著者
鳴戸 郁江 岡本 佳菜美 西方 真弓 松山 賢治
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.523-530, 2006-06-10 (Released:2007-11-09)
参考文献数
9
被引用文献数
6 6

In order to evaluate generic versions of famotidine, 11 kinds of famotidine tablets and 7 kinds of famotidine injection (both tablets and injection included the branded product, respectively) were subjected to dissolution testing and HPLC analysis.In the case of tablets, both the branded drug (Gaster®) and the 10 generics satisfied the standard dissolution test requirement that more than 70% of tablets should dissolve within 60 min, though there were significant differences in the time taken to achieve more than 70% dissolution. In this respect, some of the generics were quite different from the branded drug.As for the famotidine injection-formulations, both the branded drug, (Gaster® injection) and the 6 generics satisfied the standard for the content test in JP XIV. However, HPLC analysis showed that generic formulations contained a variety of impurities while the branded injection (Gaster® for injection 20 mg) contained very few impurities. In three of the generic injection-formulations-Famostagine® for injection 20 mg, Progogue® for injection 20 mg and Gasport® for injection 20 mg —the contents of impurities were significantly different from that of Gaster® for injection 20 mg.The present study showed that there were appreciable quality differences between the branded and generic versions of famotidine irrespective of formulation.
著者
ペルトネン 純子 鳥田 稔弘 岡本 隆志 大熊 敏之 三船 温尚
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Art and Design University of Toyama (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.90-108, 2006-12

明治期の彫金師、海野勝珉が制作した宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する「蘭陵王置物」と「太平楽置物」を平成17年8月11日、三の丸尚蔵館において次のような研究者が調査を行った。鳥田宗吾は、象嵌技法を中心とした制作研究によって伝統工芸士と高岡市伝統工芸産業技術保持者という称号を持つ彫金技術者である。ペルトネン純子は、彫金・鍛金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。三船温尚は、古代鋳造技法など鋳金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。大熊敏之は、近代造型史、日本近代美術批評史などの論文研究を行っている。岡本隆志は、日本の美術・工芸に関する論文研究などを行っている。本稿は、調査時に録音したテープを起こし、編集を加えて、調査内容を掲載するものである。最終的な報告書には記載されない結論を導くための観察・考察経緯、観察手順、観察の着眼点などを記録した本稿が、今後の海野勝_彫金作品の研究だけでなく明治の金属工芸品調査や研究に僅かながらでも寄与できることを目的としている。
著者
ペルトネン 純子 鳥田(宗吾) 稔弘 岡本 隆志 大熊 敏之 三船 温尚
出版者
富山大学
雑誌
Geibun : 富山大学芸術文化学部紀要 (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.90-113, 2006-12

明治期の彫金師、海野勝〓が制作した宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する「蘭陵王置物」(明治23年制作)と「太平楽置物」(明治32年制作)の制作技法を彫金、鍛金、鋳金の分野から総合的に研究するため平成17年8月11日、三の丸尚蔵館において調査した。本稿は、「蘭陵王置物」「太平楽置物」の制作背景の研究と各作品の技法に関する詳細な研究を行い、明治期の優れた金属工芸作品の制作背景と高度な金属工芸技術の解明を目的としている。
著者
ペルトネン 純子 鳥田 稔弘 三船 温尚 大熊 敏之 岡本 隆志
出版者
富山大学
雑誌
Geibun : 富山大学芸術文化学部紀要 (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.150-159, 2006-12

明治期の彫金師、海野勝〓が制作した宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する「蘭陵王置物」と「太平楽置物」を平成17年8月11日、三の丸尚蔵館において次のような研究者が調査を行った。鳥田宗吾は、象嵌技法を中心とした制作研究によって伝統工芸士と高岡市伝統工芸産業技術保持者という称号を持つ彫金技術者である。ペルトネン純子は、彫金・鍛金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。三船温尚は、古代鋳造技法など鋳金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。大熊敏之は、近代造型史、日本近代美術批評史などの論文研究を行っている。岡本隆志は、日本の美術・工芸に関する論文研究などを行っている。本稿は、調査時に録音したテープを起こし、編集を加えて、調査内容を掲載するものである。最終的な報告書には記載されない結論を導くための観察・考察経緯、観察手順、観察の着眼点などを記録した本稿が、今後の海野勝_彫金作品の研究だけでなく明治の金属工芸品調査や研究に僅かながらでも寄与できることを目的としている。
著者
渡邉 久美 折山 早苗 國方 弘子 岡本 亜紀 茅原 路代 菅崎 仁美
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.2_85-2_92, 2009-06-01 (Released:2016-03-05)
参考文献数
15

訪問看護ステーションにおける家族員を含めた精神障害による対応困難事例の実態と,精神障害者との関わりにおける訪問看護師の支援ニーズを明らかにした。A県の訪問看護ステーション116施設を対象とし,48施設から有効回答を得た。対応困難事例の経験の有無を質問紙郵送法にて行い,さらに,協力の得られた6施設10名の訪問看護師から対応困難事例13事例の概略と支援ニーズについて面接を行った。調査時点での対応困難事例は,利用者では14施設(29.2%),家族員では12施設(25.0%)に報告があった。また,訪問看護師には【対象の捉えにくさによる不安】があり,【状況に応じた効果的対応方法を知ること】と【看護行為の保証者の要望】という支援ニーズがあった。具体的な対応法の検討や,訪問看護師の関わりを支持する場として,精神科専門職らによる相談窓口やネットワークの構築が一策であると考える。
著者
堅田 親利 田辺 聡 正來 隆 中山 明仁 岡本 牧人 小泉 和三郎
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.53, no.8, pp.2038-2048, 2011 (Released:2011-09-15)
参考文献数
17
被引用文献数
2

近年の内視鏡技術の進歩により,表在性の病変の視認性が向上する画像強調法が日常診療に導入された.これに伴い,上部消化管内視鏡検査の際に通過する頭頸部領域から,消化器内視鏡医が数多くの頭頸部表在癌を発見するようになった.本稿では,頭頸部表在癌の拾い上げ診断に関する知識を整理し,中下咽頭のルーチン観察法について解説する.
著者
原 聡 小野 貴史 岡本 亮 鷲尾 隆 竹内 繁樹
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回全国大会(2017)
巻号頁・発行日
pp.2I3OS10a4, 2017 (Released:2018-07-30)

量子情報処理における量子ビット列の状態は密度行列により記述される。本研究では複数の実験で得られた密度行列の集合から異常な行列を検知する問題を扱う。密度行列はその量子的な性質のために揺らぎを内包しており、異常を検知するには異常と揺らぎとを識別する必要がある。従来技術では行列要素の絶対値の変化しか検知できなかったが、本研究では機械学習のスパース正則化を用いて位相変化をも検知できる手法を提案する。

1 0 0 0 奇跡

著者
岡本敏子著
出版者
集英社
巻号頁・発行日
2003
著者
岡本 義信 奥村 豊満 平田 公靖 近藤 寿志 平川 義宏 河内 庸彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.41-46, 2001
被引用文献数
1

RCC中国放送三次ラジオ局敷地の有効利用として、複合型スーパーマーケットの建設計画がでた。そのため空中線支線位置の変更や敷地内避雷対策等の工事を行い、近接建物による放送波への影響の検討を行った。また建設中のクレーン作業による送信設備への影響について検証した。本稿ではその状況について報告する。
著者
前田 芳實 MINVIELLE Francis 岡本 新 橋口 勉
出版者
日本家禽学会
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.83-95, 1999
被引用文献数
5

本研究では,INRA(フランス国立農業研究所)で実施された日本ウズラの産卵能力に対する選抜実験(個体選抜法と相反反復選抜法)において,第8世代と第13世代での遺伝子構成と遺伝変異の変化について検討を行った。遺伝的変異性はJouy系統とTours系統に属する6lines(line 1, 2, 3, 4, CおよびD)に対して10蛋白質座位により分析された。変異の量(P<sub>poly</sub>)は世代と共に減少し,第1世代,第8世代および第13世代のP<sub>poly</sub>はJouy系統でそれぞれ0.5-0.6, 0.4-0.5および0.3-0.4,また,Tours系統で0.7, 0.6-0.7および0.5-0.7であった。6系統間のG<sub>ST</sub>は第1,第8および第13世代で0.019,0.076および0.156と計算された。G<sub>ST</sub>の世代に伴う増加はline間の系統分化が進んでいることを示唆している。G<sub>ST</sub>の種々の比較から,遺伝的分化が徐々に進行し,この系統分化の一部には選抜システムの違いが関与していることが示唆された。主成分分析の結果,第8世代では,個体選抜群のline 1とline 2, Jouy系統のline 3とlineC,およびTours系統のline 4とline Dの3群に分けられ,また,第13世代では,対照群(line Cとline D),個体選抜群(line 1とline 2)および相反反復選抜群(line3とline 4)に分けられた。遺伝的距離の結果から,本研究での13世代にわたる選抜はINRAの系統間の遺伝的分散を大きくし,それには選抜様式の効果と遺伝的浮動が関与していることが示唆された。
著者
岡本 由良 Okamoto Yura オカモト ユラ
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科 社会学・人間学・人類学研究室
雑誌
年報人間科学 (ISSN:02865149)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.33-53, 2006-03-31 (Released:2006-03-31)

本論文ではロシアのいわゆる非検閲言語層、「マット」を考察し、その使用によって成立する特殊な修辞的空間を一つの発話内行為として再定義する。膨大な語彙からなるマットはロシアにとどまらず、旧ソ連諸国、中国やモンゴルにまで進出し、現地語と混ざり使われている。「マット」はロシアでキリスト教が普及する以前に儀礼の言語として役割していたと推測されており、儀礼のとき以外の使用はタブーであった。キリスト教の普及とともに、マットは邪教の名残として位置づけられ、その日常的使用に対するタブーがさらに強化された。今ではマットは抑圧された怒りを表すための抑圧された表現として常識的に理解されており、この理解はマットに関する数少ない学術的論文でも受けいれられている。本論文ではマットが使われたいくつかの会話と一つのインタビューを分析し、この見解の妥当性に疑問を投げかける。会話の文脈、会話における会話者の役割分但、話し手と聞き手の間の力学に注目することで、マットが作り出す特殊な修辞的空間を明らかにする。最後にマットを理解する新たな構図を提唱し、マットを一つの発話内行為として捉えなおす。 The purpose of this paper is to clarify the pragmatics of Russian obscene language, "mat", and to redefine its illocutionary force by discovering the characteristics of the context it is used in. Mat is a distinct and extremely large layer outside generally permitted Russian language, layer that has penetrated languages of all members of the old Soviet State as well as Mongolia and China. Its use in the Soviet period as well as before it was strongly persecuted; mat in Russian massmedia as well as in science was completely nonexistent and even now scientific work on mat is still scarce. Mat is thought to have been used as ritual language in pre-Christian cults, so its use in daily Life was tabooed. Following the advent of Christianity, mat was condemned as a remnant of pagan beliefs. Today mat is generally thought to be a repressed rhetoric, used to express repressed feelings or simply to be a group of extremely strong (and so largely nor-translatable) swear-words. This common belief is also widely accepted in scientific papers. This paper analyses one interview of a Russian politician and several fragments of conversation of an ethnically mixed group of Latvian villagers and argues, that illocutionary force of mat should be completely reformulated. Far from being a mere expletive, mat constructs a unique rhetorical space, where participants in the conversation are completely equal as to their connection to the topic, where societal norms are excluded and where individuals, evidently stripped of their societal garments and rights engage in a game of complete unison or a battle of just as complete mutual negation.