著者
木村 達明 大花 民子 辻井 正則
出版者
PALAEONTOLOGICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.151, pp.501-522, 1988-10-31 (Released:2010-05-25)
参考文献数
52

来馬層群から得られたつぎの分類群について記載を行った : Gleichenites? sp. A, Phlebopteris sp. A, Dictyophyllum kotakiense Kimura et Tsujii, Sphenopteris sp. H, Ptilophyllum shinadaniense Kimura et Tsujii, P. sp. cf. P. hsiangshanense Wu, P. sp. A, Pterophyllum? sp., Pseudoctenis nipponica Kimura et TsujiiおよびNilssonia sp. B, また西中山層から, Sphenopteris sp. G, Otozamites sp. CおよびPseudoctenis? sp.を追加記載した。日本のジュラ紀前期植物群は, 来馬型と西中山型に区別され, それらの間には共通する属種は発見されていない。私どもはユーラシア大陸で従来知られているジュラ紀前期植物群について詳細な検討を行い, それらは, 来馬型および西中山型のはか, シベリア型, 中央アジア型および, 南ヨーロッパ型の5類型に区別されることを明らかにした。
著者
木村 達 深水 大民 中村 猛彦 小野 友道 園田 頼和
出版者
Western Division of Japanese Dermatological Association
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.52-54, 1993

酪農家の牛舎の屎尿処理槽と連結した簡易トイレで発生したメタンガス引火による熱傷の1例を報告した。後日同様条件下で, この処理槽より燃焼濃度に達するメタンガスを検出し得た。家畜の屎尿から発生するメタンガスに対し, 充分な安全対策はとられておらず, 適切な指導が必要と思われた。
著者
森 達哉 木村 達明 池田 泰弘 上山 憲昭 川原 亮一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.287, pp.5-10, 2010-11-11

本研究は分散コンピューティングシステムにおいてMapReduceによる大規模データ処理を実行した際にシステム全体に生じるワークロードをネットワークの観点から分析した結果を報告する.12台の計算機で構成されるHadoopクラスタを利用し,Masterサーバおよび各々のSlaveサーバで取得したMapReduce Jobのログ,およびSlaveサーバ間の通信をキャプチャしたデータを収集した.はじめにMapReduceジョブを構成する各々のタスクとネットワークに生じ得る負荷の関係をケーススタディによって明らかにする.つぎに,MapReduceに与えるパラメタによって,ノード間のデータ転送に用いられるTCPフローのサイズ,持続時間,レートの分布が変わることを示す.最後にMapReduceジョブによるネットワーク負荷を計測する際に注意すべき点について論じる.
著者
木村 達雄
出版者
天理大学出版部
雑誌
天理大学学報 (ISSN:03874311)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.130-106, 1961-03-30
著者
木村 達雄
出版者
天理大学出版部
雑誌
天理大学学報 (ISSN:03874311)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, 1959-03
著者
木村 達之 真鍋 陸太郎 村山 顕人
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.311-316, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
14

近年、都市における農住混在に対する評価が高まっており、農地が都市計画上に位置付けられるなど法制度の枠組みも大きく変化しつつある。しかし従来スプロール市街地として問題視されてきた農住混在を肯定的なものに転換するための具体的な空間像は不明瞭である。そこで本研究では様々な農住混在の実態に即した空間像を検討するため、東京都内の複数地区・自治体を対象にGIS分析・登記簿調査・聞き取り調査を行い、農住混在空間の実態と形成プロセスを敷地・地区スケールで分析する。分析にあたっては、日本において主要な農地所有主体である農家個々の土地運用の集積による市街地形成と、土地区画整理事業や都市計画道路整備などの都市基盤整備による面的な市街地整備の2つの観点を設定し、都市計画・まちづくりで農地を扱う上での要件について考察を行う。
著者
木村 達雄
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.97-118, 1980-05-09 (Released:2008-12-25)
参考文献数
47
著者
中西 晃 赤堀 侃司 野田 一郎 木村 達明 斉藤 耕二 藤原 喜悦
出版者
東京学芸大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1985

1.帰国子女の文化的アイデンティティの形成に関する調査研究現在は社会人として活躍しているかっての帰国子女が, 自分の青少年時代の異文化体験をどう評価し, それが現在の個人の人格形成にどのような関わりがあるかを調査研究した.(1)研究の手法 青少年時代に海外で生活し, 現在は社会に出ている異文化体験者に対し, 質問紙法及びインタビューによって調査を行った. 質問紙法では同年代の未異文化体験者を統制群とし, 比較検討を行った. (2)研究の成果 (1)職業, (2)余暇, (3)友人, (4)職場, (5)父母, (6)結婚, (7)人生観・人格, (8)異文化体験の影響の8項目にわたっての調査を統計的に分析した結果, 当初想定していた程ではなかったものの, 異文化体験群と統制群とではそれぞれの項目について有意な差が検出された. 面接法によっての調査からも, 個人の人格形成にとっては異文化体験はその成長を促すものであり, プラスの関与があったことが伺えた.2.帰国子女の国際感覚に関する意識の調査研究帰国子女の国際感覚が一般生とどのように異なるかを対比することによって, 帰国子女の国際感覚の特質を明らかにする調査研究を行った.(1)研究の手法 帰国子女のうち, 中・高校生を対象に質問紙法による調査を行った. 同年齢の一般の生徒を統制群として比較検討した.(2)研究の成果 (1)日本の印象, (2)外国語, (3)差別, 偏見, (4)生活習慣, (5)個性, (6)将来・進路の5つの内容について統計分析の結果, 帰国生と一般生の間には各内容に有意差が見られた. 帰国生には外国語・差別偏見に対する意識, 海外での進学・就職志向に顕著な特徴が見られた. また, 帰国前の日本の印象, 生活習慣の変容, 周囲に合わせる傾向から, 帰国生の日本への適応の様子の一端を窺うこともできた.
著者
細井 厚志 寺内 幹 角田 大 木村 達哉 古挽 彰 川田 宏之
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.855, pp.17-00312-17-00312, 2017 (Released:2017-11-25)
参考文献数
25

The effects of environment temperature on initiation and multiplication of transverse crack in cross-ply carbon fiber reinforced thermoplastic (CFRTP) laminates have been investigated. Static tensile tests for the cross-ply laminates and the 90° unidirectional laminates were carried out at room temperature, 93 °C and 130 °C, respectively. The transverse cracks were observed by soft X-ray photography. The tensile strength and the failure strain in the cross-ply laminates and the 90° unidirectional laminates at high temperature decreased compared to the values at room temperature. It was also found that the behavior of initiation and multiplication of the transverse cracks in the cross-ply laminates was changed due to the environment temperature. The experimental results under different temperature were analyzed by Weibull distribution on the basis of probabilistic model. Next, the energy release rate was calculated due to formation of a new micro crack based on the Weibull distribution. The predicted transverse crack density by Weibull distribution was compared with the experiment result and the reasonability of using Weibull distribution to CFRTP cross-ply laminates under high temperature was verified. It was found that the critical energy release rate of CFRTP laminates has decreased at high temperature and the experimental results showed that the matrix strength was decreased at high temperature. Also, the fiber-matrix interfacial fracture on the fracture surface of the 90° unidirectional laminates was observed in some areas at high temperature whereas the matrix fracture was observed at room temperature. Therefore, it was suggested that the interface strength between polymer and fiber was decreased at high temperature.
著者
木村 達明 金 鳳均
出版者
日本古生物学会
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
no.155, pp.141-158, 1989-09-30
被引用文献数
1

韓半島の大同, 金浦, 漣川, 忠南, 聞慶および丹陽炭田地域に露出する非海成の大同累層群の植物化石は, かつて矢部長克, 川崎繁太郎, 大石三郎, 小畠信夫らによって研究されたが, 1945年以来その研究は途絶えていた。筆者らは1973年以来, この地域の炭田の開発にともない, おもに忠南および聞慶炭田地域の新産地から多くの植物化石を入手することに成功し, 現在までに, 38属79種を識別し, またこれらの中には, 従来知られていなかった分類群, 1新属および10新種を加え20属33種を含む。本論文は以上の新種を含むこの植物群の特徴種14属19種を記載した。大同累層群の植物群の時代は, かつて, ジュラ紀初〜中期と考えられたが, 少なくとも金浦, 忠南, 聞慶炭田地域から得られた化石植物群集に関する限り, その組成は, 日本, 沿海州南部および中国東北の東南部, および中国南部の三畳紀後期植物群と完全に一致し, これら地域のジュラ紀初〜中期植物群とは著しく異なる。
著者
木村 達人 檜山 茂雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.16, pp.187-188, 2012-03-09

多摩川の岩石の表面を少しずつ削り、ディジタルカメラで1枚1枚コマ撮りしたアニメーションです。
著者
木村 達明 関戸 信次
出版者
日本古生物学会
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
no.84, pp.190-195, 1971-12-30

筆者らは1965年, 手取川支流目附谷川上流に露出する桑島砂岩・頁岩互層相当層から, 葉縁にいちじるしい棘のあるソテツ状葉標本2個を採集した。現生ソテツ類において, とくにいちじるしい棘のある属はEncephalartosであるとされているが, 全縁の種もあり, またStangeria, Bowenia, Zamia, MacrozamiaおよびMicrocycasなどにも棘または鋸歯のあるものが多く, 棘や鋸歯があるというだけで属を識別する根拠とはならない。しかし化石ソテツ状葉で棘や鋸歯のある例は少なく, 筆者らの標本は, 1962年, VAKHRAMEEVによってヤクーツク付近の下部白亜系から報告・記載されたNeozamites属に一致する。この属は沿海州やレナ川中流地域の下部白亜系から3種が知られているが, ここに記載する標本はそのどれとも一致しないので, Neozamites elongata sp. nov.として報告する。この属はシベリア植物群の主要要素とされている。
著者
木村 達雄
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.104-107, 1996-11
著者
木村 達洋 早坂 明哲 瀬川 典久 山崎 清之 村山 優子 宮崎 正俊
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.2587-2597, 2003-11-15
参考文献数
25
被引用文献数
4

近年,インターネットの急速な普及にともないコンピュータが家庭にまで浸透し,VDT作業時間が急激に増加したことで,子供の視力低下や疲労が問題化している.また,ゲームなど強力な動機づけによる長時間使用で健康を害し,極端な場合には死亡例も報告されている.そこでユーザの健康を守る衛生学的観点から視覚系疲労を測定し,インタフェースを低負荷なものにする必要がある.本研究では,事象関連電位(ERP)を用いた視覚系疲労の客観的評価法を提案し,VDT作業による視覚系疲労評価を試みた.ERPは視覚情報の脳内過程を反映する.このうち一次視覚野の反応であるP100成分と,標的を非標的から弁別する際に現れるP300成分を指標とした.また,眼精疲労の指標として焦点調節能(近点)も計測した.その結果,視覚系疲労条件では,ERPのP100の振幅は増大し,非標的によるP300の振幅は,標的の場合の振幅に近づき,弁別性の低下が見られた.この傾向は主観的な疲労感との相関が認められた.一方,ERPの振幅や潜時と近点との相関は認められず,両者は独立な情報を含んでいると思われた.このことは眼調節系の疲労,認知機能の低下である中枢性疲労の2種類から構成されていることを示している.以上から,本方法を用いれば眼調節系と認知過程の2つの処理段階を考慮した視覚系疲労の評価が可能になると考えられた.In order to obtain a guideline for designing low-workload Human Interface (HI). We investigated assessment of visual fatigue induced by performing an interactive task as a model of HI software on personal computers utilizing measurement of Event Related Potentials (ERP) and accommodation. The ERP were measured in this study before and after a visual target detection task in healthy adult participants to assess visual fatigue of the central nervous system. As an index of accommodation, the ophthalmic near point was also measured using an accomodometer. As the experimental task, participants were instructed to click designated targets from a randomly arranged matrix of characters for one hour. All participants reported symptoms of visual fatigue after the task. From the averaged ERP waveform, P100 and P300 components were detected and their amplitudes and peak latencies were analyzed. Amplitude of the P100 component measured after performing the task was larger than that in the control condition. Near points after the task increased in comparison with those before the task. Results indicated that visual fatigue by the experimental task evoked both eye-strain and altered function of the primary visual cortex. Feasibility of applying the present method to a low-workload software development is discussed.
著者
石井 裕也 大矢 誠司 赤坂 知恵 木村 達洋 長島 圭子 金井 直明 山崎 清之 岡本 克郎
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 開発工学部 (ISSN:09177612)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.112-114, 2002-03-30
被引用文献数
1

To investigate the cognitive aspects of posture control under the apparent force condition generated by auditory stimulation, body sway fluctuation was measured with healthy adult subjects. As an experimental stimulation, an increasing tone for the left ear and a decreasing tone for the right ear were used. Generaliy, while listening to the stimulus, subjects felt that the sound source was moving from right to left under an eyes closed condition. On the contrary , subjects who were shown a moving image of a natural scene which was interlocked to the auditory stimulus before the experiment (cognitive preparation), they felt themselves moving from a left to right direction. In this experiment, body sway was measured with and without the cognitive preparation. Results showed that the center of gravity biased to the opposite direction of subjective movement of the sound source with cognitive preparation. Without cognitive preparation, the center of gravity biased in the same direction of subjective movement of the sound source. It suggests that the higher level posture control reflex was observed in the cognitive condition without any sensory input from the muscle receptors.