著者
山本 啓三 宮島 佐介 コーシャル ラジンダー 山田 裕子 コーシャル マンジュリカ
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会年会予稿集 日本応用数理学会年会予稿集
巻号頁・発行日
pp.7, 2002-09-18 (Released:2003-03-18)

" 我々は前回の講演で高額所得のランキングがベキ乗を示す簡単なモデルを提案した。今回はそのモデルがどうしてベキ乗を示すのかについて検討した。我々はこのモデルがベキ乗を示すのはフラクタル性によるものと考えている。そのフラクタル性を示すの原因はその機構内に入れ子構造が存在するためと考えている。そこで、このモデル内にどのような仕組みで入れ子構造が構成されるのかを調査した。システム内の構成員が現在の所有額になるまでに何人の人たちと競争したか。その競争に参加した者を一つのtree構造のまとめ、そのtreeの大きさ(参加者数)とその件数についてのフラクタル性を調査することにより、構成されている入れ子構造を見つけることができた。 treeの大きさ=(順位)^-1.96 , treeの数=(treeの大きさ)^-1.57"
著者
大野 義一朗 宮田 敬博 吉田 和隆 大谷 眞二 草谷 洋光 山本 啓之
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.311-319, 2002-03
被引用文献数
2

24時間風呂は微生物が繁殖しやすく, 越冬期間中の状況では診断治療が難しいレジオネラ症の感染源として危険性が指摘されている。JARE-39 (1998-1999), -40 (1999-2000)は昭和基地の24時間風呂の細菌調査を行った。浴槽水, 130kl造水槽水, 24時間風呂循環回路のフィルターを持ち帰りレジオネラ菌とその他の細菌について培養検査, PCR検査を行った。またJARE-40で越冬中に浴槽水の一般細菌と大腸菌の培養検査, 浴槽水温調査を行った。さらに疾患統計から風呂に起因する可能性のある疾患の発生を調査した。その結果フィルターと浴槽水からPCRにてLegionella pneumophilaと塩基配列が一致するレジオネラ菌遺伝子を検出したがレジオネラ菌分離培養は陰性であった。8月の浴槽水温は平均44.6℃と高温で少数の一般細菌が検出されたが, 水温が1-2℃低下した越冬後半には一般細菌が増加し大腸菌群も検出された。39次隊越冬中に胃腸炎と上気道炎の集団発生があったが風呂との因果関係は不明であった。今後も定期検査が望ましく, 遠隔地で可能な検査体制の確立が望まれる。
著者
三宅 裕志 山本 啓之 北田 貢 植田 育男 大越 健嗣 喜多村 稔 松山 和世 土田 真二
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.14, no.6, pp.645-651, 2005-11-05
被引用文献数
1 4

シロウリガイ類は深海から採集すると通常2, 3日しか生存せず, 飼育を試みた報告は皆無であった。本研究では, シロウリガイ類の飼育の試みとして, 良好な健康状態で採集し, かつシロウリガイ類の共生細菌のエネルギー源(泥中の硫化水素)を確保するために, 圧力以外の現場環境をできる限り維持した状態で採集する装置のMTコアを開発した。また, シロウリガイ類は高酸素濃度に弱いため, 溶存酸素濃度制御装置により低酸素濃度環境を維持する飼育システムを製作した。シロウリガイとエンセイシロウリガイをそれぞれ相模湾初島沖水深1,150m〜1,160mの地点, 石垣島沖の黒島海丘の643mの地点で採集した。採集したシロウリガイは約1週間で死亡したが, 黒島海丘のエンセイシロウリガイは17日間生存した。また, エンセイシロウリガイでは2回放卵が確認された。以上のことから, エンセイシロウリガイは飼育が容易な種と考えられた。
著者
寺林 優 山本 啓司 亀井 淳志
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.123, no.8, pp.599-612, 2017-08-15 (Released:2017-09-05)
参考文献数
41

領家帯は,白亜紀の花崗岩類とそれらに密接な関係をもつ変成岩類からなる地体構造単位である.これまでに,構造地質学,変成岩および深成岩に関する岩石学,地球化学,年代学などからの研究が数多くなされてきた.領家帯は,下部グラニュライト相に達するような広域変成作用を被っていることから,かつての島弧の地殻断面が隆起・露出していると考えられている.島弧地殻内部で発生する地震の震源は,地下約20kmよりも浅い領域に集中し,それよりも深い領域で稀なのは,地殻の深部では岩石が流動的に変形するために地震を引き起こすような脆性破壊が起きにくいことが理由とされている.島弧地殻を構成している珪長質岩石の変形機構は,石英と長石のレオロジーから,300°Cから450°Cの間の温度条件で脆性から塑性に遷移すると推定され,島弧の地温勾配を25°C/km程度と仮定すると,脆性-塑性遷移領域は12kmから18kmの深さの範囲にある.本巡検では,島弧の深部地殻での花崗岩質マグマの挙動,中部地殻でのコンピテントレイヤーの形成とその破壊における流体の挙動という視点から岩国-柳井地域の領家帯を案内する.
著者
山本 啓司 寺林 優 大麻 広幸 金子 慶之 安間 了
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.110, no.2, pp.119-122, 2004 (Released:2005-01-07)
参考文献数
15
被引用文献数
8 8

Pelitic metamorphic rocks of the Ryoke Belt are distributed in the Rokuroshi area, southern part of Iwakuni district. Dark-brown biotite schist was locally silicified and decolorized to form milky-white “silicified domain”. Quartz veins were developed in both of the biotite schist and silicified domain. The veins in biotite schist are generally parallel to the schistosity and form boudinage due to ductile flow of the host rock. The veins in silicified domain are oblique to the schistosity with medium to high angles and have not undergone ductile deformation except for some schistosity-parallel veins. The mode of occurrence of these veins indicates that the silicified domain is much more competent than the biotite schist. Ductile deformation after the silicification was accommodated by viscous flow of biotite schist. The silicification probably results from dissolution-precipitation processes which may have raised pore pressure to cause hydraulic fracturing.
著者
山本 啓之
出版者
資源地質学会
雑誌
資源地質 (ISSN:09182454)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.79-95, 2019-12-16 (Released:2022-08-27)
参考文献数
108
被引用文献数
3

Deep-sea environments are faced with cumulative effects of many human activities, e.g. accumulation of plastics, overwhelming fishing and resource exploitation, heavy maritime transportation, and effects from climate change. Recently, growing interest in deep-sea mining enhances the activities of engineering development on seabed mining and environmental monitoring, and exploration of mining sites within States Exclusive Economic Zones (EEZ) or in areas beyond the limits of national jurisdiction. Since 2010, attention paid to potential environmental impacts caused by deep-sea mining has been increased, and many workshops and research conferences have been held. In the Western Pacific Ocean, the Nautilus Minerals Ltd. has announced that the sea mound located in Papua New Guinea will be a first site likely to be commercially exploited polymetallic sulfide deposit. The Japan Oil, Gas and Metals National Corporation (JOGMEC) conducts a feasibility project for seabed mining in the Okinawa Trough. In 2015, the leaders’ declaration from the G7 summit in Germany identified the conducting of Environmental Impact Assessment (EIA) and scientific research as a priority issue for sustainable development of deep-sea mining. The EIA protocol developed for deep-sea mining is recognized that it will be a practical component for ensuring effective management and protection of ocean ecosystems. The development of EIA protocols is started in Japan as a national project. This paper describes the current situation of technologies concerning deep-sea environmental assessment and monitoring on seabed mining, and technical background of multidisciplinary approaches for deep-sea environmental survey.
著者
山本 啓太
出版者
公益財団法人 損害保険事業総合研究所
雑誌
損害保険研究 (ISSN:02876337)
巻号頁・発行日
vol.78, no.3, pp.81-109, 2016-11-25 (Released:2019-04-09)
参考文献数
3

平成26年の保険業法改正によって意向把握義務及び乗合代理店等に対する推奨販売ルールが導入された。これは来店型保険ショップ等の増加といった保険募集チャネルの多様化や大型化など,保険募集を巡る環境の変化に対応できるようにするための見直しとのことである。確かに,適合性原則の具体化を論ずる中で導入された意向確認書面はその本来の機能を果たしておらず,また,来店型の大規模乗合代理店の中には,「公平・中立」を標榜しながら,実際には手数料の高い商品を顧客に勧めるという現状は改善の必要がある。この点,今回導入された意向把握義務及び推奨販売ルールは,いずれも顧客の意向に焦点を当てたものであるが,そこでいう意向,言い換えれば,顧客のニーズがどのようなものをいうのかについて,十分な議論がなされていないように思われる。 保険業法上,「意向」という用語は,意向確認書面において初めて使われたものであるので,まずは意向確認書面導入時に「意向」というものがどのように議論されていたのか,意向確認書面において確認すべき「意向」と意向把握義務において把握すべき「意向」が同一でよいのか,更に,意向把握義務でいう「意向」と推奨販売ルールにおける「顧客の意向に沿った商品選別・推奨」でいうところの「意向」との関係はどのように整理されるべきなのか,について分析することとしたい。 最後に,施行されたばかりではあるものの,意向把握・確認義務及び推奨販売ルールの再整理の方向性についても考えてみることとしたい。
著者
砂村 倫成 野口 拓郎 山本 啓之 岡村 慶
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.118, no.6, pp.1160-1173, 2009-12-25 (Released:2010-03-23)
参考文献数
59
被引用文献数
3 2

Hydrothermal circulations supply a huge amount of chemical species into the deep sea. More than 99% of chemical species emitted from high-temperature hydrothermal fluids flow into the deep sea and construct deep-sea hydrothermal plumes. Observations of hydrothermal plumes have led studies of deep-sea hydrothermal vents, such as locating deep-sea hydrothermal vents, locating deep-sea volcanic eruptions, and calculating geochemical fluxes from sub-seafloor to deep ocean. Hydrothermal plumes affect the microbial community in deep seas by supplying many reduced chemicals, which are possible energy sources of chemolithotrophic microbes. This paper (1) reviews physical, chemical, biological studies of hydrothermal plumes and (2) discusses novel field survey technology and ecological infection of sub-seafloor to the deep-sea environment.

1 0 0 0 OA 心不全と血栓

著者
山本 啓二
出版者
一般社団法人 日本血栓止血学会
雑誌
日本血栓止血学会誌 (ISSN:09157441)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.614-620, 2005 (Released:2007-07-03)
参考文献数
26
被引用文献数
1
著者
木村 義成 山本 啓雅 林田 純人 溝端 康光
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.530-538, 2020-08-31 (Released:2020-08-31)
参考文献数
11

目的:不搬送事案が他の重症・中等症事案の救急活動に与える影響を現場到着時間の遅延から推定することである。方法:平成24年に大阪市内で発生した全救急事案を対象とした。不搬送事案の対応時間帯に遠方の救急隊から出動した重症・中等症事案を抽出した。また,地理的加重回帰分析(GWR)により不搬送事案が重症・中等症事案に与える影響の地域差を求めた。結果:大阪市内では1年間の救急事案の0.51%(1,090件/215,815件),つまり救急事案の約200件に1件は,不搬送事案によって重症・中等症事案の現着遅延が生じている可能性が示された。また,GWRによる分析により不搬送事案が重症・中等症事案の現着遅延に与える影響は市内で地域差があることが示された。考察:不搬送事案をはじめとする救急事案には地域差がある可能性があり,本研究のような地理的な分析が今後の救急医療計画の基礎的な資料となり得る。
著者
山本 啓介
出版者
学習院大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

本年度は、前年度までの和歌会作法書類の資料調査を整理し、現存和歌会作法書目録の作成を進めた。同目録は現在のところ当初目標と設定した調査をほぼ終了しているが、なお未調査の資料も少なくないため、これらの継続的調査を完了した段階で発表する予定である。上記の調査にあわせて、室町中・後期を中心に和歌会に関する古記録を収集調査し、内容をデータとしてまとめている。また、現存和歌懐紙・短冊の調査もあわせて行い、和歌会作法書との対応関連についても考察を行っている。以上の成果として、和歌会作法書の生成、及び伝授の諸相の研究の進展が挙げられる。室町後期飛鳥井流の書に『和歌条々』という書があり、当主自筆原本が多く伝来している。これらの内容整理、分析、及び伝授の様相を考察し、「飛鳥井家の和歌会作法伝授-『和歌条々』を中心に-」(「和歌文学研究」2010年6月)に発表した。さらに、伝授の考察という点で、共通点の少なくない飛鳥井流蹴鞠書『蹴鞠条々』についても併せて調査を進め、これらの様相を照合することから飛鳥井家の和歌伝授の様相をさらに考究した。その成果は中世文学会秋季大会(2010年10月於県立広島大学)において「中世における和歌と蹴鞠-『蹴鞠条々』と『和歌条々』の伝授を中心に-」として口頭発表を行った。また同発表の成果をまとめた同題の論文を「中世文学」五六号(2011年6月)に掲載する予定である。これらの一連の研究は、室町後期における和歌の作品の背景の様相解明に加え、地方武家相など含めた様々な層における文学・文化享受の有り様を知る上でも、当時における芸道伝授の一面を知る上でも重要なものであると位置づけうる。
著者
大崎 篤史 芦谷 啓吾 大庫 秀樹 山岡 稔 市村 隆也 李 治平 永田 耕治 茅野 秀一 宮川 義隆 山本 啓二 中元 秀友 今枝 博之
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.87, no.1, pp.160-161, 2015-12-12 (Released:2016-01-06)
参考文献数
10

A 60-oyear-oold male visited a clinic because of gastric discomfort. This symptom was temporarily improved by a proton pump inhibitor, but it was worsened by discontinuation of the drug. He was referred to our hospital. Esophagogastroduodenoscopy showed an elevated lesion with multiple whitish small granular protrusions in the duodenal second portion, occupying two thirds of the circumference. The lesion was diagnosed to be a follicular lymphoma by histopathological examination including immunostaining of the biopsy specimens. He was admitted to our hospital. Abdominal CT scan showed no lymph node metastasis. Capsule endoscopy of the small intestine showed lymphoid follicles in the distal ileum in addition to the duodenal lesion. Bone marrow aspiration showed no invasion of lymphoma cells. This case was diagnosed as stage I according to the Lugano international conference classification. He underwent monotherapy using rituximab four times. However, the lesion did not respond. Therefore, radiotherapy was added which induced regression of the duodenal lesion. Follow-oup capsule endoscopy did not show any lesion in the distal ileum. As long-term outcome after treatment for duodenal follicular lymphoma is not known, strict observation is considered to be necessary.
著者
ホドシチェク ボル 山本 啓史
雑誌
じんもんこん2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.207-212, 2017-12-02

本稿の目的は、歌ことばの辞書を開発するにあたり、従来の「見出し語とその解説」による辞書記述に加え、「見出し語 関連語」形式の関連対の追加を提案することである。関連対によれば、従来の辞書に不足していた語と語を取り持つ関係概念を示すことができるだけでなく、古代語の意味記述の困難さを解消する方法であることを示す。和歌を題材とするネットワーク構造のデータから、見出し語(梅、桜、橘)との関連対となる語の抽出を試みた。R パッケージlinkcomm (Kalinka and Tomancak 2011)の3 種の計算方法を用いて行った結果、どの計算方法においてもほぼ同様の抽出ができ、それら語は和歌の文脈において各見出し語の関連対として取り出せたことが確認できた。
著者
西川 真理子 西 一也 川野 留美 山本 啓子 小林 洋子 原田 由加 渡邊 達夫
出版者
Japanese Society for Oral Health
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.682-688, 1992-10-30 (Released:2010-10-27)
参考文献数
21
被引用文献数
2 2

The purpose of this study was to evaluate the plaque removal effect of a dentifrice containing granulated zeolite. Fifteen volunteers, who were nurses, dental hygienists and dentists between the ages of 21 and 42 years participated in the experiments. Following professional toothbrushing, the subjects refrained from toothbrushing for 3 days. Then daily professional toothbrushing was performed by trained dental hygienists with the experimental dentifrice for 5 days. No oral hygiene procedure was performed for 3 days after the first clinical trial. The second trial with the control dentifrice was done for 5 days. During each trial, the subjects stopped all personal oral hygiene procedures. The plaque removal effect was evaluated using plaque scores before and after toothbrushing. At 24 and 72 hours after toothbrushing, the inhibitory effect on plaque formation was calculated. The results showed that the experimental dentifrice was significantly more effective in removing plaque on the lingual surfaces and gingival margins and the interproximal gingival margins of the teeth than the control dentifrice. Significant difference was also found between the two dentifrices in removing plaque in pits on the occlusal surfaces. There was no significant difference in the inhibitory effect of the two dentifrices on plaque formation. This suggests that the dentifrice containing granulated zeolite improved the effect of toothbrushing. A questionnaire survey indicated that many subjects preferred the dentifrice containing granulated zeolite. No clinical side effects were observed in the two dentifrices.