著者
今井 必生 白井 丙午郎 白田 剛 浜出 洋平 石田 雄大 堀内 正夫 村上 博昭 石渡 義之
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.281-286, 2010 (Released:2012-03-27)
参考文献数
4
被引用文献数
1

1) 卒後募集の趣旨を実践しようとする意志は高かったが,現状の学士編入制度の価値への評価,貢献意志は高くなかった.現在の編入学者の自己評価の低さや実践の欠如を反映していると考える.2)募集や試験は,大学が医学教育や医療をどうしたいのかを明確にすることを求める意見が根底にあるものが多かった.3) 自身が将来価値を生み出すと評価した学士編入者は5,6割で,必要とする時間は1年から10年とする者が多かった.具体的な実績を今後さらに厳しく問われることになるだろう.
著者
村上 博巳 山岡 憲二 山本 武司 田阪 登紀夫 ムラカミ ヒロミ ヤマオカ ケンジ ヤマモト タケシ タサカ トキオ Murakami Hiromi Yamaoka Kenji Yamamoto Takeshi Tasaka Tokio
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.2, pp.26-37, 2010-03

原著(Original investigation)社会人(S群):7名,大学生(U群)22名,高校生(H群)32名,中学生(JH群)19名,小学生(ES群)49名のトップクラスの女子卓球選手を対象にスポーツビジョン研究会で実施している(1)静止視力(2)KVA動体視力(3)DVA動体視力(4)コントラスト感度(5)眼球運動(6)深視力(7)瞬間視力(8)眼と手の協応動作の測定を行い、競技力に重要な因子である動体視力(KVA,DVA)の特性について検討した。対照群は一般女子学生90名の中から日常運動習慣の無い一般女子学生10名(NA群)抽出した。各群とも静止視力1.0以上を対象とした。KVA動体視力,DVA 動体視力を各群間の平均値で見るとKVA動体視力の各群間の平均値に有意な差が見られなかったが、DVA動体視力のU群の平均値はH,ES群の平均値より有意に高い値を示した。KVA動体視力に対する測定項目の貢献度の高い視機能は静止視力,眼と手の協応動作,コントラスト感度、DVA動体視力は瞬間視,眼球運動,眼と手の協応動作であった。そして静止視力,コントラスト感度と競技歴との間には有意な相関関係は認められなかったが、瞬間視,眼球運動と競技歴との間には有意な正の相関関係が認められた。眼と手の協応動作と競技歴との間には有意な負の相関関係が認められた。以上のことから、女子卓球選手のKVA動体視力は潜在的、DVA動体視力はトレーニングの要因が影響し、競技力の向上を目指し動体視力を高めるにはKVA動体視力は視力矯正を含み最適な静止視力を有すること、DVA動体視力は継続したトレーニングが必要であることが示唆された。A study was conducted to investigate the characteristics of kinetic vision in women's table tennis players. There are kinetic visual acuity and dynamic visual acuity in kinetic vision. In the present experiment, sports vision of women's table tennis players were measured; member of society women's table tennis players (S group: aged 24.7±1.3yrs),university women's table tennis players(U group: aged 19.5±1.1yrs),high school women's table tennis players (H group: aged 16.3±0.8yrs),junior high school women's table tennis players(JH group: aged 13.6±0.8yrs),elementary school women's table tennis players(ES group: aged 11.1±1.0yrs), and Kyoto sangyo university student women's non-athletes (NA group: aged 18.7±0.5yrs). Then players 7 numbers in S group,22 numbers in U group,32 numbers in H group,19 numbers in JH group,49 numbers in ES group and 10 numbers in NA groups(their static visual acuity>1.0) were selected as subjects. Static visual acuity, kinetic visual acuity, dynamic visual acuity, contrast sensitivity, ocular motor skill, depth perception, visual reaction time and eye-hand coordination of them were measured. Physical characteristics and experience of training of table tennis were investigated using questionnaire. Mean values of kinetic visual acuity were no significantly among all groups, dynamic visual acuity in U groups were significantly higher than H,ES groups. Kinetic visual acuity and dynamic visual acuity showed difference about contribution rates for measurement item. Static visual acuity, contrast sensitivity and eye-hand coordination showed greater contribution rates for kinetic visual acuity. Visual reaction time, ocular motor skill and eye-hand coordination showed greater contribution rates for dynamic visual acuity. Significant correlations between static visual acuity, contrast sensitivity and experience of training were not found, but significant positive correlations between visual reaction time, ocular motor skill and experience of training were found and significant negative correlation between eye-hand coordination and experience of training was found. These results suggest that the improvement of kinetic visual acuity hold the best static visual acuity, the improvement of dynamic visual acuity are caused by heavier training and these are the important for the level up game ability.
著者
村上 博巳 山岡 憲二 山本 武司 田阪 登紀夫
出版者
同志社大学
雑誌
同志社保健体育 (ISSN:02864118)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.17-36, 2007

卓球競技は、瞬時に多くの情報を入力し、判断を求められる競技である。従って卓球競技において視機能は競技力の優劣を決定する重要な因子の1つである。卓球競技の競技力向上に小学生期からの選手育成は不可欠である。しかしながら競技力に重要な役割をもたらすと思われる視機能の小学生期の特性が明らかにされていない。そこで日本卓球女子ホープスナショナルチームの選手(HNTP群)を対象にスポーツビジョンの測定を実施し、関西学生リーグ所属のトップクラス女子卓球選手(UVP群)と比較し、卓球女子ホープスナショナルチームの選手にどのような視機能の特性がみられるのか検討した。各測定項目を平均値で見ると、HNTP群がUVP群よりOMS, VRT,E/H に有意に劣った値を示した。その他の測定項目(SVA,KVA,DVA,CS,DP)の平均値には有意な差は見られなかったが、SVA,CSを除いて劣った値を示した。HNTP群の視機能の貢献度はKVA動体視力、コントラスト感度、静止視力、深視力が、UVP群は静止視力、深視力、眼と手の協応動作、コントラスト感度が重要な視機能であり差異が認められた。以上の結果から、小学生期の視機能は成熟した機能と未成熟な機能が共有しており、年齢による評価の必要性が認められた。このことは小学生期の視機能は神経系の発達と密接な関係があり、今後、スポーツビジョンの測定は縦断的に追跡していく必要性が示唆された。
著者
シーハクランクライ ナッタポーン シーハクランクライ ナッタポン 月江 伸弘 村上 博 西部 俊孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.313, pp.7-12, 2010-11-20

日本人向けタイ語学習支援システムとしてFlashを活用したe-Learningシステムについて報告する.本システムは,タイ語学習において特に難しい母音の発音や子音の扱いを発音機能や手書きによる書取り練習機能などの学習コンテンツをFlashで実装し,学習を視覚的に楽しめるようにしている.また,オンラインによる教師と学習者との双方向通信学習環境(黒板機能,ボイスチャット機能)を実装している.また,学習効果を把握するための成績履歴閲覧機能がある.本稿では,開発中のシステムの概要とその評価について報告する.
著者
村上 博文
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.21-32, 2010-03-10

The purpose of this study is to make clear influence to young infants of "space design of nursery room". A space of nursery room was designed by child-care person two times. At fast stage table-chair was set near the window. At Second stage, some partitions was set in room. And the room was constituted three spaces. One was a Dynamic-playing space, the others were a table-chair space and a free space. // In free playing time after changing space design of nursery room, three young infants ware more stable before. Then Qualities of activity(steadiness, concentration) were improved, too. And child-careers also watched child activities more detail. In summary design of space was effected to space of young infant's activity. From the results design of space in nursery room is a important environmental factor of considering nursery room.
著者
村上 博秋
出版者
大分県立先哲史料館
雑誌
史料館研究紀要 (ISSN:13419838)
巻号頁・発行日
no.18, pp.39-44, 2014-01
著者
鄭 秀明 内山 真一郎 大原 久仁子 小林 道子 村上 博彦
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.456-461, 1998-10-25 (Released:2009-12-07)
参考文献数
26
被引用文献数
1

発症24時間以内の脳梗塞250例において,進行性増悪例の検討をOxfordshire CommunityStroke Project (OCSP)の4病型分類別に検討した.全体では28%に進行が観察され,partial anterior circulation infarcts(PACI)群の進行は9%と他の3群(total anterior circulation infarcts: TACI, lacunar infarcts: LACI, posterior circulation infarcts :POCI)に比し低率であった.進行群と非進行群の比較では,TACIの進行群で頭部CTでの早期異常が高率で,コレステロールが低下しており,LACIの進行群ではエントリー時に機能的に重症であったが,その他の因子に差はなく,POCIでは両群間に差は見出せなかった.進行例は生命予後.機能予後とも不良であった.進行例の頻度は病型別に異なり,若干の予知因子が抽出されたが,その予測は依然として困難と考えられた.
著者
坂根 直樹 松井 浩 澤入 房子 森 直樹 平澤 勇 竹村 智子 村上 博之 小暮 彰典 高倉 康人 梅川 常和 吉岡 敬治 吉田 俊秀
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.521-524, 2001-06-30

われわれは健康学習 (患者の生き方や価値観を重視し, 行動科学手法を用いた保健指導論) を用いた「楽しくてためになる糖尿病教室」の普及を目指し, 全国でグループワークやロールプレイを中心とした糖尿病教育ワークショップを実施し, 糖尿病医療スタッフ995名の意識や態度に与える影響を検討した. プログラム内容検討, 参加者の目標設定, グループワークや体験学習の必要性の有無で有意差が認められた. 従来は講義時間が大半を占めていたが, 終了後はグループワークや実技の必要性が再認識された.
著者
吉野 博子 北村 英子 星野 守利 小松崎 聡 竹内 憲 太田 宏平 大澤 美貴雄 相川 隆司 村上 博彦 山根 清美 岡山 健次 小林 逸郎 武宮 敏子 丸山 勝一
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.1022-1022, 1983-09-25

東京女子医科大学学会第253回例会 昭和58年5月19日 東京女子医科大学本部講堂
著者
斗内 政吉 村上 博成 川山 巌
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

システム開発においては、固浸レンズやガルバノスキャナーを用いた新規なレーザーテラルツエミッション顕微鏡を構築し、空間分解能1μm以下でかつスキャン時間が数秒であといった高分解能かつ高速性能を持つことを確認した。また、このシステムを用が、半導体集積回路の欠陥検査等に有効であることを示した。一方、強誘電体からのテラヘルツ放射を、結晶構造および配向制御した薄膜を用いて系統的に観測し、そのメカニズムを明らかにした。
著者
田中 朝雄 田中 真奈美 村上 博 三井 洋司 田中 真奈実 田中 真奈美 田中 朝雄
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1996

宿主寄生体間情報伝達物質の検出のため、ヒト脳神経系及び寄生原虫クルーズ・トリパノソーマを等しく認識する単クローン抗体(Wood,J.N.et al.,Nature,1982)を用い、ヒト臓器別およびトリパノソーマのcDNAライブラリーを精査し、多数の新規遺伝子を得た。ノザンブロット解析により、元来この抗体が認識する神経や心筋細胞、クルーズ・トリパノソーマのみに発現が認められるBradeion遺伝子が選別され、その後の生体機能解析へと進んだ。現在までにこの新規生理活性物質の生体機能解明・情報整備をほぼ完備することが出来た。即ち、1.成人脳の神経細胞での発現が認められ、2種のタイプが存在する(α及びβと呼称)。アミノ酸配列の特徴として、成長ホルモンやサイトカイン受容体特異的配列が認められ、膜貫通部分やATP/GTP結合部位も含めてオーファン受容体としての特徴的配列を有する。2.ノザンブロット解析でヒト成人脳、心臓(脳の10%以下)でのみ検知可能であり、他臓器・胎児期では検出感度以下の発現しか示さない。3.マウス脳でβ型相同遺伝子配列が存在する(94%の相同性)。マウス第11番染色体に位置し、3エクソン、2イントロンの構成で約17kb領域にコードされる。4.細胞内局在部位は、αはミトコンドリア、βは核周囲細胞質である。5.培養ヒト癌細胞に過剰発現させると、アポトーシスを誘導する。6.ヒト培養大腸癌・メラノーマ細胞株で強度遺伝子発現を示す。大腸癌の患者検体でもこの強度発現は確認された。7.アンチセンス・リボザイムで大腸癌細胞で発現を抑制すると、細胞増殖速度に顕著な影響が現れ、増殖抑制及び癌細胞の形質転換が起こる。脳神経系細胞の寿命制御・脱落防止に関しては、遺伝子病としての脳神経退行性疾患やアルツハイマー病、ハンチントン病で疾病の分子基盤解明とそれを応用した医薬品・医療機器開発が世界規模で推進されている。また、C.elegansやマウス等モデル生物系を含めた物質解明及びヒトへの応用が試みられているが、これは脳神経系という臓器・細胞の持つ種特異性や個体差というものが研究の限界となり、ヒト細胞を用いた方法論の整備が叫ばれている。Bradeionは、このような従来型のアプローチでは決して抽出されることのできないヒトの生物共進化や「寄生」という環境適合から焦点を当ててのみ得られるヒト脳神経生存(脱落)に関わる新規物質である。従って、本研究は、このような細胞寿命制御因子Bradeionの発見と機能解明を行った。この知見から現在、老化・癌化等の細胞変異制御のために、1.有用生理活性物質としてのヒト脳オーファン受容体の生体機能解明、2.脳内高次機能構築・細胞脱落の機構解析、3.脳神経細胞死、癌早期診断及び遺伝子治療に向けての技術開発、医療機器開発、を行っており、広範な新規産業創造シーズへ活用することを目指してさらなる研究が展開されている。