺激としてよく知られた高音圧のホワイトノイズまたは純音はまったく効果はみられなかった。種々試みた結果、閉鎖空間における陸上競技用ピストル音の暴露によって一過性の騒音性難聴が認められた。3.聴力損失の指標:動物の頭皮上ならびに内耳前庭窓近傍から記録した脳幹聴覚誘発電位(BAEP)および蝸牛神経複合活動電位(AP)は一過性騒音難聴の形成とその回復過程を知る客観的指標としてきわめて有効であることを確認した。4.騒音性難聴条件下の模倣発声:爆発音負荷直後、BAEPおよびAP波形が消失してから振幅が完全に回復するまでの10日間における発声行動の音圧および発声持続時間などにはとくに顕著な変化は認められなかった。難聴児にみられる聴覚フィードバックの障害効果と著しく異なった。5.模倣発声行動の動機づけ要因:飼育者の音声のようにある種の社会的意味をもつと考えられる音声は物まね発声を誘発させる効果があること、さらに飼育者の音声が感覚性強化刺激になることが明らかになった。6.弁別オペラント行動からみた九官鳥の聴力曲線:行動聴力曲線は他種のトリに比べ、ゆるやかなカーブを描き、可聴範囲は110Hzから12kHzまでの幅広い周波数帯域を含むことが認められた。騒音性難聴が模倣発声に及ぼす効果の有無については今後の検討課題であるが、ヒトと異なり、強大音に対する受傷耐性が高い。
著者
宮本 健司 増澤 俊幸 久手堅 みどり
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.221-226, 2000
被引用文献数
2 6

北海道でアカハラとアオジがライム病の病原体保有動物としての役割を演じていることを報告したのに引き続き, 1993-1999年に同様に野鳥30種を調べ3属5種のマダニ(Ixodes persulcatus, I. turdus, Haemaphysalis flava, H. longicornis, Amblyomma testudinarium)を採集した。これらのうち神奈川と大阪産シジュウカラと京都産クロジからのアカコッコマダニおよび盛岡産カシラダカとアオジからのシュルツェマダニからボレリアを検出した。これらのうち1999年度のカシラダカ1個体からの3幼虫より分離した2株とアオジ1個体からの18幼虫よりの15株を精査した結果, いずれもユーラシア型またはアジア型のBorrelia gariniiであった。カシラダカがライム病に関与していることは新記録である。これら分離株はダニ幼虫が鳥類から直接病原体を受け取ったことを示唆するもので, 流行地で感染した野鳥類が本州の東北部で確実に病原体を拡散していることが推測された。
著者
宮本 健吾 花輪 公雄
出版者
東京大学
雑誌
東京大学海洋研究所大槌臨海研究センター研究報告 (ISSN:13448420)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.95-96, 2001-03-29

平成12年度共同利用研究集会「北太平洋北西部とその縁辺海の水塊変動と循環」(2000年8月24日~25日, 研究代表者:岩坂直人)講演要旨Variations of water masses and circulation in the northwestern North Pacific and its marginal seas(Abstracts of scientific symposia held at Otsuchi Marine Research Center in 2000)
著者
宮本 健吾 花輪 公雄
出版者
東京大学
雑誌
東京大学海洋研究所大槌臨海研究センター研究報告 (ISSN:13448420)
巻号頁・発行日
vol.25, 2000-03-29

平成11年度共同利用研究集会「北日本の気象と海象」(1999年8月18日~19日, 研究代表者:児玉安正)の講演要旨Atmospheric and oceanographic phenomena around the northern part of Japan(Abstracts of scientific symposia held at Otsuchi Marine Research Center in 1999)
著者
勝川 木綿 宮本 健一 松田 裕之 中西 準子
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.83-92, 2004-06-30
被引用文献数
2

化学物質の生態リスク評価では,内的自然増加率γを指標の一つとして使うことができる.しかし,数多くの卵を水中に放出する多くの魚種では,自然環境下の卵から仔稚魚までの生存率を得ることは困難である.データから推定されたγの絶村値は,推定誤差が大きい.本論文では,化学物質の毒性が魚類個体群に与える影響を評価するため,不明または推定誤差の大きいパラメータを使わずに生態リスクを評価できる簡易方法を提案した.はじめに,化学物質による内的自然増加率γの減少分(Δγ)をリスク評価の指標と定義し,齢構成モデルから計算可能であることを示した.Δγは推定誤差の大きい初期生残率のデータを用いずに計算できる値であり,化学物質が魚類個体群に与える影響を相対的に比較することができる.次に,生活史パラメータが不明な場合,種間外挿によって未知のパラメータを求め,齢構成モデルを構築する方法を示した.Δγは,個体の繁殖率や生存率の減少など化学物質の毒性が生活史パラメータに与える影響により決まる値である.内的自然増加率の減少率Δγを指標として使う場合,(1)成熟齢や極限寿命など生活史の異なる生物の生態リスクを相村的に比較することが可能である,(2)卵の受精率,孵化率の減少や仔稚魚期の生存率の減少,あるいは成魚の生存率や繁殖率の減少など暴露が様々な生活史段階に与える影響を評価できる,(3)推定誤差が大きい初期生存率のデータを用いずに,化学物質が個体群に与える影響を相対的に比較できる,(4)乱獲など質の異なる生態リスクとの比較が可能である.実際に,ブルーギルについて個体への影響を調べた毒性試験結果から,Δγを用いて個体群への影響を評価した.